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ブランディングの本当の意味を知る!正確に把握して始めよう!

2021.11.4
読了まで約 5

ビジネスの世界でよく耳にする「ブランディング」という言葉。
意味や使い方を明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか?
ブランディングとは「〇〇といえば××だよね」という、共通の認識を消費者にもってもらうためのアクションのことです。
「抽象的で難しい」「結局ブランディングって何?」という方のために、今回はブランディングについて理解を深めて頂くための記事になります。
さらにブランディングに力を入れることで、会社にとってどんなメリットがあるのか?ブランディング戦略の具体的な方法までご紹介します。
会社のブランディングができていなかったり、ブランディングの概念に行き詰まっている方は参考にしてみてください。

ブランディングとは

ブランディングの使い方を理解する上で、まずは前提となる「ブランド」の概念を説明します。
「ブランド(Brand)」の語源は、古ノルド語で"焼印をつける"という意味の 「brandr(ブランドル)」と考えられています。
昔は自分の家畜と他人の家畜を間違えないように焼印をつけて区別していたことから、ブランドには「類似する他のものから区別するための諸要素」といった意味があります。

ブランドには下記のような要素があります。
・名前
・色
・ロゴマーク
・音楽
・キャラクター
キャッチコピー
・パッケージ
・匂い

「このロゴマークといえばこの企業」「〇〇といえばあの商品だよね」など、少し考えただけでもいくつか思いつくのではないでしょうか?
このように、ブランドとは消費者一人ひとりの心の中に存在する概念です。
そのため企業側が「これは良い商品です」「このサービスにはこんな価値があります」と市場に広めたとしても、消費者に認められなければブランドとは言えません。

消費者に認めてもらい、共通の認識をもってもらうためのアクションが「ブランディング」です。
そしてブランドの独自性や価値を高め、企業のポジションを明確化することがブランディングの目的です。

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ブランディングの構成要素

ブランディングを行う上で、ブランドの構成要素を理解する必要があります。
ブランドは主にブランドアイデンティティ・抽象的ブランドメディア・可視的ブランドメディアの3要素から成り立っています。

ブランドアイデンティティ

「消費者にどう思われたいか」を明確にした上で、ブランドのビジョンや特徴を言語化したものがブランドアイデンティティです。
ブランドアイデンティティが曖昧だと、ブランドのストーリーやメッセージをきちんと届けることができません。

抽象的ブランドメディア

ブランドアイデンティティを具体的にしたもので「コード」と「スタイル」に大別されます。
「コード」はキャッチコピーなど、ブランドアイデンティティを言葉にしたもので、「スタイル」はロゴやデザインといった目に見える形に表したものを指します。

可視的ブランドメディア

抽象的ブランドメディアの「コード」や「スタイル」を、テレビCMや雑誌、新聞広告、Webメディアなどのコンテンツとして、一般的にわかりやすい形に可視化したものです。

ブランディングのメリット

ブランディングを行なう最終的な目標は「企業価値の向上」です。
ブランディングが成功することで、会社のファンや商品のリピーターが増えたり、価格競争に巻き込まれることがなくなったり、さらには人材採用の側面でも他社との差別化を図ることができます。具体的に説明していきます。

顧客の獲得、リピート率の向上

「自分たちのブランドがどう思われたいか」を明確にすることで、消費者もブランドに対するイメージを持ってもらいやすくなります。「〇〇と言えばあの商品だよね」と消費者に認識してもらうことができれば、購入するきっかけとなり、さらにはファン化することで商品のリピート率も向上します。

価格競争の面で有利になる

例えば、見た目も性能も同じ商品Aと商品Bが並んでいた場合に「有名なメーカーだし、商品Aにしよう」という消費者心理がはたらくことがあります。さらにこの場合、商品Bより商品Aの方が多少価格が高くても、商品Aを購入してもらえる可能性が高くなります。
消費者にとってブランド力が高い会社や商品は、名前を知っている「安心感」が生まれるためです。
一方でブランディングができていないと、同じ商品が並んでいた場合に「値下げ」という手段でしか差別化を図ることができなくなります。
ブランディングを行うことで価格以外の価値を見出すことができれば、価格競争をすることなく消費者に認識してもらうことができます。

