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SEOの観点から見る「モバイルファーストインデックス」とは?

2018.11.30
読了まで約 4

2018年3月。Googleのウェブマスター向け公式ブログで「モバイル ファースト インデックスを開始します」という記事が掲載されました。

「モバイル ファースト インデックス(MFI)」は文字通り「スマートフォン用サイトを優先してインデックスする」ということで、今までPC版のウェブページをメインのページとしてインデックスしていたものを、スマホ版ウェブページをメインページとしてインデックスするようになるという大変大きな仕様変更となりました。

これはモバイルユーザーが求めている情報を、より的確に閲覧しやすいものを提供していこうとするGoogleの意図がうかがえるものです。

具体的には以下のようなステップで一部のサイトから徐々に移行が行われます。

  •  モバイル ファースト インデックスに移行しているサイトは、Search Console で通知される。
  • スマートフォンの Googlebot からのクロールが行われる
  • Google の検索結果と Google のキャッシュ ページに、モバイル版のページが表示される。
    つまりはPCとモバイル版ページがある場合はモバイル版ページのデータのみが使用される。

ここでの注目点は「一部のサイトから徐々に移行が行われる」という点です。

なので「うちのサイトは全然順位の変動がなかったから大丈夫なんだな」と何も対策をしないのは大きな間違いなのです。

またこの記事の後半にはいくつか要点がまとめられていますが、施策のヒントとしては後半の

A) コンテンツを高速に読み込むことは、モバイルとデスクトップ両方のユーザーにとってよりよい成果を上げるため、方法を検討しているウェブマスターにとっては依然として役立ちます。

B) いつものように、ランキングには多くの要素を使用します。 他の多くの信号がもっとも関連性の高いコンテンツであると判断した場合は、モバイルフレンドリーでないコンテンツや、読み込みが遅いコンテンツをユーザーに表示することがあります。

Aにある様にモバイルファーストであるという判断の一つは「高速に読み込む」ことが出来るページだということ。
これは不要なjavaScriptやCSSを排除し、また画像やHTMLが最適化されているページとなります。

またモバイル向けに最適化されたページとして最近よく話題になるAMP(Accelerated MobilePages:GoogleとTwitterで共同開発されているプロジェクトやワークフレーム)ですが、Googleの公式見解では同じ内容でAMPと非AMPのページが分かれている場合は、優先的にインデックスされるのは「非AMP」のページとなります。

ただモバイルに対してAMPページを動的(ユーザーエージェントや画面幅で切り替える場合)に表示する場合や、すべてのページがAMP対応のものであれば無論インデックスされるのはAMP対応のページとなります。

現在はある程度リテラシーのあるユーザーにしかAMP対応のページは判別できませんが、そのうちにAMPマークのあるページが「サクサク表示できる軽いページ」という認識が広まれば上位表示されたページよりもクリック率が上がるというメリットも享受できるでしょう。

(モバイル版Googleの検索結果では、AMP対応ページにカミナリのアイコンが表示される)

関連記事:SEOとは?SEO対策の基礎知識と具体的な方法を詳しく解説

本当に必要なのはPCとスマホ版ページのURLが違う場合

ではモバイルファーストインデックス対策でやるべきことは何?と思われるかもしれませんが、実は今主流のレスポンシブデザインの場合で、すでに基本的なSEO対策を行っている場合はさほど慌てなくても大丈夫です。

一番注意が必要なのは、少し前まで主流だったスマホアクセス時にスマホ用のアドレスにリダイレクトされるような作り方をしているサイトです。

ここではリダイレクトが問題ではなく、URLが違うということはテキストも違うでしょうし、HTMLの構造も違うので、PC版のページとはSEO評価が違うモバイル版ページがメインのページと認識されてしまいます。

5年以上前に作られたサイトの多くが、将来モバイルファーストインデックスが行われるとは思っていなかった中で制作されており、場合によっては制作会社側がオマケで作ったようなものも多々あるように見受けられます。

その場合は無論SEO対策をしていない「やっつけ仕事」のようなものばかりでしょうから、Googleからそちらをメインのページとして評価された場合はどのような惨事になるか想像がつくと思います。

Googleが公式ガイドの中で、PCとモバイル版ページを別々に用意している場合などのそれぞれのケースによって対応が必要かどうか説明しているページが以下となります。

具体的な対策が必要なのは票の後半部分で主にPCとモバイル版ページの表示が異なるケースです。

所有するサイトのタイプ…

パソコン用のみ

パソコン用サイトのみでモバイル フレンドリー サイトがない場合

変更はありません。モバイル版とパソコン版は同じです。

レスポンシブ ウェブ デザイン

画面サイズを調整するサイトの場合

変更はありません。モバイル版とパソコン版は同じです。

正規 AMP

ウェブページがすべて AMP HTML で作成されている場合

変更はありません。モバイル版とパソコン版は同じです。

別々の URL

パソコン用の各 URL に対し、モバイル用に最適化されたコンテンツが配信される別の URL がある場合。このタイプのサイトは、「m.」サイトとも呼ばれます。

Google ではモバイル版 URL を優先してインデックスに登録します。

動的な配信

ユーザーの端末に応じて、異なるコンテンツを配信するサイトの場合。ユーザーには 1 つの URL しか表示されません。

Google は、モバイル用に最適化されたコンテンツを優先してインデックスに登録します。

AMP および非 AMP

AMP 版と非 AMP 版の両方のページがサイトにある場合。ユーザーには 2 つの異なる URL が表示されます。

Google では非 AMP のモバイル版 URL を優先してインデックスに登録します。

またページの後半ではページが分かれている場合の対策方法についても述べられています。

動的配信または別々の URL を使用する場合の方法

  •  モバイルサイトには、パソコン用サイトと同じコンテンツを含める
    モバイルサイトのコンテンツがパソコン用サイトよりも少ない場合、主要なコンテンツをパソコン用サイトと同等にする。
  •  構造化データは、サイトの両方のバージョンで指定
    モバイル版での構造化データの URL が、モバイル用 URL に更新されていることを確認する。
  •  メタデータは、モバイル版とパソコン版のどちらのサイトにも同等なものを
  • サイトのモバイル版とパソコン版の関係について、rel=canonical リンク要素と rel=alternate リンク要素が正しく指定
    これはページにそれぞれの端末ごとに違うURLのページが存在することを、クローラーなどに適切に伝えることが出来る為正しく設定してください。

あと多言語化対応のページの場合はrel=hreflang リンク要素の設定も行っていると思いますので、その場合もさらに端末ごとに違うURLのページを指定する必要があります。

 

まとめ

最近作られたレスポンシブデザインではとくに早急な対策をする必要がありませんが、少し前に制作されたページは端末ごとにページが作成されているケースが多く、コンテンツのボリュームやSEO対策不足のページがメインページとなった場合、大きく検索順位を落とすことも予想されます。

今一度サイトの構造を確認して適切な対策を行ってください。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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