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サイト売買とは?売買のメリットや流れを徹底解説

2023.3.9
読了まで約 5

サイト売買とは、既に運営されているWebサイトを売買することを指します。売却する側と購入する側、両者にとって大きなメリットがあることから、Webビジネスを行っている人達が注目しています。

今回の記事では、サイト売買についての詳細やメリット・デメリット、サイト売買を行う流れについて解説します。

サイト売買とは?

まず、サイト売買とはどのようなものなのでしょうか。サイト売買の詳細について解説します。

企業や個人が運営しているWebサイトを売買すること

サイト売買は、既に運営されているWebサイトを売買することです。Webサイトで行っているビジネスを売買することになりますので、「サイトM&A」とも呼ばれます。

企業や個人が所有しているWebサイトを売却し、それを購入した人が運用を引き継ぎます。運用の方向性なども、購入した人に権利が引き継がれるようになります。

購入することで1からWebサイトを立ち上げなくて良い

サイト売買を利用することで、1からWebサイトを立ち上げる必要がありません。

既に検索エンジンインデックスされており、アクセス数もあるWebサイトを購入することで、即座に運用を開始することができます。

関連記事:Webの構造を紹介!Webサイトが動く仕組みを解説します

サイト売買の種類

サイト売買の方法には2種類あります。個人間での売買か、仲介サービスを利用して売買する方法です。

個人間での売買

サイト売買には、個人間での売買があります。個人間の売買は、インターネット上での取引が主流であり、SNSや掲示板、オークションサイトなどで行われます。

このような個人間の取引は、取引の信頼性が問題になることがあります。そのため、安全な取引を行うためには、契約書を作成することや販売者の評判を調べることが重要です。

仲介サービスを利用して売買

個人間での売買に比べ、仲介サービスを利用することでより安心してサイト売買を行うことができます。

まず、売却する側は仲介サービスに登録し、自分が売却したいWebサイトの情報を提供します。仲介サービスは、提供された情報を基に審査を行い、掲載を決定します。その後、仲介サービスと売却する側の間で仲介契約、秘密保持契約を締結します。

仲介サービスは、掲載されているWebサイトを、興味を持った譲受候補に紹介します。譲受候補との交渉は売却する側と譲受候補が直接行いますが、必要に応じて仲介サービスが調整に入ることもあります。交渉がまとまったら売却する側と譲受候補は契約を締結し、譲渡対価を獲得します。

一方、購入する側は仲介サービスに登録し、興味を持ったWebサイトを検討します。検討がまとまったら、仲介サービスを通じて売却する側と交渉し、契約を締結します。その後、Webサイトの検収を行い、対価を支払います。

関連記事:Webサイト(ウェブサイト)とホームページの違いはなにか?今更聞けない基本を解説します

サイト売買のメリット

サイト売買はどのようなメリットがあるのでしょうか。売却する側と購入する側、両者の視点から解説します。

売却する側のメリット

サイト売買をすることで、運用の手間や時間を減らすことができます。

また、Webサイトが有料化されている場合は、一括で資産化することができます。サイトが成功している場合は、高い値段で売却できる可能性が高いです。

購入する側のメリット

サイト売買をすることで、自分でサイトを作成する時間と手間を省くことができます。

また、既に構築されたサイトがあるため収益をすぐに得ることができ、成功しているWebサイトを購入することでリスクを最小限に抑えることができます。

関連記事:WebサイトのSEO対策(検索エンジン最適化)とは?初心者でも分かるSEOの基本

サイト売買のデメリット

サイト売買にはデメリットも存在します。こちらも売却する側と購入する側、両者の視点から解説します。

売却する側のデメリット

売却する側のデメリットとしては、売却価格が低い場合があることです。

また、譲渡後の運用や管理が自分の責任ではなくなるため、自分が思っていたような運用ができなくなる場合があります。

購入する側のデメリット

購入する側のデメリットとしては、サイトから期待した収益を得られないケースがあります。

また、Webサイトが期待通りに運営できなかった場合は再度自らで運用や改善をする必要があるので、コストをかけなければいけない場合があります。

関連記事:短期間で実行できるWEBサイトリニューアルの進め方

仲介サービスを利用して売買を行う際の流れ

サイト売買において、仲介サービスを利用する場合、どのような流れで売買が行われるのでしょうか。売却する側と購入する側、両者の売買を行う際の流れを解説します。

売却する側

サイト売買を行う場合、まずは仲介サービスに登録する必要があります。登録後は、以下の流れで売買が進められます。

仲介サービスへの登録

売却するWebサイトの情報を仲介サービスに提供し、登録を行います。登録時には、売却希望価格や売却理由などの情報も提供することが一般的です。

売却するWebサイトの審査を行う

仲介サービスは、売却するWebサイトの審査を行います。審査内容としては、Webサイトの訪問者数や収益、コンテンツの質などが挙げられます。

仲介契約、秘密保持契約の締結

審査に合格した場合、仲介契約と秘密保持契約を締結します。仲介契約には、売却するWebサイトの情報や売却条件などが記載されます。秘密保持契約には、取引に関する情報を秘密に保つことが義務付けられます。

