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ヒートマップの機能や種類を紹介。用途ごとに必要な機能や種類とは

2025.9.3
読了まで約 12

ヒートマップは、ウェブサイトの訪問者の行動を視覚的に表現するツールです。サーモグラフィーのように色分けされた画像を用いて、ユーザーのクリック位置や離脱位置を可視化し、サイト内での行動パターンを分析することができます。このツールは、コンテンツの改善やランディングページの最適化(LPO: Landing Page Optimization)を行う際に特に有用です。

ヒートマップには主に3つの種類があります。

●クリックヒートマップ:ユーザーがページ上でクリックした位置を表示します。
●スクロールヒートマップ:ページのどの部分まで閲覧されたかを示します。
●マウスムーブメントヒートマップ:ユーザーのマウスの動きを追跡し、注目を集めている領域を特定します。

これらの機能を活用することで、以下のような分析が可能になります。

・最もクリックされているリンクや要素の特定
・コンテンツの読まれ方や離脱ポイントの把握
・ユーザーの興味を引く領域の発見

ヒートマップは、ウェブサイトの様々な用途に応じて活用できます。例えば、eコマースサイトでは商品ページの最適化に、ブログではコンテンツの構成改善に役立ちます。また、ランディングページではコンバージョン率向上のための重要なツールとなります。

用途に応じて必要な機能や種類は異なりますが、一般的には以下のように活用できます。

●ランディングページ:クリックヒートマップとスクロールヒートマップを組み合わせて使用し、CTAボタンの配置や重要な情報の表示位置を最適化します。
●ブログ記事:スクロールヒートマップを使用して、読者の離脱ポイントを特定し、コンテンツの構成を改善します。
●ナビゲーションメニュー:クリックヒートマップを活用して、最も使用されているメニュー項目を把握し、ユーザビリティを向上させます。
●製品ページ:マウスムーブメントヒートマップを使用して、商品画像や説明文のどの部分に注目が集まっているかを分析します。

ヒートマップを効果的に活用するためには、定期的にデータを収集し、A/Bテストと組み合わせて継続的な改善を行うことが重要です。また、モバイルとデスクトップでは異なる傾向が見られることがあるため、デバイス別の分析も忘れずに行いましょう。

ヒートマップ(ツール)とは?

まずは、ヒートマップについてご説明します。ヒートマップは上述したように、コンテンツを閲覧したユーザーの行動を分析できるツールです。サーモグラフィーのような色分けされた画像を用いて、ユーザーの注目度や行動パターンを示します。具体的には、クリック位置、スクロール深度、マウスの動きなどを計測し、それらのデータを色の濃淡で表現します。

この視覚化により、ウェブサイトの設計者やマーケターは、ユーザーがどの部分に注目し、どのように情報を探索しているかを直感的に理解できます。例えば、赤色で示される箇所は最も注目度が高く、青色に近づくほど注目度が低くなります。

ヒートマップの主な利点は以下の通りです。

●ユーザー行動の把握:どの要素が注目を集めているか、どこでユーザーが離脱しているかなどを特定できます。
●デザイン改善:効果的なレイアウトやコンテンツ配置を決定する際の指針となります。
●コンバージョン率の向上:重要な情報や行動喚起ボタンの最適な配置を見出すことができます。
●A/Bテストの補完:異なるデザインや配置の効果を視覚的に比較できます。

ヒートマップは特に、ランディングページの最適化(LPO)やコンテンツのリライトにおいて非常に有用なツールです。ユーザーの実際の行動データに基づいて改善を行うことで、より効果的なウェブサイト設計が可能となります。

ヒートマップでわかること

ヒートマップを利用することで、ウェブサイト上でのユーザーの行動を視覚的に把握することができます。主に以下の3つの重要な情報が得られます。

● 熟読エリア
● 離脱エリア
● クリックエリア

これらの情報は、ウェブサイトやランディングページの最適化に非常に有用です。熟読エリアでは、どの部分のコンテンツがユーザーの注目を集めているかがわかります。離脱エリアは、ユーザーがサイトを離れる傾向がある箇所を示し、改善が必要な部分を特定するのに役立ちます。クリックエリアは、ユーザーが最も頻繁に操作する部分を明らかにし、重要な要素の配置を最適化するのに役立ちます。

