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「リスティング広告」を基本から徹底解説! 表示される仕組みやメリット、注意点など

2025.11.7
読了まで約 14

現代の購買行動の多くを左右する力を持っているのがWeb検索です。その検索結果に応じた広告を表示するリスティング広告は、マーケティングにおける必須施策といえるでしょう。

リスティング広告とはそもそもどのような広告なのか。この記事では仕組みやメリットなど、リスティング広告についてGoogleの例などをまじえながら具体的に解説します。気になるところからぜひご一読ください。

関連記事:リスティング広告の基礎知識を解説。メリットや特徴とは?

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リスティング広告とは

リスティング広告とは、ユーザーが検索した結果に連動して表示されるWeb広告のことです。リスティング広告には以下に示す特徴があります。

・検索されたキーワードに応じて表示される広告が選ばれる
 リスティング広告では検索に使用されたキーワードにマッチする広告が表示されます。例えば「英会話」という単語で検索したユーザーに表示されやすいのは、英会話教室の宣伝ページや公式サイト、英会話教室のランキングサイトなどの広告です。

・基本的にテキスト広告となり、見出しと説明文で構成される
リスティング広告は基本的に見出しと説明文で構成されているテキスト広告です。説明文は一般的に1行~3行程度にまとめられています。

・リスティング広告はキーワードによって結びつけられている
興味関心がマッチしたユーザーに見てもらいやすくなるため、広告効果が高く、コンバージョンにつながりやすいことで知られています。

・検索連動型広告や検索広告とも呼ばれる
リスティング広告は検索と連動している広告であることから、ストレートに検索連動型広告や検索広告とも呼ばれています。PPC広告やキーワード広告などの呼び名もリスティング広告の別名です。ただし、PPC広告にはリスティング広告のほかにコンテンツ連動型広告も含まれます。

・リスティング広告には「広告」といった文字列表示が付く
例えばGoogleなどの検索エンジンで、検索結果画面に「スポンサー」「広告」「PR」などと表示されているものがリスティング広告です。リスティング広告ではない検索結果は、自然検索(オーガニック検索)枠と呼ばれるスペースに表示されます。通常の表示位置はリスティング広告の枠が検索結果の上部と下部で、自然検索の枠はその間です。

また、Web広告のなかでリスティング広告と比較されやすい広告にディスプレイ広告があります。ディスプレイ広告は検索結果ではなくWebサイトの広告枠やアプリに掲載される広告で、画像や動画の活用が多い広告です。

▼オーガニック検索については、こちらの記事で詳しく解説しています。
オーガニック検索とは? 自然検索からトラフィックを増やすポイントを解説します!

幅広い層へのリスティング広告を出稿できる主要な3媒体

2025年現在、日本で幅広い層へのリスティング広告を出稿できる主要な媒体として、以下の3媒体が知られています。

Google

Googleは世界的な検索エンジン大手です。検索することを俗に「ググる」と称するように、日本でも圧倒的ともいえる知名度とシェアを誇っています。そのGoogleが提供するインターネット広告サービスがGoogle広告です。2018年7月にGoogle AdWordsから名称変更されています。Google広告はリスティング広告以外のWeb広告も含む総称です。

関連記事:グーグルアドワーズとは!どうやったら広告出稿できるか解説します!

Yahoo! JAPAN

Yahoo! JAPANは日本最大級のポータルサイトです。Yahoo! JAPANでは検索エンジンをはじめ、ニュースやオークションなどのサービスを総合的に提供しています。そのなかで、Yahoo!広告のサービスとして「検索広告」と呼ばれているのがリスティング広告です。

Bing

BingはMicrosoftが提供している検索エンジンです。パソコンにインストールされているブラウザとして認知度の高いEdgeを中心に広く利用されています。Bingを提供するMicrosoftが提供する広告サービスのひとつに、リスティング広告である「検索広告」があります。

関連記事:BingのSEOが重宝される理由とは?

