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ミームとは?猫ミームやミームマーケティングについても解説

2025.5.23
読了まで約 13

SNSを使った新たなマーケティング手法として、ミームを取り入れたいと考えていませんか。最近話題のミームは投稿をバズらせたいとき、口コミで消費者からの注目を集めたいときなどに活用できます。話題になっているミームやミームマーケティング手法を知っておけば、初めてでも多くの人の興味を引きつけられるでしょう。

この記事では、ミームの意味や流行している猫ミームについてくわしく解説します。ミームマーケティングの手法や、大手企業が活用中の参考にできるミームも紹介するので、興味がある方はぜひ参考にしてください。

ミーム(meme)とは

SNSやインターネットでミーム(meme)という言葉を目にすることが多くなっていますが、その意味や概念がよくわからないと感じている方も多いのではないでしょうか。ミームとは、1976年にイギリスの生物学者リチャード・ドーキンス氏が提唱した概念で、文化的な情報が人々の間で伝播し、複製されていく様子を表現したものです。

インターネット上では、ミームは特に画像や動画、テキストなどの形で急速に広がり、多くの人々によって共有され、時には変形や再解釈されながら拡散していくコンテンツを指します。これらのミームは、しばしばユーモアや皮肉、社会的コメンタリーを含んでおり、オンラインコミュニケーションの重要な一部となっています。

ミームの特徴として、その伝播の速さと適応性が挙げられます。面白いと感じたコンテンツは、ユーザーによって素早く共有され、時にはわずか数時間で世界中に広がることもあります。また、オリジナルのミームが様々な文脈で再利用されたり、新しい要素が追加されたりすることで、絶えず進化し続けるのも特徴的です。

このようなミームの性質は、マーケティングや広告の分野でも注目されており、「ミームマーケティング」という新しい手法も生まれています。企業や組織が、人気のあるミームを活用して自社の製品やサービスをアピールすることで、より多くの人々の興味を引き付けることが可能になるのです。

概念

ミームとは、1976年に進化生物学者リチャード・ドーキンス氏が著書『利己的な遺伝子』で提唱した概念です。ドーキンス氏は、自らのコピーを増やすことを優先させる遺伝子について論じており、遺伝子が子孫に受け継がれていく過程をミームと表現しました。

本記事で扱うミームは、gene(遺伝子)とmimeme(模範的)を組み合わせた造語です。生物が遺伝によって情報を伝えていくように、同じ画像や動画をさまざまな人に広げていく一連の流れをミームと呼ぶようになりました。

インターネット上でのミームは、特定の画像、動画、テキスト、あるいはそれらの組み合わせが、ユーザー間で急速に拡散され、時には変形や再解釈されながら広がっていく現象を指します。このようなミームの拡散は、ソーシャルメディアプラットフォームの発展により、より速く、より広範囲に行われるようになりました。

ミームの特徴として、その伝播力と適応性が挙げられます。人々の共感を呼ぶミームほど広く拡散され、時には元の文脈を離れて新たな意味を持つこともあります。このような柔軟性と伝播力がミームの本質であり、インターネット文化の重要な一部となっています。

インターネットミーム、ネットミーム

インターネットミーム・ネットミームは、ウェブサイト・掲示板・SNSなどのインターネットを中心に、ネタ的に画像・動画・文章が拡散していくことを意味します。ミームに使う画像や動画は何でもいいわけではありません。ユーザーにとって面白いコンテンツほど広がりやすくなるため、皮肉やジョークを交えたものも数多く存在のも事実です。

インターネットミームは、オンライン上で急速に拡散される特徴があります。例えば、猫ミームやダンスミームなどが代表的です。これらのミームは、ユーザーの共感を得やすく、SNS上で瞬く間に広まっていきます。また、ミームは時代や文化によって変化し、新しいトレンドを生み出すこともあります。

ミームの拡散力は、マーケティングの観点からも注目されています。企業がミームを活用することで、ブランドの認知度を高めたり、製品のプロモーションを行ったりすることができます。ただし、ミームの使用には著作権や倫理的な配慮が必要です。

日本での特徴

日本におけるインターネットミームの特徴は、以下の通りです。

● 漫画やアニメ由来のネタが多い
● 個人が編集したMAD(英語で、馬鹿げた・狂っているの意味を持つmadが語源)動画が流行することもある
● 昔のミームネタが再燃する
● インパクトのある音楽動画はバズりやすい
● ユニークな画像や動画がミーム化しやすい
● 時事ネタを取り入れたミームが人気を集める