これらの情報を分析することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、コンバージョン率を改善するための具体的な戦略を立てることができます。例えば、熟読されていない重要な情報をより目立つ位置に移動したり、クリック率の低いボタンのデザインや配置を変更したりすることが可能になります。

熟読エリア

まずは、熟読エリアについて説明します。熟読エリアとは、コンテンツのどの部分が読まれているのかを視覚的に表すエリアのことです。一般的に、赤色で表示される箇所が最も読まれている部分を示します。次いで、緑色、青色と寒色に近づくほど読まれていないエリアとなります。

この熟読エリアの分析により、以下の2点を把握することができます。

・赤色で表示される箇所:「なぜ読まれているのか」を分析
・寒色で表示される箇所:「なぜ読まれていないのか」を分析
これらの情報を活用することで、コンテンツの改善点を明確に把握できます。例えば、赤色の箇所が予想と異なる場合、ユーザーの興味関心を再確認する機会となります。一方、重要な情報が寒色で表示されている場合、その部分の可読性や配置を見直す必要があるかもしれません。

熟読エリアの分析は、コンテンツ全体の構成やレイアウトの最適化にも役立ちます。ユーザーの閲覧パターンを理解することで、より効果的な情報配置が可能となり、結果としてコンテンツの質と engagement の向上につながります。

離脱エリア

離脱エリアとは、コンテンツのどの部分まで読まれ、どの部分で離脱しているかがわかるエリアのことです。ユーザーの閲覧行動を視覚的に把握できるため、コンテンツの改善に非常に有効です。

具体的には、ページ上のどの位置でユーザーがスクロールを止めたか、あるいはブラウザを閉じたかなどの情報を提供します。これにより、ユーザーの興味が途切れた箇所や、コンテンツの問題点を特定することができます。

また、離脱エリアの分析では、コンテンツを閲覧したユーザーの何%が各ポイントで離脱しているのかも確認できます。これは、ページの各セクションの効果を測定する上で重要な指標となります。

離脱エリアの情報を活用することで、以下のような改善が可能になります。

・コンテンツの構成の見直し
・重要な情報の配置の最適化
・ユーザーの興味を維持するための要素の追加

このように、離脱エリアの分析は、ユーザー体験の向上とコンテンツの最適化に大きく貢献します。

クリックエリア

クリックエリアとは、ユーザーがWebページ上でクリックした位置を可視化したものです。このデータは色分けされており、クリック回数が多い箇所は赤色で表示され、少ない箇所は緑色で表示されます。

この情報は、ユーザーの興味や行動パターンを理解する上で非常に有用です。例えば、コンテンツのどの部分が最も注目を集めているか、どのリンクやボタンが頻繁に使用されているかを把握できます。

また、クリックエリアの分析は、ウェブサイトのナビゲーション改善やコンテンツの配置最適化にも役立ちます。ユーザーが期待する場所にクリッカブルな要素がない場合、それはユーザビリティの問題を示唆している可能性があります。

さらに、クリックエリアのデータは、A/Bテストの結果を視覚的に確認する際にも有効です。異なるデザインや配置がユーザーの行動にどのような影響を与えるかを、直感的に理解することができます。

関連記事:WEBサイトの改善に役立てるヒートマップの活用方法

ヒートマップの効果的な活用方法

ここまで、ヒートマップの概要を解説してきました。ここからは、熟読エリア、離脱エリア、クリックエリアの3点に関して、確認するべきポイントと改善点をご説明します。これらの要素を詳細に分析することで、ウェブサイトの改善に役立つ貴重な洞察を得ることができます。

各エリアにおいて重要なのは、ユーザーの行動パターンを正確に把握し、そこから導き出される改善策を実行に移すことです。例えば、熟読エリアでは、ユーザーが特に注目している箇所を特定し、その情報をさらに強化したり、逆に読まれていない部分を見直したりすることが可能です。

離脱エリアの分析では、ユーザーがサイトを離れる原因を突き止め、それを解消するための施策を講じることができます。また、クリックエリアの調査により、ユーザーの興味を引く要素を把握し、効果的なCTAの配置やデザインの改善につなげることができるでしょう。

