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デジタルインセンティブとは?事例と活用のポイントについて

2025.12.16
読了まで約 6

「デジタルインセンティブとは具体的にどのようなものか?」と疑問に思われている方もいらっしゃるでしょう。デジタルインセンティブとは、主に販売促進活動を目的として利用されるデジタルコンテンツ全般を指します。その起源は、スクリーンセーバーや待受画面、着信メロディーなどの無料提供キャンペーンに遡ります。

近年では、オンラインショップで利用できるギフト券やクーポン、SNSで配信される限定スタンプなども広く活用されており、その種類は多岐にわたります。特にBtoB企業にとっては、インバウンドマーケティング戦略における効果的な見込み顧客獲得ツールとして、その活用が注目されています。本記事では、デジタルインセンティブの定義、具体的な事例、そしてBtoB企業が活用する上での重要なポイントについて詳しく解説します。

関連記事:インセンティブとは?意味やマーケでの活用方法、成功事例などを徹底解説

デジタルインセンティブとは販促に利用されるデジタルコンテンツ

デジタルインセンティブとは、販売促進活動で利用されるデジタルコンテンツ全般を指します。その起源は、10年以上前に流行した、スクリーンセーバーや待受け画面、着信メロディーなどを無料で提供するキャンペーンに遡ることができます。これらの初期の形態は、ユーザーのエンゲージメントを高め、ブランドへの親近感を生み出すことを目的としていました。

近年では、デジタル技術の進化とともに、デジタルインセンティブの形態も多様化・高度化しています。具体的には、オンラインショップで利用できるギフト券や、特定期間や条件で利用できるクーポン、そしてSNS上で限定配布されるスタンプなどが代表的な例として挙げられます。これらは、ユーザーにとって手軽で魅力的なメリットを提供するため、広く受け入れられています。

特にBtoB(企業間取引)の分野においても、デジタルインセンティブの活用は、インバウンドマーケティングにおけるリード(見込み客)獲得のために非常に有効な手段となりつつあります。ユーザーが自社のウェブサイトやコンテンツに興味を持ち、より深い情報を求めて個人情報を提供する(=リードになる)動機付けとして、魅力的なデジタルインセンティブが機能するからです。これにより、企業は一方的に情報を発信するのではなく、関心のある顧客との接点を創出し、関係性を構築していくことが可能になります。

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デジタルインセンティブの具体例

初期のころには、デジタルインセンティブとして利用されるのは、スクリーンセーバーや壁紙、着信メロディーなどと限られた種類でした。しかし、テクノロジーの進化とともに、その提供形態や種類は飛躍的に多様化しています。近年では、オンラインショップのギフト券やクーポン、SNSで利用できる限定スタンプなども含め、デジタルインセンティブの種類は大きく広がっています。これらのデジタルインセンティブは、ユーザーにとって手軽に入手できる魅力的な特典となり、企業にとっては顧客の関心を引きつけ、エンゲージメントを高めるための強力なツールとなっています。特に、BtoC市場においては、これらのデジタルインセンティブが購買意欲を刺激し、販売促進に大きく貢献してきました。

デジタルギフト券

Amazonなどのオンラインショップで利用できるデジタルギフト券は、現代において非常に人気のあるデジタルインセンティブの一つです。その手軽さと汎用性の高さから、多くの消費者に喜ばれています。

デジタルギフト券の大きな利点は、物理的なギフト券のように製造・発送する手間が一切かからない点にあります。登録された番号やコードをメールなどでやり取りするだけで完結するため、コスト削減と迅速な提供が可能です。また、インターネット環境さえあれば、都市部にお住まいの方だけでなく、全国どこに住んでいる方でも手軽に利用できるというメリットがあります。これにより、企業は地理的な制約を超えて、より広範な顧客層にアプローチすることができます。さらに、デジタルインセンティブとしてデジタルギフト券を提供することは、新規顧客の獲得や既存顧客のロイヤリティ向上に効果的であり、販売促進活動において重要な役割を果たします。

