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メールマガジンの作り方とは?配信から開封率の向上ポイントまで、メルマガを徹底解説

2021.5.21
読了まで約 5

インターネットが発展する以前から、多くの企業がビジネスを成長させるために活用してきたメールマガジン。SNSなどのコミュニケーションツールが急速に拡大した近年においても、大きな成果が見込めるマーケティング施策となっています。
工夫次第で飛躍の可能性があるメールマガジンですが、自社ではどのように取り組めばよいのかと、課題にしている企業担当者も多いでしょう。
本記事では、押さえておきたいメールマガジンの作り方や配信のポイントについて、また、開封率アップの注意点も詳しく解説します。

関連記事:メルマガとは?配信の目的やメリット、開封率が上がる作り方

メールマガジンとは?

「メルマガ」と略されることもあるメールマガジンとは、定期・不定期を問わず、顧客へ継続的にメール配信を行う情報メディアです。「雑誌(magazine)」のように電子メールを読むスタイルからメールマガジンという名称で呼ばれるようになりました。
インターネットが普及する前から、企業と顧客をつなぐための重要なプロモーションとして活用され、現在も販売戦略の精度やブランド力を高める情報発信ツールとなっています。

メールマガジンは1対多数の構造で、配信者側である企業から、キャンペーンや商品・サービスにまつわるコンテンツ情報を直接顧客に届けることができます。顧客側が自ら情報を検索する「プル型メディア」ではなく、企業側が設定したタイミングで発信が行える「プッシュ型メディア」であることがポイントです。
メールマガジンを配信することで得られる主なメリットは、以下になります。

費用を抑えた購買促進

メールマガジンを配信する大きなメリットの一つに「購買促進」が挙げられます。企業が継続的に顧客と接触することで、取り扱っている商品やサービスの認知度を上げることができます。すでに接点を持っている顧客や自社に興味を持っている顧客に対し、キャンペーン告知などでさらなるアプローチを行えることもポイントです。有益な情報や魅力的で豊かなコンテンツがあるメールマガジンを配信することで、「この企業のメルマガは面白い」という認識が顧客に生まれます。質のよいメールマガジンを継続して配信できれば、顧客との信頼関係がだんだんと構築されていくでしょう。

また、メールマガジンは費用を抑えたマーケティング戦略を考える企業にとって、有効な情報ツールとなります。アウトバウンドコールやDM(ダイレクトメール)と比較すると、費用の面で優位性が高く、購買促進を効率よく行えることがポイントです。

企業のブランディングや高感度の向上

メールマガジンの配信は購買促進の他にも「ブランディング」を行えるというメリットがあります。ブランディングは他社との差別化を図り、競争に打ち勝つための重要な施策といえるでしょう。
有益な情報を配信し続けること、また、商品やサービスだけでなく、ターゲット層が求める魅力的なコンテンツを盛り込むことが大切です。メールマガジンを活用してアンケートを実施し、顧客が希望することを積極的に取り入れていく姿勢も必要となります。顧客とのつながりが深まれば、自社ブランドの価値を高めていくことにつながるでしょう。

顧客の育成・自社ファンの獲得

定期的にメールマガジンを配信することで、将来的な見込み顧客を放置せず、段階的に適切なアプローチが行えます。今すぐ購入には至らなくても、自社の商品・サービスに興味を持ってくれた顧客と接点を持ち続けることが大切です。また、一度購入してくれた顧客に、別商品・サービスを紹介することで、一顧客から生涯にわたって得られる利益「LTV:Life Time Value(顧客生涯価値)」の最大化にも期待が持てます。
最適なタイミングとコミュニケーションで顧客育成を継続すれば、チャンスはおのずと生まれます。メールマガジンで顧客と良好な関係を築いていきましょう。

効果検証や分析が可能

メールマガジンはテレビや雑誌などの他媒体と比較して、費用対効果の検証がしやすい情報メディアだといわれています。メールの開封率やクリック率などで、顧客の反応をすぐに把握できることは、企業にとってメリットといえるでしょう。どの時期・時間に、どんな顧客が、どのような内容のメールマガジンに関心を持ってくれたのか、効果を分析し検証することで、今後の施策づくりにも役立てられます。顧客それぞれの購買への温度感はもちろん、どのリンクがクリックされているか、どのようなコンテンツが読まれているかなど、具体的な数値で分析・検証しましょう。

メールマガジンの作り方

顧客にとって魅力のあるメールマガジンを作成するためには、ターゲットの絞り込みからスタイルの設定、また、ニーズに合った文章作りや複数端末でのチェックなどが大切です。効果的なメールマガジンの作り方を以下の4ステップで確認していきましょう。

メールマガジンの作り方(1)配信目的・ターゲットを設定する

メールマガジンを作成する際には、配信の目的を明確にし、自社がどのようなターゲット層にアプローチしていくのかを絞り込むことが大切です。
まずは、顧客にどのようなメッセージを届け、最終的にはどういった行動をとってほしいのか、などの目的を明確にしていきます。
次に、マーケティング戦略を練る際のペルソナ設定(自社の典型的ユーザー像を詳細に設定すること)を活用し、目的を達成するためのターゲット層を具体化していきましょう。