日本のミーム文化では、サブカルチャーの影響が強く、特に漫画やアニメからインスピレーションを得たコンテンツが多く見られます。また、個人制作のMAD動画が大きな注目を集めることもあり、クリエイティブな表現の場としてミームが機能しています。興味深いのは、過去に流行したミームが再び注目を集める「ミームの再燃」現象も日本の特徴と言えるでしょう。さらに、キャッチーな音楽や歌詞を取り入れた動画は、特にバズりやすい傾向にあります。これらの特徴は、日本のインターネットミーム文化の多様性と創造性を示しています。

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猫ミームとは

日本では、猫の画像・動画を使った猫ミームがバズりやすい傾向にあります。猫ミームは、愛らしい猫の表情や仕草を巧みに利用して、日常の出来事や感情を表現する人気のミームの一種です。その魅力は、猫好きはもちろん、幅広い層に受け入れられやすい点にあります。

猫ミームの特徴として、ユーモアや共感性が高いことが挙げられます。例えば、「月曜日の朝」という文字と、ベッドから出たくなさそうな猫の写真を組み合わせたミームは、多くの人の気持ちを代弁し、共感を呼びます。このような猫ミームは、ソーシャルメディアを通じて急速に拡散され、インターネットミームの中でも特に人気の高いカテゴリーとなっています。

猫ミームの魅力は、その多様性にもあります。怒った顔の猫、驚いた表情の猫、リラックスした猫など、様々な表情や姿勢の猫の画像を使うことで、幅広い状況や感情を表現できます。これにより、創作者は自由に自分の意図を伝えられ、閲覧者も楽しみながら共感できるコンテンツとなっているのです。

SNSで話題

猫ミームは、SNSの『TikTok』をきっかけに幅広く周知されるようになったミームの一種です。日常で起こった面白い出来事を、猫の画像や動画を利用して面白く表現するもので、『YouTubeショート』や『X(旧Twitter)』でも人気を集めています。特に若年層を中心に、猫ミームの作成や共有が盛んに行われており、ときにはバイラル効果によって爆発的に拡散されることもあります。猫ミームの魅力は、その愛らしさと同時に、人間社会の出来事や感情を猫の姿を通じて皮肉やユーモアを交えて表現できる点にあります。このようなミームの特性により、多くのユーザーの共感を得やすく、SNS上で話題を呼びやすいのが特徴です。

猫ミームは作ることもできる

猫ミームは見るだけでなく、自分で作ることも可能です。猫を飼っている方は、日頃から愛猫の様子を撮影した写真や動画など、豊富な素材を持っているのではないでしょうか。これらの素材を活用して、オリジナルの猫ミームを作成できます。映像編集ソフトを使えば簡単に編集することが可能で、ミームの作成プロセスも楽しむことができます。また、猫ミームを作ることで、SNSでの エンゲージメントを高めることができ、フォロワーとの交流を深めることができます。自作の猫ミームがバズれば、バイラル効果も期待できるでしょう。猫ミームの作成は、クリエイティビティを発揮する良い機会にもなります。

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ミームの関連用語

ミームという言葉を検索すると、気になる関連用語がいくつかヒットします。なかにはミームの危険性を感じさせる言葉も出てくるため、ミームを活用する前には注意点をチェックしておくことが重要です。ここでは、ミームの関連用語で特に注目すべき3つの言葉を紹介します。

ミームに関連する用語を理解することで、ミームの本質や影響力をより深く把握できます。また、これらの用語は、ミームが単なる面白い画像や動画以上の意味を持つことを示しています。ミームは社会現象や経済活動にも影響を与える可能性があるため、その広がりや影響力を慎重に考慮する必要があります。

ミームを活用したマーケティングや情報発信を行う際は、これらの関連用語の意味や背景を十分に理解し、適切に対応することが求められます。特に、ミーム汚染やミーム株、ミームコインなどの概念は、ミームが持つ潜在的なリスクや予期せぬ影響を示唆しています。

したがって、ミームを扱う際は、その魅力的な側面だけでなく、潜在的な問題点にも注意を払うことが大切です。ミームの力を活かしつつ、責任ある使用を心がけることで、より効果的かつ安全なミーム活用が可能となるでしょう。

