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事業のさらなる発展に繋がる「リブランディング」とは? 意味や成功のポイントを徹底解説

2023.2.7
読了まで約 10

リブランディングとは、一度作った既存のブランドを時代や社会の変化に合わせて再構築することです。ブランディングを行っていた企業などは、リブランディングすることで企業イメージを一新することができます。

今回の記事では、リブランディングの概要やメリット、リブランディングを行う際のポイントについて解説していきます。ブランド戦略の見直しや、顧客ニーズの変化への対応など、リブランディングの重要性を理解することで、企業の持続的な成長につながるインサイトを得ることができるでしょう。

リブランディングとは?

リブランディングとは、「ブランディング」に「再び」を意味する「re」がついた言葉で、企業が構築してきた既存のブランドを時代や社会の変化に合わせて再構築することを指します。このプロセスは、ブランドの魅力やアピール力を蘇らせ、顧客との関係を再構築する重要な取り組みです。

リブランディングは、単なるキャッチフレーズや一部分の変更ではなく、ブランド全体を見直し、再構築することを意味します。これには、ロゴデザインの刷新、ブランドメッセージの再定義、顧客ターゲットの見直しなど、幅広い要素が含まれます。ただし、企業のミッションやビジョンといったブランド経営の根幹となる部分は通常変更しません。

リブランディングの目的は、ブランドの価値を向上させ、市場での競争力を強化することにあります。例えば、時代遅れになったイメージを刷新したり、新しい顧客層にアピールしたりすることで、ブランドの存在感を高めることができます。また、企業の方向性の変更や新規事業への進出に伴い、リブランディングを行うケースもあります。

重要なのは、リブランディングを通じて、企業の「Why」(なぜ存在するのか)は維持しつつ、「How」(どのように実現するか)や「What」(何を提供するか)を時代に合わせて大きく変えていくことです。これにより、企業の核心的な価値観を保ちながら、新しい市場環境に適応することが可能となります。

リブランディングは長期的な視点で取り組むべき戦略的なプロセスです。一朝一夕には完了せず、継続的な努力と調整が必要となります。成功したリブランディングは、企業イメージを一新し、新たな成長の機会を生み出す可能性を秘めています。

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リブランディングを行うメリット

リブランディングには、企業にとって多くのメリットがあります。既存のブランドを見直し、再構築することで、ブランドの魅力をより効果的に伝えることができます。

まず、コスト面でのメリットが挙げられます。一からブランドを構築する場合と比べて、リブランディングは既存のブランド資産を活用するため、費用的にも時間的にもコストを抑えることができます。これは特に中小企業にとって大きなメリットとなります。

次に、顧客との関係性を維持しながら新たなアプローチが可能になります。リブランディングでは既存のブランドを完全に廃止するわけではないので、これまで愛着を持って商品やサービスを利用してくれていた顧客たちに対して、新しい価値提案ができます。このアプローチにより、顧客ロイヤリティを高めることができます。

さらに、企業のブランド価値向上にも繋がります。ブランドは企業にとって貴重な無形資産です。リブランディングを通じて、企業としてのブランド価値を改めて構築することで、今後の経営に好影響を与えます。これは、投資家や株主からの評価向上にも寄与します。

また、リブランディングは社内の活性化にも効果があります。新しいブランドイメージの構築過程で、従業員のモチベーション向上や組織の一体感醸成にも繋がります。これにより、企業文化の強化や人材定着率の向上も期待できます。

最後に、市場での競争力強化も重要なメリットです。リブランディングにより、時代や顧客ニーズの変化に適応し、競合他社との差別化を図ることができます。これは、新規顧客の獲得や市場シェアの拡大に繋がる可能性があります。

以上のように、リブランディングは企業にとって多面的なメリットをもたらす戦略的な取り組みといえます。ただし、成功するためには綿密な計画と実行が不可欠です。

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リブランディングの進め方

リブランディングは企業にとって重要な取り組みですが、その進め方には慎重さと戦略性が求められます。時代の変化に合わせてブランドを再構築するリブランディングのプロセスは、大きく3つのステップに分けられます。

まず1つ目は、現状の確認・分析です。自社のブランドの現在のポジショニングや顧客からの評価を客観的に把握し、改善が必要な点を明確にします。このステップでは、ブランド価値の再評価も行います。

2つ目は、新ブランドの策定です。現状分析を踏まえ、新たなブランド戦略を立案します。この際、既存のブランド資産を活かしつつ、新しい要素を取り入れることが重要です。ブランドアイデンティティの再定義や、新しいビジュアルアイデンティティの創出などが含まれます。

最後に3つ目は、新ブランドの認知・浸透です。策定した新ブランドを社内外に効果的に伝え、浸透させていくステップです。ここでは、様々なコミュニケーション手段を用いて、新しいブランドメッセージを一貫して発信していきます。

