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データドリブンの意味とは?データ分析の基礎知識と重要性、データドリブンマーケティングを解説

2022.5.16
読了まで約 5

近年、世の中には情報のデジタル化が浸透しています。そのような背景から、多くの企業には、さまざまなデータが蓄積されるようになっています。通称ビッグデータと呼ばれるものです。しかし、そのデータを効果的に活用できている企業はまだ多く存在していません。

「データドリブン」とは、さまざまなデータに基づいて何かしらの行動を起こすことですが、
本記事では、「データドリブンとは」という基礎部分から、データドリブンが注目される理由、実際の実施方法などについて詳しくご紹介していきます。

データドリブンとは

はじめに、「データドリブン」を英語表記すると(Data Driven)となります。日本語に訳すと「データ駆動」を意味します。データ駆動の言葉の意味から理解できるように、さまざまなデータに基づいて何かしらの行動を起こすことを表わします。近年では、データドリブンへの注目が高まり、以前よりもデータドリブンというフレーズを耳にする機会も多くなったのではないでしょうか?

また、データドリブンは、「データドリブン経営」や「データドリブンマーケティング」と呼ばれビジネス市場には浸透しているのです。このように、さまざまなデータを基に経営やマーケティングに活用し運営していくことを、データドリブン経営・データドリブンマーケティングと呼ぶので覚えておきましょう。

データドリブンをより詳しくご説明すると、売上に関する詳細なデータや、Webサイト内の解析データなどをはじめ、さまざまな種類のデータの収集と蓄積をおこないます。その価値の高いデータの分析結果を基に、ビジネスやサービスに対する課題解決の施策の立案に役立て、ビジネスやサービスの意思決定などをおこない、組織を運営していく際の業務プロセスを指します。

一方、データドリブンの真逆の考えが、「K・K・D」と呼ばれるものです。「K・K・D」は、「勘・経験・度胸」を表わします。ビジネスシーンにおいて、施策や販促の立案を実施することや、意思決定が必要とされる際に、今までの経験や勘、度胸を用いることは、場合によっては吉と表れることもあると思われますが、企業の業績を直接的に左右するような重要な場合には、より効果的で精度の高い意思決定を実施することが非常に重要な役割を果たします。このようなことから、企業やマーケターの間では、データドリブンの導入が注目を集め、今や多くの企業でも導入が活発的におこなわれているのです。

関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説

データドリブンが重要視される理由

データドリブンマーケティングが重要視され、今や多くの企業で活用の場が拡大し続ける理由として、以下のような背景があると考えられます。

一般ユーザーの購買行動の変化

インターネット環境やスマートフォンの爆発的な普及により、一般消費者の購買行動は以前よりも多様化し複雑化してきています。時間や場所に左右されることなく、ボタン一つで興味の沸いた商品やサービスを簡単に手に入れることが可能となりました。また、インターネット市場には、一般消費者が必要とする商品やサービスの類似品が溢れかえり、一般消費者は最もマッチし、価値あるモノを自身の意思決定によって購買行動に推移する特徴があります。

商品やサービスを提供する企業やマーケターは、実店舗を構えながらもオンライン環境を利用したビジネスに注力し利益を確保し、一般消費者も実店舗とオンライン環境といった、リアルとデジタルの間を行き来しながらショッピングを楽しむといった購買行動は今や、当たり前になり、ただ単にモノを作れば売れる時代は過ぎ去りました。
また、世界的パンデミックを経験した現在は、非接触型ビジネスへの注目は高まり続け、オンランイン環境を利用したサービスへビジネス転換を始める企業やマーケターも少なくありません。

このようなことから、実店舗の情報や商品、サービスに関連する情報はデジタル上での発信が主流とされ、一般消費者が購買に関する情報を入手する手段としてもデジタル上でのやり取りが当たり前となり、顧客の購買行動に紐づくリアルな情報を特定することは非常に難しい状況であります。

例えば、一般消費者から寄せられた企業の提供するビジネスやサービスに関する口コミを重視する場合もあれば、企業が展開するブランド力のような付加価値を重視する場合もさまざまであります。

企業やマーケターは、顧客が購買に関して重要視しているモノを、さまざまな観点から収集、蓄積したデータを基に分析をおこない、売上の確保や利益の最大化を目標とすることからデータドリブンマーケティングを重要視する動きが高まっています。

関連記事:時代によって変わる購買行動プロセス。初期から最新まで7つをご紹介

デジタルマーケティング時代の到来

はじめに、デジタルマーケティングとは、インターネット環境を利用しWebサイトやソーシャルメディア、メール、モバイルアプリ、さまざまなプラットフォームなど、あらゆるデジタルテクノロジーを利用して製品やサービスを宣伝するマーケティングの手法です。

近年はデジタルテクノロジーの開発が活発的におこなわれ、日々新たなテクノロジーが誕生し技術の発展も加速している状況であることから、並行してデジタルマーケティングも複雑かつ高度に進化を遂げています。
続々と新たなテクノロジーが登場することに伴い、企業やマーケターは進化するさまざまな最新ツールをビジネスやサービスに導入することにより、膨大な量のデータを簡略に収集・分析することが実現しました。