ミーム汚染

ミーム汚染とは、ミーム画像・動画の影響により元ネタへの認識が本来の意味とは異なることを意味します。本来は感動的なシーンであるにもかかわらず、編集によって面白味のあるミーム画像・動画にされてしまうと、ミームの面白い印象ばかりが強く残ってしまうこともあるでしょう。このようなミーム汚染は、オリジナルコンテンツの意図や価値を歪める可能性があります。例えば、真面目な政治演説や感動的な映画のワンシーンが、ミームとして加工されることで、本来の文脈から切り離され、滑稽な印象を与えてしまうことがあります。ミームの影響力は強大であり、時にはオリジナルの意味を完全に上書きしてしまうほどです。そのため、ミームを作成したり共有したりする際は、元ネタの文脈や著作権に十分配慮することが重要です。

ミーム株

ミーム株とは、インターネット上で強い注目を集め、一時的にある銘柄の株価が急騰することを指します。特にSNSやオンラインフォーラムでの話題性が高まることで、短期間で一気に買い注文が発生するため、株価は急騰します。しかし、このようなミーム株の急騰が長く続くかは予測が困難です。

ミーム株の現象は、インターネットミームの影響力が金融市場にも及んでいることを示しています。投資家たちは、ソーシャルメディア上での議論や情報共有を通じて、特定の銘柄に注目し、集団的な投資行動を取ることがあります。

ただし、ミーム株への投資には高いリスクが伴うことに注意が必要です。株価の急激な変動は、根本的な企業価値や業績とは必ずしも一致せず、投機的な要素が強いため、慎重な判断が求められます。

ミームコイン

ミームコインとは、インターネットミームやジョーク、風刺的なユーモアに基づいて開発された仮想通貨です。面白味のあるものを仮想通貨と組み合わせたミームコインはエンターテイメント性が高く、場合によっては価格が大きく上昇します。ミームコインの特徴は、その名前やコンセプトが一般的に広く知られているインターネットミームや文化的現象に基づいていることです。

これらのコインは、しばしばソーシャルメディアやオンラインコミュニティでの話題性を利用して急速に人気を集めることがあります。ただし、ミームコインは通常、技術的な革新や実用的な用途よりも、その面白さや話題性に重点を置いているため、投資リスクが高いことにも注意が必要です。

ミームコイン名 特徴
Doge(ドージコイン) 2013年にリリースされた、柴犬モチーフのミームコイン。リリース以降、一部のコミュニティから指示を受けていたが、2021年にTeslaのイーロン・マスク氏が何度も話題に取り上げたことで価格が急騰した。
SHIB(通称柴犬コイン、Shiba Inu Token,SHIB) ドージコインのパロディとして2020年にリリースされたミームコイン。ドージコインに比べると価値や人気は劣るが、日本円で直接購入できるメリットがある。
MONA(モナコイン) 2013年にリリースされた、猫キャラクターをモチーフにした「モナー」の名前に由来したミームコイン。「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」から生まれたコインで、国内の仮想通貨取引所から購入が可能。
Pepe(ペペコイン) 2023年にリリースされた、カエルのキャラクターをモチーフにしたミームコイン。インパクトの強いPepe the Frogをモチーフにしており、世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンスが取り扱っていることで注目を集めている。

ミームコインの世界では、新しいコインが次々と登場し、短期間で人気を集めることがあります。しかし、その価値は非常に不安定で、投機的な要素が強いため、ミームコインへの投資を検討する際は十分な注意が必要です。また、ミームコインの中には、一時的なブームで終わってしまうものもあるため、長期的な価値や実用性についても慎重に評価することが重要です。

流行りのミーム一覧(日本)

インターネットミームにはさまざまな種類があり、SNSや掲示板などで目にすることも多いでしょう。日本では特に、アニメやマンガ、ゲームなどのポップカルチャーに由来するミームが人気を集めています。これらのミームは、ユーモアや皮肉を込めて作られることが多く、ネット上で急速に拡散されていきます。

日本のミーム文化の特徴として、過去に流行したネタが数年後に再び注目を集めることがあります。これは「ミーム復活」と呼ばれ、懐かしさと新鮮さを同時に感じさせる効果があります。また、実在の人物がミーム化されることもあり、その人物の特徴的な言動や表情が繰り返し使われることで、一種のアイコンとなっていきます。