以下は3媒体についての2024年1月時点のシェア比較です。

  Google Yahoo! JAPAN Bing
運営企業 グーグル合同会社 LINEヤフー株式会社 日本マイクロソフト株式会社
検索エンジンの国内シェア
パソコン
74.7% 8.04% 15.8%
タブレット 76.2% 17.6% 4.5%
スマートフォン 81.1% 16.6% 1.04%

※出典:総務省「令和6年版情報通信白書検索サービス データ集 日本における検索サービスのシェア」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/datashu.html#f00260

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マーケティングにリスティング広告を活用するメリット

マーケティングにリスティング広告を活用するメリットはさまざまです。ここでは幅広い層に期待できる主なメリットを紹介します。

興味関心があり、購買意欲が高いユーザーへアプローチできる

リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれているように、検索ニーズに連動してマッチング度の高い最適な広告が表示される点が大きな特徴です。そのため、広告の内容や指定リンク先のランディングページ、Webサイトで紹介している商材に興味関心があるユーザー、購買意欲が高いユーザーを狙ったリアルタイムのアプローチができます。

例えば、英会話を習いたいと思って英会話に関するキーワードを打ち込んだユーザーの検索結果に英会話教室のリスティング広告が表示されれば、クリックされる可能性が高いでしょう。ターゲットを絞らずに配信する広告や時間差のある広告と比べて、大きな効果を期待できるのがリスティング広告です。

関連記事:LPとは?ホームページやトップページとの違い

気軽に、即日から配信スタートできる

リスティング広告は思い立った時点で気軽に導入できます。即日配信スタートすることも可能です。リスティング広告は画面上の操作でかんたんに導入・管理ができるため、他の業務の合間に行うこともできます。

また、すでに述べたように基本的に見出しと説明文だけで訴求するテキスト広告で、大掛かりな広告制作の必要がありません。これらの理由から、広告代理店や媒体との商談・交渉といった作業抜きでスピーディに利用できる点が大きなメリットです。

広告出稿が少額の費用から可能

リスティング広告は紙媒体や電波媒体などの広告とは異なり、インターネット上で展開する広告であることや、キーワードの単価を入札する仕組みから規模を自由に選択でき、少額の出稿でもスタートできます。広告としては破格の1,000円から始めることも可能です。

リスティング広告の料金はクリックに対して課金されます。クリック数が予測できないため、そのままではクリック単価を掛けた費用がいくらになるかわかりません。しかし、リスティング広告は基本的に前払い制であり、払い済みの金額分だけ広告することが可能です。

リスティング広告は広告費に予算を割けない企業や個人事業主にも使いやすいWeb広告だといえるでしょう。

リアルタイムな改善を行いやすい

リスティング広告は専用の管理画面を使って運用します。いつでも成果チェックが可能で、広告掲載の一時的な停止や再開も容易にでき、タイムリーな改善が可能です。

リスティング広告活用時の注意点

リスティング広告を活用する際の注意点を解説します。

視覚的な訴求は行えない

テキストで表示するリスティング広告は動画や静止画を使った広告とは異なり、視覚的な訴求はまず行えません。写真やビデオを広告素材として使いたい場合はリスティング広告は選択肢から外れます。また、文字だけで理解される商材であっても、説明文を読んでもらえるとは限らない点に注意が必要です。ビジュアルで理解が進むタイプの商材をリスティング広告で宣伝しようとする際には、より慎重な検討が必要でしょう。

広告慣れしている・毛嫌いしているなどの理由で「あえてクリックしない」ユーザーも

リスティング広告が掲載される場所は検索結果の上部と下部です。つまり、検索に慣れている人の多くはその位置に表示されているのは広告だと認識しており、広告慣れしている人も少なくありません。慣れている人のなかには広告は見飽きたという人も少なからずいるため、クリックにつながらず、訴求効果を得られない点に注意が必要です。

また、そもそも広告を毛嫌いしている人もいます。慣れていなくてもリスティング広告は広告であることがわかるように表示されているため、広告を毛嫌いしている人のクリックは望めないでしょう。さらには、リスティング広告のクリック単価の一部がアフィリエイターの収益になる仕組みを嫌って広告をクリックしないという人もいるなど、あえてクリックしないユーザーの存在も踏まえておく必要があります。