これらのステップを通じて、企業は自社のブランド価値を再構築し、市場での競争力を高めることができます。リブランディングは単なるロゴやデザインの変更ではなく、企業の根幹に関わる重要な取り組みであることを忘れてはいけません。

ここからは実際のリブランディングの進め方について解説します。

現状の確認・分析

リブランディングを効果的に実施するためには、まず現状のブランドの確認と分析が不可欠です。この段階では、自社のブランドポジショニングや顧客からの評価を客観的に把握し、現在のブランドが市場でどのように機能しているかを詳細に分析します。

具体的には、以下の点に注目してリブランディングの現状分析を行います:

  1. ブランド認知度:顧客や市場全体における自社ブランドの認知度
  2. ブランドイメージ:顧客が抱く自社ブランドに対するイメージや印象
  3. 競合他社との差別化:市場における自社ブランドの独自性や競争優位性
  4. 顧客ロイヤリティ:既存顧客の継続利用率や推奨意向

これらの要素を総合的に評価することで、リブランディングの必要性や方向性を明確にすることができます。また、自社ブランドの強みや弱み、関連する社会情勢なども整理し、SWOT分析などのフレームワークを活用すると効果的です。

リブランディングの成功には、現状を正確に把握することが不可欠です。この分析結果に基づいて、「どのようなリブランディングを行えば効果的か」を戦略的に検討していくことが重要です。客観的なデータや顧客の声を重視し、感覚的な判断に頼らないようにしましょう。

さらに、リブランディングの目的を明確にすることも重要です。単なるイメージ刷新なのか、新規顧客の獲得なのか、あるいは既存顧客との関係強化なのか、目的に応じて適切な戦略を立てることができます。

現状分析を通じて、リブランディングの必要性と方向性が明確になれば、次のステップである新ブランドの策定へと進むことができます。綿密な現状分析は、効果的なリブランディングの礎となるのです。

新ブランドの策定

現状の確認・分析を行った後は、リブランディングの核となる新ブランドの戦略を策定していきましょう。

新ブランドの策定を行う際は、既存ブランドの強みを十分に活かすことが重要です。既存ブランドには、変えるべき点と変えるべきではない点が存在するはずです。企業の理念やミッションなど、ブランドの根幹となる部分は変えずに、顧客に向けた価値提案や表現方法を見直していくのがリブランディングの基本的なアプローチです。

変えるべきではない点を保持したまま、ポジショニングや商品・サービスの変更点を探っていきましょう。また、狙うターゲット層に新しい商品・サービスを効果的に提供するためのマーケティング戦略も同時に考える必要があります。

新ブランドの策定は、客観的な視点で練っていく必要があります。自分だけの考えに固執せず、その新ブランドを見るステークホルダー達の目線で考えていきましょう。例えば、顧客、従業員、取引先、投資家など、様々な立場からブランドの魅力や課題を検討することが大切です。

リブランディングの成功には、一貫性のあるブランドメッセージの構築が不可欠です。新しいロゴやスローガン、ビジュアルアイデンティティなどを通じて、ブランドの新しい方向性を明確に伝えられるよう工夫しましょう。

また、デジタル時代におけるリブランディングでは、オンラインプレゼンスの強化も重要な要素となります。ウェブサイトのリニューアルやSNS戦略の見直しなど、デジタルチャネルを通じた新ブランドの発信方法も併せて検討しましょう。

新ブランドの認知・浸透

新しいブランドを再構築したら、認知・浸透させるためのアクションを行っていきましょう。リブランディングの成功には、この段階が非常に重要です。

まずは認知していただかなければ、浸透もできません。企業であれば最初に社内に認知・浸透させていき、次に外部への認知・浸透を狙っていきましょう。社内外のステークホルダーに新しいブランドの価値を理解してもらうことが、リブランディングの効果を最大化する鍵となります。

認知・浸透の方法は様々ありますが、どのような方法が一番伝えやすいかを考えてアクションを行うことが重要です。例えば、SNSを活用したキャンペーンイベントの開催プレスリリースの配信などが効果的な手段として挙げられます。

ステークホルダーにはどのような伝え方が効果的か、狙っているターゲット層にはどのように価値を感じていただくかなどを綿密に考えましょう。リブランディングの目的や新しいブランドの特徴に合わせて、最適なコミュニケーション戦略を立てることが大切です。

また、リブランディング後のブランドモニタリングも忘れずに行いましょう。新しいブランドがどのように受け入れられているか、顧客の反応や市場での評価を定期的に確認し、必要に応じて戦略の微調整を行うことで、より効果的なリブランディングを実現できます。

関連記事:パルス消費に注目しブランド価値を向上させたカカクコムの施策とは?

