オウンドメディアの運営は、立ち上げて記事を増やすだけでは成功する可能性は低くなります。
今回は、オウンドメディアを成功させるための「戦略設計」「効果測定」「改善」のサイクルについて徹底解説します。
オウンドメディア運用のサイクル
マーケティングにおいてオウンドメディアを成功させるためには、「戦略設計」「効果測定」「改善」のサイクルを継続的にスパイラルさせていく必要があります。ここでいうスパイラルとは、「戦略設計」「効果測定」「改善」のサイクルを回転させながら、オウンドメディアの品質を継続的に向上させていく事を指します。
オウンドメディアの効果測定を実施することで、運用の成果を可視化し、どの施策が有効であるのかを判断することができます。このプロセスを通じて、マーケティング目標の達成に向けた具体的なアクションが導き出されるのです。
「戦略設計」「効果測定」「改善」それぞれの項目について解説していきましょう。
オウンドメディアの戦略設計
オウンドメディアをスタートする際には、マーケティング戦略を立てて設計することが大切です。
戦略設計には「目的の設定」「市場分析」「ペルソナの設定」の3つの重要な項目があります。これらの要素を組み合わせることで、効果測定の基盤となる明確な方針を確立できます。
戦略設計のベースとなるのは、オウンドメディアを立ち上げる目的です。他の企業がやっているから、時代の流れに合わせてオウンドメディアを立ち上げるといった、スタートは望ましくありません。企業が何のためにオウンドメディアを立ち上げるのかを明確化しなければなりません。
一般的に企業がオウンドメディアを立ち上げる目標は次の3点があげられます。
オウンドメディアを立ち上げる目的を明確に設定する
戦略設計のベースとなるのは、オウンドメディアを立ち上げる目的です。
他の企業がやっているから、時代の流れに合わせてオウンドメディアを立ち上げるといった、スタートは望ましくありません。
企業が何のためにオウンドメディアを立ち上げるのかを明確化しなければなりません。
関連記事:オウンドメディアのゴールとは?企業が目指す目的について
一般的に企業がオウンドメディアを立ち上げる目標は次の3点があげられます。
1. ブランディングの向上
ブランディングの向上とは、企業のブランドイメージを向上させることです。ブランディングの向上は、企業の信頼性を高め、顧客や見込み客の獲得につながります。ブランディングが高まることで、自社と他社の差別化がはかられ、自社の宣伝効果も期待できます。
関連記事:オウンドメディアでブランディングの構築を成功させる鍵は?
2.新規顧客・見込み客の開拓
新規顧客や見込み客の開拓を目的とするオウンドメディアはよく見られます。この目的での運用では、効果測定を通じてターゲットの開拓が進んでいるかを継続的に確認する必要があります。
3.採用のためのオウンドメディア
採用を目的とするオウンドメディアを立ち上げる企業も増えています。従業員から仕事内容や日々の職場の様子を発信させて、求職者が自社で働きたいと思う気持ちを高めることが目的となります。
市場を分析する
戦略設計には市場分析も大切です。企業がターゲットとする市場を分析し、ユーザーのニーズを明確化していきます。
ペルソナを詳細に設定する
誰をターゲットにオウンドメディアを運営するのかというペルソナを詳細に設定することも、戦略設計の重要なポイントになります。ペルソナの基本的な項目には、性別、年齢、業種、職種、役職、収入、居住地、家族構成、趣味などがありますが、オウンドメディアを成功させるためには、ターゲットの考え方や行動、ライフスタイルなど、更に踏み込んだペルソナを設定することが好ましいといわれています。
関連記事:オウンドメディアの立ち上げ~成功に導くペルソナの作り方とは?
