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Cookieの基礎知識と規制や廃止の流れについて

2021.12.7
読了まで約 6

「Cookie(クッキー)」をご存知でしょうか?Cookieはインターネット環境を利用する上で、大切な役割を担い、Web利用者やWebをビジネスやサービスの一環として使用するユーザーにとってさまざまな機能を便利にし、そして円滑化を実現する画期的な機能であります。実際に「Cookie」を目にしたことがあり、使用したことはあるけれども、一体どのような機能なのか把握せずに使用しているなんてこともあるのではないでしょうか。
本記事では、「Cookie」とは?という部分から、基本知識やメリット・デメリットを踏まえながら詳しくご説明していきます。

Cookie(クッキー)とは

現代のデジタル時代に「Cookie」は欠かせない存在となりました。ここからは、そんな「Cookie」についての基礎を詳しくご説明していきます。
昨今、インターネットを使用しさまざまなWebサイトを観覧していると、Cookieといわれる表示を目にする機会が多くなったのではないでしょうか?Cookieとは、Webサイト提供者が、訪問したユーザーのデバイスに一時的に書き込んで保存させるデータを指します。

Cookieの表示はWebページの画面上に、アラート表示に似た形式で画面上に浮かび上がり、一緒になって表示される文言も、さまざまなパターンが存在しますが、基本的にCookieの有効や同意を求められる文言が表示される特徴があります。Webページを利用するユーザーに対して問いかけをおこなう形式で「Cookie」が求められるパターンが主流となります。

Cookieの機能としては、インターネット利用ユーザーがWebサイトを訪れた際に、Webサイト側から利用ユーザーの使用するスマートフォンや、PC、タブレット端末などにデータが保存されるという機能があります。データの保存には利用ユーザーが使用する各端末内のブラウザを通して蓄積される特徴があり、保存内容は、利用日時や場所、Web上で実際に使用するIDやメールアドレス、Webを利用した回数などWebを利用する上で大切な存在となる詳細なデータが蓄積されていきます。

CookieはWeb利用ユーザーからしてみると自然と表示されることから、その存在価値を気に掛ける利用ユーザーは比較的少ないのではないでしょうか。また、何気なくWebサイトを利用している場合であっても、視覚的には小さく見えるCookieの存在が、利用ユーザーの詳細データを保存し大きな役割を担っていることは、よほどCookieについて興味関心がある人や、学習した人にしか把握することは難しい機能ではないかと思われます。このように、視覚的には小さな機能に見えるCookieではありますが、Webサイトを利用する上でさまざまな詳細データを保存することが可能となるのです。

そして、Cookieを利用して得た利用ユーザーの詳細データを活用し、例えば、ネットショッピング利用時によく遭遇するログインIDやパスワードの入力を2回目以降から省略することができたり、そのWebサイトにログインした際に、ログインした状態を維持できたりと、普段何気なく使用している身近な機能の使用が可能になります。また、位置情報サービスにも蓄積されたデータは活用され、ブラウザ内に保存されたユーザーの位置情報を基に、その場で必要とされる最も適した情報の表示が可能となるサービスも存在します。

日々、Webショッピングを楽しんでいると、「お気に入りの商品をカート内には入れたものの、決済をせずにページを離れてしまった」なんてことがよくありますよね?ある程度時間が経過してから該当ページに戻った場合にも、カート内に入れた商品が削除されずに、そのまま保存されて安心した記憶もあるのではないでしょうか。このようにCookieを使用することでWebサイト上ではさまざまなことが便利に機能し、利用ユーザーは多くの恩恵を受けることができる画期的なサービスの実現を可能としました。

Cookieを利用する際のメリット

ここからは、Cookieを利用した場合のメリットを簡単にご説明していきます。

入力情報の記憶が可能

Webサイトを利用する上で、名前をはじめ、住所・電話番号・メールアドレスなどを入力する機会は、インターネットの普及により年々増加傾向にあります。毎回、同じような内容の入力を求められ、画面上に沢山の入力項目が表示され、面倒に感じる方も多いのではないでしょうか?しかし、このような場合にCookieの機能を使用し、ブラウザ内に個人情報を保存することにより、毎回要求されていた情報入力の手間を省くことができます。

