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インサイトとは?マーケティングにおける重要性と成功事例3選

2026.3.31
読了まで約 11

企画開発やマーケティング部門で仕事をされている方々にとって、「インサイト」という言葉は非常に馴染み深いものでしょう。「洞察(力)、眼識、見識、識見」を意味するインサイトは、消費者の購買理由を深く理解する上で、欠かせない概念です。

「ユーザーインサイト」「消費者インサイト」「コンシューマーインサイト」など、様々な呼び方がされることもありますが、本質は同じです。

本記事では、このインサイトについて、わかりやすく解説していきます。マーケティングにおける重要性や、実際の成功事例なども交えながら、インサイトの本質に迫ります。

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インサイトとは、本人も気づかない潜在的な購買欲求のスイッチ

インサイトを直訳すると、「洞察(力)、眼識、見識、識見」(ジーニアス英和辞典第4版)になります。

ただ、これらの意味がそのままマーケティングにおけるインサイトの意味として用いられているわけではありません。

マーケティング用語としてのインサイトは、よく「潜在ニーズ」と表現されることがあります。

インサイトは非常に漠然としていて明確な形を持たないため、端的に表現することが難しく、この「潜在ニーズ」という言葉もその一端を切り取って表現されているものと思われます。

しかし潜在ニーズとインサイトは、イコールではありません。インサイトとは、消費者が潜在的に持っているニーズを引き出し、潜在ニーズを購買欲求へと変化させる、いわばスイッチのようなものをいいます。

中には購買欲求はあるけれども、同時にネガティブな気持ちがあり、なかなか購買行動に結びつかないものを逆転の発想で購買行動に価値づけをし、動機づけを行うものなどもあります。

インサイトを見つける際に重要なのは、消費者の購買理由を見抜く場面で、どのような潜在ニーズを抱えているかを分析する際のビジネス視点です。マーケティング戦略において、顧客の心理的なトリガーを理解することで、真の購買動機が明らかになります。

現代はありとあらゆるモノが溢れ、ほとんどの消費者ニーズは満たされた状態です。しかし、その中から眠っているニーズを探り当てなければなりません。

消費者本人が言葉で表現できる、顕在しているニーズに比べ、潜在ニーズは消費者本人が気づいていない、もしくは表現しにくいものが多いため、それを探り当てるのは非常に難しい作業です。

近年、消費者の購買理由を見抜く場面で、潜在ニーズを引き出すためのさまざまな手法が編み出されています。多くの調査会社が調査・分析を行ったり、企業自体にインサイト関連のマーケティング部署が存在したり、調査・分析自体がひとつの大きな業務として確立されつつあるのです。

高品質なインサイト(ユーザーインサイト)を得るためには、各種のステップを踏む必要があります。ユーザーインサイトを得るために必要なステップについては、下記のコラムをご参考にしてください。

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高品質なユーザーインサイトを得るために必要なステップとは?
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マーケティングでインサイトが注目される理由

インサイトとは、ニーズよりもさらに深い場所にある「購買行動の動機」のことです。

実際のところ、ニーズの高い製品やサービスをつくるだけでは、市場をリードすることはできません。インサイト分析に注目して、その製品やサービスが必要とされる理由について知ることで、将来的に必要とされるであろう製品やサービスを予測できるのです。

これから必要とされるモノやサービスを生み出せば、他社との差別化が図れます。時代を追うのではなく、時代を創り出す側になるためには、インサイトに注目した消費者の深い分析が必要なのです。

インサイトを理解することで、企業は消費者の真のニーズや欲求を把握し、それに応える製品やサービスを開発することができます。これにより、顧客満足度の向上や市場シェアの拡大につながる可能性が高まります。

また、インサイトを活用することで、効果的なマーケティングコミュニケーション戦略を展開することも可能になります。消費者の心理や行動パターンを深く理解することで、より響くメッセージや訴求ポイントを見出すことができるのです。

さらに、インサイトは新たな市場機会の発見にも役立ちます。潜在的なニーズや解決されていない問題を見出すことで、新規事業の展開や新たな顧客層の開拓につながる可能性があります。

このように、インサイトはマーケティング戦略の立案から製品開発、プロモーションに至るまで、幅広い領域で重要な役割を果たしています。そのため、多くの企業がインサイトの発見と活用に注力しているのです。

関連記事:インサイトを徹底的に把握する/マーケターの90%が「不可欠だ」と答えた施策とは

インサイトを追求するメリット

インサイト追求には、以下のようなメリットがあります。

  • 製品・サービスにイノベーションをもたらす可能性がある
  • ビジネスモデルそのものにもイノベーションをもたらす可能性がある
  • 消費者との結びつきを強化できる
  • シェアを拡大できる

