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ディスプレイ広告の種類は?リスティング広告との違いや基礎知識をご紹介

2022.1.31
読了まで約 6

インターネット広告の市場規模は年々拡大し続けています。インターネット広告を活用することで、自身のビジネスやサービスの価値を高めようとする企業やマーケターも多く存在するのです。そんなインターネット広告は、私たちの暮らしの中に当たり前のように存在し、Web利用時においてインターネット広告に触れる機会は必ずと言って良いほど高い確率で目にすることでしょう。こうした背景にはスマートフォンの急速な普及や、インターネット環境の整備が着々と広がりを見せていることで、インターネット広告とWeb利用ユーザーを繋ぐポイントが増加したことも理由として挙げられることでしょう。

年々、注目が高まるインターネット広告ですが、その中でも代表的なインターネット広告にディスプレイ広告が挙げられます。インターネット広告と聞くと、リスティング広告を第一に思い浮かべる方も多いかと思います。

関連記事:リスティング広告の基礎知識を解説。メリットや特徴とは?

しかし昨今、ディスプレイ広告を活用して自身の提供するビジネスやサービスの拡大を目指す企業やマーケターも大幅に増加しているのです。
リスティング広告もインターネット広告では大きな力を発揮し、さまざまな利点が存在します。一方、ディスプレイ広告にもリスティング広告では補うことのできない画期的な機能が数多く確立されています。

本記事では、ディスプレイ広告の基礎知識や特徴、そしてリスティング広告との違いなどを詳しくご紹介していきます。

ディスプレイ広告とは

インターネット広告の中でも、注目を集める広告手法としてディスプレイ広告が存在します。ディスプレイ広告というフレーズを耳にしたことがあるけれども、実際にどの様なものであり、その特徴についてまでは詳しく把握をしていないといった方もまだまだ多いのではないでしょうか?

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上の広告配信枠に対して広告の掲載が実施されます。広告表示に関する大きな特徴としては、テキストの他に画像や動画を用いて広告を表示させる特徴があることをしっかりと覚えておきましょう。また、ディスプレイ広告はWebページ内のバナーに活用され表示される機会も多いことや、Webサイト内の広告表示枠のコンテンツに対応して広告の表示が実施されることから「バナー広告」や「コンテンツ連動型広告」とも呼ばれています。

普段、Web利用ユーザーがディスプレイ広告との接触機会は多く存在します。インターネット環境を活用し、さまざまなWebサイトを観覧している際に、サイトのあらゆる場所に画像や動画にテキストが加わったディスプレイ広告が数多く表示されているのです。テキストのみだけには留まらず、画像や動画を使用して広告の表示が可能となるため、Web利用ユーザーの目に留まりやすく、ビジネスやサービスの拡大に大きく効果を発揮します。
また、ディスプレイ広告には詳細なターゲティング機能が数多く用意されている特徴もあり、広告配信目的に合わせ、さまざまなユーザーシグナルを加味して効果的に目標となるユーザーへアプローチすることが可能となります。

ディスプレイ広告の種類

ディスプレイ広告の種類には、Googleが提供を行うサービスである「GDN(グーグルディスプレイネットワーク)」と、Yahoo!が提供を行う「Yahoo!広告・ディスプレイ広告」の2種類が存在します。Google広告は世界的規模での広告配信が可能であるのに対し、Yahoo!広告は日本国内に向けて広告の配信を行う際に特化しているプラットフォームであるといった大きな違いがあります。

Googleディスプレイ広告について

前述の通り、Googleディスプレイ広告は、Googleが提供するインターネット広告の一種で別称は「GDN(グーグルディスプレイネットワーク)」です。
自社のビジネスやサービスを、Googleディスプレイ広告を告の表示を通してさまざまなWeb利用ユーザーに幅広くアプローチすることが可能となります。配信先は、Googleが運営するGmailやYouTubeをはじめとする、65万以上のアプリや200万以上のWebサイトです。テキストの他にも画像や動画を使用したクリエイティブを使用することで、視認性も高まり多くのユーザーとのタッチポイントが生まれます。

