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若い世代を中心に必要不可欠な存在となったSNS。そのSNSを利用した新しい購買の形 “ソーシャルコマース”をご紹介

2021.7.2
読了まで約 6

新型コロナウイルスの影響で、日常生活のあらゆる場面でオンライン化が一気に進みました。また、自宅で過ごす時間が増えたことにより、スマートフォンの利用時間もコロナ以前と比べると、1日60分以上増えた人も多くいると言われています。若い世代を中心に、日常生活に欠かせなくなったSNSの利用時間も合わせて増えていると考えられるでしょう。
ここではSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で、気になる商品や良いと思った商品を見つけた際に、そのまま購入ができる“ソーシャルコマース”という仕組みについてご紹介していきます。日頃から利用しているSNSを使ってそのまま購入できるという便利なこの仕組みは、これから利用者も増え、企業にとって重要な存在になっていくことが見込まれています。
ソーシャルコマースとは、という基本的な部分から、種類・メリット・デメリットについてなど、それぞれ詳しくご紹介していきます。

ソーシャルコマースとは

ソーシャルコマースとはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とオンラインショップを組み合わせ、SNSの投稿から直接商品購入ページに移動してもらい、商品の販売促進を行う手法を指します。

従来のSNSでは、SNS上での販売が目的ではなく、認知拡大や、実店舗・オンラインショップへの集客、ブランドイメージ高めることを目的としたマーケティング施策の1つとして活用されていました。現在では、スマートフォンの普及や情報収集の場としてのSNSの利用が目立っており、マーケティングにおいて企業のSNS活用の重要性がより高まってきています。企業と顧客とを結ぶ大切なコミュニケーションの場として、公式アカウントの設立をしている企業も多く見受けられます。
関連記事:BtoBマーケティングの施策で最も取り組まれているのはSNS-「Webマーケティング施策実施状況」に関する調査

そのためSNSを利用し、そこから顧客自身にウェブ検索をしてもらいオンラインショップへの集客や、店舗へ来てもらうことを目的にするのではなく、SNS上で商品の購入ができる仕組みを取り入れる企業が多く見られるようになりました。この仕組みをソーシャルコマースと言います。

顧客は実際に手にとって商品を確認することはできないものの、SNS上で購入者の口コミを知ることができます。購入者からの口コミは、企業の評価よりも信憑性がより高く感じられ、購買意欲を促進することが可能と言われています。顧客は企業のオンラインショップで得られなかった情報を、SNSを通して多く得ることができます。またSNSの特性上、疑問がある場合には気軽に質問できるので、顧客との交流がしやすく、関係性も築きやすいのが特徴と言われています。

関連記事:SNSとは?種類や使い方、仕組みについて分かりやすく解説

ソーシャルコマースと自社のオンラインショップの違い

ソーシャルコマースと自社のオンラインショップとの違いは、コミュニケーションの方向性になります。

自社のオンラインショップは、企業からの一方的な情報の発信が主流になります。そのため顧客は、企業から発表された情報を得る形になります。顧客が自ら検索してもらい企業の情報を得る必要があり、すでに興味・認知がある顧客に対してのアプローチになるため、その存在をまだ知らない顧客に対して情報を伝えることは難しくなります。

その点、ソーシャルコマースは、企業と顧客、顧客から顧客へ、双方のコミュニケーションが可能となっています。多くのSNS利用者にとって、SNSは個人の趣味や興味ごと(なかには自身の仕事や業務に近しい情報)・コミュニティを楽しむものになります。その中で商品・サービスを一方的に伝えるのではなく、商品・サービスの世界観やストーリーを交えながら、顧客との友好な関係を継続的に築くことが可能となります。

また、身近な友人やインフルエンサーから情報を得るルートも多々発生します。企業からだけでなく、その商品・サービスが良いと思ってくれた方が、自身のSNSに投稿することによって、その人自身が広告の役目を担い、より多くの人に伝わる仕組みが出来上がります。SNSを効果的に活用できれば、多方面から自社の商品・サービスを広めることが可能となるのです。