インサイトを分析することで、消費者の潜在ニーズから生まれる購買動機が明らかになれば、今までにない製品やサービスの開発が可能になります。販売方法や宣伝方法などにもインサイトの分析を反映すれば、製品やサービスだけでなく、ビジネスモデルにもイノベーションをもたらすかもしれません。

また、消費者の気持ちを的確に反映した売り方や、製品・サービスを実現することで、消費者に「私たちの気持ちを理解してくれる企業」という印象を与えられます。「この企業の製品・サービスなら間違いない」という信頼を獲得できれば、消費者との結びつきを強化することも可能です。

新しい製品やサービスを販売することで、新たな顧客層もターゲットにできます。順調にシェアを拡大できれば、業界の、あるいは経済界のリーディングカンパニーへ躍進することも夢ではありません。

さらに、インサイトを追求することで、競合他社との差別化を図ることができます。消費者の購買欲求の根底にある潜在的なニーズを的確に捉え、それに応える製品やサービスを提供することで、市場での競争優位性を確立できる可能性があります。

関連記事:CVを向上させるには?顧客インサイトを把握したファネル戦略/コンバージョン率最適化(CRO施策)の重要性
関連記事:BtoBの顧客インサイトとは何か?知っておきたいメリットや具体的な内容について解説

インサイトを追求する際の注意点

インサイトに基づいたマーケティング戦略 を重視して製品やサービスを開発する手法は、実践的な手法としてはまだ確立されていません。

インサイトに注目したマーケティングにおいては、「人間の行動はすべて合理的に説明がつく」という立場で進めていきますが、実際の消費者の行動には、合理的に説明がつかないものも多数あるからです。消費者の購買心理 には、感情や無意識の要因が大きく影響しており、データだけでは解明できない部分が存在します。

そこで、インサイトだけでなく、インサイトによらない異なる視点も併用し、製品やサービスを開発する必要があるでしょう。複数の分析手法を組み合わせることで、より包括的な消費者理解が実現できます。

また、インサイトの分析が誤っている可能性もありますので、現場では実践・検証を繰り返し、今後も活用できるノウハウとして積み上げることが必要です。仮説検証サイクルを継続することで、インサイト分析の精度を高めることができます。

さらに、インサイトは時代や環境の変化によって変わる可能性があるため、定期的な見直しと更新が重要です。消費者の価値観や行動パターンは常に変化しているため、過去のインサイトに固執せず、柔軟に対応することが求められます。市場環境の変動を注視し、継続的にインサイトを再評価する体制を整備することが成功の鍵となります。

インサイトを見つけるための4つのポイント

ビジネス成功の鍵となるインサイトを見つけるためには、合理的かつ体系的に消費者の動機を分析することが必要不可欠です。消費者インサイトを正確に把握することで、市場で真の競争優位性を確立できます。以下の手順でインサイトを見つけていきましょう。

1.データを集める

まずは消費者の動機を示すデータを集めることから取り組みます。インサイト分析において、データ収集は極めて重要なプロセスです。

アンケートの結果や、サイトのアクセス履歴などのトラッキングデータ、ユーザーインタビュー、行動観察なども含め、消費者の思いが表現されているデータを、可能な限り多く集めます。

これらのデータ収集には、質問紙法、定量調査、定性調査など、複数の手法を組み合わせることが効果的です。消費者が実際に購買に至った背景にある潜在的なニーズを探り当てるため、表面的なアンケート結果だけでなく、その奥にある動機や心理状態を捉えるデータの収集が必須となります。

さらに、SNSやブログなどの口コミ情報、購買履歴、問い合わせ内容なども貴重なデータです。様々な角度から消費者インサイトに関連するデータを集めることで、その後の分析の精度が大きく向上します。

データ量が多いほど、より多角的で信頼性の高い分析が可能になります。

関連記事:トラッキングってなに?インターネット利便性の向上に寄与している手法とは

2.データを分析する

次に、収集したデータを分析します。

アンケートであれば、結果だけでなく、結果に至った消費者の行動や、行動の理由などに注目することが必要です。消費者の潜在ニーズを引き出すためには、表面的な回答ではなく、その背景にある心理的要因を深掘りすることが重要となります。

また、ホームページやECサイトなどのトラッキングデータであれば、GA4(Googleアナリティクス4)をはじめとしたアクセス解析ツールなどを使い、集めたデータから見られる傾向や背景を探っていきます。

