Yahoo!ニュース(ヤフーニュース)の記事にはユーザーが参加できるコメント機能があり、個人のコメント数やアクセス数の多い記事が毎日ランキング形式で紹介されています。コメント・アクセスランキングに掲載される記事には、スポーツ雑誌、新聞社、通信社などさまざまな媒体・形式の情報が集まるのが特徴です。
本記事では、Yahoo!ニュースのコメント・アクセスランキングの概要や仕組みについて、マーケティングの観点もまじえて解説します。
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目次
Yahoo!ニュース(ヤフーニュース)コメント・アクセスランキングの基本情報や掲載の仕組み
Yahoo!ニュースそのものやコメント機能の概要とともに、コメント・アクセスランキングの基本情報、掲載やランクインの仕組みなどについて解説します。
Yahoo!ニュースとは
Yahoo!ニュースは、ヤフー・ジャパンが運営・提供している、国内や海外のニュースを閲覧できるサービスです。
Yahoo!ニュース内のコンテンツには、Yahoo!が独自に取材・執筆している「オリジナル」というカテゴリもある一方で、日本国内の新聞社や通信社、雑誌などの情報提供元から配信されるコンテンツも多数掲載されています。掲載されているニュースは、たとえば日本経済新聞などの新聞社、スポニチアネックスや日刊スポーツ、デイリースポーツなどのスポーツ新聞、NHKや日テレNEWS24などのテレビやWebニュースといったように発信元メディアもさまざまです。
取り扱われる情報・内容の種類についても、参院選の速報や消費税に関することなど政治・経済分野のほか、スポーツ、エンタメ、地域など幅広い話題が揃っています。
このYahoo!ニュースには、マーケティングを行いたい企業が自社のオウンドメディアなどで取り扱った情報を記事として掲載することも可能です。記事の掲載希望時には、「LINEヤフー記事配信エントリーフォーム」から問い合わせおよび申請を行います。ただし掲載にあたっては審査があり、申請したからといってすべての記事が絶対に掲載されるとは限りません。
Yahoo!ニュースページの主なカテゴリ
Yahoo!ニュースのページは、以下のカテゴリから構成されています(2025年8月時点)。
カテゴリ名 | 内容 |
トップ | 10分野別のトップニュースを掲載 |
速報 | リアルタイムでの速報ニュースを掲載 |
ライブ | リアルタイムで配信されている動画ニュースを掲載 |
エキスパート | 各分野のエキスパート記事を掲載 |
オリジナル | Yahoo!ニュースが独自制作した記事を掲載 |
みんなの意見 | 話題のニュースに対してユーザーが投票できる場 |
ランキング | コメント数、アクセス数の多い記事をランキング形式で紹介 |
有料 | 有料記事の紹介および購入ができる |
Yahoo!ニュースのコメント機能とは
Yahoo!ニュースには、記事ごとに「コメント欄」が設けられています。コメントとは、ニュースを閲覧しているユーザーがYahoo!ニュースの当該記事の内容に関して、個人の意見や感想を書き込んだり、他者のコメントへのリアクションができたりする機能です。
Yahoo!ニュースのコメントの書き込みやリアクションを投稿する際には、以下のルールが存在します。
・コメント欄の書き込みにはYahoo!アカウントでのログインが必要
・ひとつのニュース記事につき、投稿できるコメントはひとつのみ
・ニュース記事によってはコメント欄が設けられていないこともある(元記事の通信社や報道媒体、エキスパートによりコメント欄設置の有無が決定される)
・一般ユーザーのコメントにはリアクションできるが、エキスパートコメントにはリアクションの代わりに「参考になった」ボタンがある
・コメント内容はX(旧Twitter)やFacebookなどのSNSへシェアしたり、非表示にしたりすることも可能
・自分のコメントに対して他者から返信がつくと、マイページに通知が入る
コメント・アクセスランキングの仕組み
Yahoo!ニュースには、アクセス数とコメント数が多い記事がランキングで発表される「ランキング」のページがあります。ランキングに掲載される仕組みは以下の通りです。
ランキングの種類 | 掲載される条件 |
アクセス数 | 記事ページ(ウェブ版のみ。アプリデータは除外)の直近1時間分のPVデータを元に表示 過去2週間に入稿された記事が対象 「Yahoo!ニュース トピックス」経由で閲覧された記事のPVは反映されない(特定分野の専門家や有識者といった「オーサー」の場合にはYahoo!ニュースエキスパートで公開された記事が対象) |
コメント数 | 投稿数が多いものがランクイン |
コメントランキングに掲載されるメリットと注意点
Yahoo!ニュースの記事で多くのコメントを得ると、コメントランキングに掲載され、さらに多くのユーザーの目に留まることになります。ユーザーやエキスパートからのコメントが多く集まっている記事は、それだけ世間からの興味関心が高いという指標のひとつにもなるでしょう。
