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新聞広告は効果があるのか?メリットと活用のポイントについて解説

2020.10.22
読了まで約 3

人々の情報源として、昨今はインターネットに押され気味の新聞。一部には「新聞はオールドメディア」という声もあがっていますが、広告媒体としてみたときにはどうなのでしょうか。

今回は新聞広告の効果について考えてみましょう。

どんな人が読んでいるのか。新聞の購読データ

日本新聞協会のデータによると、2019年の新聞発行部数は約3,781万部です。一方、2000年は5,370万部でしたので、この20年で1,500万部ほど発行部数が減っていることになります。

その要因としては、冒頭に挙げたようにやはりインターネットの普及が大きく影響していると考えられます。

しかし、日本の総世帯数は5,699万。7割近い世帯が新聞を購読しているので、依然として多くの人の目に触れる、影響力が大きいメディアといえます。

また、同協会の調査によると、新聞への接触頻度は「毎日」が53.6%、「毎日ではないが週1回以上」は15.9%、「毎週ではないが月1回以上」が4.3%。過半数の人が新聞を毎日読んでいる結果となりました。

とりわけ新聞を毎日読む人は50代が19.8%、60代は28.1%、70代は22.2%で、年齢が高ければ高いほど割合が大きくなる傾向があります。

また、株式会社キャリアインデックスの調査によると、年収1000以上の高所得者層の9割は新聞を購読していて、年収が低くなるにつれて購読率も下がっているという結果が出ています。

新聞は比較的高年齢の人、高所得者が読んでいるメディアだといえるでしょう。

参照元:CAREERINDEXマガジン「新聞を読んでいる人は高年収」年収・転職 実態調査 vol.1:キャリアインデックス

関連記事:シニアマーケティングのリーティングカンパニーに聞く「ハルメク」成功の秘密

新聞広告のメリットとは?

テレビCMやラジオCM、ネット広告、DM、ポスティングなど、さまざまな広告媒体がある中で新聞広告を選択するメリットはどのようなところにあるのでしょうか?考えてみましょう。

●信頼性が高い
新聞の強みは信頼性の高さです。もちろん、誤報や偏向報道などが問題になることがありますが、それはほかのメディアでも同じことです。多くの人が新聞報道に対して信頼を寄せています。

新聞に広告として掲載されることで、商品やサービスあるいは企業そのものの信頼性がアップする可能性があります。

●読まれる可能性が高い
前述のとおり7割近い世帯が新聞を取っていて、さらに新聞の購読者の半数以上が新聞を毎日読んでいます。ポスティングやチラシは手にしてすぐに捨てられてしまう可能性がありますが、新聞に広告を掲載すれば多くの人の目に留まる可能性が高いです。

●中高年や高所得者にアプローチできる
これも先ほどのデータからわかることですが、新聞は中高年や高所得者に支持されているメディアですので、特にこうした層にメッセージを届けるのには効果的です。

●狙ったタイミングで広告を出すことができる
新聞は毎日発行されます。そのため、狙ったタイミングで広告を出すことができます。もちろん、先ほどもご説明したように多くの人の目に触れるので、短期的に大きく集客することも可能です。

●地域を指定して広告を出すことができる
新聞には全国紙と地方紙があります。もちろん、全国紙に広告を掲載して大々的にPRすることも可能。都道府県などエリア限定で発行されている地方紙に掲載して、地域を絞って広告を出すこともできます。

新聞広告の活用ポイント

前述したように、新聞広告にはさまざまなメリットがあります。

具体的にどのように新聞広告を活用すれば宣伝効果が得られるのか?ポイントを解説します。

営業広告で商品やサービスをPR
記事の下の広告欄に商品やサービスを広告として掲載します。新聞広告としては最もポピュラーなものです。写真などを掲載すれば読者の興味を惹き、目に留まりやすくなります。

特に健康食品や健康器具、ビジネス系の書籍といった中高年向けあるいは高所得者層向けの商品との親和性が高いです。

多くの人に深く読まれる広告記事
記事として自社の商品やサービス、企業について紹介してもらう方法です。ほかのニュース記事と同じように掲載されるため、広告欄よりも読まれる可能性が高くなります。特に今まで市場になかった新商品をPRしたい、会社独自の取り組みについて知ってほしい、イベントを告知したいというケースで効果的です。

必要な情報をピンポイントで伝える三行広告
3行程度の文字だけの短い広告です。掲載面は小さいものの、メリットは低コストで出稿できることです。求人案内や不動産情報、映画情報など、ピンポイントな情報を多くの人に伝えたいときに最適です。

企業や商品、サービスを大々的にPRする全面広告
紙面をまるごと1ページ使って企業や商品、サービスを宣伝する広告です。非常にインパクトがあり、大々的にPRすることができます。1ページ全面を使うので、多くの人の目に留まる可能性があります。

また、信頼性が高い新聞に大きく掲載されることから、企業や商品、サービスの信頼性を高めることにも大きく貢献します。

信頼性を回復させる謝罪広告
企業の不祥事や商品、サービスの不具合などが発生した際に謝罪文を掲載します。新聞を使って謝罪することで、謝辞を広く伝えることができます。また、新聞に掲載すること自体が企業の信頼性の回復につながります。

まとめ

◆新聞は7割の世帯が購読していて、特に小中高年層や高所得者層の購読率が高い

◆「信頼性をアップできる」「読み込まれる可能性が高い」など、新聞広告には多くのメリットがある

◆広告記事、三行広告、全面広告など、広告の手法を使い分けることで、より大きな効果を得られる

◆確かに新聞の購読者は減少しているが、依然として有用な広告媒体だといえる

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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