ユーザーがどのページにどの程度の時間を費やしているのか、どこで離脱しているのかなどを詳細に分析することで、消費者の購買欲求に至るまでのプロセスを可視化することができます。

このように、定量的なデータと定性的な分析を組み合わせることで、消費者インサイトの発見がより精度の高いものになるのです。

関連記事
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3.ペルソナ、共感マップを作成する

分析した結果から、製品やサービスのターゲットとなるペルソナを割り出していきます。ペルソナの設定を細かくすればするほど、消費者や利用者目線での製品・サービスの開発が可能になります。

ペルソナは、ユーザーインサイトを発見するための重要な基礎となります。具体的な顧客像を描くことで、その人物が何を求め、どのような課題を抱えているのかが明確になり、より精度の高い分析へとつながるのです。

また、共感マップの作成も必要です。共感マップとは、ターゲットとなる消費者の考えや感じていること、知っていること、ストレス、望むもの、などを具体的に表示したものです。このマップを作成する過程では、消費者の潜在的な感情や行動パターンを可視化することで、購買欲求の根源を探ることができます。

ペルソナの設定や共感マップを丁寧に作成することで、インサイトの見える化を実現できます。これらのツールを併用することで、消費者の真の動機や課題がより浮き彫りになり、次のステップでのインサイト抽出がより効果的になるのです。

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4.固定概念を覆し、新しい視点でアプローチする

消費者の購買理由を見抜く場面で、消費者の潜在ニーズが判明したとしても、それだけでは何も生み出せません。インサイトにはもうひとつの大切な要素があります。

それは、「固定概念を覆し、新しい視点でアプローチする」ことです。

消費者の購買理由を見抜く場面でインサイトが明確になった段階で、マーケティング部門は、開発製造部門、プロモーション部門などと連携し、新しい発想から新提案や新商品を生み出し、アプローチをしていくのです。

インサイトは、「機能性」「色」「テクスチャ」「香り」「使い心地」「利便性」など、さまざまな消費者の「こういう製品やサービスが欲しい」という総合的な世界観も含みます。ビジネス戦略においても、消費者インサイトを基軸に据えることで、市場における競争力を高めることができます。

商品開発やサービス開発であったり、広告やプロモーションであったり、実際にどれだけ消費者のインサイトに近づけるかがヒット商品を生み出すマーケティング戦略の鍵となってくるのです。

インサイトからヒット商品やヒットサービスを生み出すためには、今までになかった新しい視点が必要です。新しい視点を得るためには、固定概念を覆すことが重要なのです。

本来こうあるべき、と誰もが思っていることを根底から覆し、消費者のニーズをこれまでにない形で実体化させなければなりません。

たとえば、煙の出ないタバコ、羽のない扇風機、ヘルシーなインスタントラーメンなど、これまでの常識を覆すような新商品がたくさん生まれてきました。これらは、新しい視点で新商品を開発し、消費者の購買行動につながる広告やマーケティングプロモーションを行ったことによるヒットだったのです。

現代はモノに溢れています。固定概念を捨て去り、今まで誰も立ったことのない場所に立ち、その視点からアイデアを出していくのがマーケティングで成功するポイントです。

そこにインサイトが反映されていれば、消費者の購買欲求に触れ、購買行動へと導くことが可能になるのです。

法人間(BtoB)における ビジネス・インサイト とは

インサイトを反映したマーケティング戦略には、消費者のインサイトだけでなく、法人間のビジネス(BtoB)におけるインサイトを対象とした戦略も存在します。

BtoBにおいても、もちろんインサイトは「購買(契約)動機につながるスイッチのようなもの」ではありますが、消費者インサイトと比較すると、営業戦略におけるアプローチの方法がいくらか異なります。

BtoBでは、購買や契約に関する担当者が複数いることがほとんどです。複数の担当者が何度もミーティングや分析・検討を重ねて、上席者の承認を受けたうえで、購買・契約に向かいます。

BtoBのインサイトを対象としたマーケティングでは、それぞれの企業のインサイトを明確に捉え、複数の担当者の心を掴む営業提案を行う必要があるのです 。

個人の消費者が、いわばインスピレーションのような直感的感覚で購買行動を起こすのと対照的に、BtoBでは製品やサービスの購買・契約がその企業にとってどれだけの有益な結果をもたらすのか、それに支払う対価はバランスがとれているか、などを綿密に分析し、検討を重ねます。対価を支払ってその製品・サービスが欲しいという結論が出されれば、購買・契約の行動へと移るのです。