最近では、TikTokやInstagramなどのSNSプラットフォームを通じて、新しいミームが次々と生まれています。これらのミームは、短い動画や画像を使って簡潔に情報や感情を伝えることができるため、若い世代を中心に広く共有されています。

ミームは時代とともに変化し、新しいものが生まれては消えていきますが、その中でも長く愛され続けるものもあります。日本のミーム文化は、インターネットユーザーの創造性と、日本独特のユーモア感覚が融合した結果として、常に進化し続けているのです。

アニメや漫画発

日本の代表的なサブカルチャーであるアニメや漫画のセリフから、多くのインターネットミームが誕生しています。特に人気の高いアニメ作品からは、印象的なフレーズがミームとして広く拡散されることがあります。例えば、以下のようなミームが有名です。

● だが断る(ジョジョの奇妙な冒険)
● あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!(ジョジョの奇妙な冒険)
● てめーは俺を怒らせた(ジョジョの奇妙な冒険)
● 何…だと…?(BLEACH)
● お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな(少女ファイト)

これらのミームは、元のアニメや漫画のコンテキストを超えて、様々な場面で引用されたり、パロディとして使用されたりします。ミームの面白さや共感性が高いほど、SNSなどで急速に拡散される傾向があります。アニメや漫画由来のミームは、日本のインターネットカルチャーの特徴的な要素として、国内外で注目を集めています。

古いミームの再来

過去に流行したミームが、数年後に再び拡散されて話題を呼ぶこともあります。これは「ミームの再来」と呼ばれる現象です。古いミームの再来でもっともわかりやすい例が、2001年に流行した吉野家コピペです。このミームは、吉野家の牛丼を食べる様子を独特の文体で描写したテキストで、当時のインターネット掲示板で広く共有されました。

その後、数年を経て再びこのミームが注目を集め、新たな世代にも広まりました。このように、ミームには時間を超えて再び流行する特性があります。ミームの再来は、nostalgiaや懐かしさを感じさせる効果があり、幅広い年齢層に訴求力を持つことがあります。

また、古いミームが再来する際には、しばしば現代的な文脈や新しい要素が加えられ、ミームの進化や変容が見られることもあります。このような「ミームの再解釈」は、オリジナルのミームに新たな生命を吹き込み、より多くの人々の関心を引きつける要因となっています。

人物

画像や動画などのコンテンツだけでなく、人物がミーム化することもあります。「ひき肉」や「塩ふりおじさん」は、ミーム化した代表的な人物だといえるでしょう。これらのミームは、SNSやインターネット上で急速に拡散され、多くの人々の間で共有されます。例えば、「ひき肉」ミームは、特定の表情や動作を真似た画像や動画が次々と作られ、ユーモアを含んだコンテンツとして広く認知されました。同様に、「塩ふりおじさん」も、その特徴的な塩をふる仕草が多くのパロディや模倣を生み出し、ミームとして定着しました。このようなミーム化された人物は、時にはインターネットカルチャーの象徴となり、長期間にわたって人々の記憶に残ることがあります。

ミームマーケティングとは

ミームマーケティングとは、人気のあるインターネットミームを活用した新しいマーケティング手法です。多くの企業から注目を集めており、効果的なプロモーション戦略として広がりを見せています。人気のあるミームを用いて自社製品・サービスをアピールすることで、多くの人々の興味を引きつけ、ブランド認知度を高めることができます。

ミームマーケティングの特徴は、既存のミームの面白さや親しみやすさを利用して、自社のメッセージを効果的に伝えることにあります。ユーモアや皮肉を交えたミームは、従来の広告よりも受け入れられやすく、バイラル効果も期待できます。

ただし、ミームマーケティングを実施する際は、使用するコンテンツの選定に慎重を期す必要があります。コンプライアンスへの配慮はもちろん、ターゲット層に適したミームを選ぶことが重要です。また、著作権など法的な問題にも十分注意を払う必要があります。個人が作成した画像や動画を無許可で使用すると、著作権侵害となる可能性があるため、投稿主から使用許可を得ることが大切です。

ミームマーケティングは、低コストで高い効果が期待できる一方で、適切に実施しないとブランドイメージを損なう恐れもあります。そのため、企業はミームの特性を十分に理解し、戦略的にアプローチすることが求められます。