ペルソナテンプレート集
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オウンドメディアの効果測定
戦略設計を立てオウンドメディアをスタートした後は、オウンドメディア 効果測定が必要です。オウンドメディアの効果測定のためには、適切な指標を設定することが重要となります。
オウンドメディアの効果測定のための指標にKPI(重要業績評価指標)があります。このKPIを活用することで、オウンドメディアの成果を数値化し、具体的な改善へつなげることができるようになります。オウンドメディアを立ち上げてからの期間ごとに、測定すべき指標は異なり、適切なKPIを選択します。オウンドメディアを立ち上げてからの期間ごとの適切なKPIは以下になります。
立ち上げて1年程度
オウンドメディアを立ちあげて1年目は「PV数」に一喜一憂せず、「自社にとって質の高いユーザーが定着し始めているか」という先行指標を重視することが、2年目以降の爆発的な成長に繋がります。
1年目の主要KPI指標
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オーガニック流入数(自然検索数): 広告に頼らず、狙ったキーワードでどれだけ集客できているかを確認します。月間成長率(前月比10〜20%増など)を追うのが一般的です。
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有効記事数とインデックス率: 質の高い記事が計画通り公開され、検索結果に正しく表示されているか。1年で100記事程度を一つの目安にします。
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読了率・滞在時間: 記事が最後まで読まれているか(スクロール率)を測定し、コンテンツがターゲットの課題解決に寄与しているかを判断します。
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中間コンバージョン(リード獲得数): 資料ダウンロードやメルマガ登録数。直接の商談獲得(SQL)の前段階として、潜在顧客のリスト化がどれだけ進んだかを追います。
2年目以降
運用2年目以降は、蓄積したコンテンツが「資産」として機能し始める時期です。KPIは単なるアクセス計測から、「事業貢献(売上・利益)」と「効率性」を重視した指標へとシフトします。数追いを卒業し、LTV(顧客生涯価値)の高い層をいかに効率よく獲得できているかという「質」の管理が成功の鍵となります。
2年目以降の主要KPI指標
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商談創出数(SQL)と受注貢献度: リード獲得(MQL)の先にある、実際の商談や成約にどれだけ寄与したかを測定します。MAツールを用い、受注顧客の何割がメディアを閲覧していたか(接点履歴)を追います。
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CPA(顧客獲得単価)の低減: 広告費などの外部コストと比較し、オウンドメディア経由の獲得単価がどれだけ抑制できているかを評価します。
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既存記事のリフレッシュによる流入維持: 新規記事の更新だけでなく、過去記事のリライトによって「検索順位を維持・向上させた割合」を指標とし、運用の効率性を図ります。
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ブランド指名検索数: メディア認知の高まりにより、社名やサービス名で直接検索される回数が増えているかを追います。
関連記事:オウンドメディアを成功に導くKPIの設定方法と施策案を徹底解説
オウンドメディアの改善
効果測定によってKPIの効果を確認したら、課題を見つけ出しオウンドメディアを改善していきます。オウンドメディアの改善方法として有効だといわれている解決策のひとつが記事のリライトです。
「キーワードからの検索順位」「ページビュー」「新規ユーザー数」「SNSでのシェア数」「定着率」「滞在時間」など検索に伴うKPIの改善には、ユーザーのニーズに合ったユーザーが必要とする記事になっているのかを確認し、品質を向上させるリライトが必要です。このプロセスでは、効果測定の結果を踏まえ、ターゲットキーワードに対する検索意図の深掘りが重要になります。
「遷移数」「回遊率」の改善には、内部リンクの設定が効果的です。また、これらの指標を改善するには、記事間の相互関連性を高め、ユーザーが別の関連記事へスムーズに移動できる導線設計が求められます。さらに、定期的に効果測定を実施することで、改善施策がメディア全体のパフォーマンスに与える影響を可視化できます。
まとめ
- オウンドメディアを成功させるためには、「戦略設計」「効果測定」「改善」のサイクルを継続的にスパイラルさせていく必要がある。
- 戦略設計には「目的の設定」「市場分析」「ペルソナの設定」の3つの重要な項目がある。
- オウンドメディアの効果測定のための指標にKPI(重要業績評価指標)があり、立ち上げからの期間に応じて測定するべき項目が異なる。
- 効果測定によってKPIの効果を確認したら、課題を見つけ出し、データに基づいたオウンドメディア改善を継続的に実施していく。
- オウンドメディア効果測定の結果をもとに、記事のリライトや内部リンク設定などの改善施策を講じることで、検索順位やコンバージョン率の向上につながる。