Webサイトのログイン情報を記憶

ブラウザを閉じた場合にもCookieの機能により、Webサイトへのログイン状態を保つことが可能になります。Webページを離れる度に再度ログインを求められ、IDやパスワードの再入力が必要になることは利用ユーザーにとって面倒に感じることでしょう。Cookieにログインデータ自体を蓄積させることで、そのような問題を解決してくれる便利な機能です。

ユーザーの興味関心に向けた広告配信

CookieはWeb広告市場においても大きな役割を果たしています。Cookieの種類の中にサードパーティCookieというものが存在し、Web広告では基本的にサードパーティCookieが使用されています。サードパーティCookieとは、Webサイト利用ユーザーが実際に訪問しているWebサイト以外のドメインから発行されているCookieのことを指します。Web広告で幅広く利用されているサードパーティCookieを活用すると、リターゲティング機能を使用したWeb広告の実装が可能となります。例えば、あるコスメサイトを観覧し、そのWebページを離れたとします。その後、別のWebページを観覧中にコスメに関するWeb広告が表示される場合がありますが、このような時にサードパーティCookieが機能しているのです。サードパーティCookieはWebページを訪れたユーザーを追跡し、それぞれの興味関心に向けたWeb広告の配信を可能としました。

関連記事:
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Web利用ユーザーの詳細情報を収集する機能

現代はインターネットの普及により、多くの企業においてWebを中心としたビジネス展開の強化を図る企業やマーケターが多い状況であります。日々の生活を豊かにするWebは企業とユーザーを結ぶ大切な架け橋として捉える企業やマーケターも多いことでしょう。このようなことからビジネスシーンにおいて、Webを利用するユーザーの行動を把握することは非常に大切な意味合いを持ち、自身のビジネスやサービスの認知、需要の拡大に大きく貢献するといえます。このようなことから、多くの企業やマーケターの間ではデータターゲティングにCookieを活用し、Web利用ユーザーの行動を把握する動きが強まっています。Cookieを活用することでWebサイトやインターネット上での実際の行動履歴の把握が可能になります。また、自社やマーケターが提供するビジネスやサービスに対して、どの様な年齢層や居住地、性別の利用ユーザーが興味関心を持ち、実際に提供するビジネスやサービスを利用しているのかといった詳細な情報が簡単に収集できるのです。収集した詳細なデータを基に、企業やマーケターはピンポイントでビジネスやサービスの提供を行うことが可能となり、需要に見合った施策や改善を図ることで、日々ビジネスやサービスのブラッシュアップが可能になります。Web利用ユーザーにとって最適な環境を常に配備し、ビジネスやサービスのさらなる向上が期待できるのです。

関連記事:トラッキングのマーケティングにおける使われ方とは? 活用の方法とデバイス側での設定を解説

Cookieを利用する際のデメリット

ここでは、Cookieを利用する場合のデメリットを簡単にご説明していきます。

データが流出する可能性がある

利用ユーザーにとってCookieは便利な一面を見せる反面、Cookieデータが流出してしまう可能性があるのです。利用するWebサイトのセキュリティシステムがしっかりと機能しない場合において、Cookieデータが外部に流出してしまい、個人情報が悪用されてしまうケースが発生してしまいます。Webサイトを利用する上で必要となる、名前やメールアドレスをはじめ、ログイン時に使用するパスワードや個人IDなど、さまざまな個人情報が不正利用の危険に晒される事例も発生しているので、Cookieの利用には注意を払って利用するようにしましょう。また、インターネットカフェや、図書館などのさまざまな人が利用するパソコンやインターネット環境を使用する場合にも同様の流出リスクが発生するので、利用時には十分に注意してください。リスク回避の方法として、2段階認証サービスの利用を心がけることや、Cookieの利用を許可しないなどといったことが挙げられます。個人のスマートフォンやパソコンではない、共同の機器を利用しCookieを許可した場合には、必ずCookieデータを削除することを覚えておきましょう。Cookieの削除方法や、Cookieの利用に制限を掛ける場合には、使用する機器によってさまざまな方法が存在しますが、基本的には各種設定やWebサイト観覧履歴から操作を行うとCookieの削除や有効・無効の設定が可能となります。

