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話題のマイクロインフルエンサーとは?特徴や活用事例について解説

2021.4.16
読了まで約 3

近年のマーケティングの世界では、マイクロインフルエンサーと呼ばれる人たちが注目されています。マイクロインフルエンサーとは、一般的にいわれるインフルエンサーと違いがあるのでしょうか。また、その特徴とはどのようなものでしょうか。

今回は、マイクロインフルエンサーの特徴と、人材として活用するメリットや事例をご紹介します。

関連記事:【前編】「インフルエンサーマーケティング」を牽引するリデルの周到な戦略

マイクロインフルエンサーの特徴

マイクロインフルエンサーとはどのような人のことを指すのでしょうか。まずは定義や特徴を見ていきましょう。

●そもそもインフルエンサーとは何か
マイクロインフルエンサーについて知るのであれば、まずはインフルエンサーについて説明しましょう。

インフルエンサーとは、「社会に大きな影響を与える人」のことを指します。ネットが台頭する前は、政治家や芸能人など、テレビで活躍をよく見る著名人が「社会に大きな影響を与える人」の筆頭でした。

しかしインターネットの普及により、近年ではそれに加えてYouTubeやTikTok、ブログ、Facebook、Instagram、Twitterなどのネットメディア上で人気を博して多くのフォロワーを獲得している人、いわゆるYouTuberやティックトッカー、ブロガー、インスタグラマーと呼ばれる人がインフルエンサーとして該当します。

彼らの行動は人々に大きな影響を与えます。人気YouTuberが動画の中で商品を紹介したとたん、その商品が売れに売れて店頭から姿を消すという現象も珍しくありません。

●マイクロインフルエンサーはインフルエンサーの分類の一つ
マーケティングの世界ではフォロワー数に応じて「トップインフルエンサー」「マイクロインフルエンサー(パワーインフルエンサー)」、「マイクロインフルエンサー」、「ナノインフルエンサー」という4つに分類されます。

「マイクロ」は「小さい」という意味。マイクロインフルエンサーとは1~9万人くらいのフォロワーがいるインフルエンサーのことを指します。

たとえば、チャンネル登録者数が3万人いるYouTuberはマイクロインフルエンサーに分類されます。ちなみに、その上のマクロインフルエンサーは10~100万人、トップインフルエンサーは100万人以上と定義されています。

●なぜマイクロインフルエンサーが注目されているのか
マーケティングの世界でマイクロインフルエンサーが注目されているのは、彼らに自身のメディアで商品やサービスを宣伝してもらえれば、多くのフォロワーやユーザーに情報を届けることができ、認知拡大や信頼性のアップにつながるためです。テレビCMや新聞広告よりも自然にアプローチできること、若者層も含めて幅広い層にリーチできることから、企業にとっては新しいPRの手法として浸透しつつあります。

関連記事:SNSとは?種類や使い方、仕組みについて分かりやすく解説

マイクロインフルエンサーを活用するメリット

では、比較的フォロワーが少ないマイクロインフルエンサーを活用するメリットとは、どんなところにあるのでしょうか。

●特定の層にリーチできる
フォロワーの数だけ見ると、確かにトップインフルエンサーやマクロインフルエンサーのほう広がりはあるでしょう。しかし、彼らはもはや芸能人のような存在です。フォロワーの中には幅広い年代や属性のファンがいます。

一方で、マイクロインフルエンサーは「20代でファッションに興味がある女性」「30代で起業に興味がある男性」というように、フォロワーの層が偏っている傾向があります。また、ニッチな層を狙っているからこそ、フォロワー数が多くなくても影響力が強いといえます。

特定の層に強いマイクロインフルエンサーを活用すれば、ターゲットを効率的に集めることも可能です。

●エンゲージメント率が高い
フォロワーが何百万人もいるトップインフルエンサーや数十万人いるマクロインフルエンサーはフォロワーからのコメントも膨大に届くため、返事をしたくてもできないのが実情です。芸能人やアイドルのファンが感じているように、彼らは雲の上の存在となっています。

マイクロインフルエンサーはまだコメントやフォローを返したりする余裕があるため、フォロワーと親密な関係を築いている傾向があります。マイクロインフルエンサーを活用することでファンに信頼感や親近感を与え、高いエンゲージメント率が得られる可能性があります。

●プラットフォームやメディアの扱いに慣れている
一から動画サイトやSNSを始めるとなると大変な労力がかかります。フォロワーも一朝一夕では増えません。マイクロインフルエンサーはメディアの扱い方に慣れていて、ある程度フォロワーもついているので、すぐに宣伝効果を得ることが可能です。効果的なPRのしかたなども提案してくれます。

マイクロインフルエンサーを使ったマーケティング事例

最後に、マイクロインフルエンサーを活用したマーケティングの成功事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

●アディダス
世界的に有名なスポーツブランドのアディダス。サッカー用のスパイクシューズ「GLITCH」をあえて招待制アプリ限定で販売しました。人気があるサッカー選手がアプリやシューズの開発に携わった結果、SNSなどを見たサッカーファンからは根強い支持を集め、招待制アプリという限定感も相まって大きな注目を集めました。

●Audible
Amazonは写真家であるJesse Driftwood氏に、自社のオーディオブックである「Audible」に写真を投稿してもらいました、また、Driftwood氏はAudibleでビジネス管理や生産性の向上について学ぶコンテンツを発信。彼の10万人のフォロワーに効果的にアプローチすることができ、利用者数の増加に成功しました。

まとめ

◆インフルエンサーとは、「社会に大きな影響を与える人」のことを指し、フォロワー数に応じて「トップインフルエンサー」「マイクロインフルエンサー(パワーインフルエンサー)」、「マイクロインフルエンサー」「ナノインフルエンサー」という4つに分類される。

◆マイクロインフルエンサーには1~9万人のフォロワーが存在する

◆マイクロインフルエンサーを活用することで認知拡大や信頼性のアップにつながる

◆フォロワーとの親密な関係を築いているので、エンゲージ率の向上にも期待できる

◆動画やSNSマーケティングの宣伝効果をすぐに得られる

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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