自社製品やサービス、新事業などに関する記事やコンテンツがYahoo!ニュースに掲載され、かつコメントランキングにランクインすれば、認知度を一気に大きく高められるというメリットがあります。
一方で、Yahoo!ニュースに掲載されるそれぞれの記事に対して、世間一般のユーザーはYahoo!側での規制やプライバシーポリシーの範囲内であれば、自由な内容でコメントを投稿できます。そのため、場合によっては事実と異なる印象を生むコメントが投稿されてしまい風評被害へとつながったり、コメントが原因で炎上してしまったりといったリスクもあります。
日課のように毎日閲覧しているユーザーも多いYahoo!ニュースのコメント数ランキングに掲載されるということはすなわち、それだけ不特定多数の人がアクセスしやすく、様々な種類のコメントも集まりやすいため、風評被害や炎上のリスクも一定以上に高くなってしまうという点には、くれぐれも注意が必要です。
自社の記事がコメントランキングに掲載される場合、企業としては風評被害や炎上によって企業の信頼度が損なわれてしまう「レピュテーションリスク」への対策も強く求められます。
▼レピュテーションリスクの概要や種類、原因、対策方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
レピュテーションリスクとは?企業評判を守るための対策・事例を徹底解説
運営者であるYahoo!側のYahoo!ニュースコメントに関する取り組み
Yahoo!ニュースのコメント欄は2007年より設置されて以来、2025年現在まで多くのユーザーを集める人気コンテンツとして運用されています。ニュースや情報とあわせて多数のユーザーの自由な意見や多様性のある声も閲覧できるという一方で、コメントが原因による風評被害や、場合によっては犯罪につながる恐れなども懸念されています。
そこでコンテンツの運営者であるYahoo!側では、コメント機能について以下の取り組みを行っています。
・コメントガイドラインの制定
・コメントガイドラインに違反する投稿の削除やアカウント停止
・犯行予告や、外国人への人種差別などのヘイトスピーチに対する新基準の設置
・当初「そう思う / そう思わない」という、場合によっては不要な反論を助長しかねない表記であったリアクションタイプを「共感した / なるほど / うーん」へ変更
・生成AIによる、読みやすく客観的な「コメントの要約」表示を導入 など
Yahoo!は継続的にコメント機能がもつ課題に取り組んでおり、コメント欄の健全性や安全性の担保だけでなく、利便性の向上にもつなげています。
Yahoo!ニュースコメントランキングで風評被害や炎上が発生した場合の対策方法
Yahoo!ニュースに自社の記事や情報を掲載した場合、閲覧したユーザーから好意的なコメントを受けたときには、ユーザーニーズの把握やプロダクトの立案といったマーケティングにおおいに活用できます。
一方で、もし著しく悪質なコメントが投稿されてしまうようなことがあると、風評被害や炎上といったリスクへとつながってしまいます。
万が一自社の記事がYahoo!ニュースのコメント欄で風評被害を受けたり、炎上の懸念がある状況に陥ってしまった場合には、以下の対応を行いましょう。
・記事の内容が原因の場合、Yahoo!側へ記事の違反報告をする(削除されるかどうかはYahoo!運営側によって審査ののち判断される)
・自社メディア以外の記事が原因となっている場合、出稿元へ削除依頼を出す
・悪質なコメントを削除してほしいときには、コメントに対して違反報告をする
・風評被害や炎上行為を行っている人物への対応を個別に行う(ログ保存などで悪質行為の証拠を残す、開示請求を行う、弁護士を通じて法的処置を行うなど)
▼風評被害などの悪質な行為を受けた場合の対処方法については、以下の記事でも解説しています。
エゴサ(エゴサーチ)とは?意味や企業としてのやり方
▼炎上を回避するための「ソーシャルリスニング」の方法やメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
炎上回避から売上UPまで!ソーシャルリスニングによるメリットとは?
まとめ:Yahoo!ニュース(ヤフーニュース)のトピックス別コメント数ランキングはメリットとデメリットに注意しつつ上手に活用
Yahoo!ニュースやコメント・アクセスランキングの概要や仕組み、掲載されるメリットや注意点について解説しました。
Yahoo!ニュースのコンテンツとして自社に関する情報が掲載され、コメント数が伸びれば、不特定多数からの意見や忌憚ない声が参考になったり、自社や製品の認知度が高まったりといった大きなメリットがある一方で、ユーザーのコメントから風評被害や炎上に発展してしまうリスクもあります。
Yahoo!ニュースへの掲載は、メリットとデメリットの両方を把握したうえで検討しましょう。
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