また、Googleの利用者数は世界トップシェアを誇ることから、膨大な数の利用者データがGoogleには蓄積されています。その質の高い詳細な蓄積データをターゲティングに活用することで、広告配信目的に最もマッチするWeb利用ユーザーを見極め、精度の高いターゲティングが叶います。

関連記事:
GDNとは?ディスプレイ広告とリスティング広告の違い、活用法を解説

Yahoo! ディスプレイ広告について

Yahoo!が提供するディスプレイ広告とは、Yahoo! JAPANが提供するWebサイトやアプリ上に広告配信をするサービスです。こちらもGoogleディスプレイ広告同様、広告配信枠へテキスト、画像や動画といったクリエイティブの使用が可能です。視覚的に自社の提供するビジネスやサービスをWeb利用ユーザーへ向けたアプローチにすることにつながります。

クリック数や再生回数など、さまざまな広告主の広告配信目的の多角化に合わせて、Yahoo!ディスプレイ広告の活用ができます。
また、目標とするユーザーへアプローチするために、Yahoo!が蓄積しているさまざまなユーザーシグナル(性別や興味関心、年齢、地域など)を基にターゲティングを行うことが可能です。

関連記事:現代のWeb広告市場を支えるYahoo!広告の存在とは

ディスプレイ広告の料金体系

ここからは、ディスプレイ広告の料金体系についてご紹介していきます。
実際にディスプレイ広告の料金体系には3つの課金方式が採用されています。3つの課金方式にはそれぞれ違った特徴があるためしっかりと把握していきましょう。

クリック課金

はじめに、クリック課金といわれる課金方式をご紹介していきます。
クリック課金とはインターネット広告において、さまざまな分野で採用される代表的な課金方式です。PPC広告と呼ばれることもあります。PPCは「Pay Per Click」の略です。

関連記事:PPC広告とリスティング広告の違いとは? 定義や活用事例について解説します!

その特徴としては、表示された広告がクリックされて、はじめて費用が発生する仕組みとなります。広告がクリックされると費用が発生するため、表示された広告がクリックされることが無い場合においては費用が発生することはありません。そのため、無駄な広告費を支払うことなく、目的のユーザーに自身の広告を届けることで広告の費用対効果を高めます。

また、クリック課金方式の最終的な費用決定に重要視される指標には、クリック単価が大きな役割を担います。クリック単価には、広告表示目的とする各キーワードや市場の動向により費用が変動する特徴を持ち、人気なキーワードになれば競合他社も多く存在するため、クリック単価は高騰する傾向があります。また、算出されたクリック単価を基にオークション形式での入札制度が採用されています。オークションの評価指標には、入札単価や広告の品質などの項目も広告表示の際に評価ポイントとなるため覚えておきましょう。

インプレッション課金

次にインプレッション課金といわれる課金方式をご紹介していきます。
インプレッション課金とは、広告の表示回数によって費用が発生する仕組みとなります。広告の表示が1,000回ごとに費用を支払うシステムが採用され、インプレッション数が最大になることを目的に広告の表示が実施されるため、より多くのWeb利用ユーザーへ幅広くアプローチすることが可能となります。インターネット広告においてインプレッション課金は、クリック課金と等しく主流となる課金方式であり、インターネット広告のさまざまな場合において活用がおこなわれる代表的な課金方式であるためしっかりと把握しましょう。

関連記事:インプレッション(impression)の意味とは!初心者にも分かる仕組みや概念を徹底解説!

