テザリングは、スマートフォンのモバイルデータ通信を他のデバイスと共有する機能です。この便利な技術により、パソコンやタブレット、ゲーム機などをインターネットに接続することが可能で、特に外出先でWi-Fiが利用できない場合に重宝します。
テザリングは現代のモバイル生活に欠かせない機能の一つですが、利便性と引き換えに注意すべき点もあります。今回は適切な使用方法を解説します。
目次
テザリングとは
テザリングとは、モバイルデータ通信が可能なスマートフォン端末(親機)を活用して、パソコン・タブレット・ゲーム機などの様々な機器(子機)をインターネットに接続する機能です。モバイルデータ通信のエリア内であれば、場所や時間を問わずテザリングを利用することができます。
例えば、外出先でクラウドデータベースからデータをダウンロードする必要があるものの、Wi-Fiスポットが見つからない場合でも、テザリング機能を使えばスマートフォンをWi-Fiルーターの代わりとして活用し、パソコンをインターネットに接続してデータをダウンロードすることが可能となります。
テザリングは、多くのスマートフォンにおいて標準機能の一つとして搭載されています。iPhoneの場合は「インターネット共有」という名称の機能でテザリングを利用することができます。
テザリングの接続方法には、Wi-Fi接続、Bluetooth接続、USB接続の3種類があります。また、iPhoneとAndroidではテザリングの設定方法が異なります。詳細については後述しますので、ご確認ください。
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テザリングの利用シーン
テザリングは、様々な場面で活用できる便利な機能です。特に、外出先でインターネット接続が必要になった際に重宝します。例えば、カフェや電車の中、公園のベンチなど、Wi-Fiスポットが利用できない場所でも、スマートフォンさえあればパソコンやタブレットをインターネットに接続できます。
ビジネスシーンでは、急な会議や商談の際に資料を確認したり、メールをチェックしたりする場合に役立ちます。また、旅行中に地図アプリを大画面で確認したり、観光情報を調べたりする際にも便利です。
学生にとっても、図書館や学校の休憩時間に課題を進めたり、オンライン授業に参加したりする際に活用できます。
テザリングは短時間の利用に適していますが、長時間の作業や大容量のデータのやり取りには向いていません。そのような場合は、Wi-Fiスポットやモバイルルーターの利用を検討するとよいでしょう。
外出時の短い時間
テザリングは、外出時の短い時間だけインターネットを使いたいシーンで大変役立つ機能です。テザリングを使えば、Wi-Fiスポットなどがなくてもスマホをルーター代わりにさまざまな機器で気軽にインターネットが利用できます。
たとえば外出先で社内データベースにアクセスしたい、メールを確認したい、書類データを先方に送りたいといったことが可能になるわけです。
テザリングはスマホのモバイルデータ通信を他の機器にシェアできるのが魅力です。その一方で、テザリング中はスマホのバッテリーやデータ通信量を大きく消費する機能でもあります。そのため、長時間の利用には向いていません。
このようなことから、テザリングは「外出時の短い時間の利用」といったシーンに向いている機能といえるでしょう。例えば、カフェでの作業や移動中の車内、待ち合わせ場所での作業など、比較的短時間でインターネット接続が必要な場面で効果的に活用できます。
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テザリングの種類
テザリングには主に3つの接続方法があります。それぞれWi-Fi接続、Bluetooth接続、USB接続と呼ばれ、特徴が異なります。利用状況や目的に応じて適切な接続方法を選択することが重要です。
Wi-Fi接続は最も一般的なテザリング方法で、高速通信が可能です。複数のデバイスを同時に接続できる利点がありますが、バッテリー消費が比較的大きいという特徴があります。
Bluetooth接続は、Wi-Fi接続と比べて通信速度はやや劣りますが、バッテリー消費を抑えられます。近距離での利用に適しています。
USB接続は有線接続のため、最も安定した通信が可能です。また、接続中にスマートフォンを充電できる利点がありますが、ケーブルが必要なため携帯性に欠けます。
それぞれの接続方法には長所と短所があるため、使用環境や目的に応じて最適な方法を選択することが大切です。次のセクションでは、各接続方法についてより詳しく説明します。
Wi-Fi接続