ちなみに、Google広告のクリックで収益が発生していたGoogle Adsenseは、クリック報酬がなくなりインプレッション報酬となっています。いずれにしても収益となることから、あえてクリックしないユーザーに避けられることに違いはないといえるでしょう。

関連記事:Google AdSense(アドセンス)って何? 仕組みから収益化まで解説

競合他社との競争が激しくなりやすい

リスティング広告では自社の広告以外で検索結果の上位に掲載される広告、つまり競合相手の出稿内容を直接目視できます。一般ユーザーと同じように検索すれば目の前に出てくるためです。目の前の他社広告をチェックしてヒントにするなど、ブラッシュアップ競争が激しい分野だといえるでしょう。

またクリック単価の入札金額による掲載順位争いなど、競争激化による表示順位の低下や費用の増加などにも注意が必要です。

「レスポンシブ広告」と「ショッピング広告」の違い

リスティング広告にはレスポンシブ広告とショッピング広告、2つのタイプがあります。

レスポンシブ広告

レスポンシブ広告はテキストで表示される本来のリスティング広告というべきタイプの広告です。検索結果画面の上部と下部の枠に掲載されます。表示される見出しは最大3つ、説明文は2つです。

ショッピング広告

ショッピング広告はレスポンシブ広告よりも上部に掲載される広告です。店名、商品名、価格、画像などのデータから作成される広告で、運用方法も異なることからリスティング広告とは別の広告とする考え方もあります。

ショッピング広告では商品データの登録を行い、キーワードは使用しないためキーワードの入札もしません。レスポンシブ広告とは異なり、キーワードではなく商品データそのものとのマッチングで掲載されるため、ピンポイントでの成果を期待できます。そのため、ECサイトなどの集客や売上獲得に向いている広告タイプだといえるでしょう。

リスティング広告の出稿と、SEO対策での自然検索(オーガニック検索)上位掲載はどちらが良い?

リスティング広告は検索結果の上位に表示させる手段としての広告ですが、検索結果の上位表示を狙った手段としてはSEO対策もあります。SEO対策は自然検索での上位表示を狙った施策です。ここでは、自社サイトを上位掲載させる手段・施策として、リスティング広告の出稿とSEO対策のどちらが良いのかという点について考えてみましょう。

まず、リスティング広告への出稿もSEO対策も、検索エンジンで特定のキーワード検索をしたユーザーへリーチするという点では同じです。

SEO対策はさまざまな施策を中長期的に行いながら、上位表示を目指す施策であり、よほどのことがない限りいきなり上位表示につながる可能性は低いといえます。表示順位を決定するのは検索エンジンのアルゴリズムであり、クローラーに認識されるまでの時間や、評価を得るまでに時間がかかるためです。上位表示できれば大きな成果につながる可能性があります。

SEOの記事一覧はこちら

一方、リスティング広告は費用をかけて入札さえすれば、時間をかけずに上位表示させることが可能です。しかも、SEO対策を施したオーガニック検索結果よりも上部に表示されます。競合が厳しいキーワードでは、入札単価が高騰するなどの注意点はあるものの、即効性が高くコントロールしやすいといえるでしょう。
ただし、「PR」や「広告」、「スポンサー」といった表示が付くことから、前述の広告慣れなどの理由でそもそもクリックしないユーザーもいるため、上位表示の効果が得られないケースもあります。

リスティング広告への出稿による上位表示と、SEO対策による自然検索での上位表示には、それぞれ良い面と悪い面があります。相互作用と補完を狙って両方の施策を使い分けつつ併用することが理想だといえるでしょう。

  リスティング広告 SEO対策
成果が出るまで 即効性がある 数ヶ月以上の中長期的な取り組み
成果にかかるコスト クリックごとに費用発生 とくになし
掲載条件 細かく設定できる 設定できない
ピンポイントのターゲティング できる 難しい
クリック拒否 広告嫌いのユーザーによる とくになし

▼リスティング広告について、以下の関連記事もぜひあわせてご覧ください。
PPC広告とリスティング広告の違いとは? 定義や活用事例について解説します!

