デッドリンクとは、インターネット上で掲載されているWebページやブログ記事などに記載されたリンクが切れた状態のことです。
リンクをクリックしたのに遷移先にアクセスできなかったという経験がある人は多いのではないでしょうか？それはリンクが切れてしまっていることから、アクセスができないようになってしまっています。
デッドリンクによって運営しているメディアやWebサイトに悪影響を与えてしまう恐れもあるため、細心の注意を払う必要があります。
本記事では、デッドリンクの概要やSEO対策への影響、チェック方法について解説します。メディア運営などを行っている人は、今回の記事を読んで理解を深めることをおすすめします。
目次
デッドリンクとは
デッドリンクとは、インターネット上で掲載されているWebページやブログ記事などに記載されたリンクが切れた状態のことです。
リンク切れのこと
デッドリンクは、Webサイトを運営する上で非常に厄介な問題の一つです。リンク切れをしてしまうと、ユーザーは意図したコンテンツに辿り着けず、離脱をしてしまう恐れがあります。
リンク切れを起こすとWebサイトの評価にも大きく影響します。検索エンジンのクローラーが回ってきた際にリンク切れを起こしているページが存在することで評価が下がってしまうことがあります。これらの理由から、Webサイトを運営する上では定期的にチェックを行う必要があります。
「404 Not Found」の表示が出る
デッドリンクが発生すると、遷移先のWebページが存在しないため、ブラウザに「404 Not Found」などのエラーメッセージが表示されます。このエラーメッセージは、ページを表示できないことを示しています。
デッドリンクは、Webサイトの信頼性や評価を下げる原因となります。訪問者や検索エンジンにとって非常に不便なこととなるので、デッドリンクの修正は重要なタスクの一つです。
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デッドリンクを起こしやすいWebサイト
デッドリンクを起こしやすいWebサイトは、以下のような特徴が考えられます。
● 定期的に運営やメンテナンスを行っていない
● 運営担当者が変わりやすい
定期的に運営やメンテナンスを行っていない
定期的に運営やメンテナンスを行っていないWebサイトは、デッドリンクが発生しやすい傾向にあります。
内部リンクであればリンク切れに気づきやすいですが、外部リンクは外部のWebサイトの状況に左右されてしまうため、気がつかないケースが多いです。そのため、不定期に運営やメンテナンスをしているWebサイトの場合、定期的なチェックを行っておらず、リンクが切れていても放置してしまうという状況が発生します。
運営担当者が変わりやすい
運営担当者が変わりやすいWebサイトも、デッドリンクが発生しやすいと言えます。Webサイトの運営担当者が変わる際、各Webページのリンク状況に関する情報までは共有できていないケースが多いです。
また、担当者が変わった後もWebページの運営や改善を優先的に行い、リンクに関しては後回しにされやすいです。そのため、運営担当者が変わりやすいWebサイトではリンク切れに気づけないことが少なくありません。
運営担当者が変わりやすいWebサイトでデッドリンクを極力減らすには、リンク状況をまとめた管理シートを作成しておいて引き継ぐなどの施策が必要でしょう。
デッドリンクの原因
デッドリンクが発生する原因には、以下が考えられます。
● 遷移先のWebページが存在しない
● スペルミスによるリンクの間違い
遷移先のWebページが存在しない
最も多く発生する原因は、遷移先のWebページがすでに存在していないことです。Webサイト運営者がページを削除したり、移動させたりした場合に、存在しなくなってしまいます。
また、遷移先のWebサイトが閉鎖、アドレスが変更などのケースもあります。このような場合、訪問者はWebページを閲覧できなくなってしまいます。
スペルミスによるリンクの間違い
デッドリンクが発生するもう一つの原因は、スペルミスによるリンクの間違いです。正しい遷移先ではないものが貼られているので、訪問者は本来訪問したかった遷移先に辿り着くことができません。
Webページの削除や移動、URLの変更、スペルミスなど、様々な原因が考えられます。Webサイト運営者はこれらの原因を把握し、修正するための対策を講じる必要があります。
また、訪問者や検索エンジンにとっても、デッドリンクが発生することは不便なことであり、Webサイト運営者にとっても修正は重要なタスクの一つと言えます。
デッドリンクが及ぼす影響
デッドリンクが発生すると、どのような影響があるのでしょうか。以下では、デッドリンクが及ぼす影響について詳しく見ていきます。
SEOへの直接的な影響はない
デッドリンク自体がSEO対策上で直接的な影響を与えることはないと考えられています。Googleなどの検索エンジンは、デッドリンクが発生しているWebサイトをペナルティー対象とはしません。ただし、多数存在する場合はWebサイトの信頼性が低下する可能性があるため、影響を及ぼす可能性があると考えられます。