追跡により監視されている感覚を覚える

Cookieにより企業やマーケターは、Web利用ユーザーの詳細データを確保できますが、Web利用ユーザーにとっては、自身の行動データや、プライベート情報が監視されているかのような感覚を覚え、不快に感じるユーザーも少なくないのではないでしょうか。Cookieの存在を気にしないユーザーであれば、さほど気にならない点ではあるかと思いますが、Cookieの機能や、自身にもたらす効果を把握しているユーザーであれば無視できない点でもあります。

Cookieに対する規制や廃止に向けた動き

Cookieは便利に機能する反面、デジタル広告では個人情報に近いデータを基に、追跡やターゲティングが活発化されていることから、近年ではプライバシー保護の観点でネガティブな意見も多く存在し、その存在価値が問われています。また、Webサイトを運営する企業の間でもCookieに対する利用規制の強化を実施する企業も増加傾向であります。

このような流れに対し、世界最大の検索エンジンを展開するGoogleは2020年~2022年にサードパーティCookieの完全廃止を提言し、Web市場に衝撃を与えました。Googleのこの提言は自社内で大きな話題となったことはある程度予想できますが、Googleのサービスを基に、ビジネスやサービスの展開を行う企業や、マーケターにとっては運営を左右する大きな問題となります。世界的に見ても、Googleの提供するサービスを利用して運営を行う企業は多く存在するため、世界的な大ニュースに発展しました。

しかし、当初予定していた期間でのサードパーティCookieの廃止には、さまざまな問題が発生したことでGoogleは2021年6月に、2023年後半の3か月間で、段階的にサードパーティCookieの完全廃止に向けた動きが始まることを再度提言しました。この期間延期の陰には、Googleのサービスを利用し会社運営を行う世界のさまざまな企業から、準備に掛ける時間が少ないなどといった意見が飛び交ったことで実際に延期を決定付けた経緯があるともいわれています。

また、こちらも世界的大手企業であるAppleは、2020年の3月にITP(Intelligent Tracking Prevention)を搭載したOSの配信を既に完了させています。このことから、Apple製品に搭載されるApple独自のサービスである「safari」では、サードパーティCookieをブロックすることが可能となり、Googleよりも先に具体的な施策の取り組みを形にしました。

グローバルサイトタグについて

上記でも簡単にご説明させていただきました、ITP(Intelligent Tracking Prevention)のサードパーティCookieをブロックする機能により、Google広告での効果測定が思うようにできなかったりする事例が発生しています。しかし、「グローバルサイトタグ」といった機能を使用することで、Google内の効果測定が正確に行えるようになり、コンバージョン数値や行動の追跡が可能となります。この、グローバルサイトタグでも実際にCookieが機能し、設置をおこなうことでユーザーの詳細なデータがCookieに保存される仕組みです。グローバルサイトタグの使用は広告効果の向上に繋がるので覚えておきましょう。

まとめ

Cookieとは?という部分から、Cookieを利用する際のメリット・デメリットを踏まえながら基礎についてお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?普段Webサイトを利用しているとCookieに対する同意が何気なく表示され、機能を知らずに利用していたユーザーも多いのではないでしょうか。Cookieを活用することで、多くのことが便利に機能する反面、さまざまな問題も発生していることがお分かりいただけたかと思います。

今や、プライバシー保護に関する反応はCookieだけには留まらず、世界中でさまざまな分野において高まりが見られています。今後は今よりも多方面において規制や、廃止といった動きが活発化されるのではないかと考えられます。それに伴いWeb業界は、更なる進化を求められます。今後は、多くの注目を集めることとなるであろうGoogleが仕掛ける動きや、プライバシー保護に対する世界中の人々の反応の変化により、ビジネスやサービスへの新たな取り組みがスタートし、大きな影響をもたらす日の訪れはそう遠くではないでしょう。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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