これらの分析と改善を継続的に行うことで、ユーザーエクスペリエンスの向上とコンバージョン率の改善を図ることができます。次のセクションでは、各エリアにおける具体的な確認ポイントと改善方法について、さらに詳しく解説していきます。

熟読エリアで確認するべきポイント

熟読エリアの分析において、2つの重要なポイントがあります。

●予想以上に熟読されているエリア:ユーザーが特に関心を持っている部分を示しており、このコンテンツの強みとなる可能性があります。
●熟読してほしいのにされていないエリア:重要な情報が含まれているにもかかわらず、ユーザーの注目を集められていない箇所です。

これらのポイントを確認することで、コンテンツの改善方向性が明確になります。例えば、予想以上に熟読されているエリアの特徴を分析し、他の部分にも応用することができます。一方、熟読されていない重要な箇所については、レイアウトや表現方法の見直しが必要かもしれません。

熟読エリアの分析結果を踏まえ、コンテンツの構成や表現方法を最適化することで、ユーザーにとってより価値のある情報を効果的に伝えることができます。これにより、サイトの滞在時間の増加やコンバージョン率の向上につながる可能性があります。

改善①:可読性を上げる

まずは、コンテンツの可読性を上げることが必要です。可読性が低いとコンテンツが読みづらく、離脱率が上がってしまいます。

可読性を上げるためには、以下のような工夫が効果的です。

●図や表の挿入: 複雑な情報を視覚的に分かりやすく伝えることができます。
●文字装飾: 重要なポイントを太字にしたり、下線を引いたりすることで読者の注目を集められます。
●適切な行間: 文章と文章の間に適度な空白を設けることで、読みやすさが向上します。
●段落分け: 長文を適切に段落分けすることで、読者が内容を理解しやすくなります。

特に読んでほしいのに読まれていない箇所の周りに関しては、これらの工夫を重点的に行うことが重要です。また、見出しを効果的に使用することで、コンテンツの構造を明確にし、読者が必要な情報にアクセスしやすくすることもできます。

可読性の向上は、ユーザーエクスペリエンスの改善につながり、結果としてコンテンツの滞在時間の増加や離脱率の低下に寄与します。定期的にヒートマップを確認しながら、継続的に可読性の改善を行うことが重要です。

改善②:熟読されていない箇所は削除

熟読されていない箇所については、基本的に削除を検討するのが効果的です。これらの部分が残っていると、ユーザーの離脱率を上げる大きな要因となる可能性があるためです。

ただし、単純に削除するだけでなく、以下の点も考慮しましょう。

・コンテンツの全体的な構成や流れを確認し、削除による影響を評価する
・重要な情報が含まれている場合は、より簡潔にまとめて残すことも検討する
・熟読されていない理由(例:文章の難易度、レイアウト、表現方法など)を分析し、改善の余地がないか検討する

熟読されていない箇所の文章を別の場所に移動させる方法もありますが、読まれていないということは、ユーザーがその情報を求めていない可能性が高いことを示唆しています。そのため、移動よりも削除を優先して検討することをおすすめします。

最終的には、ユーザーにとって価値のある、簡潔で読みやすいコンテンツを目指すことが重要です。ヒートマップの分析結果を参考に、継続的な改善を行っていきましょう。

離脱エリアで確認するべきポイント

次に、離脱エリアで注目すべき点について説明します。離脱エリアを分析する際は、主に以下の2つのポイントに焦点を当てることが重要です。

● 離脱率が高いエリア
● コンバージョンポイント

これらの要素を慎重に検討することで、ユーザーの行動パターンをより深く理解し、効果的な改善策を立てることができます。離脱率が高いエリアを特定することで、そのページの問題点や改善の余地を見出すことができます。同時に、コンバージョンポイントを適切に配置することで、ユーザーを望ましい行動へと導くことができます。

これらの分析結果を踏まえ、以下の3つの改善策を検討することが有効です。

● 表示スピードの最適化
● コンバージョン(CV)のボタン周辺のデザインや配置の改善
● コンバージョンポイントの見直しと最適化

これらの改善策を適切に実施することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、最終的にはコンバージョン率の改善につながることが期待できます。