譲受候補と交渉

仲介サービスは、売却するWebサイトに興味を持っている譲受候補を紹介します。譲受候補には、Webサイトの収益性や成長性などが重要なポイントとなります。売却する側は、譲受候補と交渉を行い、価格や条件などについて合意します。

譲受候補と契約締結

交渉が進められ、譲受候補と売却条件について合意が得られた場合、契約を締結します。契約には、譲渡価格や売却条件などが記載されます。

譲渡対価を獲得する

最後に、譲渡対価を獲得することができます。仲介サービスが売買契約に基づいて、譲渡価格の一部を手数料として取得する場合があります。

また、譲渡価格の支払いが確認された後、仲介サービスは譲渡価格から手数料を差し引いた金額を売却者に支払います。

仲介サービスを利用する場合、購入者は支払いを仲介サービスに行い、売却者は仲介サービスから支払いを受け取ることになります。仲介サービスが支払いを仲介することで、売買に関するトラブルや不安を軽減できます。

購入する側

サイト売買において、購入する側にとっても仲介サービスを利用するメリットは大きいです。では、購入する側が仲介サービスを利用してサイト売買を行う際の流れを解説します。

仲介サービスへの登録

まずは、サイト売買の仲介サービスに登録します。登録には、基本的にはメールアドレスやパスワード、名前などの情報を入力するだけでOKです。登録すると、売却中のWebサイトの情報を受け取ることができます。

案件を検討する

登録が完了したら、売却中のWebサイトの情報を閲覧することができます。売却中のWebサイトの情報には、価格、アクセス数、収益、運営者の情報などが掲載されています。ここで、自分の興味のあるWebサイトを選んでいきます。

譲渡候補と交渉

購入したいWebサイトがあれば、仲介サービスを通じて譲渡候補との交渉を開始します。仲介サービスが仲介役を務め、売却価格や条件の交渉を行います。

譲渡候補と契約締結

交渉がまとまったら、契約書を作成し、譲渡候補と契約を締結します。契約書には、売買価格、支払い方法、Webサイトの引き継ぎ時期、サイトの検収方法などが明記されます。契約書に記載された条件に従って進めていきます。

Webサイトの検収

契約が締結されたら、Webサイトの検収を行います。Webサイトの検収には、購入者側と売却者側、そして仲介サービスの担当者が参加します。検収には、Webサイトの正常な運営確認、契約書で定めた内容の確認が含まれます。

対価の支払い

Webサイトの検収が完了したら、最後に対価を支払います。支払いの方法は、事前に契約書で取り決めておく必要があります。一般的には、振込やクレジットカード決済、PayPalなどが使われます。

対価の支払いが完了したら、売買契約は完了します。ただし、契約書で定められた注意事項を遵守する必要があります。

例えば、売却する側がWebサイトの権利を譲渡する際に、既に登録されている商標や著作権などの問題があった場合、それらの問題が購入する側に引き継がれることになります。そのため、事前に注意深く審査を行い、問題がないことを確認する必要があります。

需要の高いWebサイトとは?

Webサイトを売買する場合、需要の高いWebサイトであれば高額で売買される可能性があります。ここでは、需要の高いWebサイトの特徴について解説します。

運用の歴が長い

Webサイトの運用歴が長い場合、そのサイトには多くのコンテンツやアクセスが蓄積されているため需要が高い傾向にあります。

運用歴が長いWebサイトは信頼性が高く、検索エンジンにも評価されやすいため、SEOの面でも有利になります。

金融や教育など需要の高いジャンルで運用している

Webサイトのジャンルによっても需要が異なります。例えば、金融や教育などのジャンルは多くの人が必要とする情報を提供しているため、需要が高いとされています。

他にも恋愛や美容、不動産など人々の生活に密接しているジャンルは、需要が高いと考えられます。

すでに記事やコンテンツが豊富にある

Webサイトの記事やコンテンツが多くある場合、その分検索エンジンでの露出機会も多くなります。

また、豊富な記事やコンテンツを持つWebサイトは、ユーザーからの信頼度が高くなるため、需要も高くなる傾向があります。

売上が一部に依存していない

Webサイトの売上が一部に依存している場合、そのサイトの需要は低くなる傾向があります。

例えば、アフィリエイト広告収入がWebサイトの売上の大半を占める場合、その広告主に依存しているため需要が低くなる可能性があります。

一方、複数の収益源を持っているWebサイトは、リスクが分散されるため、需要が高いとされます。

まとめ

今回の記事では、サイト売買についての詳細やメリット・デメリット、サイト売買を行う流れについて解説しました。

サイト売買は売る側と買う側、いずれもメリットがある意義のある取引です。今後のWeb業界においても、更なる活発化が予想されます。

リスクとリターンの両方をきちんと考えた上で、サイト売買を検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事:WEBサイト制作のプロセスと制作会社の選び方

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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