ProFutureマーケティングソリューション|マーケトランク

ProFutureマーケティングソリューションマーケトランクはリードジェネレーションを中心としたソリューションです。HRプロや経営プロを中心としたマーケティング、人事データを活用したDSP、SEOに強いコンテンツマーケティングなどのマーケティングソリューションと情報を提供しています。

リプライの意味・使い方・企業アカウントでの活用法とは?SNSの種類別でわかる完全マニュアル

2025.7.11
読了まで約 7

SNS運用において、しばしば見過ごされがちなのが、リプライの活用法です。

企業アカウントでもリプライを有効活用すれば、ユーザーとの関係構築やエンゲージメントの向上に役立ちます。また、昨今のX(旧Twitter)では、外部URLが含まれるポストはインプレッションが下げられやすいという傾向にあるため、企業Xで告知などをする場合はURLなしのポストをしたうえで、リプライ欄に誘導するURLを貼るという方法が半ば定番化しています。

本記事では、リプライの基本からSNS別の比較、企業が実務で活用する際のポイントまで、企業のSNS担当者の方にもわかりやすく解説します。

関連資料:BtoB企業向けSNSマスターガイド×成功事例集

リプライとは?定義と各SNSでの使い方

画像:Facebookの画面

リプライ(Reply)とは、主にSNSの投稿に対して直接返信する機能です。ユーザーとのインタラクション(相互作用)を深める上で、非常に重要な役割を果たします。

多くのプラットフォームでは、ポスト(投稿)への返信やコメントボタンをクリックすることで、リプライを送る画面に進みます。

たいていのSNS上の操作は直感的で、初心者にも扱いやすいのが特長です。また、リプライは通知と連動しており、相手には即時届きます。この通知性を活かし、丁寧かつ迅速な対応を心がけることが、企業アカウントにおける信頼構築のポイントとなります。

SNS別のリプライ機能の特徴

リプライの仕様はSNSサービスごとに異なるため、それぞれの特徴を正しく理解して利用する必要があります。

SNS名 リプライの特徴 公開性 活用ポイント
X(旧Twitter) スレッド形式でリプライが展開され、全体に可視化される 高い 告知ポストのリプライ欄にURLを記載するなど、情報発信の主流に
Instagram 投稿コメント(公開)とストーリーズ返信(DM) 中〜非公開 コメントは可視化されるが、ストーリーズの返信は非公開
Facebook コメントと返信が階層的に表示される 高い 長文・議論向き、リアクション表示で関心の可視化が可能
LINE 企業とユーザーの1対1チャット形式 非公開 パーソナル対応に適し、カスタマーサポートや再訪施策と相性が良い

リプライとメンション、リポスト(旧リツイート)の違い

画像:SNSをイメージしたイラスト

メンションとは、投稿内に「@ユーザー名」を記載することで、特定の相手にその投稿への言及を通知する機能です。リプライと同様に相手に通知が届きますが、その主な目的は、会話を始めることよりも、投稿内で特定のユーザーについて触れる(言及する)ことや、そのユーザーの注意を喚起することにあります。

リポスト(旧リツイート)は、他のユーザーの投稿を自身のフォロワーに共有する機能で、Xに関連する用語です。投稿をそのまま拡散するアクションであり、リプライやメンションのように対話を目的とした機能ではなく、情報やコンテンツの「拡散」に特化した機能と言えます。

機能名 主な目的 通知の届く相手 可視性 活用シーンの例
リプライ 会話・反応 投稿の発信者 高い(スレッド) 問い合わせ対応、リアクション投稿
メンション 言及・紹介 メンションされた相手 高い(投稿内) パートナー紹介、UGCの引用、コラボ・タイアップ告知
リツイート 拡散・共有 元の投稿者 非常に高い ユーザー投稿の拡散、業界情報の共有