Wi-Fi接続は、スマートフォンからWi-Fi電波を発信し、モバイルデータ通信を共有することで、パソコンなどの機器でインターネット接続を可能にします。スマートフォンを用いたテザリングにおいて、最も一般的に使用される方法です。多くの場合、テザリングという言葉はWi-Fi接続によるテザリングを指します。
この方法は、後述するBluetooth接続と同様に無線接続ですが、Wi-Fi接続の方がより高速な通信を実現しやすい傾向があります。また、複数の機器を同時に接続できる点も大きな利点です。ケーブルが不要なため、外出先でも手軽にテザリング機能を利用できます。
ただし、Bluetooth接続と比較すると、Wi-Fi接続はバッテリー消費が激しい傾向にあります。そのため、長時間のテザリング利用には適していません。
これらの特徴を考慮すると、Wi-Fi接続によるテザリングは、短時間での利用や高速データ通信が必要な場面で特に有効といえるでしょう。
Bluetooth接続
Bluetooth接続は、スマホとパソコンなどの機器をBluetoothで接続し、テザリングする方法です。Bluetoothは無線通信の規格のひとつで、近距離での無線通信を可能にします。
Wi-Fi接続と比較すると、Bluetooth接続は有効範囲が狭く、通信速度もやや劣る傾向にあります。そのため、高速通信が必要な場合には物足りなさを感じる可能性があります。
しかしながら、Bluetooth接続にはバッテリー消費をWi-Fi接続よりも抑えられるという利点があります。これにより、より長時間テザリング機能を利用することが可能です。また、無線接続であるため、ケーブルを持ち歩く必要がないという利便性も備えています。
このような特性から、バッテリー残量が少ない場合や長時間の利用が必要な場合には、Wi-Fi接続ではなくBluetooth接続を検討することをおすすめします。特に、高速通信よりも安定した接続を重視する場合に適しています。
USB接続
USB接続とは、スマホとパソコンなどの機器をUSBケーブルで有線接続したうえでテザリングする方法です。
有線接続であるため、Wi-Fi接続やBluetooth接続よりも高速かつ安定感のあるインターネット接続が実現可能です。また、USBケーブルを通してパソコン等の機器からスマホへ給電することもできます。スマホを充電しながらのテザリングが可能で、スマホのバッテリーを気にせず作業できることも大きなメリットといえるでしょう。
こうした理由から、USB接続は外出先などでテザリングを用いながら長時間作業したいシーンで便利な接続方法です。
ただし、USB接続中はスマホに給電されることから、パソコン等の機器のバッテリー消費は激しくなります。また、Wi-Fi接続やBluetooth接続などの無線接続と違い、USBケーブルを持ち歩く必要があり、荷物がかさばってしまう点がデメリットです。
テザリングのメリット
テザリングは、外出先でのインターネット接続を容易にする便利な機能です。スマートフォンのモバイルデータ通信を他のデバイスと共有することで、場所を選ばずにオンライン作業が可能になります。この機能の主なメリットは、使用の手軽さと追加機器不要の2点に集約されます。
テザリングを使用すれば、公衆Wi-Fiの不安定さや、セキュリティリスクを避けつつ、自身の契約回線を通じて安全に通信できます。また、設定も比較的簡単で、スマートフォンの機能をオンにするだけですぐに利用可能です。
さらに、モバイルWi-Fiルーターのような追加機器を持ち歩く必要がないことも大きな利点です。これにより、荷物を最小限に抑えつつ、必要な時にすぐにインターネット環境を構築できます。コスト面でも、追加の機器購入や月額料金が不要なため、経済的な選択肢といえるでしょう。
ただし、テザリングにはデータ通信量の増加やバッテリー消費の加速など、いくつかの注意点もあります。これらを踏まえたうえで、状況に応じて適切に活用することが重要です。
外出先で手軽に使える
テザリングの最大のメリットは、外出先でも手軽に使えることです。
近年はインターネット環境が整備され、カフェやレストランはもちろん、観光地や商業地、宿泊施設や交通機関などさまざまな場所で公衆Wi-Fiを利用できます。しかし、公衆Wi-Fiはアクセスが集中した際に接続が低速したり、不安定になったりしやすく、不正アクセスなどのリスクが生じる可能性もあります。そのため、ビジネスにおいて積極的な利用は避けたいものです。
しかしテザリングであれば、所有しているスマホのモバイルデータ通信を利用するため、公衆Wi-Fiにおける問題を回避できます。そして、公衆Wi-Fiがなくてもモバイルデータ通信さえ利用できればいつでもどこでも、機器をインターネットに接続できます。