ユーザビリティに悪影響を及ぼす恐れがある
デッドリンクが発生すると、訪問者がWebサイト内のリンクを辿っていく際に、思わぬところでWebページが表示されなくなることがあります。訪問者は次に進むことができず、Webサイトから離れてしまう可能性があります。これにより、Webサイトのユーザビリティが低下し、訪問者の利便性が損なわれてしまうのです。
ユーザビリティの低下により、間接的にSEOに悪影響を及ぼす
ユーザビリティが低下すると、訪問者がWebサイトから離れることが多くなります。そのため、Webサイトの滞在時間が短くなり、検索エンジンはWebサイトの質が低いと判断を行います。
その結果、検索表示のランキングを下げられる可能性があります。また、訪問者がWebサイトから離れるとリバウンド率が高くなるため、検索エンジンもWebサイトの品質が低いと判断する可能性があります。
関連記事：WebサイトのSEO対策（検索エンジン最適化）とは？初心者でも分かるSEOの基本
デッドリンクの対策
デッドリンクを回避するためには、以下のような対策が有効です。
● 遷移先のWebページが存在するかを確認する
● リダイレクトを設定する
遷移先のWebページが存在するかを確認する
デッドリンクが発生する主な原因は、ページ削除やURLが変更された場合です。そのため、リンクを貼る前に必ず遷移先のWebページが存在するかを確認しましょう。また、リンクを貼った後も都度確認を行うと良いでしょう。
リダイレクトを設定する
遷移先のWebページが削除された場合やURLが変更された場合でも、リダイレクトを設定すれば訪問者は正しいWebページにアクセス可能です。
リダイレクトとは、WebサイトやWebページなどを新しいURLに変更した際、自動的に転送をする仕組みのことを言います。Webサイトをリニューアルして新しいドメインにユーザーを誘導したい場合や、PC用のWebサイトとスマートフォン用のWebサイトで別のURLに移動させたい場合にも使用される手法です。
リダイレクトによって、ユーザーの満足度を下げる恐れも無くなり、デッドリンクが発生するリスクを減らすことができます。
関連記事：リダイレクトとは？種類や設定方法、必要なタイミングを解説
デッドリンクのチェック方法
Webサイトにデッドリンクがあると、訪問者にとっては大変不便な状況になります。そのため、定期的にチェックをして、早期に修正することが重要です。
Googleサーチコンソールで簡単にチェックが行える
GoogleサーチコンソールはGoogleが提供するツールで、Webサイトの検索エンジン最適化に役立つ機能が多数あります。その中でも、デッドリンクをチェックする機能があり、非常に簡単に行えます。
Googleサーチコンソールにログインし、左側のメニューから「クロール」→「クロール エラー」をクリックすると、デッドリンクの一覧が表示されます。これを確認し、必要に応じて修正を行ってください。
簡単なツールならデッドリンクチェッカー
デッドリンクを手動でチェックするのは手間がかかりますが、無料で利用できる「デッドリンクチェッカー」を使えば、自分のWebサイトのURLを入力するだけで自動でチェックしてくれます。チェック結果は、リンク切れがあった場合にはそのページのURLが表示されるため、修正の手順が分かりやすくなっています。
WordPressならBroken Link Checker
WordPressを利用している場合は、「Broken Link Checker」というプラグインを利用すると、簡単にチェックすることができます。
Broken Link Checkerは、WordPressの管理画面で動作するプラグインで、Webサイト内の全てのリンクを自動でチェックし、リンク切れを検知します。また、リンク切れがあった場合には、そのリンクを手軽に修正できる機能も備えています。
関連記事：Googleサーチコンソールとは！初心者でも分かる使い方と2022年最新版の機能を紹介します！
まとめ
今回はデッドリンクの概要やSEO対策への影響、チェック方法について解説しました。
デッドリンクはSEOに直接的な影響は与えませんが、Webサイトのユーザービリティに悪影響を及ぼし、間接的にSEOに影響を与えることがあります。デッドリンクを回避するためには、リンク切れをチェックするツールを利用するなどの対策を講じることが重要です。
チェック方法には以下のような方法があります。
● Googleサーチコンソールで簡単にチェックが行える
● 簡単なツールならデッドリンクチェッカー
● WordPressならBroken Link Checker
Webサイトの設計やメンテナンスを行う上で、適切な対策を講じることによって訪問者に快適な利用環境を提供することができます。訪問者の満足度を向上させ、Webサイトの品質も向上させていきましょう。
