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トリプルメディアとは?オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディアについて

2019.9.30
読了まで約 3

マーケティング用語には似たような言葉がたくさんあります。

今回、ご紹介するトリプルメディアもその一つです。

トリプルメディアとは、「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の3つの総称です。

いかにこの3つのマーケティングチャネルを使い分け、効率のよいデジタルマーケティング戦略を練るかが、成功のカギといえるでしょう。

そこで今回は、デジタルマーケティング戦略を考える前提として、それぞれのメディアの特徴を、まとめて解説します。

「トリプルメディア」とは?

3つのメディアの基本的な意味をご紹介します。

オウンドメディア(owned media)
自社が所有するメディア。
広義の意味であれば、コーポレートサイトやブランドサイト、コンテンツサイト、ECサイト、会社のパンフレットや広報誌など複数の種類があります。

ペイドメディア(paid media)
有料で掲載するメディア。
4マス広告(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)、リスティング広告、バナー広告などがあります。

アーンドメディア(earned media)
第三者が運営しており、企業の評判や信用を得るメディア。
口コミサイトや個人のSNSなどがあります。

トリプルメディアのそれぞれの特徴

「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の3つにはどのような特徴があるのでしょうか。

●オウンドメディアは情報をコントロールできる!

オウンドメディアの最大の特徴は、発信する情報をコントロールできることです。

というのもペイドメディア(有料広告)やアーンドメディア(口コミなど)で提供される情報は、狭すぎてなおかつ偏っているという指摘があります。

その点オウンドメディアでは、企業に関する情報や商品やサービスに関する情報など、企業自らが提供したい情報を選択して発信することができるのです。

具体的には、伝えたい内容をもとに、切り口や分量をコントロールして、情報を発信することが可能です。また宣伝広告であることをメインにせず、ナチュラルに自社に関する情報を提供できるのも強みといえるでしょう。

●ペイドメディアは不特定多数の消費者へ発信が可能

ペイドメディアの特徴は、不特定多数の消費者へのアプローチが可能であることです。

オウンドメディア、アーンドメディアは、ともに消費者自身の行動を前提にしています。

たとえばユーザーが自らWeb検索をしてオウンドメディアに接触する、ユーザー同士でつながるなど、何らかの行動が必要といえます。

一方、ペイドメディアは、ユーザー側の行動のいかんに関わらず、アプローチしてくれない層に対しても、情報を一気に発信することが可能です。

たとえば4マス広告(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)など多額の費用はかかりますが、不特定多数に対して、自社の商品やサービスの認知度を上げることができます。

●アーンドメディアは情報の信頼度が高い

アーンドメディアの特徴は、その効果が非常に絶大だということです。

「バズる」とは「インターネット上で爆発的に話題になる」という意味ですが、口コミや個人のSNSなどで一気に拡散した結果、このような現象が起こります。

またユーザー同士が繋がって情報がシェアされるため、同じ興味を持つなどタイプ的に類似している層へ情報が伝わる傾向にあります。

その上ユーザーの口コミなどを例に取れば、同じ立場である消費者側が発信している情報なので、ペイドメディアよりも情報の信頼度は高いといえます。

ただ情報の内容について、企業のコントロールが及ばないことがデメリットといえるでしょう。

好意的な口コミであれば効果絶大ですが、ネガティブな情報であればその影響力は売上を直撃する形で跳ね返ってきます。

メリットは大きいですが、その分見逃せないリスクをはらんでいるといえます。

トリプルメディアの活用法

現在、この3つのマーケティングチャネルを使って、デジタルマーケティング戦略を練る傾向にあります。

トリプルメディアの活用のポイントは、それぞれのメディアを独立させるのではなく、役割を分担させながら、時系列的に使い分け、相互利用を目指すことです。

一般的に考えられるのは、以下の流れです。

1.ペイドメディアで不特定多数の消費者へ認知させる
2.オウンドメディアで足りない情報を追加して理解させる
3.アーンドメディアで拡散、信頼してもらう

ただすでに自社の商品についての情報が拡散している状況で、内容が偏っているというケースもあるでしょう。

まずはマーケティングの現状を把握し、「どの層へアプローチが必要か」、「どの情報が足りないか」など、慎重に分析することが必要です。

その上で、トリプルメディアを使い分けて戦略を練ることが望ましいといえます。


マーケティング戦略を考える際に、どのメディアを選択するかで、費用や効果は大きく変わってきます。

3つの違いを理解し、現在のリソースを前提に選択することが重要となります。

 

まとめ

◆ オウンドメディアとは自社所有のメディア、ペイドメディアとは有料で掲載されるメディア、アーンドメディアとは第三者が運営する企業の評判などを得るメディアのこと

◆ オウンドメディアは情報のコントロールが可能、ペイドメディアは不特定多数の消費者へアプローチが可能、アーンドメディアは情報の信頼度が高いとの特徴がある

◆ 3つのメディアを独立させずに、相互関係を最大限発揮させて利用すべきである

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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