また、テザリングはスマホの設定画面で機能をONにするだけでいつでもすぐにインターネット接続できます。スマホひとつで高速通信できる点は、テザリングの大きな魅力といえるでしょう。
さらに、テザリングは必要な時だけ簡単に有効化できるため、柔軟な利用が可能です。例えば、短時間の作業や急な通信の必要性が生じた場合でも、すぐに対応することができます。これは、ビジネスシーンにおいて特に重要な利点となります。
モバイルWi-Fiルーターを持ち歩く必要がない
モバイルWi-Fiルーターを持ち歩く必要がなくなることも、テザリングのメリットです。
モバイルWi-Fiルーターとは、持ち歩きできる小型のWi-Fiルーターです。ポケットWi-Fiと呼ばれることがあります。回線工事不要で、自宅や外出先でもインターネットを利用できます。スマホのモバイルデータ通信量を消費しない点も特徴です。
モバイルWi-Fiルーターは便利なアイテムですが、さまざまなデメリットもあります。利用するためには機器の購入や通信事業者と契約しなければなりません。さらに、導入時の初期費用や毎月の基本料金も必要です。また、小型とはいえ持ち歩くためにバッグに入れなければなりません。外出時に入れ忘れたり、紛失したりといった恐れもあります。そのため、モバイルWi-Fiルーターの利用には面倒くささを感じる人もいるでしょう。
しかし、テザリングであればいつも持ち歩いているスマホだけでインターネット接続できます。余計な荷物を増やす必要がなく、低コストでインターネット環境を手に入れられることは大きなメリットといえるのではないでしょうか。さらに、スマホ一台で複数のデバイスを同時に接続できる利便性も魅力的です。
テザリングを活用すれば、外出先でのインターネット利用がより柔軟かつ効率的になります。急な仕事や調べものが必要な場合でも、スマホがあれば即座に対応できるため、ビジネスパーソンにとって心強い味方となるでしょう。
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テザリングのやり方(iPhone)
iPhoneでのテザリング(インターネット共有)の設定方法は、接続方法によって異なります。以下に、Wi-Fi接続、Bluetooth接続、USB接続それぞれの手順を詳しく解説します。
- Wi-Fi接続の場合:
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「モバイル通信」をタップします。
- 「インターネット共有」を選択します。
- 「ほかの人の接続を許可」をオンにします。
- これで、他の機器からWi-FiでiPhoneに接続できるようになります。
- Bluetooth接続の場合:
- 上記のWi-Fi接続と同様に「インターネット共有」をオンにします。
- 「設定」アプリから「Bluetooth」を選択します。
- Bluetoothをオンにします。
- 接続したい機器(パソコンなど)のBluetooth設定から、iPhoneとペアリングを行います。
- USB接続の場合:
- 「インターネット共有」をオンにします(Wi-Fi接続の手順と同じ)。
- iPhoneとパソコンなどの機器をUSBケーブルで接続します。
- 接続後、iPhoneに「このコンピュータを信頼しますか?」というメッセージが表示されたら、「信頼」をタップします。
各接続方法には、それぞれ特徴があります。Wi-Fi接続は複数の機器を同時に接続できる反面、バッテリー消費が大きくなります。Bluetooth接続はバッテリー消費を抑えられますが、通信速度はやや劣ります。USB接続は安定した高速通信が可能で、同時にiPhoneを充電できるメリットがあります。状況に応じて適切な接続方法を選択してください。
テザリングのやり方(Android)
Androidスマートフォンでのテザリングの設定方法は、以下の3つの接続方法に分けて説明します。
- Wi-Fi接続
- 「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」をタップします。
- 「アクセスポイントとテザリング」を選択し、「Wi-Fiアクセスポイント」をタップします。
- 「Wi-Fiアクセスポイント」のトグルスイッチをオンにします。
- 必要に応じて、アクセスポイント名やパスワードを設定できます。
- Bluetooth接続
- 「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」を選択します。
- 「アクセスポイントとテザリング」をタップし、「Bluetooth テザリング」のトグルスイッチをオンにします。