このようなことから、さまざまな画期的ツールを活用して獲得したデータを用いることにより、より精度の高い顧客の行動を把握することが可能となるため、その内容をマーケティングに活かした「データドリブンマーケティング」を行う取り組む企業が時代の流れと共に年々増加しています。

データドリブンによる業務プロセスを用いて、自社が対象とする市場や顧客データを収集、分析することで自社に最も適したマーケティング戦略を見極め、実施することは、費用対効果にも大きな影響を与えることでしょう。

データドリブン導入のメリット

ここからは、データドリブン導入のメリットについて簡単にご紹介していきます。

CX向上につながる

データドリブンを導入することにより、結果として現れた根拠のあるデータをもとに、勘や経験だけでは得ることのできなかった顧客のニーズを把握できる利点が生まれます。顧客ニーズの把握ができると、それに応じた顧客へのサービスをカスタマイズし、更に成長させていくことができます。結果として「顧客体験」や「顧客体験価値」を意味する、カスタマーエクスペリエンス(CX)を向上させ、顧客との良好な関係性を築き上げることができるのです。

関連記事:注目を集めるカスタマーエクスペリエンス(CX)の意味とは?向上のための施策

「K・K・D」からの脱却

ビジネスにおける意思決定を、「K・K・D」、「勘・経験・度胸」に頼っていると、市場や顧客ニーズの変化の流れに取り残され、鮮度の高いマーケティングの実施が不可能となり、売上の不振や顧客離れといったケースが発生する可能性が高まります。このようなことを回避するためにも、根拠のある詳細なデータに基づき客観的に意思決定を下すことは、迅速且つマーケティング精度の向上につながることでしょう。

売上や収益率の向上、改善

例えば、BIシステムなどを活用すると、ビッグデータから自社のビジネスをリアルタイムで分析することで改善へとつなげられ、現在の自社の売上状況や会計情報を把握することができます。ビジネスの変化が激しい現代において、漠然と売上確保や利益の拡大を試みる前に、自社の置かれている状況を可視化するということが非常に重要です。このようなことを日々確認することで、企業内で次に仕掛ける販促企画やビジネス戦略を的確に策定することが可能となり、売上や収益率の向上、改善につながります。

データドリブンを実施する方法

データドリブンは現代のビジネス市場において、競合他社をはじめ、各企業間の競争力を高めていくためにはとても重要な考え方であります。ここからは、データドリブンを実施する際の具体的な方法を紹介していきます。

データを収集する

はじめに、さまざまなデータを収集して整理します。企業規模が大きくなるほど複数であり、複雑なシステムをビジネス内で活用しているといった場合が多く見受けられます。そうした場合に収集されたデータの中には、ビジネスに大きく貢献する可能性を秘めた貴重なデータが分散されているケースや、類似するデータが混在してしまっているといったことが発生します。データの収集は必要不可欠で実施しますが、類似するデータの一元管理をおこない統合することも重要な要素となるのでしっかりと覚えておきましょう。

データの可視化を実施

収集データを効率よく分析していくためには、収集されたデータがどのような内容を表しているのかを客観的に理解し把握することが重要です。
時間やリソースが限られている中で、収集した膨大な数のデータを一つ一つ手作業で可視化していくのは難しい問題でもあります。そのため、膨大な数のデータを分析するためには、「BI(Business Intelligence)」と呼ばれるツールや、Web解析専用ツールなどを活用してデータの集計や分析の精度を高めてみましょう。

データ分析と戦略立案、実行

データの可視化が実施できたとしても、そのものを眺めているだけでは効果の発揮は難しいでしょう。そのため可視化したデータの分析を実施していくことで、これから必要とされるさまざまな課題の設定や、具体的な戦略策定を実行することができるようになります。

データドリブンを効果的に活用することで、蓄積された詳細データの時間的変化や、他のデータとの相関関係なども分析することが可能となり、事象の因果関係や予測値などを求めることができます。

しかし、分析やデータを活用した具体的な戦略策定には、IT専門能力が必要となり、知識のない人が実施するにはハードルが高い傾向にあります。このことから、データドリブンマーケティングには、データに対して深い知識を持ち、マーケティングの経験が豊かな人材が必要になってきます。データドリブンを効果的に実施するためにも、経験豊富な高い能力を有した人材の獲得や、企業内での人材育成が必要となります。但し、そのようなことが難しい場合は、データサイエンティスト、外部の専門家の力を借りる方法があります。

また、策定した戦略を実践しただけで終わらせることのないよう、獲得した結果を必ずデータとして把握し確認をおこないましょう。結果としての良し悪しを確認するのではなく、その結果に到達するまでに発生したさまざまな過程をデータとして残すことで次の戦略立案に役立てていきます。データに基づいてPDCAサイクルを実施していくことが、真のデータドリブンです。

まとめ

本記事では、「データドリブンとは」という部分から、データドリブンが注目される理由や、その実施方法などについてご紹介してきました。
今後、各企業が競争率の激しいグローバル環境で勝ち残っていくためには、デジタル技術の活用と並行してデータドリブンな組織運営が重要になることでしょう。未だ「K・K・D」に頼った組織運営を行っているのであれば、即座に脱却しデータドリブン経営をスタートさせましょう。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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