メールマガジンの作り方(2)メールマガジンの形式を決定する

具体的なメールマガジンの作り方を学ぶ際に、押さえておきたいのが、メールマガジンの配信形式(スタイル)です。
「テキスト」と「HTML」という2種類のフォーマットから、顧客に届けるメールの形式を選択します。それぞれの特徴を見ていきましょう。

テキスト
画像や動画はなく、文字だけで構成された文章スタイル。画像や動画がない分、メールマガジンの作り方は簡単で手間がかからないことがポイントです。表示も受信者の環境に影響されにくく、シンプルですっきりしていることがメリットになりますが、一方でデザイン性が低く、顧客が視覚からの情報を得られないため、関心を引きにくい形式だといえます。また、HTMLと異なり、配信したメールマガジンの開封率を確認できないということもデメリットの一つです。

HTML
近年のメールマガジンは、スマートフォンの普及とともに、HTML形式が増加する傾向にあります。テキスト形式と比べ、デザインが豊富で顧客へのアピール力が高いこと、メールマガジンの開封率が確認できることなどがメリットです。メールマガジンの作り方としては、テキスト形式よりも専門的な知識を有し手間がかかりますが、顧客が商品・サービスをイメージしやすいこと、優れたデザインで視覚にアピールできることなどに優位性があります。仕様によって一部のメール環境では受信できなかったり表示されなかったりすることがデメリットとなるものの、顧客に読まれやすく、開封率を確認・分析できることがポイントです。

メールマガジンの作り方(3)メールマガジンの文章を作成する

メールマガジンの作り方で重要なのは、顧客が求めている内容に沿った情報を盛り込むことです。文章を作成する前に、顧客がどのような悩みを持っているのかを分析・選定しておくことが重要になります。作成するメールマガジンのコンテンツに分析・選定したキーワードを入れ込むことで、自然と興味や関心を持ってくれる顧客が増えていき、開封率も上がっていくでしょう。
メール文章の作り方としては、まず初めにGoogleなどを利用して、自社や自社の商品・サービスと一緒によく検索されているキーワードを調べます。その関連キーワードをもとに、高い満足度が得られるテーマを選定しましょう。顧客のニーズに沿って、読みやすく共感できる文章を作成します。自社商品・サービスを使って、顧客の不安や悩み、知りたいことをどのように解決できるのか、具体的な例を挙げて作成することがポイントです。

メールマガジンの作り方(4)表示内容・画像をチェックしテストする

4つ目のステップは表示や内容・画像のチェックです。PCやスマートフォンなど、複数のブラウザや端末でレイアウトなどのメール表示に問題がないかをテスト配信で確認しましょう。本文とメールが相違していないか、リンク先へ誘導する文章やURLに間違いがないかなどのチェック項目を事前に作っておくこともおすすめです。せっかく作ったメールマガジンの開封率を上げるためにも、デバイスごとの見え方に配慮しましょう。

メールマガジンを配信するポイント

メールマガジンの作り方をマスターし、ターゲットを明確にした魅力あるコンテンツが作成できたら、次は開封率の向上を目的に、効果的な配信方法を分析します。
配信のポイントは、企業側が曜日や時間帯、タイミングを分析すること。顧客から配信停止をされないように、メール配信ソフトやクラウド型メール配信サービスなどを活用して、読まれやすい最適なタイミングでメッセージを届けましょう。

また、商品やサービスの情報提供や自社の広告宣伝を目的としたメールマガジンは「特定電子メール法」の対象となります。
メールマガジンの「オプトイン(特定電子メールの配信許可)」を取得する同意ボタンを設置することや、「オプトアウト(顧客の希望により配信停止)」をすぐに行えるURL先を設定しておくことが必須です。また、メールマガジンには「送信者の氏名または名称、および住所」や「問い合わせ先」などの記載が必要になります。配信前に特定電子メール法を理解しておきましょう。

メールマガジンの開封率に注意

コンテンツの内容にこだわって、読み応えがあり情報力の高い内容のメールマガジンを配信しても、顧客に開封されなければ意味がありません。最優先で考えるべき課題は、開封率の向上ともいえるでしょう。
メールマガジンの開封率を上げるための具体的な取り組みには「魅力的なタイトルをつけること」が挙げられます。タイトルは長くなりがちですが、目を引く要点とキーワードをまとめたわかりやすい表現が開封率アップのポイントといえます。
ただし、行きすぎた表現には注意が必要です。タイトルにこだわりすぎて、迷惑メールや不審なメールと誤解されたり、受信拒否をされたりといったことがないように、顧客との信頼関係を得られるような文章を心がけましょう。

まとめ

メールマガジンは顧客のニーズに沿った内容で、今すぐ読んでもらえるような作り方になっているかがポイントです。顧客との関係性を意識しながら、開封率の向上を目指せるタイトルをつけて、継続的に質の高いメールマガジンを配信しましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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