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データビジュアライゼーション(情報可視化)とは?ポイントと重要性を解説

2020.9.1
読了まで約 3

プレゼンテーション資料やサイト、カタログ、リーフレットなどの販促資料を作成する際にはデータビジュアライゼーション(情報可視化)を意識して作成すると、より説得力が増します。

今回はデータビジュアライゼーションの重要性と、より見やすくて説得力がある資料作成のポイントについてご紹介します。

データビジュアライゼーションとは?

データビジュアライゼーションとは、数字や文字といったデータの羅列をグラフや概念図などの図表を用いて可視化して、視覚的にわかりやすくすることです。

このような表を見せられたらどのように感じますか?おそらく、多くの方は「売上金額はわかるけど見にくい」と思われるかもしれません。たとえば、商品ごとの売上の推移を比較しようとしても、こうした数字の羅列ではなかなかイメージがしにくいと思います。

そこで、先ほどの売上一覧表を、グラフを用いてデータビジュアライゼーション化してみました。これで、商品ごとの売上の推移がわかりやすくなったかと思います。

たとえば、「商品Aは売上金額が少ないけど毎月コンスタントに売れている」「商品Dは今年前半によく売れたけど、後半になったら売上が急落した」といった分析もできるようになります。

データビジュアライゼーションのメリット

データビジュアライゼーションの考え方を取り入れることで、以下のようなメリットを享受できます。

●資料が見やすくなる
一番大きなメリットであり、多くの方が実感されていることでしょう。グラフや図表を使うことで、直感的にデータを読み取ることができるようになります。前述の例のように、数字羅列を見るよりも、グラフで表現したほうが圧倒的に見やすくなります。

数字の多寡や推移が読み取れて、比較や将来予測といった分析もしやすくなります。

●説得力が増す
データを視覚的に見やすくすることで、説得力も増します。単に「売上が●●円増えました」「●倍になりました」と文章や数字で言われるよりも、右肩上がりのグラフのほうが各段にインパクトがあるのです。

たとえば、データビジュアライゼーションを活用した資料を用いることで上司からの理解が得られて、社内の稟議に通るかもしれません。販促資料を改良して視覚的に見やすくすれば、顧客の購買意欲がアップする可能性もあります。データビジュアライゼーションには、それだけの力があるのです。

●データの読み間違いが少なくなる
数字の羅列や文章は、読み間違える可能性があります。桁を読み間違えてしまう、隣の列の値を読み取ってしまう、文章の解釈を勘違いしてしまうなど、様々なミスや勘違いが考えられます。数字や文字を視覚化することで、こうしたミスも防ぐことができます。

●分析が正確にできるようになる
これまで解説したように、データビジュアライゼーション化することで数値が視覚的に読み取れ、「推移から傾向を読み取る」「ほかのデータと比較する」「これまでの傾向から将来を予測する」といった分析を行うことができます。また、勘違いや読み間違えといったミスも防ぐことができるので、分析の精度も上がり、より正しく現状を把握し、効果的な戦略を立てることにもつながります。

データビジュアライゼーションによって説得力をアップさせるポイント

せっかく資料にデータビジュアライゼーションの考え方を取り入れても、上手く使いこなせていなければ、かえって意図が伝わりにくくなりかねません。そこで、より説得力がアップするポイントをお伝えします。

●目的に応じて表現のしかたを変える
「何を伝えたいか?」によって表現の方法を考えてみましょう。

たとえば、棒グラフは単月での比較などには適していますが、1年間の売上推移を見るのにはあまり適していません。

折れ線グラフを使えば、数値の推移や傾向などを読み取りやすくなります。

このように、「何を言いたいか?」によって表現方法を変えてみましょう。

●シンプルにする
なるべく図表はシンプルにしましょう。

たとえば商品Aの売上を表現したいのに、商品BやCなどの余分な情報を盛り込む必要はありません。ごちゃごちゃした印象があって、見にくく感じます。

グラフのデータ列系は商品Aだけで十分です。より視覚的に見やすくなり、与えるインパクトも大きくなります。

●相手にとって見やすい工夫を
資料を作成する上で一番重要なのは「相手が見やすいかどうか?」です。色使いや文字の大きさなども配慮しましょう。

たとえば、折れ線の色を同じ系統のものでまとめてしまうと、どの線がどのデータのものなのかがわかりにくくなってしまいます。せっかくデータビジュアライゼーションの考え方を取り入れるのですから、見た目にも気を使ってみましょう。

色使いに関しては、強調したいものを目立つ色にするといったテクニックもあります。

まずは相手の立場になって、客観的に図表が見やすいか?見にくいか?を見直してみてください。そして、自分の意図がしっかりと伝わるような工夫をしてみましょう。

まとめ

◆データビジュアライゼーション(情報可視化)は文字や数字といったデータの羅列をグラフや概念図などを用いて視覚的に表現することである

◆説得力が増す、ミスを軽減できる、分析の精度が上がるなどのメリットがある

◆データビジュアライゼーション化によって稟議の通過や売上アップの可能性が高まることもある

◆表現のしかたを工夫し、シンプルに、見やすくすることで、より効果的に表現できるようになる

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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