法人がインサイトから購買・契約に向けた検討に入る時期は、ソリューションを提案する企業にとっては、新たなビジネスが生まれるときでもあります。

ビジネスの世界では、新しいビジネスやマーケティング戦略が決まる背景に、インサイトの時期があると考えられています。

書籍『ビジネス・インサイト: 創造の知とは何か』の中で著者の石井淳蔵氏は、新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知を、「ビジネス・インサイト」と呼んでいます。

関連記事:BtoBとは?BtoBマーケティングの特徴、BtoCとの違いをわかりやすく解説

ビジネス・インサイトの例

ビジネス・インサイト(新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知)としては、以下のような事例が挙げられます。

スマートフォンの登場は、まさにビジネス・インサイトから生まれたイノベーションの典型例です。従来は「携帯電話」という限定的な概念に捉われていた業界に対して、「いつでもどこでも情報にアクセスしたい」という消費者の潜在的なニーズを読み取り、複数の機能を統合したデバイスとしての新しい価値提案がなされました。このビジネスインサイトの活用により、通信業界そのものが大きく変革されたのです。

配車サービスの普及も、ビジネス・インサイトによる成功事例として挙げられます。「タクシーに乗るまでの待ち時間を短縮したい」「透明性のある料金体系を求めている」といった利用者の隠れたニーズを発見することで、既存のタクシー業界の常識を覆すビジネスモデルが創造されました。

サブスクリプション型のビジネスモデルの台頭も、ビジネス・インサイトの活用例です。「所有よりも利用を優先したい」という消費者心理の変化を捉え、定額制のサービス提供モデルが構築されました。音楽配信、動画配信、クラウドストレージなど、様々な分野でこのビジネスインサイトが反映されたサービスが展開されています。

これらの例から明らかなように、企業が市場の最先端を走るためには、単なるニーズ対応ではなく、消費者やビジネスパートナーの深い心理や行動パターンを理解するビジネスインサイトが不可欠であることがわかります。

ビジネス・インサイトに影響を与えるメディアは消費者インサイトと異なる

ビジネス・インサイトの場合、インサイトに影響を与えるメディアが、消費者インサイトとは異なります。

個人のインサイトに対しては、テレビやCM、SNSなどのメディアが大きく影響を与えるのに対し、ビジネス・インサイトでは、専門雑誌やWebサイト、オウンドメディアなどが重要な役割を果たします。これらのメディアは、業界特有の情報や最新のトレンド、専門的な分析などを提供し、企業の意思決定者に影響を与えます。

また、ビジネス・インサイトにおいては、展示会やセミナー、カンファレンスなどのイベントも重要な情報源となります。これらのイベントでは、最新の製品やサービスの紹介、業界のリーダーによる講演、他社との情報交換などが行われ、新たなビジネスチャンスや課題解決のヒントを得ることができます。

さらに、ビジネス・インサイトでは、同業他社や取引先からの情報、業界団体からのレポートなども重要な影響を与えます。これらの情報源は、市場動向や競合状況、規制の変更などについて、より具体的で実践的な洞察を提供することができます。

ビジネス・インサイトに影響を与えるサイトについての記事は下記リンクが参考になります。

関連記事:自社ホームページだけではない!「サイトインサイド」のメリットについて

インサイトの成功事例3つ

インサイトを活用した成功事例を3つ紹介します。インサイトを活かしたビジネスを進める際の参考にしてください。

事例1.ライオン株式会社「トップ スーパーNANOX」

「トップ スーパーNANOX」は、ライオン株式会社が2016年2月に発売した超コンパクト衣料用液体洗剤です。

商品開発の背景には、節水洗濯やまとめ洗いの増加など、現代の洗濯環境の変化があり、従来の「汚れ落ち」への不満を解消するために“スーパーナノ洗浄”技術が導入されました。

洗濯後の「ニオイ」を消費者のニーズとして重視し、皮脂汚れや黄ばみ・黒ずみの防止、消臭・防臭機能を強化しました。

ライオン公式の発表や業界記事によれば、「トップ スーパーNANOX」は発売後に市場シェアが目標を上回り、過去最高の数値を記録したとされています。また、液体高濃度タイプと液体タブレットタイプが衣料用洗剤市場全体の約4割を占めており、その中でNANOXが市場拡大を牽引していることが明記されています。

参考記事
Twitterを使ったキャンペーンで、市場シェアが過去最高になったライオン:日経クロストレンド
“ニオイ・汚れ・衣類の色変化1本で全部断つ。” 衣料用洗剤の常識を覆す、高濃度コンプリートジェル 『NANOX one(ナノックス ワン)』新発売|ニュースリリース | ライオン株式会社

