アーンドメディアは、トリプルメディアの一つに位置づけられ、ユーザーや消費者自身が情報発信の主体となるメディアを指します。「アーンド(earned)」という言葉は、「信用や情報を獲得する」という意味に由来しています。このタイプのメディアには、ブログ、口コミサイト、SNS、掲示板、QAサイトなどが含まれます。
アーンドメディアを効果的に活用するためには、どのような層のユーザーにアプローチし、どのような情報を拡散・信頼してもらうかを慎重に検討することが重要です。ユーザー間のつながりと共感を通じて情報が共有されるため、同じ興味や類似した特性を持つユーザー層に情報が伝播しやすい傾向があります。
特筆すべき点として、アーンドメディアでは消費者同士が情報をやり取りするため、企業が発信するペイドメディアと比較して、ユーザーにとっての情報の信頼度が高いという特徴があります。また、時間やスペースの制約が少ないため、豊富な情報を伝達できる一方で、企業側が情報の内容を完全にコントロールすることは難しいという側面も持ち合わせています。
アーンドメディアの特徴
アーンドメディアではユーザー同士が繋がって共感することで情報がシェアされるため、同じ興味を持つユーザーなどタイプ的に類似する層へ情報が伝わる傾向にあります。加えて、ユーザーの口コミなどを例に取れば、同じ立場である消費者側が発信している情報なので、ペイドメディアよりもユーザーにとっての情報の信頼度は高いといえます。
またペイドメディアとは違って、アーンドメディアでは時間やスペースの制約なく多くの情報を伝えることができますが、発信される情報の内容を企業がコントロールできない点に注意する必要があります。もし好意的なクチコミが「バズる」、すなわちインターネット上で話題になり爆発的に拡散されれば、ブランド認知や商品売上への絶大な効果を見込めます。しかしネガティブな情報が拡散されれば、売上に悪影響を及ぼす可能性もあります。メリットは大きいですが、その分見逃せないリスクをはらんでいるといえます。
参考記事
・トリプルメディアとは?オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディアについて
・オウンドメディアを作りたい!初心者でもわかるオウンドメディアの作り方
・オウンドメディア活用~トリプルメディアの新基準「PESO」モデルとは?
・今さら聞けないオウンドメディアとは?コンテンツマーケティングとの違いについて