このような商品・サービスにリスティング広告は相性が良くない?

広告の対象となる商品やサービスがあれば、どのような内容であってもリスティング広告を打つことは可能です。しかし、一般的にリスティング広告があまり向かないといわれがちな商品・サービスもあります。リスティング広告との相性があまり良くないといわれている以下のような商品やサービスには、SEO対策によるオーガニック検索での上位表示のほうが向いている可能性があるといえるでしょう。

テキストだけで価値を表現しづらい商品やサービス

見た目が重要な商材の価値を、かんたんなテキストだけで表現し説明するのは容易ではないといえます。例えばファッション関連商品や美術品などは、実際にどのような物なのかを見なければわからないでしょう。静止画や動画を活用することで、購買意欲を高める商材だといえます。

ブランド力の弱い、ニーズ型の商品

ブランド力の弱いニーズ型の商品・サービスはリスティング広告に向いていないといえます。

・ニーズ型
ニーズ型の商材とは、ある種類の商材に需要があるものの、どの商材が欲しいと決まっているわけではない状態における、当該種類の商材を指しています。つまり、同じカテゴリの商材であれば選択肢になり得るということです。多くの選択肢のなかから購入する商材を選ぶことになるため、リスティング広告で上位表示したとしても、競合他社を含む選択肢に入るだけであり、優位性を得られるわけではありません。

たとえば、効率よく英会話を勉強したいユーザーにとって、通える範囲の英会話教室はすべて選択肢となり得るため、上位表示したからといって他の教室と比較されることなく選ばれるという可能性は低くなります。また、美味しいインスタントラーメンはないものかと探しているユーザーであれば、上位表示されている物だけでなく、さまざまな商品を比較してみることでしょう。

そもそもファッションや食品などのニーズ型商品は、有名ECサイトの同じカテゴリで商品探しをするケースが多く、リスティング広告の重要性はそれほど高くないといえます。

したがって、ニーズ型の商材にリスティング広告を利用してクリック費用を負担しても、コストに見合う効果を得られるかは疑問が残ります。それよりも、クリック費用がかからないSEO対策によるオーガニック検索での上位表示狙いが向いている可能性があります。

・ウォンツ型
ニーズ型の対極にあるのがウォンツ型です。ニーズ型がリスティング広告と相性があまり良くなかったため、ウォンツ型は相性が良いのかといえば、そうではありません。実はウォンツ型もリスティング広告との相性が良くないと言われがちです。

ウォンツ型の商材とは、特定のブランドの商品・サービスを指しています。Aという種類のBというブランドの商品が欲しいという場合、Bはウォンツ型の商材です。Aという種類の商品・サービスならどれでも選択肢に入るわけではない点で、ニーズ型と大きく異なります。

ユーザーがBというブランドを求めている以上、C社の商品・サービスがリスティング広告で上位表示されたとしても、選ばれる可能性は低いといえます。ブランド力が弱いと、せっかくリスティング広告で上位に掲載されても、同じ種類の高名ブランドに逃げられてしまう可能性が高いのです。

関連記事:競合より先に思い出される会社へ!「マインドシェア」で築く中小企業のブランド優位化ステップ

競合他社と比較して優位性がない商品やサービス

競合他社との差別化が難しい商材はリスティング広告に向いていません。優位性を示せないことから、より安い商品をリサーチされてしまうなど単純な価格競争に陥る可能性があります。価格競争にならなかったとしても、自社の商材が選ばれるか否かは運次第といった結果になりやすいでしょう。

複数の業者が扱っている同一商材、自社のオリジナルではない商品・サービスはリスティング広告に向いていないといえます。

リピート購入を期待できず、粗利額も小さいもの

そもそもリスティング広告はクリックごとに課金されます。クリック単価にクリック数を掛けた費用が発生するため、かけた費用に見合う売上・利益が期待できない場合は広告費で赤字になりかねず、リスティング広告に向いていないといえるでしょう。リピート購入があまりない商材、粗利が小さい商材が該当します。