日本国内のオンライン上で商品取引の市場規模

経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査(令和2年 7月)」によると、日本のBtoC-EC(企業と顧客との間の商品取引)の市場規模は、2018年度には17兆9,845億円、2019年度には前年度比7.65%プラスの、19兆3,609億円となりました。新しいビジネスの形として注目を集めているCtoC-EC(フリマアプリやネットオークション、ハンドメイドマーケット等の一般顧客間の商品取引)では、2018年度には1兆5,891億円だったものが前年度比9.5%プラスの1兆7,407億円となりました。

このデータから見ると、直近の1年でオンライン上での商品取引の数が大幅に増えていることがわかり、インターネット普及率は90%近くに上がっています。インターネットが私たちの生活において必要不可欠な存在となっていると言えるでしょう。情報獲得の場として、身近になっているSNSを利用した商品取引の数は、今後も増えていくことが見込まれています。

ソーシャルコマース6つの種類

ソーシャルコマースは、使用するプラットフォームや販売者との関係性などによって、6種類に分けることができます。ここでは、一つひとつ詳しくご紹介していきます。

①CtoC/C2C型ソーシャルコマース

一般の消費者(Consumer)同士で行う商品取引のことを指し、“Consumer to Consumer”の略になります。CtoC型では、企業とではなく一般の消費者同士でフリマアプリやネットオークション、ハンドメイドマーケットなどのSNSを利用して商品取引を行うことを指します。

②SNS・ソーシャルメディア型ソーシャルコマース

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用し、SNS上で商品取引が行われます。ソーシャルコマースで利用されることの多い代表的なSNSとして、Facebook・Instagramなどが挙げられます。

③グループ購入型ソーシャルコマース

グループ購入とは“共同購入クーポンサービス”を表し、商品を誰か他の人と一緒に購入することで安くなる仕組みのことを指します。指定された数を満たすことで割引を受けることができ、顧客である複数のユーザーが共同で商品を購入することで成り立ちます。日本ではグルーポンなどで見受けられる形になります。

④レコメンド型ソーシャルコマース

こちらは、商品の評判・レビュー・口コミを参考にして商品が購入されることを指します。Amazonでよく見られるように、何かの商品をクリックした際に、合わせておすすめ商品が表示されることもレコメンド型です。商品の購入を考えている方が、口コミ欄やSNSアカウント等で情報を得るだけではなく、顧客側が商品を選択したものに対してレコメンドすることができます。

なかには、口コミやSNS上で投稿を行なったユーザーに対して、割引や特典サービスを提供するお店もあります。実際に利用した顧客からの口コミは、企業からの情報よりも、読み手に与える信頼度が高くなる傾向になり、マーケティングにおいて有効な手であると言えるでしょう。

⑤ユーザー参加型ソーシャルコマース

ユーザー参加型では、顧客が一般的に商品を購入するだけでなく、商品への投資・企画など、これまで企業(販売者側)が担っていた部分に、クラウドファンディングという形で参加する方法です。日本で目にすることが多いクラウドファンディングの会社として、Makuake(マクアケ)やCAMPFIRE(キャンプファイヤー)などが挙げられます。

⑥O2O/On2Off型ソーシャルコマース

O2Oは“Online to Offline”の略で、オンライン上(ネット上)で得た口コミなどの情報を元に、オフライン(実店舗)への訪問・購入を促す施策を指します。よく見受けられる形として、企業側がオンライン上で割引クーポンなどを掲載し、来店を促す方法もありますし、顧客側が実店舗での購入に迷った際に、オンライン上で他ユーザーに意見を求めることも含まれています。
関連記事:O2Oとは?「ユニクロ」の成功事例やOMO、オムニチャネルとの違いもあわせて解説

ソーシャルコマースは、Facebook・Instagram・Twitterなど、代表的なSNS以外でも活用されています。どの形においても、オンライン上で商品について検索・確認し、購入するという今までの形と比べると、SNSが顧客に及ぼす影響の大きさや、販売者と顧客の関係性などに違いが見受けられます。