▼リポストやメンションについては以下の関連記事もぜひご覧ください。
リポストのやり方や注意点を徹底解説|Xなど主要SNSでの活用法
メンションの意味は?インスタグラムやLINEなどSNSでのやり方を解説

企業アカウントがリプライを活用すべき理由

画像:スマートフォンを手に持つ人

ここでは、企業アカウントが積極的にリプライを活用するべき理由を見ていきます。

フォロワーとの距離を縮める「会話型コミュニケーション」

企業アカウントは一方通行の情報発信に偏りがちですが、リプライを活用することでユーザー(見込み顧客や既存顧客)との距離を縮められます。

リプライは、直接反応し、関係を築くための重要な手段です。たとえば、商品やサービスに関する感想ポストに一言返すだけでも信頼感が生まれ、XやInstagramではそのやり取りが他のユーザーにも可視化されるため、企業の姿勢が自然に伝わります。

また、リプライは問い合わせへの対応だけでなく、感謝やユーモアを交えた発信にも活用でき、フォロワー拡大や話題づくりのきっかけにもなります。

さらにXでは、URLリンク付きの投稿はインプレッションを下げられる傾向があるため、まずURLなしの投稿を行い、そのリプライ欄にURLを記載する運用が一般的となっています。つまり企業アカウントにとってはとくにリプライの活用が情報発信手段として欠かせません。

エンゲージメント率の向上とアルゴリズム優遇

SNS投稿の表示順位は、フォロワー数よりもアルゴリズムとエンゲージメントによって左右されます。特にリプライは濃い反応として評価され、Xではリプライの多い投稿ほど優先的に表示されやすくなります。

企業が積極的にリプライを返すことで、やり取りが他のユーザーにも届き、接点が連鎖的に広がります。この会話の熱量は、ブランドの差別化にもつながります。

InstagramやFacebookでも、コメントへの丁寧な対応は投稿評価を高め、表示順位に良い影響を与えます。

リプライ対応は、もはや単なる応対ではなく、SNSのアルゴリズムを考慮した戦略的施策で、中長期的な成果に直結する重要な取り組みといえます。

見られる対応としてのブランディング効果

SNSでのリプライは、顧客対応にとどまらず、企業の姿勢を表すブランディング手段でもあります。リプライの内容は基本的に公開されるため、言葉づかいや対応の丁寧さが第三者にも見られ、企業の信頼性やイメージが問われます。

たとえば、商品に関する質問に丁寧に対応するだけでも信頼感が生まれ、広告では伝えきれない「生の声」による実際の対応が強く印象に残ります。XやFacebookではやり取りが可視化されるため、誠実なリプライがブランドイメージの醸成につながります。

質の良い対応はユーザーに共有され、自然な認知拡大を促すこともあります。一方、雑な返信や無視は、マイナス評価につながりかねません。

関連記事:現代の企業にとって最重要となる「ブランディング」を徹底解説! おすすめの施策や成功事例なども紹介

リプライがもたらす3つのビジネス効果

画像:タイピングする女性

丁寧なリプライを継続すると、以下の3つの効果が得られます。

信頼関係の構築

SNSのリプライは、顧客との信頼構築における実践的な接点となります。丁寧な返信は企業の姿勢や誠実さを伝え、顧客との距離を縮めます。やり取りを重ねることで、フォロワーがファンへと育ち、自然な支持につながるでしょう。リプライは、信頼を築く一言として機能します。

CX(顧客体験)の向上

SNSにおけるリプライ対応は、CX(顧客体験)の向上に直結する施策です。顧客の投稿に迅速かつ丁寧に応じるだけで、「気にかけてくれている」と感じさせ、満足度を高めることができます。

SNSは堅苦しさがなく、親しみある対応が可能なため、企業と顧客の距離感を縮めやすいのが特長です。ユーモアあるリプライが話題になるケースもあり、対応そのものが価値となる場面も少なくありません。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)促進

UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、ユーザー自身が作成・発信する、製品やサービスに関するコンテンツのことです。