そもそも検索エンジンを利用しないセグメント層がターゲットである商品やサービス

そもそも検索エンジンを利用しないセグメント層がターゲットである商品・サービスはリスティング広告に向いていません。その代表例が高齢者向けの商材です。高齢であってもパソコンやスマートフォンを活用し、インターネットを利用している人はいますが、下の年代と比べると少ないといえます。総務省のデータでは、2023年のインターネット利用率が60代では90.2%だったのに対し、70代になると67%に落ち込んでいます。80歳以上は36.4%です。

※出典:総務省「情報通信白書令和6年版 インターネット 年齢階層別インターネット利用率」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/nd21b120.html

また、若年層ではインターネット利用率は高いものの、検索エンジンよりもSNS中心の情報収集が行われていると言われており、高齢者層と合わせて若年層をターゲットとする商材もリスティング広告に向いていないといえます。若年層に対しては、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSマーケティングが有効です。

関連記事
SNSマーケティングとは?成功事例や始め方のポイントを解説
SNSとは?2025年版の最新一覧:種類・特徴・目的別に徹底比較

既存カテゴリやジャンルに捉われない新機軸の商品・サービス

いままでなかった新機軸の商品・サービスはリスティング広告に向いていない可能性があります。そもそも、その商品・サービスが認知されていないか、認知度が低いため検索ニーズがほぼないためです。日本中がガラケーで写メをやり取りしていた時代に「スマートフォン」で検索する人がほぼいなかったことを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。ただし、当該商品・サービスの特徴などを表す言葉を、想定されるニーズにマッチするキーワードと絡められれば、リスティング広告が役に立つ可能性はあります。

リスティング広告配信の開始手順例

ここではGoogle広告の場合を一例として、具体的な画面操作例の概要をかんたんに紹介します。

まずは「Google広告」へのログインです。Google広告アカウントがない場合は、新しいアカウントを作成します。Google広告では最初のキャンペーンの作成画面に遷移するので、画面にしたがって入力します。
ビジネスの名前(省略可)、ウェブサイトURLを入力すれば電場番号等は未入力で進めます。モバイルアプリやGoogleビジネスプロフィールなどの項目は必要に応じて入力すればOKです。

・キャンペーンの目標選択
購入、リードフォームの送信、ブランド認知度などの目標を選択します。

・キャンペーン設定
キャンペーン名、広告フォーマット、入札戦略、予算と日程、ネットワーク、地域、言語、EUの政治広告、関連動画、その他(デバイスなど)の設定を行います。広告グループの作成、入札単価の入力が必要です。

・キーワードの入力
効果が高いと考えられるキーワードを設定します。

・広告文の作成
広告文の作成は見出しと説明文に分けて、入力ボックス内で作成します。

・支払情報の設定
最後にクレジットカード情報などを入力します。

この後、Googleによる審査が行われ、通過すれば手続き完了となり、広告配信が可能となります。審査には1営業日程度かかります。
Google広告配信画面の仕様変更などで上記手順とは若干異なる画面遷移であった場合にも、画面の指示通りに入力を進めましょう。

リスティング広告を成功へ導く3つのポイント

リスティング広告を成功へ導くポイントを3つ紹介します。

「自社だけの独自キーワード」を見つけ出す

「自社だけの独自キーワード」を見つけ出すことができれば、リスティング広告の成功を引き寄せることができるでしょう。リスティング広告ではキーワードの競合が激しく、成功のハードルを上げているためです。他社が使っていないキーワードなら競合に悩むこともなくなります。

とはいえ、他社だけでなく、ユーザー側すら使わないキーワードになってしまったのでは意味がないという点に、くれぐれも注意しなければなりません。ユーザーが入力するキーワードでありながら、他社が使わないキーワードを見つけ出す必要があります。有効な独自キーワードがかんたんに見つかることは考えにくく、自社の商材に絡んでユーザーが検索しそうなキーワードを丁寧に探ることが重要です。

