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SEOにおけるカニバリゼーションの問題点と解決方法について

2019.7.5
読了まで約 3

企業がインターネットを通じて、セールスや見込客づくりなどを目的にサイトを運営する際には、企業サイトが検索エンジンの上位に表示されるように最適化するSEO対策が最重要課題となります。

検索エンジンで上位に表示されることを妨げる要因のひとつに「カニバリゼーション」があります。

今回はカニバリゼーションの問題点と解決方法につて解説します。

 

 SEO対策で注意したいカニバリゼーションとは?

企業サイトで作成した記事の中に類似しているページが複数存在すると、検索エンジンは、同じページの重複として 判断してしまい、どのページを正当な検索ページとして表示するのか、混乱してしまうケースが出てきます。

この状態をカニバリゼーションと呼びます。

カニバリゼーションが起こると対象となった複数のページに悪い影響を及ぼす可能性があるため、カニバリゼーション(共食い)とネーミングされた訳です。

カニバリゼーションは、Googleのペナルティーではありませんが、ペナルティーと同様の影響を企業サイトに与えます。

Googleは、正当に評価できるページを上位に表示します。

評価に混乱を招くカニバリゼーションを起こした複数ページは、上位に表示されなくなるわけです。

カニバリゼーションが発生すると検索エンジンの検索結果に複数の類似ページが表示されたり、表示された順位の上下が目まぐるしく変化するケースが見られます。

検索エンジンに現れたカニバリゼーションを原因とする現象が数か月継続すると、検索順位が下位へとゆっくりと移っていきます。

とくに企業サイトはカニバリゼーション対策を考えたい

企業サイトは、数千万のアイテムをセールスするオンラインショップや、見込客開拓を目的に更新数の多い情報サイト・ブログサイトを運営するケースが多く、 キーワードやコンテンツが類似する可能性が高くなります。

そのためカニバリゼーションが起こってしまうことを想定して対策を考える必要があります。

関連記事:SEOとは?SEO対策の基礎知識と具体的な方法を詳しく解説

カニバリゼーションが引き起こす可能性のある問題点

カニバリゼーションが起こると2つの悪い影響が現れます。

・検索順位が落ちる

カニバリゼーションが起こると、検索エンジンは、どのページを検索結果として上位に表示するのか迷った末、同評価の重要性を持つものとして複数のページを表示することがあります。

複数のページを表示する場合ページの評価が分かれてしまい、結果として、評価が低下して、検索順位が下がり下位表示を引き起こすことになります。

・表示したいページが表示されない

複数の類似したページが存在した場合、検索エンジンはその中のひとつのページを正規のページとして表示し、他のページは、重複ページとして判断します。

正規のページとして判断されなかったページは、著しくスクロールの頻度が減ってしまいます。

企業が検索により表示したいページが検索エンジンによって正規のページとして判断されなかった場合、表示されないことも考えられます。

 

カニバリゼーションに対応するための解決方法

SEO対策でもっとも重要な検索エンジンであるGoogleでは、類似ページが存在する場合、正規のページを指定することが、カニバリゼーションに対応するための解決方法であるとしていくつかの方法を紹介しています。

・重複ページのコードに正規ページへのリンクを示す<link>タグを入れる

類似ページの中で、正規ページ以外のページのヘッダーに<link>タグを入れて、正規ページに類似ページを紐づける方法です。

類似ページに<link>タグを入れることで、グーグルが正規ページを判断する精度が高まります。

大規模サイトにおいては、<link>タグを入れる方法は作業的に管理が困難なケースが出てきます。

・サイトマップで正規ページを指定する

企業で運用しているサイトの規模が大きい場合は、サイトマップで正規ページのURLを指定しておくとカニバリゼーション発生の予防に役立ちます。

サイトマップは、大規模サイトでも作業が容易です。

一方でサイトマップに指定したURLが正規ページに判断されるかどうかの確実性は、類似ページに<link>タグを入れる方法と比較すると低くなります。

・301 リダイレクトを使用する

情報が古くなっていたり、新規にページを作り直して、ページを廃止したい場合には、301リダイレクトを使用します。

類似ページは廃止予定で、新たに正規ページがあることをGooglebot に伝えておくのです。

301リダイレクトを使用すると削除予定のページからの転送を正規ページへ確実につなぎます。

廃止したい類似ページに訪問したユーザーや、検索エンジンを新しい正規ページへ順調に引き継ぐことができるのです。

 

まとめ

◆カニバリゼーション予防の第一は、同一サイトで、同一キーワードの記事を作らないことです。

◆カニバリゼーションは、知らない間に発生していることがあります。

◆新規ページを作成する場合はサイト内検索でキーワードを確認して、同一キーワードがないか確認しておく必要があるでしょう。

◆Googleで「site:URL + キーワード」で検索することで、サイト内にキーワードを使用している記事があるかどうかを調べる方法もあります。

◆カニバリゼーションの発生を防ぐため、Google Search Consoleを使ったチェックを定期的に行いましょう 。

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監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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