UGCは信頼と共感を生む資産であり、企業のリプライがその創出を後押しします。丁寧な返信は「見られている」体験を生み、ユーザーの投稿意欲や一体感を促進します。リプライはUGC増加のきっかけとなり、認知拡大の流れを生み出す重要な接点です。

▼UGCついては以下の関連記事で詳しく解説しています。
UGCとは?今注目されている理由と具体的な手法を徹底解説

炎上・誤解を防ぐためのリプライ対応の注意点

画像:パソコンを見る男性

SNSでは即時性が求められる一方で、表現のあいまいさや言葉選びのミスが炎上や誤解を招くリスクも高くなります。ここでは、企業アカウントのリプライ対応において特に留意すべき注意点を解説します。

誤送信・誤解を招く表現に注意

企業アカウントによるリプライは、常に公式見解と見なされるため、言葉選びには細心の注意が必要です。軽いジョークや絵文字が意図と異なって伝わったり、送信先の誤りや不十分な情報が拡散されたりすると、信頼低下につながってしまいます。また、内輪的な表現や略語は、第三者に誤解を与える可能性があります。

炎上を招きやすいワードやテーマの見極め

企業アカウントのリプライ対応では、炎上リスクを常に念頭に置く必要があります。

政治・宗教・ジェンダー・国際問題といったセンシティブなテーマへの言及は避けるべきです。また、災害や事件に関する投稿への不用意な反応も、不謹慎とみなされ炎上を招く可能性があります。

社内対応ルールとテンプレート整備

SNSのリプライ対応は属人的な判断を避け、社内ルールとテンプレートの整備が不可欠です。まずは「どの投稿に返信するか」「どこまで対応するか」の基準を明文化し、炎上リスクのあるテーマは原則スルーと定めておくと安心です。

また、感謝の返信や簡単な問い合わせ対応などのテンプレートを用意することで、スピードと表現の統一が図れます。ただし、状況に応じた柔軟な調整が必要です。

クレームなど重要なリプライは事前承認をルール化し、ツールで下書きを共有する仕組みも有効です。

▼Xでの炎上対策については以下の関連記事で詳しく解説しています。
X(Twitter)で炎上しないためのポイントとは?企業アカウントに重要なベストプラクティス

リプライ分析で得られるマーケティングインサイト

画像:テクノロジーのイメージ

ここでは、リプライ分析で得られるマーケティングインサイトについて整理します。

リプ数・反応率・感情分析

リプライ数は、オーディエンスがどの投稿に反応したかを示す指標であり、関心や共感を引き出せているかを測る手がかりになります。オーディエンスとは、SNS投稿に接触するすべてのユーザーやフォロワーなど、幅広い層を指します。

反応率は、投稿が表示されたうち、どれだけのコメントが寄せられたかを示し、関係性の深さやコンテンツの共感力を評価する材料となります。

また、リプライの内容をもとに感情分析(テキストからポジティブ・ネガティブといった感情の傾向を読み取る分析)を行えば、ポジティブな印象か、あるいは批判的かといったブランドの温度感を可視化することが可能です。

感情の傾向を把握すれば、次の施策や改善点が明確になり、より実践的な運用につながるでしょう。

時間帯や投稿形式ごとの反応傾向

SNSでは投稿内容だけでなく、いつ、どのように届けるかもエンゲージメントに大きく影響します。特にリプライ数や反応率の分析は、投稿の時間帯や形式を見直すうえで有効な指標となります。

たとえば、BtoBでは平日の出勤前や昼休み、BtoCでは夜間や週末に反応が良い傾向があります。単なる閲覧ではなく、リプライという能動的な反応が多く得られた時間帯を把握することが重要です。