改善①:表示スピード

まずは、表示スピードについて改善を検討しましょう。リード文付近で大幅な離脱が見られるコンテンツがある場合、その原因として表示スピードの遅さが考えられます。ユーザーがページを開いた際に、コンテンツの読み込みに時間がかかりすぎると、スクロールすらせずに離脱してしまう可能性が高くなります。

ランディングページ(LP)は一般的に表示速度が遅くなることは少ないですが、SEOコンテンツの場合は特に注意が必要です。画像の最適化や不要なスクリプトの削除、キャッシュの活用など、様々な技術的な対策を講じることで表示速度を改善できます。また、モバイルでの表示速度にも注意を払う必要があります。スマートフォンユーザーの増加に伴い、モバイルフレンドリーな設計がますます重要になっています。

表示速度の改善は、ユーザーエクスペリエンスの向上だけでなく、SEO対策としても有効です。Googleは表示速度を検索ランキングの要因の一つとして考慮しているため、速度改善はサイトの検索順位向上にも貢献する可能性があります。定期的に表示速度をチェックし、必要に応じて最適化を行うことをお勧めします。

改善②:コンバージョン(CV)のボタン周り

次に改善するべきは、コンバージョンのボタン周りです。ボタン周りで離脱されてしまうと、結果的にコンバージョンが減ることに繋がり、売上やお問い合わせに繋がりません。

この問題に対処するためには、ボタン周辺の文言や画像を見直すことが効果的です。例えば、ユーザーの興味を引くような魅力的な文言や、信頼感を醸成するデザインを採用することで、クリック率を向上させることができます。

また、お問い合わせへの訴求方法を再検討することも重要です。ユーザーが躊躇なくアクションを起こせるよう、明確で分かりやすい案内を心がけましょう。さらに、ボタンの配置や大きさ、色彩なども、ユーザーの目に留まりやすく、クリックしやすいものになっているか確認し、必要に応じて最適化を行うことをおすすめします。

改善③:コンバージョンポイントを見直す

最後に、コンバージョンポイントの見直しが重要です。離脱が集中している箇所にボタンを設置してしまうと、クリック率が低下し、機会損失となる可能性があります。

したがって、ユーザーの離脱が少ないエリアを慎重に見極め、そこにコンバージョンボタンを配置するなどの対策が効果的です。具体的には、以下のような方法が考えられます。

・スクロール率の高いエリアへの移動: ユーザーが長く滞在している箇所にボタンを配置する
・コンテンツの魅力度が高い箇所への設置: 特に注目を集めている情報の近くにボタンを置く
・複数のコンバージョンポイントの設置: ページ内の適切な位置に複数のボタンを配置する

これらの対策を講じることで、ユーザーの行動パターンに合わせたコンバージョンポイントの最適化が可能となり、結果的にコンバージョン率の向上につながります。

関連記事:SaaS企業に学ぶ、BtoBサイトの設置ポイント
関連記事:CTA(Call to Action)とは?行動を喚起して成果を上げるWeb制作

クリックエリアで確認するべきポイント

クリックエリアを分析する際に最も重要なのは、「ボタンがないのにクリックされている箇所」を特定することです。このような箇所が見つかった場合、そこにボタンを移動させるなどの対策が効果的です。

ユーザーがウェブページ上でクリックする主な理由は、画面を拡大したいか、ボタンを押したいかのいずれかです。空クリック(クリックしても反応がない箇所をクリックすること)が多発すると、ユーザー体験が低下し、結果的にコンバージョン率やコンバージョン数の減少につながります。

そのため、ヒートマップで特定した空クリックの多い位置に適切なボタンやリンクを配置することで、ユーザーの期待に応え、サイトの使いやすさを向上させることができます。また、既存のボタンやリンクの配置が適切かどうかも、クリックエリアの分析を通じて確認できます。

このように、クリックエリアの分析は、ユーザーの行動意図を理解し、それに合わせてウェブサイトの設計を最適化するための重要な指標となります。定期的にヒートマップを確認し、クリックエリアの変化に応じて柔軟にレイアウトを調整することで、より効果的なウェブサイト運営が可能となります。

