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アンケートの正しい作り方|効果的に回収するコツや基本形式、例文

2022.4.5
読了まで約 4

アンケートは、自社商品・サービスの品質改善・ロイヤルティの向上など実施により様々なメリットが得られます。また、社内アンケートを用いることで現場の声を吸い上がることも可能です。ただ、これは効果的なアンケート項目があってこそのこと。アンケート作りのステップからコツ、おすすめツールまで幅広く解説します。

関連記事:アンケートとは?マーケティングにおけるアンケートの意味合いも解説!

アンケートの作りの手順|準備から実施までのステップ

1.アンケートの目的を決める
2.調査ターゲットの決定
3.期間・方法を決める
4.質問項目・数・順番を決める
5.質問の形式・文言を決める
6.導入部分に記載する内容を決める
7. 最終チェック

1.アンケートの目的を決める

アンケートを取る上で最も重要なポイントは、「何のために収集」し「何に活かすのか」です。ついつい、アンケートという形あるものに惑わされ、実施・回収に重きをおいてしまい、目的を見失ってしまうことがあります。目的を整理しアンケートの実施が意義あるものかを吟味しましょう。

2.調査ターゲットの決定

性別、年齢、職業、既存客or見込み客 など

調査ターゲットを決めるには、回答者の属性などを明確化します。調査人数は多いほどよいですが、予算・時間との兼ね合いを踏まえ、有効なデータを取得できる最低ラインを探るのも方法です。

3.調査期間・調査方法の設定

期間は1か月~2か月前程度設けるのが一般的です。もちろん、アンケートの目的によっては短期間のデータでないと意味がないこともあるため、適宜設定します。

また、調査方法についても、あわせて検討しましょう。調査期間での実現可能か探りながらwebやはがき、口頭などの決定を行います。

4.質問項目・数・順番を決める

次は目的を踏まえて、質問項目を検討します。回答のハードルを下げるため、質問数は最小限に留めるのがおすすめです。類似した質問はまとめるなど、ストレスなく回答できるよう順序にも気を配りましょう。性別、年齢、職業、家族構成、居住地などのユーザー属性を質問項目に入れておくと、集計・分析の際に便利です。

5.質問の形式・文言を決める

アンケートの質問形式はいくつかのフォーマットがあります。質問の種類や希望の回答形式に合わせて最適方法を選びましょう。質問の形式が決まったら、質問文の文言を考えます。質問文では、1~2文程度の長さで簡潔な表現を心掛けましょう。

基本の質問形式を見る

6.導入部分に記載する内容を決める

内容 例文
挨拶文・目的 ・当社のアンケートにご協力頂き誠にありがとうございます
・本アンケートは品質向上のために行います
回答期限・回答目安時間 ・本アンケートは○月○日までにご回答ください
・約○分程度で回答できます
個人情報の取り扱い ご記入頂いた個人情報は特典の発送以外に使用致しません。個人情報の取り扱いには細心の注意を払い、一定期間保管後に処分致します
インセンティブ アンケートにご協力頂いた方にもれなく図書カードをプレゼント

アンケートの導入部分に記載する内容は上記が基本です。導入文を入れることで、相手に感謝や誠意を伝えることができます。かえって導入文を挿入しないことで、協力を得られづらくなることもあります。

7.最終チェック

上記の工程が全て完了したら、全体をチェックして、不要な箇所や重複している質問がないか確認します。質問の順番も再度チェックして、流れがスムーズか確認しましょう。

アンケートにおける基本の質問形式

・ラジオボタン
・チェックボックス
・スケール
・マトリックス
・テキストボックス

アンケートの質問形式は5つに大別されます。回答者の負担を軽減させるためにも、ウィットに富んだ形式を用いるのではなく、見慣れた基本的な形式を用いましょう。

ラジオボタン

ラジオボタンは、複数の選択肢の中から一つだけ回答を選択する形式です。複数の媒体で広告を出していて、効果の高いものを調べたいなど、一つに絞った明確な回答を知りたい場合に有効な方法です。

