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オウンドメディアコンテンツ設計~ユーザー調査と市場調査について

2019.11.27
読了まで約 3

オウンドメディアを立ち上げて集客に繋げる」と勢い込んだものの、コンテンツ設計をどうすればよいかと悩んで立ち止まっている人も中にはいるのではないのでしょうか。

自社が所有するメディア全般を指して「オウンドメディア」といいますが、その内容は、会社のコーポレートサイトから、商品やサービスの情報が掲載されたECサイトまで色々です。

中でも、自社の商品やサービスと直接的に関連しなくとも、ユーザーが有益と思う情報が発信されるコンテンツは、立ち上げまでに幾つかのステップを踏む必要があります。

今回は、その前提段階であるユーザー調査と市場調査についてご説明します。

 

ユーザー調査と市場調査はどうして必要?

オウンドメディアのコンテンツの立ち上げは、どうしても時間と労力がかかります。

立ち上げだけでなく、継続的にコンテンツを運営するとなれば、更新も含めた今後の費用対効果を十分考慮する必要があります。

時間や労力に見合うだけの結果を出すためには、コンテンツ設計の前提として、市場がどのようなものを求めているのか、ユーザーのニーズはどこにあるのかを調査することがマストです。

流行に乗ってコンテンツサイトを立ち上げ、ブログなどをSNSで発信しても、行き当たりばったり的な方法では、もはや結果が出るどころか、運営ができずに、企業イメージを損なうマイナス効果となる可能性もあるのです。

 

ユーザー調査と市場調査で何をすればいい?

具体的にどのような調査をすればよいのでしょうか。調査は大きく2つの側面から行います。

 

●ユーザー調査
ユーザー調査とは、基本的に自社の商品やサービスの顧客であるユーザーの声を聞くことを意味します。
たとえばユーザーからのアンケートなどはその典型例といえます。アンケートの項目などに、「今後知りたい情報」などを入れておけば、ユーザーのニーズが把握できます。

アンケートの中で、自社の商品をより効果的に使う方法などをもっと知りたいとの意見が多い場合は、ユーザーが有益に感じる情報だと認識できます。

実際にこれまでになされた「自社への問い合わせ」内容などの洗い出しも効果的でしょう。ユーザーの疑問や不満などが現実的に浮き出てきます。これをもとに、コンテンツのコンセプトや具体的な内容を決めて、よりユーザーが求める情報の提供が可能となります。

ユーザーから直接聞く方法ではなく、さまざまな「口コミ」などを拾い上げ、間接的なユーザーの意見を把握することもできます。

 

●市場調査
ユーザーのニーズがあったとしても、同じようなコンテンツがすでに世の中に溢れているとすれば、コンテンツへのアクセスは見込めることが少ないといえます。
そのためにも、市場でのニーズを確認し、逆にレッドオーシャンのような供給過多の状況でないこともあらかじめチェックしておいた方がよいでしょう。

すでに同様のコンテンツがあったとしても、切り口を変える、もしくは一部分のみを特化した情報の提供なども、場合によっては有効となるかもしれません。

 

ユーザー調査と市場調査の結果をコンテンツに反映する

それぞれの調査結果が出そろえば、自ずとコンテンツの方向性やコンセプトが明確となるでしょう。

たとえばユーザーのニーズが特定の情報に偏っており、なおかつ市場にも同じようなコンテンツがなければ、かなりの「勝算あり」なコンテンツといえるのではないのでしょうか。

コンテンツの立ち上げで、顧客ロイヤリティを高め、と同時にLTVも上げることもできるはずです。

あとは、オウンドメディアの目的をしっかりと社内で共有し、着地点を決めることです。こうしてユーザーのニーズに合ったコンテンツ設計が可能となります。

オウンドメディアのコンテンツは、設計まで行えば、すでに8割がた終わっているも同然です。ただしここまでたどり着く過程にはさまざまなステップがあります。

今回のユーザー調査や市場調査は、「準備段階」です。いうなれば、コンテンツ設計において必要な資料集めにすぎません。

この資料が不足すると、一方的な思い込みでコンテンツを立ち上げることになってしまいます。

ユーザーのニーズや世の中の状況とかけ離れたひとりよがりのコンテンツとなってしまうのです。

本当に結果の出るコンテンツにしたいのであれば、この事前準備を怠らず、どれほど緻密なデータを揃えるかが勝負となってきます。

ユーザー調査と市場調査を制する者が、コンテンツ立ち上げの成功を手に入れられるのかもしれません。

 

まとめ

◆ コンテンツ設計の前提として、市場がどのようなものを求めているのか、ユーザーのニーズはどこにあるのかを調査することが必要
◆ アンケートや問い合わせ内容、口コミなどでユーザー調査を行い、一方で市場に同様のコンテンツがないかなども確認することが望ましい
◆ 調査結果を反映し、コンテンツのコンセプトや具体的な内容に取り込んでいく

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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