魅力的な広告文を練り上げる

リスティング広告でユーザーにクリックしてもらうためには、広告文が魅力的である必要があります。しかも、表示された文章の冒頭しか読まないユーザーも多いことから、テキストだけをパッと見た段階で心に響かせることが重要です。

もちろん、ただ心に響けば良いというわけではありません。その先のアクション、クリックと商品・サービスの購入など、期待する行動につながる広告文でなければ良い広告文とはいえないでしょう。そのためには、商材に対する理解はもちろんのこと、ユーザーニーズも深く理解しておく必要があります。

関連記事:リスティング広告の広告文作成ポイント

「分析と改善」を怠らない

リスティング広告の運用状況はいつでも管理画面で確認できます。結果の確認も早いのがリスティング広告です。迅速な確認が重要なことはいうまでもありませんが、単に成果があったかなかったかという話で終るのではなく、素早い分析と改善がリスティング広告を成功に導くポイントになります。

期待以上の効果があったなら、どこが良かったのかを考えて伸ばし、期待に届かなかったなら、悪かった点を明らかにして改善しなければ成功につながりません。

リスティング広告導入時の注意点

リスティング広告を導入する際の注意点を解説します。

広告出稿時の規定を確認し、審査落ちを避ける

リスティング広告は審査に通過しないと利用できません。リスティング広告には、さまざまな決まりがあり、広告出稿時の規定に違反していれば審査落ちとなってしまうおそれがあります。

一般に何らかのサービスを利用する際には各種の規定を読んで同意する必要がありますが、すべてを細かく読んでいるわけではないという人も少なくないようです。だからといって、適当に流して利用するという選択は避けるべきでしょう。審査落ちしてしまっては、リスティング広告に費やした労力などのリソースが無駄になりかねず、期待した成果を上げることもできないためです。しっかりと規定を確認して、違反のない状態で申請をおこなって審査落ちを避けましょう。

文字数や使用できる文字、記号などの規定はリスティング広告に限らず一般的であり、違反する可能性は低いかもしれません。それ以外にも禁止事項など注意すべき事柄は多数あります。以下でGoogle広告の例を一部紹介します。

・コンテンツ自体が禁止
偽造品、向精神薬や武器、爆発物、タバコなどの危険な商品・サービス、不正を助長する商品・サービス、差別や暴力などを助長する不適切なコンテンツは禁止です。

・広告ネットワークの不正利用
ユーザーを騙したり、他所へ誘導したりする目的での宣伝、チェック逃れの不正な設定などが該当します。

・データの収集と利用
目的を明示しないまたは不正な目的、安全策を講じないでの情報収集や利用などは禁止されています。

・不実表示
料金や支払方法などをわかりにくくしたり、現実的でない効果を表示したり、誤解させる表示をしたりなどすることは禁止です。

・制限付きのコンテンツ
子どもや13歳以上の未成年者保護、性的なコンテンツの規制、アルコール広告の規制、著作権を侵害する広告の禁止、ギャンブル関連広告の規制そのほか、医薬品や政治、金融商品、暗号通過などに関して規制が設けられています。

他者がもつ商標に絡む語句を用いるとトラブルに発展する可能性がある

すでに市場で広く知られている商品名など、有名な語句は「使えるキーワード」である可能性が高いといえます。しかし、意図するしないにかかわらず、他社の商標を商材や広告文に流用した場合には、商標権侵害の疑いが生じ、トラブルになりやすいといえるでしょう。また、キーワードに使うだけなら問題ないのではないかとの考えもありますが、使われた側からの抗議がくる可能性は否定できません。

▼自社のサービス名の検索結果に他社のリスティング広告が出るトラブルについては、以下の記事で詳しく解説しています。
自社のサービスに競合他社のリスティング広告が出たときの対処法

