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ユニバーサルデザインとは!例を交えて徹底解説します!

2023.9.25
読了まで約 5

今、さまざまな企業や国がユニバーサルデザインを取り入れています。しかし、ユニバーサルデザインの概要や意味がよく分からない人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ユニバーサルデザインの概要やバリアフリーとの違い、ユニバーサルデザインの歴史を解説します。また、ユニバーサルデザインの7大原則に関しても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ユニバーサルデザインとは?

まずは、ユニバーサルデザインの概要から見ていきましょう。ユニバーサルデザインとは、すべての人が簡単に利用できるように設計された製品、環境、サービス、情報などのことです。

ユニバーサルデザインは、あらゆる能力や背景を持つ人々が、社会的な参加、自己表現、日常生活を最大限に享受できるようにするために開発されたという背景があります。ユニバーサルデザインは、バリアフリーデザインやアクセシビリティと密接に関連しているものの、より包括的に誰もが自立して利用できることを追求していることが特徴です。

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ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いとは?

結論として、ユニバーサルデザインとバリアフリーデザインは一見似ているようで異なるものです。バリアフリーデザインは、主に身体的な障がいを持つ人々に対して、特定の問題を解決するために使われるものです。

一方のユニバーサルデザインは、障がいの有無にかかわらず、できるだけ多くの人々にとって便利で使いやすいデザインを追求しているという違いがあります。ユニバーサルデザインは、全体の人口を対象にした広範なアプローチで、バリアフリーデザインよりも包括的であると理解すれば問題ないでしょう。

ユニバーサルデザインの歴史

実は、ユニバーサルデザインという概念が生まれたのは、20世紀にさかのぼります。しかし、ユニバーサルデザインがより広く認知されるようになったのはつい最近のことです。

1960年代に、アーキテクト(建築家)のロナルド・メイスが「ユニバーサルデザイン」の用語を初めて提唱しました。ロナルド・メイスは、障がい者向けの建築物を設計する際に、その建物を誰もが利用できるようにするための原則を確立しました。これが後述するユニバーサルデザインの7大原則です。

その後、ユニバーサルデザインはさまざまな分野に広がり、障がい者だけではなく、幅広い人々にメリットをもたらす設計として受け入れられたという歴史があります。

ユニバーサルデザインの種類

ユニバーサルデザインは、さまざまな分野に使われています。ここからは、主要なユニバーサルデザインの種類を紹介します。

情報におけるユニバーサルデザイン

情報におけるユニバーサルデザインは、コミュニケーションや情報アクセスを向上させるためのデザインです。たとえば、テキストやWebサイト、Webアプリケーション、グラフィックスなど、情報を伝えるあらゆるメディアに適用されています。

テキストのフォントやサイズ、Webサイトのナビゲーション、情報の視覚的な表現方法など、Webに関連するサービスを提供している事業者が配慮して設計されていることが特徴です。

モノにおけるユニバーサルデザイン

モノにおけるユニバーサルデザインは、製品やデバイスの設計に関連するデザインです。たとえば、車椅子やキッチン用具、電子機器、交通機関などが代表的なモノにおけるユニバーサルデザインと言えます。

これらは、異なる身体的な能力を持つ人々が同じ製品を使えるようにするために、ユーザーの多様性に対応する設計となっていることが特徴です。

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ユニバーサルデザインはなぜ必要?

ところで、ユニバーサルデザインは広く認知されているものの、そもそもなぜ必要なのでしょうか。結論として、ユニバーサルデザインが必要な理由は多岐にわたりますが、ここでは主要な理由を解説します。

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少子高齢化社会だから

日本を含めて多くの国で少子高齢化が進行しており、高齢者の比率が増加している傾向にあります。特に高齢者は身体的な制約を抱えやすく、ユニバーサルデザインは高齢者の生活をサポートし、そして自立を促進する役割を担っています。ユニバーサルデザインを使用した高齢者にとって使いやすいサービスは、高齢者の社会的な参加を促したり、高齢者を抱える家庭の生活の質を向上させたりするメリットがあります。

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グローバル化が進んでいるから

次に、グローバル化が進んでいることもユニバーサルデザインが必要な理由です。現代はますますグローバル化が進んでおり、異なる文化や言語、コミュニケーション方法、その他多様な背景を持つ人々が同じ環境で共存しています。