事例2.日清食品株式会社「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」

「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」は、日清食品が2021年4月に発売した国内初のたんぱく質強化カップ麺です。

近年の健康志向の高まりや筋トレブームなどを背景に、「おいしさはそのままに、たんぱく質をしっかり摂りたい」「糖質を控えたい」という消費者インサイトに応える形で開発されました。「カップ麺=ジャンクフード」というイメージを覆し、健康的な選択肢を求める層に支持されています。

2023年12月には、さらに麺の食感や風味を改良し、食物繊維量もアップするなどリニューアルが行われ、2025年には塩分も控えめにした新バリエーションが追加されています。

参考記事
「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」シリーズ3品 (12月中旬発売) | ニュースリリース | 日清食品グループ

事例3.BOTANIST

「BOTANIST(ボタニスト)」は、「植物と共に生きる、ボタニカルライフスタイル」をコンセプトに掲げるヘアケア・ボディケアブランドで株式会社I-ne(アイエヌイー)が販売しています。

現代の「ナチュラル志向」や「自分らしく自然体でいたい」という消費者インサイトに応え、植物由来成分と科学技術のバランスを追求した商品設計を行っています。生活空間になじむナチュラル志向のデザインが特徴です。

ユーザーの使用感やビフォーアフターをSNSで共有しやすい設計となっており、「自分らしさ」「自然体でいたい」という現代的な価値観をブランド体験として広げています。

参考サイト:商品紹介|【公式】BOTANIST [ボタニスト]

関連記事:マーケティング事例紹介 記事一覧

実現可能なインサイトでなければインサイトとはいえない

顧客の購買理由を見抜くために、調査・分析により判明したインサイトでも、現実問題として顧客の体力に見合ったものでなければ実現は不可能です。

インサイトは、実現してはじめて消費者や企業にプラスの効果をもたらすもので、実現ができないインサイトは、そもそもインサイトと呼べません。

さまざまな調査・分析結果から、顧客に見合った実現可能なインサイトを見抜き、着手することが大切です。

数ある調査・分析結果の中から的確にインサイトを見抜け ないと、その後の業務にまで支障をきたしかねません。

近頃は消費者ニーズ重要視型のマーケットイン(顧客ありきの販売戦略)が主流ですが、これからは潜在ニーズと的確なインサイトの把握が求められます。

またBtoBにおいても、潜在的に眠っているニーズや、ビジネス対象者の本音を的確に捉えることが重要です。

消費者インサイト、ビジネス・インサイトの双方において、顧客の購買理由を見抜く場面で、インサイトを明確に把握することが、企画開発やマーケティングを成功させるカギと言っていいでしょう。

関連記事:戦略と戦術の違いとは?マーケティングの具体例をご紹介

まとめ:インサイトを読み取りマーケティング活動へ繋げよう

消費者の購買理由を見抜く場面で使われるインサイトとは、消費者の潜在的なニーズを引き出し、購買欲求へと変化させるためのスイッチのようなものです。

インサイトを分析することで、新しい商品やサービスを生み出せるだけでなく、新たなニーズを生むことも可能です。

インサイトに注目し、マーケティング活動に活かしていきましょう。

よくあるご質問

インサイトとはどういう意味?

インサイトとは「洞察」を意味する英語ですが、ビジネスの分野では、消費者の潜在的なニーズを引き出す動機を指すことが一般的です。インサイトが消費者の購買欲求を刺激し、直感的に「欲しい」という気持ちを起こさせます。購入の動機や動機づけといった意味でも使われますが、「消費者の気持ちの根底にあるもの」という意味で用いることもあります。

インサイトはなぜ必要なの?

消費者の製品・サービスに対するニーズにいち早く気付くために、インサイトは必要な要素です。インサイトの発見は、消費者の気持ちを反映した製品・サービス、販売方法、宣伝方法などを選択できるようになるため、消費者の共感を得やすく、結びつきを強化するきっかけになることもあります。また、新しい顧客の開拓にも、インサイトは役に立ちます。

インサイトとニーズの違いは?

ニーズは、消費者がすでに自覚している感情をベースにしたもので、「顕在化した欲求」と言えます。一方のインサイトは、消費者自身がまだ自覚していない「潜在的な心理」を指し、欲求までに至っていない感情をあらわします。インサイトを注意深く分析することで、消費者に「なぜ今までなかったんだろう」「まさにこれが欲しかった!」と思わせるような、魅力的な製品やサービスを開発することが可能です。

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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