人材の採用に繋がる

東京ディズニーランドで働くスタッフは、採用前からディズニーランドのファンであることが多く、前述した「ブランドアイデンティティ」を理解していることが多いです。
適切なブランディングがなされた結果、求人応募の増加や優秀な人材の採用、採用後のミスマッチを減らすことにつながります。
さらに知名度のある企業は、求人広告への掲載を減らしてもターゲット人材からの応募が来る可能性があるため、本来必要な採用コストの削減もできます。
また、一般的にブランド力、知名度の低い企業でもある特定の情報に特化させたブランディングをすることで採用力の強化、母集団の形成~ミスマッチの軽減にまでつなげることは可能です。

関連記事:採用サイトと採用オウンドメディアの違いとは?メリット・デメリットをご紹介

ブランディング戦略の考え方

ブランディングの提供価値を最大化するためには、どういった戦略を立てたら良いでしょうか。
ブランディング戦略の考え方について、大きく3つに分けて解説していきます。

環境分析を行う

ブランディングを行う上で欠かせないのはSWOT分析3C分析PEST分析といった環境分析です。
ブランディングは市場における競合他社との差別化を図ることが目的ですが、まずは自社の置かれている現状を客観的に把握することから始めなくてはなりません。
自社の強みや弱みを洗い出し、競合の市場、消費者のニーズ、自社のターゲット層を明確にします。

ブランドアイデンティティの確立とアウトプット

次に、ブランドアイデンティティを考えます。上記で説明した「消費者にどう思われたいか」という部分を明確に言語化し、ブランドの価値を確立させます。
ブランドアイデンティティが確立したら、抽象的ブランドメディアや可視的ブランドメディアに落とし込み、情報を発信します。

評価指標の設定

ブランディングの施策を評価する方法として「ブランド・エクイティ」という概念があります。ブランド・エクイティを高め続けることができればリピーターの獲得、さらに消費者の愛着度(ブランド・ロイヤリティ)を高めることができ、良いサイクルに繋がります。

【ブランド・エクイティの5つの概念】
①名前の認知
ブランド名が認知されている度合いのことをいいます。
広く認知されているブランドには安心感があり、消費者に選択される可能性も高くなります。

②知覚品質
消費者がブランドに対して感じている品質のことです。
品質とは機能・性能だけでなく、ブランドに対する信頼性やサービス、雰囲気といった価値も含まれます。
企業側の想定する品質とは異なり、あくまでも消費者目線である点が重要です。

③ブランド・ロイヤルティ
ブランド・ロイヤルティは「ある特定のブランドを購入したい」という消費者の気持ちで、ブランドへの愛着度を表したものです。
ブランド・ロイヤルティが高まることでリピーターの増加や、プレミアム価値の増加、広告宣伝費などのコスト削減が可能になります。

④ブランド連想
ブランド連想とは、消費者がブランド名を聞いたときに思い浮かぶすべてのものを指します。
たとえば「Apple」と聞くとiPhoneやiPad、Macといった製品の情報から、シンプルで洗練されたデザイン、毎回注目されている新製品発表会や豊富なアクセサリ等。ブランド連想が多いほど、指名買いや指名検索などで有利にはたらきます。
この連想が弱いブランドは感情移入されることも少なく、ブランド・ロイヤルティを獲得するのは難しくなってきます。

⑤その他の資産
前述した4つの要素以外の無形資産を指します。会社独自の技術を守るための「特許」や、同様のデザインや名前の使用ができないようにする「商標権」などがこれに当たり、競合他社からブランドを守る力になります。

関連記事:商標登録を徹底解説します!円滑に進めるためのやり方とは?

まとめ

今回はブランディングの本来の意味から、基本的な知識について説明しました。

ブランディングが成功すると競合との差別化を図ることができます。
さらに消費者の意識の中に良いイメージが浸透することで、企業や商品の選択・購入に繋がる可能性が広がります。こうして企業が長期的に成功する仕組みを構築することが、ブランディング戦略の一つと言えます。
「ブランド・アイデンティティ」を明確にし、消費者にビジョンや想いを共通認識してもらうためにも、ブランド要素やブランド体験を駆使しながら企業価値を磨き続けていきましょう。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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