そこでユニバーサルデザインは、異なる文化や多様性に対応できるというメリットがあります。また、海外市場への参入を狙っている企業は、ユニバーサルデザインを使ったサービスであることが国際的な競争力を持つ条件とも言えるでしょう。

障がい者の権利を保証するため

障がい者の権利を保証するためにも、ユニバーサルデザインは非常に重要です。国際連合の障がい者権利条約(CRPD)など、多くの国際的な法的文書にて、障がい者の平等な権利が強調されています。

ユニバーサルデザインは、障がい者にとって差別や社会的な排除を減少させることに役立ち、平等な参加の機会を提供する手段としても使われているのです。

もちろん、上記はバリアフリーとの考え方にも近いですが、ユニバーサルデザインは障がい者を含めて平等に過ごすことが目的とされているため、ユニバーサルデザインがあることでより障がい者が平等に社会に進出できているといえるでしょう。

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ユニバーサルデザインの7大原則

ここまで、ユニバーサルデザインの概要や必要な理由を解説してきました。ここからは、ユニバーサルデザインの7大原則を紹介します。

● 誰でも公平に使える
● 自由度が高い
● 使い方が簡単
● 欲しい情報をすぐに理解できる
● ミスや危険に繋がらない
● 身体への負担が少ない
● 使いやすい大きさ・空間

それぞれ順番に見ていきましょう。

1. 誰でも公平に使える

ユニバーサルデザインの最初の原則は、すべての人が公平に利用できるように設計することです。誰もが公平に使えるという原則に従うことで、年齢や身体的な能力、文化的背景、言語の違いに関係なく、誰もがサービスや製品を同様に利用できるのです。

たとえば、高低差のないアクセス、ユーザーフレンドリーなインターフェース、多言語対応のWebサイトなどが1つ目の原則に該当するでしょう。

2. 自由度が高い

次に、自由度が高いこともユニバーサルデザインの原則です。自由度が高い状態はどのようなものであるかというと、ユーザーに選択肢や柔軟性を提供することが挙げられます。

たとえば、フォントサイズを設定できたり、デフォルトの設定をカスタマイズできたりすることが自由度の高いユニバーサルデザインです。サービスを提供する事業者は、ユーザーが自分の好みや必要に合わせて調整できる機能やオプションを提供するようにしましょう。

3. 使い方が簡単

3つ目は、使い方が簡単であることです。ユーザーが製品やサービスを簡単に理解し、利用できるようにするために非常に重要な原則です。シンプルで分かりやすい直感的なインターフェースや、操作手順を簡単にすることで、ユーザーのストレスや混乱を軽減できるメリットがあります。

4. 欲しい情報をすぐに理解できる

4つ目は、ユーザーが欲しい情報をすぐに理解できることです。提供する情報が明確で、ユーザーが必要な情報を迅速に把握できるようにすることが大切です。たとえば、誰が見ても分かりやすい視覚的なデザインや、シンプルで明瞭なコミュニケーションが重要になります。

5. ミスや危険に繋がらない

5つ目は、ミスや危険に繋がらないことです。ユーザーが誤った操作を行ったり、事故に巻き込まれたりするリスクを最小限に抑えるための原則になります。たとえば、転倒を防ぐ手すりや警告サインの設置が代表例であり、さまざまな店舗やサービスで導入されていると言えるでしょう。

6. 身体への負担が少ない

6つ目は、身体への負担が少ないことです。体力的な負担を最小限に抑えられるようにするための原則であり、車椅子ユーザーに対する段差の解消や、長時間の使用でも疲れにくいデザインなどが6つ目の原則に該当します。

7. 使いやすい大きさ・空間の確保

最後は、使いやすい大きさや空間の確保です。特に、狭いスペースや混雑した環境では、利用者にストレスや不便をもたらす可能性が高まります。身体に障がいを抱える人であっても健常者であっても、誰もが過ごしやすい大きさや空間を確保することが重要です。

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まとめ

本記事では、ユニバーサルデザインについて解説をしてきました。ユニバーサルデザインは、誰もが過ごしやすく、平等に社会生活を送れるようにするための重要な要素です。

ユニバーサルデザインの原則は、情報、製品、環境、サービスなどあらゆる側面に活用されています。少子高齢化やグローバル化が進む現代でより良いサービスを提供するためにも、ユニバーサルデザインを取り入れたサービスへとブラッシュアップしてみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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