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ショートムービーを使った作成・投稿手法を解説します

2021.9.9
読了まで約 6

昨今、インターネット上やテレビなどで、動画コンテンツが話題になることが増えました。
そんな中、SNSやWebサイト上で紹介されていたり人気となっているのが、「ショートムービー」です。
ショートムービーは、数秒~数十秒ととても短いため気軽に作成でき、また視聴する側の時間的な負担なども少ないため、ビジネスに活用する企業やブランドも次々と増えてきています。

SNSでの企業アカウントが当たり前になりつつある近年、若年層に有効なアプローチ手法としても大変注目されているショートムービーに
ついて、詳しく解説していきたいと思います。

ショートムービーとは?

近年、若者たちの間で流行しているショートムービーですが、実はよく知らない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ショートムービーに明確な定義はありませんが、「視聴した相手の印象に残る」、短時間動画を指しています。
再生時間は、YouTubeショートやその他SNSでは大体1分以内に収めてあり、企業ホームページなどで公開する場合でも長くて2分以内ということが多いです。
短時間で視聴者の印象に残るメッセージを伝えられるため、マーケティング業界でも注目されており、取り入れ始める企業も増えてきています。
今回は、主に「企業がマーケティング活動に利用するショートムービー」という定義で解説していきます。

関連記事:コロナ禍で注目!マーケティングの成果を上げる動画コンテンツ

ショートムービーの特徴、短編映画との違い

ショートムービーの特徴として一番に上げられるものは、その再生時間の短さです。
伝えたいメッセージを1分程度に凝縮して伝えられるようにするため、作成する際はまず伝えたいことを明確にしておく必要があります。短い時間で視聴できるため、ターゲットユーザーの負担になることが少なく、その気軽さも魅力と言えます。
更に伝えたいメッセージを凝縮しているため、視聴者に強い印象を与えることができるでしょう。
今回紹介するショートムービーと短編映画との違いで一番代表的なものは、やはりその長さです。元々ショートムービーはショートフィルムとも呼ばれている短編映画のことを指しますが、短編映画は大抵の場合20分ほどの長さがあります。
短い時間で伝えたいメッセージを絞り、視聴者に強い印象を与えるという意味では同じですが、ビジネスやマーケティングに使用するショートムービーとは意味が異なっていますね。

ショートムービーをビジネスでどう活用する?

ビジネス上では、ショートムービーは主に企業やそのブランドの価値を高める、企業ブランディングを目的として使われています。
企業の考え方や商品に込められた想いをストーリー化し、物語にしてターゲットに視聴してもらうことで、ターゲットの共感や感動を得たり、商品へ興味関心を持ってもらうことができます。また、興味関心を持ってくれたユーザーが能動的に企業や商品のことを調べたり、共感したユーザーが企業やブランドのファンになってくれる、ということもあるでしょう。
更に再生時間が短いため、視聴への抵抗が少なくなる傾向にあります。

企業ブランディングを目的としているため、商品やサービスを直接的に紹介してアピールする動画広告のように作成すると、かえってターゲットユーザーに嫌悪感を与えてしまうこともあり、逆効果となります。
この解説を読んでいるあなたも、一方的に情報を押し付けられるような動画広告を見て、鬱陶しいな…と飛ばした経験はありませんか?
そういったことを回避するため、企業ブランディングを目的としたショートムービーを作成・公開する場合は、あくまでストーリーを意識し、視聴者が自分から見てみようと思えるような動画にすることが重要です。

関連記事:動画広告の特徴を掴んで、マーケティングを最適化しよう!

自社製品やサービスの認知拡大

直接的なメリットとして、消費者(=ターゲットユーザー)への認知拡大を見込むことができます。ショートムービーは気軽に投稿・視聴できることから、SNSで拡散されることも多く、より多くの消費者への認知拡大を目指すことができます。
魅力的なショートムービーを作成することができれば拡散される機会も増え、より多くの消費者の目に留まり、共感してくれた消費者が自社のファンになってくれたり、能動的に製品を購入する、ということも増えるでしょう。

採用活動にも使える

作成するショートムービーのテーマは、自社製品やサービスに限らず、企業の経営理念や考え方をメインにすることもできます。前項でも解説しましたが、ショートムービーを視聴して共感してくれたユーザーが自社のファンになってくれることもあります。
そういったユーザーが就職活動中だった場合、しっかりと企業の考え方や姿勢を伝えることもできるので、この会社で働きたい、と考えることもあるでしょう。

関連記事:採用マーケティングで動画を活用するメリットとポイントとは?

自社のブランド的な価値を高める

ショートムービーの中でも、広告として作成するのではなく、企業やブランドのイメージなどをメインに発信するものは「ブランデッドムービー」と呼ばれています。スマートフォンの普及によってインターネットを活用したマーケティングが活発となってきている中、SNSでの拡散を狙って多くの企業が動画広告を配信し始めています。
ブランデッドムービーとは、同じ企業が配信している短編動画の中でも、商品やサービスの説明をメインにするのではなく、企業のブランド的な価値の向上をメインに作成したものです。
動画広告と異なる点として、ユーザーにとって「一方的に見せられる」のが動画広告で、ブランデッドムービーに関しては「自分から」視聴することが多いです。ユーザーが自ら能動的に視聴することで、ユーザーの中で動画内容の価値が高まります。
ブランデッドムービーを視聴者が自分から視聴することで動画内容の価値が高まるということはつまり、自社企業のイメージ向上、ブランドへの信頼感や好感度も高くなる、ということです。これはショートムービーを作成・公開することによる大きなメリットです。