- Androidスマートフォンとパソコンなどの接続先デバイスをBluetooth経由でペアリングします。
- USB接続
- Androidスマートフォンとパソコンを適切なUSBケーブルで接続します。
- 「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」をタップします。
- 「アクセスポイントとテザリング」から「USBテザリング」のトグルスイッチをオンにします。
なお、Android端末の機種やOSのバージョンによって、設定画面の構成や項目名が若干異なる場合があります。お使いの端末の取扱説明書も併せて確認することをおすすめします。
テザリングで注意すること
テザリングはスマートフォン一台でパソコンなどの機器をインターネットに接続できる便利な機能です。外出先での利用に特に重宝しますが、いくつかの注意点があります。具体的には、通信量の増加、バッテリーの消耗、そしてモバイルWi-Fiルーターと比較した際の通信速度の違いが挙げられます。これらの点に留意しながらテザリングを活用することで、より効果的にこの機能を利用することができます。以下では、これらの注意点について詳しく解説していきます。
通信量が多くなり通信制限がかかる可能性がある
テザリングは、スマホの通信量が多くなってしまう点に注意が必要です。
テザリングではスマホのモバイルデータ通信を利用してインターネット接続します。スマホでの通信はもちろん接続先の機器の通信も行うため、通常のスマホ利用よりも通信量がかさんでしまいます。テザリングで複数端末をインターネット接続している場合は、大幅に通信量を消費してしまうことでしょう。
たとえば、テザリング先のパソコンで動画視聴をする、大容量のデータをダウンロードするといった場合は注意が必要です。また、パソコン側でソフトウェアの自動更新がされて、短時間利用であっても気づかないうちに通信量を大幅に消費してしまうケースもあります。
テザリングは便利な機能ですが、このように通信量がかさむ機能でもあります。そのため、スマホの契約プランにもよりますが、テザリングを活用しすぎてしまうと通信制限がかかってしまい、いざというときに困ることもあるでしょう。
テザリングを行う際には、通信量に十分注意しましょう。特に、長時間の利用や大容量のデータ転送を行う場合は、事前に通信量の確認や、必要に応じて通信プランの見直しを検討することをおすすめします。また、Wi-Fi環境が利用可能な場所では、できるだけWi-Fiを使用するなど、通信量の節約を心がけることも大切です。
バッテリーが消耗しやすい
バッテリーが消耗しやすいことも、テザリングの注意点のひとつです。
テザリング中はスマホの動作や通信だけでなく、テザリング先の機器の通信も行われます。そのため、バッテリーが通常よりも消耗しやすい傾向にあります。外出先で長時間のテザリングを行えば、スマホの充電が切れてしまい困ってしまうかもしれません。
テザリング中はバッテリーが消費しやすいことを、念頭に置きましょう。外出先でテザリングを活用することが多いならば、スマホを充電しながらテザリングする、テザリングしないときは機能をオフにする、モバイルバッテリーを持ち歩くなどの対策をしてみてください。
また、テザリングの接続方法によってもバッテリー消費量が異なります。Wi-Fi接続は高速通信が可能ですが、バッテリー消費が激しい傾向にあります。一方、Bluetooth接続はWi-Fi接続よりもバッテリー消費を抑えられますが、通信速度はやや劣ります。USB接続であれば、スマホを充電しながらテザリングできるため、バッテリー消費を気にせず利用できます。状況に応じて適切な接続方法を選択することで、バッテリー消費を最適化できるでしょう。
モバイルWi-Fiルーターより通信速度が遅い
テザリングはモバイルWi-Fiルーターよりも通信速度が遅い点も頭に入れておきましょう。
テザリングはスマホひとつあれば、パソコンなどの機器をいつでもどこでもインターネット接続できる便利な機能です。混雑して不安定になる可能性がある公衆Wi-Fiに比べると、モバイルデータ通信を使用するテザリングは安定した高速通信を利用できます。
しかし、モバイルWi-Fiルーターに比べると、テザリングは通信速度が劣る傾向にあります。これは、スマホの性能や通信方式の違いによるものです。モバイルWi-Fiルーターは通信に特化した機器であるため、より高速な通信が可能です。
テザリングを利用する際は、この点を考慮し、用途に応じて適切な方法を選択することが重要です。たとえば、大容量のファイル転送や高画質の動画視聴など、高速通信が必要な場合は、モバイルWi-Fiルーターの使用を検討するとよいでしょう。