投稿形式も成果を左右する要素です。画像や動画を交えた投稿は、テキストのみよりも反応を得やすく、特に質問やユーモアを含む内容は参加のハードルを下げます。

ポスト内で情報を完結させるのではなく、オーディエンスが話したくなる余白を残すことで、自然なリプライが生まれやすくなるのです。

キーワード・感情表現からターゲット心理を把握

リプライは、ユーザーの本音が表れる場です。使われる言葉や感情のトーンから、ユーザーの期待や懸念を直接読み取ることができます。たとえば「待ってた」「使ってみたい」といった言葉は「好意」を、「高すぎる」「本当に必要?」といった反応は「懐疑」を示しており、いずれも価格や設計に対するリアルな声です。

また、「なんで?」「驚いた」といった口語表現や、絵文字、感嘆符にはユーザーの温度感がにじみ出ています。こうした表現の背景にある感情を読み解くことで、単なる定量データ以上の気づきが得られます。

リプライは、企業の発信に対する応答データとして、発信意図がどのように受け止められたかを検証するうえで、極めて信頼性の高い材料です。その傾向を分析し、表現の見直しやメッセージ設計、ペルソナの再定義に反映することで、ユーザー理解に基づく深い関係構築が可能になります。

ペルソナ設定資料
・BtoC用:【無料】売れる商品・サービス作りに欠かせない「ペルソナ・テンプレート」で顧客理解を深めよう
・BtoB用:ペルソナ設定・作成ができる無料パワポテンプレート(BtoBマーケティング用)
・採用ペルソナ:採用マーケティング担当者必見!「採用ペルソナ」の作り方×無料パワーポイントテンプレート

リプライを活用して顧客体験とブランド力を高めよう

リプライは、企業アカウントにとって多くのオーディエンスとつながる最前線です。たった一言のやり取りが、信頼や共感を生み、ブランドへの愛着を育むきっかけになります。

SNS上の対話は一対一に見えますが、そのやり取りを見守る第三者が多数存在します。企業の姿勢はリプライを通じて広く可視化され、その印象が拡散される可能性もあります。

こうした接点を商談や成果につなげるには、SNS内で完結せず、ほかのチャネルと連携することが欠かせません。とくにBtoBでは、SNSでの好印象を起点に、メディアやホワイトペーパーへの導線を整え、意思決定層へアプローチを図ることが望まれます。

リプライはあくまで出発点にすぎません。SNSで築いた信頼をビジネスの成果に転換するには、広告、イベント、オウンドメディアなど、全体戦略の中で活用してこそ意味があります。

もし自社のターゲットが経営層や人事などの意思決定層なのであれば、HRプロのような専門メディアの活用が有効です。ほかのチャネルでは接触しづらい層にも効果的にアプローチできます。

▼日本最大級の人事・経営層向けメディア「HRプロ」はこちら
https://www.profuture.co.jp/mk/solution/248

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

メルマガ会員登録で最新マーケティング情報やトレンド情報、
セミナーイベント情報をチェック!

メールマガジンのサンプルはこちら

リード獲得などBtoBマーケティングにお困りではありませんか?
マーケティング施策に関するお問い合わせはこちら

アクセスランキング

  • 2025.2.14

    X(Twitter)をブラウザ版で開くには?アプリにはない機能も解説

  • 2025.2.4

    ピクトグラムとは?その意味や歴史、作り方、無料での利用方法を解説

  • 2025.5.14

    Google画像検索のやり方!スマホ(iPhone・android)とPC別に解説

  • WEBマーケティングカテゴリの
    おすすめ記事

    マーケティングカテゴリの
    おすすめ記事

    SEOカテゴリの
    おすすめ記事

    おすすめ記事

    PAGE TOP
    閉じる
    2024.10.16

    マーケティング担当者必見!資料無料ダウンロード

    図解でわかる!Webマーケティングの仕事内容

    こんな方にオススメ!
    ・社内に詳しい人材がいないため何をしたらよいか分からない…
    ・Webマーケティングのどこから手を付けていいかわからない…

    マーケティングお役⽴ち資料資料ダウンロード