人気のあるミームを活用した新しい手法

ミームマーケティングは、特にSNSを中心としたデジタルマーケティングにおいて効果的です。ミームの持つユーモアや共感性を利用することで、ブランドメッセージを印象的かつ記憶に残る形で伝えることができます。また、ミームの拡散力を活かすことで、低コストで広範囲にリーチすることが可能となり、特に若年層をターゲットとしたマーケティング戦略として注目されています。ただし、ミームの選択や使用方法には十分な配慮が必要であり、ブランドイメージとの整合性や法的問題にも注意を払う必要があります。

コンテンツの見極めが重要

人気のあるミームを活用する際は、コンプライアンスへの配慮が必要となります。使用するコンテンツは慎重に選びましょう。ミームの中には、不適切な内容や誤解を招く可能性のあるものも存在するため、ブランドイメージを損なわないよう注意が必要です。特に、ミームの文脈や背景を十分に理解し、自社の価値観やメッセージと合致しているかを確認することが重要です。また、ミームの使用によって特定の個人やグループを傷つけたり、差別的な内容を含んでいないかも慎重に検討しましょう。ミームを活用する際は、法的リスクだけでなく、倫理的な観点からも適切かどうかを見極めることが、成功するミームマーケティングの鍵となります。

著作権など法的な問題に注意する

人気のミームを活用する際には、投稿主に使用許可を得ることが重要です。個人が作成した画像や動画を無許可で使うと、著作権侵害になる恐れがあります。ミームとは、インターネット上で急速に拡散されるコンテンツですが、その元となる素材には著作権が存在する可能性があります。そのため、ミームを商業利用する際は、著作権法を遵守し、必要に応じて権利者から許諾を得るなどの対応が求められます。また、ミームに含まれる人物の肖像権や、商標権などにも注意を払う必要があります。法的リスクを回避するためには、自社でオリジナルのミームを作成するか、フリー素材を活用するなどの方法も検討しましょう。

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ミームマーケティングのメリット

ミームマーケティングは、人気のあるミームを活用することで、自社ブランドや製品・サービスの認知度を高められる大きなメリットがあります。ミームの特性を生かしたこのマーケティング手法には、企業にとって魅力的な利点がいくつか存在します。

まず、ミームの持つバイラルな性質により、短期間で大規模な拡散が期待できます。ミームは本質的に共有されやすい特徴を持っているため、ユーザー間で急速に広がる可能性が高く、これにより効果的なブランド露出が実現します。

また、ミームマーケティングは、従来の広告手法と比較して低コストで実施できることも大きな利点です。高額な広告費を投じることなく、創造的なアイデアと適切なタイミングで投稿することで、大きな反響を得られる可能性があります。これは特に、予算の限られた中小企業やスタートアップにとって魅力的な選択肢となります。

さらに、ミームを通じてブランドのユーモアセンスや親しみやすさを表現することで、特に若年層のターゲット層との間に感情的なつながりを構築しやすくなります。これは長期的なブランドロイヤリティの醸成につながる可能性があります。

加えて、ミームマーケティングは、ブランドの時事性や関連性を示す絶好の機会となります。トレンドに敏感に反応し、適切なミームを活用することで、ブランドが「今」を理解していることをアピールできます。

このように、ミームマーケティングは費用対効果が高く、幅広い層へのリーチが可能な革新的なマーケティング手法として、多くの企業から注目を集めています。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、ターゲット層の理解と適切なミームの選択が不可欠です。

UGCが生まれることで拡散効果が期待できる

ミームマーケティングの大きな特徴として、UGC(User Generated Contents)が生まれやすいことが挙げられます。UGCとは、消費者であるユーザーが自発的に作成するコンテンツのことです。ミームを活用したマーケティングでは、オリジナルのミームに触発されたユーザーが新たなミームを作成し、それがさらに拡散されていくという連鎖反応が起こりやすくなります。この現象により、企業が直接関与せずとも、ブランドや製品に関する情報が自然と広がっていく効果が期待できます。また、UGCはユーザー自身の視点で作られるため、より共感を得やすく、オーガニックな拡散につながりやすいという利点もあります。ミームの特性を活かしたこのような口コミ効果は、従来の広告手法では得られない強力なマーケティングツールとなり得るのです。

