株式会社マクロミルは、三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社との共同企画として「2020年スポーツマーケティング基礎調査」の結果を2020年10月27日に発表した。調査期間は2020年9月28日~2020年9月30日。全国15歳(中学生を除く)~69歳の男女2,000名を対象に調査を行った。
この調査により、コロナ禍のスポーツに対する変化が明らかになった。
参照元:【速報】 2020 年スポーツマーケティング基礎調査
スポーツに関心を持っている人は7割
参照元:【速報】 2020 年スポーツマーケティング基礎調査
まず、スポーツの位置づけについて、スポーツを「することも見ることも好き」、「することが好き」「見ることが好き」、いずれかに回答した人は70.1%となり、スポーツに関心を持っている人が7割いることが分かった。
スポーツをすることが好きな人は38.1%、スポーツを見ることが好きな人は55.9%となった。
コロナ禍の外出自粛で「運動不足」を感じる人は約4割
2020年は新型コロナウィルスの感染拡大により、スポーツ・運動やスポーツ観戦の機会が制限された。昨年と比べたスポーツ・運動等への関心、運動量、観戦頻度等の変化について見ていく。
運動の機会について、「屋内(スポーツクラブ・ジム・体育館等)での運動」の減少が18.8%、「屋外での運動」の減少が17.3%と、外出・屋外での運動機会が減っている一方で、「自宅での運動」の増加が20.9%と自宅での運動機会が増えている結果となった。また、自宅での運動機会は増えているものの、「運動不足感」の増加を回答した人は37.5%となっている。
スポーツ観戦について、「プロスポーツのスタジアムでの観戦」の減少が22.9%、「プロスポーツの自宅等での観戦」の減少が14.0%と、プロスポーツの試合が一時中止となっていた期間の影響を受ける結果となった。
参照元:【速報】 2020 年スポーツマーケティング基礎調査
新たに始めた運動・スポーツのトップは「散歩、ウォーキング」
そして、コロナ禍での運動・スポーツはどのように変わったのだろうか。2020年4月以降に「新たに始めた運動・スポーツがある」と回答した人が27.8%と、4人に1人が新しく運動・スポーツを始めていることが分かった。
新しく始めた運動・スポーツは「散歩、ウォーキング」47.9%で最多。次に「筋トレ」30.1%、「ストレッチ」28.5%、「ジョギング、ランニング」15.9%が続いた。
参照元:【速報】 2020 年スポーツマーケティング基礎調査
来年夏の東京オリンピック開催に半数以上が肯定的
最後に、来年夏に開催が延期された東京オリンピックに対する考えについて聞いたところ、「予定どおり開催する」は12.6%となった。加えて、「規模を縮小して開催する」18.8%、「観客を減らして開催する」11.8%、「無観客で開催する」7.2%と、感染予防の対策を講じての開催を含めると、半数以上が東京オリンピックの開催に対し肯定的であることが分かった。
「中止する」との回答は19.3%、「さらに延期して、開催できるか検討する」は9.0%となった。
参照元:【速報】 2020 年スポーツマーケティング基礎調査
今回の調査により、コロナ禍の運動・スポーツに対する変化が明らかになった。また、来夏の東京オリンピック開催についても、感染予防の対策を講じての開催を含め、半数以上が肯定的であることが分かった。