クーポン

クーポンも、デジタルインセンティブとして多く利用されています。商品を購入する回数が増えるほど割引率が高まるクーポンを発行すれば、顧客に再購入の促しが可能です。例えば、累計購入金額が一定額に達すると次回購入時に利用できる割引クーポンを付与するなど、顧客の囲い込みに効果的です。飲食店などによる「今から1時間以内に来店すれば半額」などの時限式クーポンも、近年話題となっており、顧客の購買意欲を刺激し、即時的な行動を促す強力なツールとして機能します。このようなタイムセールスを意識したデジタルクーポンの発行は、衝動買いを誘発するだけでなく、店舗への訪問機会を増やすことにも繋がります。

限定スタンプ

SNSなどで利用できる限定スタンプも、デジタルインセンティブとして根強い人気を保っています。特に、企業が提供する商品やサービスの購入金額に応じた特典として配布されるケースが多く見られます。これらの限定スタンプは、単にコミュニケーションツールとしてだけでなく、その「限定感」や「特別感」がユーザーの所有欲を刺激し、結果として購入意欲を高める効果が期待できます。例えば、特定のキャンペーン期間中に一定額以上の購入をしたユーザーにのみ配布されるスタンプは、その期間中に購入を検討する動機付けとなり得ます。また、SNS上での共有を促進するきっかけにもなり、口コミ効果による認知度向上にも繋がる可能性があります。このデジタルインセンティブは、既存顧客のエンゲージメントを高めると同時に、SNS上での拡散を通じて新規顧客へのアプローチも可能にする、比較的低コストで実施できる効果的な販売促進手法と言えるでしょう。

デジタルインセンティブのメリット

デジタルインセンティブの主なメリットは、新規顧客の獲得既存顧客の育成という二つの側面で企業活動を支援することにあります。これらのメリットを理解し、戦略的に活用することで、より効果的なマーケティング施策を展開することが可能になります。

1.新規顧客の獲得

デジタルインセンティブの強力なメリットの一つは、これまで接点のなかった新規顧客層へのアプローチを容易にすることです。多くの消費者は、未知の商品やサービスに対して「失敗したくない」「損をしたくない」という心理が働き、購入に踏み切れないことがあります。このような警戒心を払拭し、購買意欲を刺激するためには、デジタルインセンティブを通じて提供される付加価値が極めて有効です。例えば、無料のeBookや役立つチェックリスト、限定デザインのテンプレートなどを提供することで、潜在顧客はリスクなく情報や価値を得ることができ、それが商品やサービスへの興味関心へと繋がります。この「お試し」の機会が、新規顧客獲得への第一歩となるのです。

2.既存顧客の育成

デジタルインセンティブは、既に取引のある既存顧客との関係性を深め、顧客ロイヤリティを高める上でも重要な役割を果たします。継続的に魅力的なデジタルインセンティブを提供することで、顧客は企業から大切にされていると感じ、満足度が向上します。これが、顧客ロイヤリティの向上に直接的に寄与します。顧客ロイヤリティが高まった顧客は、自然とリピート購入をしてくれる確率が高まるだけでなく、SNSでのポジティブな口コミや知人への紹介といった形での顧客獲得コストの低減にも貢献してくれます。このように、既存顧客の育成は、長期的な視点で見ると、さらなる新規顧客獲得の波を生み出す原動力となるのです。

BtoB企業がデジタルインセンティブを活用する際のポイント

デジタルインセンティブは、BtoC企業によって多く活用されています。しかし、BtoB企業においても、デジタルインセンティブは効果的なリード獲得ツールとなり得ます。BtoB企業がデジタルインセンティブを活用する際には、BtoCとは異なるアプローチが求められます。単に「プレゼントがほしい」という動機ではなく、専門的な知識や課題解決に繋がる情報へのニーズが潜在しているため、提供するコンテンツの質が極めて重要になります。BtoBにおいては、見込み顧客の関心を惹きつけ、信頼関係を構築するための「価値ある情報」を提供することが、デジタルインセンティブ活用の鍵となります。

インバウンドマーケティングで見込み顧客を獲得するために利用する

デジタルインセンティブは、BtoB企業がインバウンドマーケティングで見込み顧客を獲得する際に非常に有効な手段となり得ます。インバウンドマーケティングでは、従来の広告やテレアポといったプッシュ型の「アウトバウンドマーケティング」とは異なり、ブログ記事やSEO対策などを通じて、顧客自身が自社を見つけ、興味を持ってくれるように仕掛けていきます。