関連記事:中小企業こそ必要なブランディングの進め方/取り組まないことで生じるデメリットとは

ショートムービーを作る前に

企業ブランディングに活用できるショートムービーを作る際、抑えていきたいポイントを3点解説していきます。
この3点をしっかりと認識して作成することでより魅力的なショートムービーを作成することができるので、とても重要なポイントです。

まずは目的を明確化

今回解説しているショートムービーは主に企業ブランディングに活用できるものですが、最終的に何をメインに伝えるのか、どういった場面で使用したいショートムービーなのか、作成する目的は様々だと思います。
よく目的として設定されているのは、

・商品やサービスの認知拡大・購入につなげる
・企業の経営理念や考え方をメインに発信し、就職活動中の学生へアピールする
・企業のブランド的な価値を高め、存在を知ってもらう

などがあります。

今回はショートムービーについての解説がメインとなっていますが、その目的を達成するために本当にショートムービーの作成が必要なのか?その他の手法の方がより大きい成果が得られるのではないか?と、じっくり検討することも大切です。
ショートムービーよりもより良い結果が得られる手法が他にあるのであれば、そちらを利用することも考えましょう。
また目的に対してショートムービーが最適な手法だった場合でも、作成する前に目的を深く掘り下げておくことで、作成後に掲載するメディア(企業ホームページ、SNSなど)の選定を行いやすくなります。

ターゲットを明確にする

ショートムービーを活用する目的を明確にしたことで、ターゲットとなるユーザーを絞り込むことができます。
例えば自社製品である化粧品の認知拡大・購入につなげるのが目的であれば、女性の消費者、採用活動に活用するのが目的であれば、就職活動中の学生…というように、目的に応じたターゲットをきちんと明確にしておくことで、ターゲットに対してより強い印象を与える内容・ストーリーを作成しやすくなることでしょう。
視聴者に能動的に見てもらうためには、ターゲットの明確化がとても重要です。ターゲットがあやふやなまま配信をしてしまうと視聴回数も増えず、ただコストがかかってしまっただけ…という事態にもなりかねません。
そのために、自分がもしターゲットだったらどういう動画に興味を持つか?など、ターゲットの設定はそのターゲットの立場に立って考えてみましょう。

伝えたいことを1つに絞る

ショートムービーはその特性上、長くても2分程度の再生時間となります。
より拡散されやすいTwitterやInstagramなどでは更に短く、45秒~30秒程度の動画の方が効果的と紹介されていることもあります。
短い再生時間でも視聴者に強い印象を与えるとともに、共感してもらえるショートムービーを作成するためには、前述した目的やターゲットを明確にした上で更に伝えたいメッセージを1つだけに絞ることが大切です。
短い再生時間の中でも本当に伝えたい重要なメッセージのみをしっかりと表現することができれば、より多くの視聴者の心に響くショートムービーとなるでしょう。
複数の情報を詰め込み過ぎるとかえって何を伝えたいのか分からない動画になってしまうこともあるので、注意が必要です。

ショートムービーを実際に制作する

ここまではショートムービーの基本的な知識や活用方法、作成する前に決めておきたいポイントなどを解説してきました。
ここからは実際にショートムービーを作成する際、どのようなツールを使って作成していけばいいのかを解説していきます。

スマートフォンで作成

最も手軽なショートムービーの作成方法が、スマートフォンのアプリを活用して作成する方法です。
動画編集アプリや写真加工・編集アプリなどを使って作成していきましょう。無料のアプリも多いため、個人でも気軽に作成することができます。
ブランディングムービーに限らず、SNSに投稿されている個人的な短い動画のほとんどがスマートフォンのアプリによって作成されているため、練習がてら触ってみるのもよさそうです。

パソコンで作成

より本格的なショートムービーを作成したい場合は、スマートフォンやデジカメで撮影した写真や動画を使って、パソコンで作成することもできます。
スマートフォンのアプリで作成するよりも時間や手間はかかりますが、より高品質なショートムービーを作成することができるでしょう。
更に短編映画のようなクオリティを目指したい場合、初めは配信されている無料のフリーソフトを活用して練習し、慣れてきてから有料の動画編集ソフトを購入・使用することが、最もリスクが低いと言えます。

プロに外注するのも一つの手

自分で作成できる知識や時間もなく、それでも高品質でより効果的なショートムービーを作成したい場合は、プロに依頼することも選択肢として考えましょう。
依頼する際は設定した目的、ターゲット、伝えたいメッセージや情報を細かく伝え、製作者側としっかり打ち合わせすることが非常に重要です。
作成したいショートムービーのイメージをきちんと伝え、製作者に理解してもらうことで、プロの手と合わさってより魅力的なショートムービーを作成することができるでしょう。しかしコストもかかるため、依頼する際は慎重に検討しましょう。

まとめ

今回は主にビジネスで使用されているショートムービーについて解説してきました。
企業ブランディングに有効な手法として、スマートフォンの普及に伴い、たくさんの企業が活用し始めているショートムービー。ターゲットユーザーに自分から再生してもらうことで、ユーザーの中で企業のブランド的な価値を高めることができます。
ターゲットユーザーである視聴者の心に響き拡散されることで、更に多くのユーザーにアピールすることもできる、画期的な手法です。
上手く活用することができれば、自社企業・ブランドの価値を高めるだけでなく、信頼感や親近感も得ることのできるショートムービー。今後も効果的なマーケティング手法として活用されていくことでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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