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プラットフォームとは!ビジネスの事例も交えて解説!

2024.9.20
読了まで約 5

ビジネスシーンや日常生活でプラットフォームという言葉をよく耳にするものの、プラットフォームがどういう意味であるか分からない人も多いかもしれません。また、自身で認識しているプラットフォームの捉え方が、本当に正しいのか確かめたい人もいるでしょう。

そこで本記事では、プラットフォームの概要やプラットフォーマーについて解説します。また、プラットフォームとSaaSの違いも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

プラットフォームとは?

Amazonや楽天などを「プラットフォーム」と呼んでいるのを聞いたことはないでしょうか。

横文字にすると理解が難しくなる面もありますが、もともとプラットフォームとは「土台」や「基盤となる環境」のことを意味します。

意味は直訳のまま受け取ればよく、何かを動かしたり、提供したりする「土台」と考えてください。

たとえば、オンラインショップであるAmazomや楽天は「商品を提供する場(土台)」と表すことができるため、「プラットフォーム」という用語で呼ばれることがあるということです。

関連記事:オウンドメディアの運用に便利なプラットフォーム(CMS)について

プラットフォーマーとは

プラットフォーマーとは、プラットフォーム(土台)を提供する企業のことを指します。

そうした企業は、各業界それぞれに存在しますが、IT業界におけるプラットフォーマーとは、インターネット上で大規模なサービスを提供している企業のことを指します。

その代表例が「GAFAM」です。

GAFAMとは、「Google」「Apple」「Facebook(現 META)」「Amazon」「Microsoft」の頭文字を並べた造語です。

これらプラットフォームは、私たちユーザーにとって便利なサービスを提供してくれるわけです。

関連記事:Google Apps Script(GAS)を解説!初心者でも分かる使い方とは

IT業界におけるプラットフォームの種類

プラットフォームになり得るのは、オンラインショップだけではありません。

プラットフォームはあくまで何かを動かすための土台であるため、様々な種類が存在します。

主に現状でよく認知されているプラットフォームの種類として以下のようなものが挙げられます。

● ソフトウェアプラットフォーム
オンラインプラットフォーム
● クロスプラットフォーム
● コンテンツ型プラットフォーム

それぞれ何を提供するプラットフォームなのか、ひとつずつ見ていきましょう。

ソフトウェアプラットフォーム

ソフトウェアプラットフォームとは、ソフトウェアを動かすためのプラットフォームのことです。

ソフトウェアプラットフォームの代表例は、WindowsやMacといったOSになります。

WordやExcelといったソフトウェアを動かすためには、その土台となるOSが必要です。

オンラインプラットフォーム

オンラインプラットフォームとは、オンライン上でアカウントを作成して利用するプラットフォームのことです。

たとえば、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSがオンラインプラットフォームの代表例となります。

クロスプラットフォーム

クロスプラットフォームとは、複数のOS上で使用できるソフトウェアのプラットフォームのことです。

WindowsでもMacでも、AndroidでもiOSでも、同一仕様のアプリケーションを動かせるプログラムのことを指し、具体的にはJava仮想マシンが代表例となります。

コンテンツ型プラットフォーム

コンテンツ型プラットフォームとは、コンテンツを配信するためのプラットフォームのことです。

スマホを例にすると、Androidであれば「Google Play」、iPhoneであれば「App Store」がコンテンツ型プラットフォームに該当します。

それぞれ、アプリを配信しており、スマホにインストールするためには、それらのプラットフォームを介して入手することになります。

関連記事:カスタマーサクセスとは!具体的な定義や手法を解説

プラットフォームとSaaSの違いは?

SaaS(読み方:サース、またはサーズ)という用語を最近よく耳にすることはないでしょうか。

SaaSは「Software as a Service」の略記であり、そのまま直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」となります。

この説明では少しイメージしにくいと思いますので、SaaSとは何か改めて一言で表すと「クラウド上で利用できるソフトウェアのこと」となります。

インターネットにさえ接続できれば、場所やデバイス(パソコンやスマホ)に問わずサービスを利用できるのが特徴です。

代表例として、「Microsoft 365」や「Zoom」「Slack」などが挙げられます。

プラットフォームとSaaSの違いについて、SaaSは上記例のとおり具体的なサービスを提供するものを指し、プラットフォームはあくまでサービスなどを提供する「土台」を意味します。

つまり、SaaSも「サービスを提供する土台」とも言えるのでプラットフォームと言えます。

関連記事:ユニットエコノミクスとは?SaaSマーケティングの重要指標でコスト最適化

プラットフォームビジネスを行うメリット

ここまでプラットフォームとは何かについて考えてきましたが、一例として紹介したどのプラットフォームについても、誰でも一度は活用したことがあるのではないでしょうか。

プラットフォームビジネスが今、注目を集めており、ビジネスの世界では常識となっています。

プラットフォームビジネスとは、商品やサービスなどを提供するための場である「プラットフォーム」を提供し、多くのプレイヤー(商品販売業者)とユーザー(購入者)が集まって経済圏を作って、その際に利用料を受け取ることで成立するビジネスのことです。