例文
Q.本サービスをどこで知りましたか?
A.・テレビ・インターネット・雑誌・知人の紹介 など

チェックボックス

チェックボックスは、選択肢の中から複数回答をしてもらう形式を指します。一つの回答にとどまらず、ユーザーのニーズを知りたい場合などに有効です。

例文
Q.好きなお酒のジャンルを教えてください(複数回答可)
A.・ビール・ワイン・焼酎・ウイスキー・日本酒 など

スケール

1から5までの数値など、段階的に評価してもらうタイプの質問をスケールと呼びます。顧客の満足度などを細分化して知りたい場合などにおすすめの方法です。

例文
Q.食事メニューの満足度はいかがでしたか?
A. 1非常に満足 2良い 3普通 4やや不満 5とても不満

マトリックス

スケールタイプの質問項目が増えたものをマトリックスと呼びます。一つの項目だけでなく、総合的な満足度を知りたい場合などに用いると良いでしょう。

例文
Q.以下の項目で当てはまるものをお選びください。
「店内の清潔さ」「スタッフの対応」「駅からのアクセス」
A. 1非常に満足 2良い 3普通 4やや不満 5とても不満(スケールと同様)

テキストボックス

回答者に一任して自由に記述してもらう方式をテキストボックスと言います。こちらから選択肢の提示もないので、ありのままの声を調査できます。

例文
ご感想やご意見などございましたらご自由にお書きください。

アンケート質問の効果的な例文

効果的にアンケートを回収するためには、いくつかのコツが必要です。質問内容の作り方と例文にまつわるノウハウを解説します。

自社の商品・サービスに対してのアンケートの場合

・○○(商品・サービス)をどこで知りましたか?
・○○(商品・サービス)を購入(利用)しようと思った決め手をお聞かせください

自社商品やサービスに対してのアンケートの場合、購入の背景を知ることで結果を効果的に活かすことができます。購入背景とは、商品を知ったきっかけや購入理由などを指します。
自由回答欄を設けることで、満足度を把握することも可能です。

従業員に対してのアンケートの場合

・社内は自分の意見を伝えやすい環境だと思いますか
・有給休暇や代休が取りやすい環境だと感じますか

社内の従業員に対するアンケートなどの場合、回答者が役職などに関わらず本音で回答できることが大切です。従業員の率直な意見を知ることで、労働環境や提供する商品・サービスの改善につなげることも可能に。匿名にするなど、回答しやすい工夫をしましょう。

アンケート作りにおすすめのツール

・WordやExcel
・Webアンケート作成ツール

WordやExcel

アンケートはWordやExcelを利用することで作成可能です。wordでは質問と表を組み合わせて作ります。チェックボックスを活用すると回答しやすくなり、クオリティもアップします。Excelではセルを利用することで集計が簡単になります。不正入力防止の対策も忘れないように施しましょう。

Webアンケート作成ツール

Webアンケートの作成ツールを利用するとアンケートが簡単に作れます。アンケート作成ツールには、Googleフォームなど無料で使えるサービスも多数存在します。ツールを利用することで、インターネット上で手軽に回答してもらえて使いやすいアンケートが作成可能。アンケートは作成後webサイトに設置したり、メールで送信したりできます。

アンケート作成時の注意点

・質問は簡潔にする
・回答を誘導しない
・個人情報の取り扱いには細心の注意を払う

回答者独自の考えをストレートに表現してもらうために、実施には注意点があります。正しく収集するためにも意識しましょう。

質問は簡潔にする

アンケートの質問は簡潔にすることを意識しましょう。質問が長すぎたり、理解しにくかったりすると回答してもらえない可能性もあります。シンプルでわかりやすい質問を心掛けましょう。

回答を誘導しない

回答を誘導してしまう質問例
「当店は大変ご好評頂いておりますが、ご来店されていかがでしたか。」

回答を誘導しないことも重要です。上記の質問例のように回答を誘導してしまうと、正確なアンケート結果を得られない場合があります。回答者からの印象も良くないので注意しましょう。

個人情報の取り扱いには細心の注意を払う

アンケートに氏名や連絡先などの個人情報を記載してもらう場合、取り扱いには細心の注意を払いましょう。個人情報の取り扱いについて明記するのが望ましいです。

まとめ:作り方を適切に把握することで、効果的なアンケートが実施可能

アンケートはマーケティングや社内体制の見直しなどを行う上で有益な情報材料になります。作り方を適切に把握することで、効果的なアンケートが実施可能です。作成時は単に知りたいことを聞くだけでなく、回答者の方が気持ちよく参加できるよう配慮しましょう。

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監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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