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テザリングができない場合
外出先でパソコン作業をしようとしたにも関わらず、テザリングができないと困ってしまうものです。テザリングができない場合、以下のようなことが考えられます。
・接続設定の不備
・何らかの電波干渉
・機種がテザリングに未対応
・プランがテザリングに未対応
それぞれ解説していきます。
設定に不備がある
テザリングができない場合によくあるのが、設定に不備があることです。まずは正しくテザリングの設定ができているか確認してみましょう。
たとえば、Wi-Fi接続でテザリングを行おうとしたもののインターネット接続できなかったとします。このケースではまず、Wi-Fi設定がオンになっているか確認しましょう。androidの場合は仕様上、Wi-Fi設定がオフであってもテザリングは可能です。しかし、スマホのWi-Fi設定を改めてオンにすることでテザリングできるようになることもあります。
Bluetooth接続であれば、スマホとパソコンなどの機器がしっかりペアリングできているかどうかを確認しましょう。まず、パソコン等の機器でBluetooth接続機器一覧を確認し、ご自身のスマホとペアリングができているかをチェックします。一覧に載っているもののテザリングができないのであれば、一覧から削除してペアリングを再度行ってみてください。ペアリングし直すことでBluetooth接続によるテザリングができることがあります。
家電などの電波が干渉している
家電などから発せられる電波に干渉していることが原因で、テザリングできないこともあります。
Wi-Fi接続やBluetooth接続では、電波を用いた無線接続によりテザリングを行っています。実はその電波と、家電から発せられる電波が干渉してしまうことがあるのです。たとえば、電子レンジや無線接続のスピーカーなどを使用すると、周囲に電波が発せられます。これらの電波がWi-FiやBluetoothと同じ周波数帯である場合、電波干渉を起こしてしまい、インターネット接続が阻害されてしまうのです。
電波干渉が疑われる場合は、家電の配置状況を見直す、テザリングを利用する場所を変えてみるなどの対策を取ってみましょう。配置などで改善しないのであれば、無線ではなく有線接続であるUSB接続によってテザリングを行うのがおすすめです。
利用機種がテザリングに対応していない
テザリングができない場合、利用機種がそもそもテザリングに対応していないことも考えられます。
現在、ほとんどのスマホはテザリングに対応していますが、一部機種や古い機種の場合はテザリングに対応していない可能性があります。まずはスマホ側でテザリングを利用できるのかを確認しましょう。
テザリングによりインターネット接続をさせたい機種(子機)の側が対応していない場合もあります。たとえば、接続する子機側がスマホの暗号化方式に対応していないとテザリングは行えません。
また、スマホのOSバージョンが古いことが原因でテザリングできないこともあります。テザリングをはじめ、スマホのさまざまな機能は最新バージョンのOSで利用することが推奨されています。「以前までテザリングできていたのに急にできなくなった」という場合は、OSバージョンを確認してアップデートしてみましょう。
プランにテザリング利用が含まれていない
テザリングプランに加入していないことが原因で、テザリングができない場合もあります。
スマホの通信会社によっては、テザリングオプションへ加入しないとテザリングを利用できないことがあります。ご自身で契約しているプランがテザリングを利用できるものなのか、申込みが必要なのかを確認してみましょう。
たとえば、大手キャリアの中であるauやソフトバンクでは、テザリングを利用するにはテザリングオプションへの加入が必須です。一方でドコモ(一部プランを除く)や楽天モバイルなどはテザリングオプションの申込みは不要です。
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まとめ
今回は、テザリングとは何なのか、iphoneやandroidでのテザリングのやり方などについて解説しました。
テザリングは、スマホのモバイルデータ通信によってパソコン等の機器でインターネット接続できるようにする機能のことです。外出先でもスマホひとつあればいつでもどこでもインターネット接続して作業ができることから、ビジネスやプライベートなどで便利に活用できます。
本記事でご紹介したように、テザリングのやり方はとても簡単です。テザリングの種類ごとに特徴がありますので、利用シーンに合わせて活用してみてください。