コンバージョン課金

コンバージョン課金とは、広告表示に対して設定した最終目標や成果が達成された際に、はじめて広告費用が発生する仕組みとなります。広告がクリックされただけでは費用は発生されず、あらかじめ設定したコンバージョン目標が達成された場合のみに限定され、コンバージョン1件における費用も自由に設定できる特徴があります。
一見、無駄な費用が掛からず、とてもお得に見えるコンバージョン課金ですが、Google広告では、過去30日間にコンバージョン数が100件以上を記録していることや、獲得したコンバージョンの90%以上が、実際にユーザーが広告をクリックしてから1週間以内に発生しているといった制限が課せられるため、利用をお考えの際には注意が必要です。
また、コンバージョンに至った際に費用が発生するため、日別で費用を管理、把握したい際には費用が安定せず、予算管理に影響を及ぼす場合もあるためお気を付けください。

ディスプレイ広告とリスティング広告の違い

ディスプレイ広告とリスティング広告といわれる2種類の広告手法は、インターネット広告において、最も重要となる広告手法でありインターネット広告運用を成功に導く大きなポイントでもあります。広告を表示させるといった根本的な目的はどちらも同じですが、広告表示を通してアプローチを行うユーザー層の違いがはっきりと分かれているのです。

また、広告表示における仕様にも大きな違いもあることから、ディスプレイ広告とリスティング広告の違いをしっかりと把握することで、自身の目的に見合ったユーザー層へ無駄なく広告の表示が実施でき、広告効果を最大限に高めることが可能となるでしょう。
基本的なリスティング広告は「広告見出し・リンク先URL・説明文」の3つの要素で広告が構成され、テキストのみで広告の表示が実施されます。Web利用ユーザーが検索エンジンを利用し検索行動を取った際に、検索キーワードに関連した広告が検索結果ページ上に表示される仕組みとなります。Web利用ユーザーは、検索キーワードを入力して検索行動をとることから、何らかの「問題解決の答えを今探している」といったニーズが顕在化している層であることが把握できます。

リスティング広告はこのようなニーズが顕在化しているユーザー層に対して、問題解決の答えを広告の表示を通して即座にアプローチすることが可能となります。そのため、広告表示目的に掲げるコンバージョン達成率は比較的高い傾向があります。

一方、ディスプレイ広告は、テキストのみで広告が構成されるリスティング広告とは異なり、「テキスト・画像・動画」といったさまざまなクリエイティブを使用して広告の表示が可能となります。テキストだけでは伝わりにくい商品や、サービスを視覚的にWeb利用ユーザーへ届けアプローチすることが可能となります。また、リスティング広告とは対照的に、ビジネスやサービスにまだ気づいていないようなニーズが潜在化しているユーザー層に対してディスプレイ広告は効果を発揮するのです。新たに手掛けた商品やサービスの認知拡大や販売目的としたコンバージョンの達成、自身が展開するビジネスやサービスのブランディングの向上目的など、さまざまな目標の多角化に合わせ幅広くアプローチすることができるといった利点が備わっています。

まとめ

本記事では、ディスプレイ広告とは?という部分から、ディスプレイ広告の基礎知識や特徴、そしてリスティング広告との違いをご紹介してきました。
インターネット広告で主流となるディスプレイ広告ですが、広告利用目的や配信目標となるユーザー層をしっかりと見極めることで大きな効果を発揮することが分かりました。また、ディスプレイ広告とリスティング広告は似ていることで区別が難しいといった方も、それぞれが持つ特徴や効果を、本記事により把握できたことで双方の違いを理解できたのではないでしょうか。

5Gというインターネット新時代に突入した現在、インターネット広告を活用したビジネスやサービスはここから先も市場規模を拡大し続け、更なる新サービスの登場も予感させます。しかし、インターネット広告の基盤を構築するディスプレイ広告は、新サービスが登場した場合においても、時代の流れに左右されることなく、その存在価値を確立し続けることが予想されます。ディスプレイ広告の基礎知識を理解しておくことは、この先も重要な要素を持ち、インターネット広告のさまざまな分野で活用の場が広がることでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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