プラットフォームビジネスの特徴として、一度プラットフォームを作ってしまえば、あとはプレイヤーとユーザーが勝手にやり取りしてくれて、売り上げを上げてくれるところにあります。

プラットフォームビジネスを行うメリットはたくさんありますが、厳選すると以下の3つになります。

● サブスクで継続的に課金される
● ネットワーク効果がある
● 顧客分析を容易に行える

どのようなメリットをもたらすのか、ひとつずつ考えていきます。

サブスクで継続的に課金される

もともと売り切りで販売していた商品やサービスが、サブスク課金に変わった例は非常に多く、サブスクモデルはどの分野においても広がっています。

「継続的な課金」により、サービス提供者は収益増が見込まれ、利用者はより便利に安価で多くのサービスを受け取れるのが特徴です。

プラットフォームビジネスは、このサブスクモデルとの相性が抜群であり、安定した収益を期待できます。

ネットワーク効果がある

ネットワーク効果とは、商品やサービスの価値が利用者の数に依存するという状態のことです。

プラットフォームビジネスの基本は「場を提供する」ことになるため、アイデア次第では、少ない費用でプラットフォームを構築し、利用者数を増やすことができ、品質や技術力以外の要素で利益の大きさが左右する側面があります。

誰かが使用し、評価を得られれば口コミにより広がっていき、利用者が増えれば増えるほど利益が増大する「ネットワーク効果」を享受できるのもプラットフォームビジネスの特徴です。

顧客分析を容易に行える

アカウント登録の際に集めた情報により、顧客分析を容易に行えるというのもメリットと言えます。

顧客分析によりニーズを見極め、顧客属性にあったサービスを提供することができるので、その結果として、さらなる利用者の拡大を図ることができます。

関連記事:サブスクリプションビジネスとは? 市場規模やメリット、成功のポイントも徹底解説

プラットフォームビジネスの代表例

プラットフォームビジネスは様々な分野で広がっています。

次に、代表的な分野で成功したプラットフォームビジネスの例を見ていきましょう。

Amazon

Amazonが小売業のプラットフォームとして、他の追随を許さないほど巨大化しているのはご存じのとおりです。

それ以外にも、Amazonにはモール型のマーケットプレイスがあります。

いらなくなったものを個人でAmazonに出品し、誰かが購入するといったことが可能であり、これもひとつのプラットフォームとして大きな市場を作っています。

他にも「動画配信」や「音楽配信」といったプラットフォームビジネスでも成功しています。

Twitter

SNSの代表格と言えるのがTwitterです。

誰もが思っていることを簡単につぶやくことができ、周りの人と共感しあうことで交流できます。

これも「つぶやくための場」を提供するプラットフォームビジネスの代表例であり、成功例と言えます。

ランサーズ

昨今の副業ブームも後押しし、インターネット上で仕事を依頼する人と受ける人を仲介するクラウドソーシングの利用者が急増していますが、これもプラットフォームビジネスの成功例です。

ランサーズはクラウドソーシングサイトの最大手であり、アプリ・Web開発やデザイン、ライター、動画編集など、毎日たくさんの仕事が依頼・発注されています。

関連記事:CS(カスタマーサティスファクション)とは?顧客満足度向上のための施策や具体例を解説

プラットフォームビジネスを行う際のポイント

プラットフォームビジネスは誰でも参入できます。

アイデア次第では資金力がなくても、巨大なプラットフォームビジネスを構築することが可能です。

そんなプラットフォームビジネスを行う際の最も大事なポイントは、利用者が自然に増えていくような仕組みをいかに作るかになります。

プラットフォームビジネスは、利用者の数こそが最大の武器となることは前述のとおりです。

ネットワーク効果により、利用者がさらなる利用者を呼び込み、利益も拡大していきます。

関連記事:GAFAとは!いまさら聞けない巨大IT企業や呼称の背景を解説

まとめ

プラットフォームとは「何かを提供する場、土台」であり、その「何か」を探してビジネスにするのがプラットフォームビジネスです。

現在は特に、副業が幅広く解禁されたことで、スキルや特技を仕事につなげるプラットフォームが人気ですが、今後もますます伸びていくと考えられます。

また、そうした時流の変化により新しい需要が生まれ、新たなプラットフォームへのニーズが高まり、ビジネスチャンスが訪れます。

そうしたことにアンテナを張り巡らすのも面白いので、ぜひ、本記事をきっかけにプラットフォームビジネスについて知見を深めてみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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