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競合分析とは?マーケティング分析のフレームワーク「3C分析」を解説

2018.10.25
読了まで約 3

競合分析とは、競合するライバル企業を詳細に分析することにより自社の成功要因を導き出すことです。

競合分析として、「市場・顧客」「競合」「自社」の3つを分析する「3C分析」がよく知られます。

この記事では、競合分析とは何か、競合分析のフレームワーク「3C分析」、および3C分析の項目とやり方・方法について解説します。

競合分析とは何か?

マーケティング戦略の基本として「競合するライバル企業を分析する」ことがあげられます。

マーケティング戦略とは、「顧客のニーズに合う商品やサービスを、競合するライバル企業を上回る魅力で提供し、利益を上げること」となります。

競合するライバルがどのような戦略にもとづいて商品やサービスを提供しているのかを分析し、それを上回るほどの魅力を持った商品やサービスがどうしたら自社で提供できるかを導き出すことが、競合分析だといえるでしょう。 

競合分析と同様に、市場をさまざまな切り口から分類し、そのうちのどの顧客層に向けて自社の製品やサービスを開発するか、もしくは販促を行っていくか、自社のターゲットを明確にする「ターゲティング」もマーケティング戦略には重要です。

※「ターゲティング」についてはターゲティング|競合他社と差をつけるターゲット設定の方法をご参照ください。

関連記事:フレームワークとは?思考を整理しビジネスを進めていくための枠組みを活用シーン別に解説

関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説

競合分析のフレームワーク「3C分析」

競合分析のフレームワークとしてよく知られるのが「3C分析」です。「3C」は、

1. Customer(市場・顧客)

2. Competitor(競合)

3. Company(自社)

の頭文字をとったものです。

3C分析の目的は、外部要因である「市場・顧客」と「競合」、内部要因である「自社」を照らし合わせることにより、自社の「強み」「弱み」や、「自社が成功するためにはどうしたらいいのか」を導き出すことです。

※3C分析をマーケティングに活かすための方法と事例については3C分析をマーケティングに活かすための方法と事例を徹底解説!をご参照ください。

 

3C分析は最初に「市場分析」を行うことが重要

3C分析を行う際に重要なのは、最初に市場分析を行うことです。

何を「市場・顧客のニーズ」として定義するのかが明らかでない限り、競合分析も自社分析も行うことはできません。

「競合するライバル企業」を定義する際、「似たような商品やサービスを提供する企業」と安易に考えてしまいがちです。

しかし市場・顧客のニーズを考慮に入れると、あるソリューションを提供するためにはさまざまな方法があり、自社と似たような商品やサービスを提供する企業だけが競合企業ではないことが分かってくることがあります。

 

3C分析の項目とやり方・方法

3C分析では、「市場・顧客」「競合」「自社」をいくつかの項目で分析していきます。

市場・顧客と競合とを対照としながら自社を分析することにより、自社の成功要因を導き出していくのです。

ここでは、3C分析の項目とやり方・方法について具体的に解説していきましょう。

 

■市場・顧客の分析

市場・顧客分析を行う際に考慮に入れる必要がある項目は、市場の「量」と「質」および「変化」です。

●市場の量

市場の量を考慮するとは、「市場規模」や「開拓余地」を把握することです。
市場規模は、一般的に市場で競合するブランドの売上高をすべて足したものと考えられています。
市場の開拓余地は、「ニーズを持つ人のどのくらいの割合が実際に購入しているのか」を検討することにより明らかにすることができます。

●市場の質

市場の質を把握しなければ、市場のニーズを的確に把握することはできません。
市場が、「品質や性能・使い勝手」など実利を求めているのか、それとも「デザインやイメージ」などの感性を求めているのか、「実感」などの気分的なものを求めているのか、「自己実現」などを求めているのかなど、市場の質を把握することで、市場のニーズを的確に把握することができるのです。

●市場の変化

市場が成長期にあるのか、それとも成熟期にあるのか、衰退期にあるのかを把握することにより、新たな市場機会があるかどうかを知ることができます。

 

競合の分析

競合を分析する際には、「競合ブランドの特定」「競合ブランドの構図」および「競合ブランドの戦略とリソース」が分析項目となります。

●競合ブランドの特定

競合ブランドを特定する際には、顧客から自社と直接比較されるブランドである「直接競合」を特定するとともに、まったく同じ商品やサービスでなくても提供価値が同じものとなる「間接競合」を特定することも重要です。

●競合ブランドの構図

競合ブランドは多くの場合、

・リーダーブランド …市場を牽引しているブランド

・チャレンジャーブランド …リーダーブランドに差別化で対抗する2番手、3番手のブランド

・ニッチブランド …専門性を強みにしているブランド

・フォロワーブランド …リーダーやフォロワーを模倣するブランド

の構図を持っています。これらを把握することにより、競合の戦略が大まかに推測できます。

●競合ブランドの戦略とリソース

競合ブランドの戦略とリソースを、

・対象ニーズ …競合ブランドはどのようなニーズを対象としているか

・提供価値 …競合ブランドはどのような価値を提供しているか

・マーケティング戦略 …競合ブランドはどのようなマーケティング戦略を採用しているか

・オペレーション戦略 …競合ブランドはどのようなオペレーション戦略を採用しているか

・リソース …競合ブランドのオペレーションはどのようなリソースにより支えられているか

について詳細に分析します。

 

■自社分析

自社分析では、「自社の立ち位置」および「戦略とリソース」を分析のための項目とします。

●自社の立ち位置

自社の立ち位置が、「リーダー」「チャレンジャー」「ニッチ」「フォロワー」のうちどれに当てはまるのかを、競合分析のサイト同様に把握します。感情論は交えずに冷静に分析することが大切です。

●戦略とリソース

競合分析の際に行ったのと同様に、自社の「対象ニーズ」「提供価値」「マーケティング戦略」「オペレーション戦略」「リソース」を分析します。


まとめ

◆ 競合分析とは、競合するライバル企業を分析することにより自社の成功要因を導き出すこと

◆ 競合分析のフレームワークとしてよく知られるのが「3C分析」

◆ 3C分析では「市場・顧客」「競合」「自社」の3者をさまざまな項目から詳細に分析する

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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