ソーシャルコマースのメリット

先述のとおり、自社のオンラインショップは、企業からの一方的な情報の発信が主流なのに対し、ソーシャルコマースは、企業と顧客、顧客から顧客へ、双方のコミュニケーションが可能となっています。そのため、SNS利用において個人の趣味や興味ごと・コミュニティを楽しむものという目的に合わせながら、その中で商品・サービスを一方的に伝えるのではなく、商品・サービスの世界観やストーリーを交えながら、顧客との友好な関係を継続的に築くことが可能となります。

また、身近な友人やインフルエンサーから情報を得るルートも多々発生するため、その商品・サービスが良いと思ってくれた方が、自身のSNSで投稿することによって、その人自身が拡散の役目を担い、より多くの人に伝える仕組みが出来上がります。従来の口コミとは異なり、身近な友人やその人が信頼しているインフルエンサーからの情報となるため、関係性がある程度出来上がっており、その分影響力は大きくなります。

合わせて、ユーザー情報をデータとして得られることも、企業にとって大きなメリットになるでしょう。フォローしているユーザーの年齢層や、所属しているコミュニティなど、実際に興味を持っている層のデータを得られることは、マーケティング施策を考える上で大きな武器になります。そのデータを元に、ユーザーのファン化やリピート獲得までの施策を考えることができ、企業にとって大きなプラスとなります。

そして、自社のオンラインショップ構築が不要となるので、オンラインショップ作成にかかる費用や時間、運営にかかるSEO施策や、ウェブ広告出稿の業務を省くことが可能になります。自社のオンラインショップの構築にはある程度の費用と作成時間が必要になります。すでに出来上がっているプラットフォームを利用することができ、従来かかっていた作業を省くことはできるので、ソーシャルコマースはより手軽に始められることが可能になります。

ソーシャルコマースのデメリット

ソーシャルコマースのデメリットは情報更新にかかる作業の増加と、売り上げ向上までに時間がかかることです。

SNSでは、商品・サービスについての情報を定期的に投稿する必要があります。短い文章で分かりやすく情報を伝える文章力や、一目でその商品・サービスの魅力が伝わるように写真や動画のクリエイティブさが必要となります。なおかつ、古い情報は次々に埋もれてしまうため、定期的な投稿が必要となります。従来の広告であれば、ある程度の準備期間をもって発表することが多かったと思いますが、SNSでは数も必要となるので、定期的にどのような情報をアップしていくのか、情報更新作業にかかる時間は増える傾向となります。

またSNS公式アカウントを開設した場合、フォロワーの数が重要視されます。企業の認知度を上げる為にもフォロワーの数を増やす必要がありますが、それにはある一定の時間が必要となる場合が多いです。そのためSNS公式アカウント開設後、すぐに収益が得られることは難しく、地道に投稿をしていく作業と時間が必要となります。SNS上の購入者限定割引や特典を組み込むキャンペーンを行なっている企業も多く、新しくソーシャルコマースという販売手法を顧客に知ってもらうためには、新たな施策も行うと良いでしょう。

まとめ

新型コロナウイルスの影響で、個々のスマートフォン利用時間が増えました。若い世代を中心に、日常生活に欠かせなくなったSNSはこれからもより多くの利用が見込まれるでしょう。その中で、SNSの特徴を活かした新しい商品の販売促進の方法である“ソーシャルコマース”は、利用する企業が増える傾向にあると考えられます。
情報更新にかかる作業の増加と、売り上げ向上までにフォロワー数の獲得など、時間がかかりますが、顧客との友好な関係を継続的に築くことが可能となるソーシャルコマースは、長期的な企業戦略を鑑みた際に、企業にとって必要不可欠な存在になるのではないでしょうか。
中国やアメリカではより多くの企業がソーシャルコマースを利用しており、これから日本でもより広がっていくのではないかと考えられています。一言でソーシャルコマースといっても様々な形があるので、その企業に合った形を選んでいただければと思います。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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