ヒートマップのより効果的な活用方法

ここまで、ヒートマップの基本的な活用方法を解説してきました。しかし、ヒートマップをさらに効果的に活用するためには、より深い分析と戦略的なアプローチが必要です。ここからは、ヒートマップを最大限に活用するための3つの高度な手法をご紹介します。

これらの方法を実践することで、ユーザー行動をより詳細に理解し、的確な改善策を講じることができます。結果として、コンバージョン率の向上やユーザー体験の最適化につながり、Webサイトのパフォーマンスを大幅に改善することが可能となります。

以下に紹介する3つの手法は、それぞれ異なる角度からユーザー行動を分析するものです。これらを組み合わせることで、より包括的かつ精密な分析が可能となり、効果的なサイト改善につながります。

・新規ユーザーとリピートユーザーの使い分け
・コンバージョンユーザーに絞り込み
・アクションボタンチェック

これらの手法を適切に活用することで、ヒートマップ分析の精度と効果を飛躍的に高めることができます。各手法の詳細については、以下で順を追って解説していきます。

新規ユーザーとリピートユーザーの使い分け

ヒートマップでは、新規ユーザーとリピートユーザーのデータを個別に分析することが可能です。これは、オフラインでの営業活動と同様に、Webコンテンツにおいても新規顧客とリピート顧客で異なるアプローチが必要だからです。

新規ユーザーは、サイトの構造や提供されている情報に不慣れなため、より詳細な説明や導線が必要かもしれません。一方、リピートユーザーは、すでにサイトの基本的な構造を理解しているため、より直接的なアプローチや、新しい情報へのアクセスを求めている可能性があります。

したがって、ヒートマップを活用して両者の行動パターンを詳細に分析し、それぞれのニーズに合わせたコンテンツ最適化を行うことが重要です。例えば、新規ユーザー向けには、サイトの特徴や利用方法を分かりやすく説明するセクションを目立たせ、リピートユーザー向けには、最新情報や特別オファーへのアクセスを容易にするなどの工夫が考えられます。

このように、ユーザーの種類に応じてコンテンツを最適化することで、より効果的なユーザーエクスペリエンスを提供し、結果としてコンバージョン率の向上につながる可能性があります。

コンバージョンユーザーに絞り込み

上述したユーザーの使い分けと同様に、コンバージョンユーザーに絞り込むことも可能です。コンバージョンユーザーのヒートマップを確認し、どのボタンからコンバージョンしているのか、なぜそのエリアからコンバージョンしているのかを分析しましょう。この分析により、成果に繋がる具体的な行動パターンを把握することができます。例えば、特定のコンテンツや機能がコンバージョンに大きく寄与していることが判明すれば、それらを強化したり、サイト内の目立つ位置に配置したりすることで、全体的なコンバージョン率の向上が期待できます。また、コンバージョンユーザーの動きを参考に、非コンバージョンユーザーの行動との差異を明確にし、改善点を見出すこともできるでしょう。

アクションボタンチェック

お問合せフォーム直前等の、アクションボタンに関してもチェックすることが重要です。よくある問題として、ボタンを必要以上に設置してしまい、結果的にユーザーに迷いを与えてしまうことがあります。したがって、ボタンはできる限り必要最低限に抑えることが効果的です。

一方で、ボタンのクリック率が思うように上がらない場合は、いくつかの改善策を試してみるとよいでしょう。例えば、ボタンのサイズを大きくしてみたり、「完全無料」や「今すぐ相談」といったユーザーの行動を促すテキストをボタン周辺に配置したりすることで、クリック率の向上が期待できます。また、ボタンの色や形状を変更することで、視認性を高めるのも有効な手段です。

これらの改善を行う際は、A/Bテストを実施し、どの変更が最も効果的かを確認することをおすすめします。ユーザーの行動パターンを継続的に分析し、最適なアクションボタンの配置と設計を見出していくことが、コンバージョン率の向上につながります。