関連記事:UGCとは?今注目されている理由と具体的な手法を徹底解説

低コストに抑えることができる

ミームマーケティングは、既存の人気ミームを活用するため、低コストで効果的なマーケティング施策を展開できるメリットがあります。企業は大規模な広告予算を投じることなく、製品やサービスを効果的にPRすることが可能です。ミームの特性上、ユーザー間で自然に拡散されやすいため、追加の宣伝費用も抑えられます。また、ミームを活用したコンテンツ制作も比較的容易であり、専門的な技術や高額な制作費用を必要としないことが多いです。このように、ミームマーケティングは企業の広告支出を抑えながら、高い認知度と拡散力を得られる費用対効果の高いマーケティング手法といえるでしょう。

ミームマーケティングの例

ミームマーケティングの代表格として、SNS「TikTok」を通じて売れた、TikTok売れと呼ばれる現象があります。若者が多く利用するTikTokを通じてミームマーケティングを行うことで、製品を幅広く周知でき、ときにはバズることもあります。大手企業がTikTok売れに成功した例も多数存在します。

ミームマーケティングの成功例としては、化粧品や飲料など、若者向けの商品が多く見られます。これらの商品は、ミームを活用することで、従来の広告では届きにくかった若年層にも効果的にアプローチできています。

また、ミームマーケティングは、商品の特徴や使用感を面白おかしく表現することで、消費者の興味を引き、商品の印象を強く残すことができます。例えば、ある商品の特徴的な使い方や効果を、ユーモアたっぷりに演出したミーム動画が拡散されることで、多くの人々の目に留まり、話題を呼ぶことがあります。

さらに、ミームマーケティングは、ユーザー参加型のキャンペーンと組み合わせることで、より大きな効果を発揮することがあります。例えば、特定のハッシュタグを付けて投稿を募集するなど、消費者自身がミームの作成に参加できるような仕掛けを用意することで、ブランドへの親近感や愛着を高めることができます。

このように、ミームマーケティングは、従来の広告手法では難しかった若年層へのアプローチや、商品の印象付けに効果的な手法として、多くの企業に注目されています。

大塚製薬『ファイブミニ」

大塚製薬の『ファイブミニ』は、TikTokをきっかけに若い世代に周知され、販売数を伸ばしている代表的なミーム商品です。ファイブミニは食物繊維やビタミンCなどが含まれるトクホの飲料で、健康志向の若者たちの間で人気を集めています。TikTokでのミーム的な拡散により、この商品の認知度が急上昇し、多くのユーザーが自らの体験を投稿することで、さらなる口コミ効果を生み出しました。この現象は、ミームマーケティングの成功例として注目されており、SNSを活用した新たな販促戦略の可能性を示しています。

カネボウ化粧品『ケイト』

カネボウ化粧品のブランド『ケイト』から発売されたリップモンスターも、TikTok売れの代表的な商品となっています。リップモンスターが発売されたころ、世間ではコロナウイルス感染症が流行していた時期です。この商品は、マスク着用時でも色落ちしにくいという特徴から、ミームとして拡散され、多くの消費者の注目を集めました。SNSユーザーが自らの使用体験を投稿し、そのコンテンツが次々と共有されていったことで、口コミ効果が大きく働いたのです。このようなミームの拡散により、『ケイト』のブランド認知度も向上し、他の商品ラインナップにも好影響を与えました。

まとめ

ミームとは、SNSや掲示板などのインターネット上でコンテンツが広がっていくカルチャーのことです。日本ではサブカルチャーに由来したコンテンツがミーム化しやすく、現在も拡散され続けています。猫ミームなど、動物を題材にしたミームも人気を集めています。

ミームを活用したマーケティングは、多くのオンライン企業が注目している新たな手法です。法的な側面に留意しながら活用するミームコンテンツを慎重に選べば、多くの人の目に触れながら広がっていくため、製品・サービスの認知度を高められるでしょう。ミームマーケティングは低コストで実施できる点も魅力的です。

大手企業がSNSを使ってミームに成功している事例もあるため、ミームマーケティングを検討している方は、事例を参考にしたうえで実践してみてください。ただし、ミーム汚染やコンプライアンスの問題には十分注意が必要です。適切に活用すれば、ミームは効果的なマーケティングツールとなり得るでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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