自社がリスティング広告を始めるにはどのような方法がある? 代表的な3つのやり方

リスティング広告を始めるにあたって選ぶ代表的な方法は3つあります。

運用方法をしっかり学びながら自力で運用する

まず浮かんでくるのが自社でリスティング広告の運用全般を実施する方法です。リスティング広告にかける予算やキャンペーンが少ない場合などは、自社運用が前提となるかもしれません。実は、リスティング広告を利用するだけなら難しいことはなく、初心者でもできるといえるでしょう。管理画面の表示に沿って操作すれば動かすことができます。問題はリスティング広告を効果的に活用できるかどうかです。

いままでリスティング広告を使ったことがなく、社内にも知識を持った者や経験者がいない状況では、リスティング広告を活用して結果を出すことはかんたんではありません。基礎からしっかりと学ぶ必要があります。

コストやリソースはリスティング広告の始め方を選ぶ重要な要素ですが、自社運用なら社内で完結するため、外部に対する余計な予算の用意は必要ありません。しかし、運用を担当する人的リソースが必要となり、担当者の人件費も発生します。また、リスティング広告について学ぶための参考書籍やセミナーなどを利用する場合は、それぞれに費用が必要です。

自動運用ツールを活用する

リスティング広告を社内で運用したいがノウハウがない、リソースを割けないというケースに便利なのが自動運用ツールの活用です。キーワードの選定や予算、入札の管理、レポーティング機能に加え、分析・改善についても役立つ高機能なツールを使うことで、無理なく自社運用を開始できます。注意すべきは、自動化ツールといっても完全に自動で運用するわけではない点です。データ収集などの作業や提案をツールが行い、決める部分の判断と実行を人間が行うといえばイメージしやすいでしょう。リスティング広告の自動運用ツールには無料で使えるものと有料のものがあり、機能や対応する広告媒体もさまざまです。

無料のツールを使えば人的リソースはツールの管理にあたる担当者だけで、コストも担当者の人件費のみで済みます。有料のツールを使うには使用料が必要です。料金は数千円からですが、多くは広告費が増えるにしたがって金額も上がる料金体系となっています。たとえば、広告費が100万円で料金がその10%の10万円プラス基本料金などです。

広告代理のプロに依頼する

自社で担当者を置いて運用することも、自動化ツールを活用することもできない場合の手段は外注です。リスティング広告運用のプロである広告代理店に依頼します。数ある広告代理店のなかから、よりリスティング広告に強くて実績のある業者を選ぶことが重要です。リスティング広告専門や専門に近い広告代理店もあります。

リスティング広告の運用代行を広告代理店に依頼した場合のコスト感は、出稿する広告費の5%~20%ほどで、業者によっては少額からの依頼も可能です。とはいえ、プロに完全お任せする以上、広告代理店を利用するのは、リスティング広告に力を入れており自社運用ができない、したくない企業が多いといえるでしょう。社内のリソースを消費しないで済む反面、支払う料金が大きくなるといえますが、キチンと活用すれば広告主としての費用対効果は良好だと考えられます。

大きな予算がとれず出稿量が少ない企業が広告代理店を使うと、割高になってしまいかねません。

リスティング広告の代行を依頼したいと考えたときは、ぜひProFutureのマーケティング支援へご相談ください。
▼ProFutureのマーケティング支援はこちらから
https://www.profuture.co.jp/mk/solution/3040

まとめ:リスティング広告ならではの仕組みやメリット・注意点を理解して、自社に合わせた運用を

リスティング広告では自社の商品・サービスとユーザーニーズの両方を検討したうえで浮かんできたマッチングしやすいキーワードを設定することで、検索結果の広告枠の上位に自社のテキスト広告を掲載できます。検索連動型であることからユーザーへの訴求力が高い点が大きなメリットです。

また、すぐに導入して広告を配信できる点や、入札額によって上位表示をコントロールしやすい点、少額で開始できる点などのメリットもあります。リスティング広告を導入するなら、審査落ちにつながる禁止事項などに注意して、自社に合わせた運用方法など有効な活用を目指しましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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