ヒートマップを利用するべきコンテンツ

ヒートマップを活用することで、様々なコンテンツの効果を高めることができます。特に効果的なのは、ランディングページとSEOコンテンツの2つです。これらのコンテンツは、ユーザーの行動分析が非常に重要であり、ヒートマップによる詳細な情報が大きな価値を持ちます。

ランディングページでは、ユーザーの視線の動きや離脱ポイントを把握することで、より効果的なレイアウトや文言の配置が可能になります。一方、SEOコンテンツでは、どの部分が最も読まれているかを知ることで、重要な情報をより目立つ位置に配置したり、読まれていない部分を改善したりすることができます。

これらのコンテンツにヒートマップを活用することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、最終的にはコンバージョン率の向上につながります。次の項目では、それぞれのコンテンツにおけるヒートマップの具体的な活用方法について詳しく見ていきます。

ランディングページ

まずは、ランディングページです。ランディングページ最適化(LPO: Landing Page Optimization)を行うためには、当然ながらユーザーの行動を的確に分析することが必要になります。そこで役立つのがヒートマップで、離脱エリアを確認して文章を見直したり、クリックエリアを確認してクリック率を向上させたりします。

ヒートマップを活用することで、ユーザーの動きを視覚的に捉えることができ、どの部分が注目されているか、どこで離脱が起きているかを具体的に把握できます。これにより、ランディングページの構成やコンテンツの配置を最適化し、ユーザーの興味を引き付け、最終的にコンバージョンへと導くことが可能になります。

CVR(コンバージョン率)が1%上昇するだけで売上が2倍に増加する可能性もあるため、多くのお問い合わせや成約を獲得するためにも、ランディングページの改善には必ずヒートマップを活用しましょう。ヒートマップを通じて得られたデータを基に、継続的に改善を重ねることで、より効果的なランディングページを作り上げることができます。

関連記事:LPO~ユーザーを導きCVRを最大化させる秘訣を徹底解説します!

SEOコンテンツ

次に、SEOコンテンツです。SEOコンテンツをリライトする上では、Google AnalyticsやSearch Consoleを使用するケースが多いかとは思いますが、これはあくまでページ単位でしか確認ができません。

ただし、ヒートマップではページの中の細かな箇所を可視化できるため、役立てることでより魅力的なSEOコンテンツに仕上がります。例えば、ユーザーがどの部分を熟読しているか、どの部分で離脱しているかなどの詳細な情報を得ることができます。これらの情報を基に、コンテンツの構成や文章の改善、重要な情報の配置などを最適化することが可能となります。

また、ヒートマップを活用することで、ユーザーの興味を引く部分や、逆に関心が薄い部分を特定することができます。この知見を元に、コンテンツの優先順位を決定したり、不要な情報を削除したりすることで、より効果的なSEOコンテンツを作成することができるでしょう。

関連記事:Google Analytics(グーグルアナリティクス)とは?設定方法や使用用途を解説
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まとめ:ヒートマップを使いこなしてCVRを高めましょう

本記事では、ヒートマップの概要と効果的な活用方法について詳しく解説してきました。ヒートマップは、ユーザーの行動を視覚的に把握できる強力なツールです。これを適切に使いこなすことで、ウェブサイトやランディングページの改善に大きく貢献し、結果としてコンバージョン率(CVR)の向上につながります。

ヒートマップを活用する際は、熟読エリア、離脱エリア、クリックエリアの3つの観点から分析を行い、それぞれに適した改善策を講じることが重要です。また、新規ユーザーとリピートユーザーの違いや、コンバージョンに至ったユーザーの行動パターンなど、より詳細な分析を行うことで、さらに効果的な改善が可能となります。

ランディングページやSEOコンテンツなど、特に重要なページについては、ヒートマップを積極的に活用することをおすすめします。ユーザーの行動を正確に把握し、データに基づいた改善を重ねることで、より魅力的で効果的なウェブコンテンツを作り上げることができるでしょう。

ヒートマップの活用は、継続的なウェブサイト改善の一環として位置づけることが大切です。定期的にデータを確認し、改善を重ねることで、長期的にCVRの向上を図ることができます。ぜひ、本記事で紹介した活用方法を参考に、自社のウェブサイト改善に取り組んでみてください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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