しかし、ブログなどのコンテンツへのアクセスが増加しても、それだけでは具体的な見込み顧客の獲得には繋がりにくいという課題がしばしば発生します。そこで、サイト訪問者の関心をさらに引きつけ、購買意欲の高い層を「リード」として獲得するための仕組みが必要となります。具体的には、訪問者に氏名やメールアドレスといった個人情報を入力してもらうための、魅力的なオファー(インセンティブ)を提供することが不可欠です。

デジタルインセンティブは、この「個人情報を入力してでも手に入れたい」と思わせる強力な動機付けとなります。例えば、専門性の高い情報がまとめられたeBookや、特定の課題解決に役立つホワイトペーパー、あるいは業務効率化に繋がるチェックリストやデザインテンプレートなどを提供することで、訪問者は価値を感じ、自身の情報を開示する可能性が高まります。このように、デジタルインセンティブは、見込み顧客獲得における重要な「フック」として機能するのです。

関連記事:アウトバウンドは衰退する?インバウンドマーケティングのメリットや主流になる理由

利用されるコンテンツの種類

BtoBにおけるデジタルインセンティブは、BtoCのような単純なプレゼント(例:ゲームのアイテムやSNSスタンプ)とはやや性質が異なります。なぜならば、単に「プレゼントがほしい」という動機だけでダウンロードするユーザーが多くなり、本来の目的である質の高い見込み顧客(リード)を獲得しにくくなる可能性があるからです。インバウンドマーケティングにおいては、「モノで釣る」のではなく、相手にとって真に有益な情報やノウハウを提供し、自社への価値を感じてもらうことが極めて重要となります。

このようなBtoBのインバウンドマーケティングにおける見込み客獲得のために、以下のようなデジタルコンテンツが効果的に利用されています。これらのコンテンツは、ユーザーの課題解決に貢献し、自社への信頼感を醸成する役割を果たします。

  • eBook: ブログ記事よりもさらに踏み込んだ専門的な知識やノウハウを、体系的にまとめた電子書籍です。定期的なメルマガ配信などを通じて、継続的な情報提供のきっかけにもなります。
  • ホワイトペーパー: 特定の市場動向、業界の課題、あるいは最新の技術動向などを、客観的なデータや調査結果に基づいて詳細に解説した白書です。eBookよりもさらに専門的かつ網羅的な情報を提供します。
  • チェックリスト: 業務効率化や特定タスクの遂行に役立つ、具体的な手順や確認項目をまとめたリストです。ブログの読者が抱える具体的な課題を解決する手助けとなります。
  • デザインテンプレート: プレゼンテーション資料、報告書、SNS投稿画像などの作成に役立つ、すぐに利用できるデザインテンプレートです。業務効率化に直結するため、多くのビジネスパーソンにとって魅力的なインセンティブとなります。
  • セミナーや事例紹介などの動画: 過去に開催したセミナーの録画、顧客の成功事例をまとめた動画、製品・サービスの活用方法を解説するデモンストレーション動画など、視覚的に理解しやすいコンテンツも、見込み客の獲得に非常に有効です。これらの動画は、テキスト情報だけでは伝えきれないニュアンスや臨場感を伝えることができます。

関連記事:ebook(イーブック)とは?PDFとの違い、マーケティングでの活用と作成のポイント
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まとめ

デジタルインセンティブとは、販売促進を目的としたデジタルコンテンツ全般を指します。当初はスクリーンセーバーや着信メロディなどが主流でしたが、現在ではAmazonギフト券をはじめとするデジタルギフト券、クーポン、SNS限定スタンプなど、その形態は多岐にわたっています。

デジタルインセンティブの主なメリットは、新規顧客の獲得既存顧客の育成です。付加価値を提供することで、顧客の購買意欲を高め、新規顧客の獲得に繋げることができます。また、継続的な提供は顧客ロイヤリティを高め、リピート購入や口コミによる更なる顧客獲得を促進します。

特にBtoB企業にとっては、インバウンドマーケティングにおける見込み顧客獲得にデジタルインセンティブが有効です。ブログなどのコンテンツ閲覧者に対し、eBook、ホワイトペーパー、チェックリスト、デザインテンプレート、セミナー動画といった有益な情報コンテンツを提供することで、個人情報の入力を促し、質の高いリードを獲得することが可能です。単なるプレゼントではなく、価値ある情報提供こそが、BtoBにおけるデジタルインセンティブ活用の鍵となります。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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