リブランディングを行う際のポイント

リブランディングを行っても、企業として経営の発展が見込めなければ、それは成功とは言えません。リブランディングの効果を最大化し、企業価値を高めるためには、戦略的なアプローチが不可欠です。

より経営の発展ができるように、ここからはリブランディングを行う際の重要なポイントについて解説していきます。これらのポイントを押さえることで、効果的なリブランディングを実現し、ブランド価値の向上につなげることができます。

リブランディングは単なるロゴやデザインの変更ではなく、企業のアイデンティティや市場での位置づけを再定義する重要な取り組みです。そのため、綿密な計画と実行が求められます。以下に挙げるポイントを参考に、自社のリブランディング戦略を練り上げていきましょう。

なお、リブランディングの成功には、社内外のステークホルダーの理解と協力が不可欠です。社員や取引先、顧客などに対して、リブランディングの意図や目的を明確に伝え、共感を得ることが重要です。このコミュニケーションプロセスも、リブランディングの成否を左右する重要な要素となります。

サービス内容やターゲティングの見直し

リブランディングにおいて、企業としてサービス内容やターゲティングの見直しは必須です。時代の変化に合わせてブランドを再構築する際、顧客ニーズや市場動向を十分に分析し、リブランディングの方向性を定める必要があります。

今まで強く支持されていた商品・サービスであっても、長い時間が経つと顧客は飽きてしまい、売り上げが落ちてしまうことがあります。そのため、定期的にリブランディングの必要性を検討することが重要です。

顧客や世間が求めるものは、時代や社会情勢によって大きく変化します。そして時代や社会情勢が変わるスピードはとても速いため、求められるものを常に模索する必要があります。リブランディングを通じて、これらの変化に対応し、ブランドの価値を維持・向上させることが可能となります。

ブランド戦略の策定においては以下の点を見直しましょう。

  • 商品・サービスの内容
  • ターゲティング
  • 市場における立ち位置(ポジショニング)
  • マーケティング方法

特に、ターゲティングの見直しは重要です。既存の顧客層だけでなく、新たな顧客層の開拓を視野に入れることで、ブランドの成長機会を広げることができます。また、リブランディングによって、これまでとは異なる市場セグメントにアプローチすることも可能となります。

サービス内容の見直しでは、既存の強みを活かしつつ、新たな価値提案を行うことが求められます。顧客のニーズや競合他社の動向を踏まえ、自社の独自性を打ち出せるようなサービス改善や新規サービスの開発を検討しましょう。

リブランディングを成功させるためには、これらの要素を総合的に見直し、一貫性のあるブランド戦略を構築することが重要です。顧客との接点を増やし、ブランドの認知度と好感度を高めることで、リブランディングの効果を最大化することができるでしょう。

既存ブランドの資産を活用する

リブランディングは既存のブランドを「1から変える」わけではなく「構築し直す」ので、既存ブランドの資産を効果的に活用することが重要です。新ブランドの策定を行う際は、変えるべき点と変えるべきではない点をしっかりと区別し、ブランドの核となる部分は維持しながら、時代に合わせて進化させていくことが求められます。

特に、長年にわたって築き上げてきた顧客との信頼関係は非常に貴重な資産です。リブランディングを行う際も、これまで商品・サービスを利用していただいた顧客たちからの信頼をそのまま引き継ぎながら、新しいブランドイメージを構築していくことが大切です。

また、既存のブランドロゴやキャッチフレーズなどにも、顧客の記憶に残る要素が含まれている可能性があります。これらの要素を完全に捨て去るのではなく、リブランディングの過程で再解釈し、新しい形で取り入れることで、ブランドの連続性を保ちつつ新鮮さを演出することができます。

さらに、企業の歴史や伝統、これまでの実績なども重要なブランド資産です。リブランディングによって企業イメージを刷新する際も、これらの資産を適切に活用することで、信頼性と革新性を両立させたブランドを構築することが可能となります。

リブランディングを行う際は大きな施策を行う

リブランディングを行う際は、中途半端な対応ではなく、大規模かつ効果的な施策を実施することが重要です。単に社名やキャッチコピーを微修正したり、Webサイトを少しリニューアルしたりするだけでは、リブランディングの本来の目的を達成できない可能性があります。

リブランディングの本質は、企業や商品の「見え方」や「思われ方」を大きく変革し、魅力やアピール力を再構築することにあります。そのためには、社名やロゴ、Webサイトなどの外観的要素だけでなく、新規事業の立ち上げや既存事業の抜本的な見直しなど、企業活動全体に及ぶ大胆な取り組みが求められます。

例えば、以下のような大規模な施策を検討することが効果的です:

  1. ブランドアイデンティティの刷新: ロゴ、カラーパレット、タイポグラフィなどの視覚的要素を全面的に見直し、新しいブランドイメージを構築する。
  2. 製品ラインナップの再構築: 既存製品の改良や新製品の開発を通じて、顧客ニーズにより適合したポートフォリオを作り上げる。
  3. マーケティング戦略の刷新: ターゲット顧客層や販売チャネルの見直し、新たな広告キャンペーンの展開など、マーケティング活動全体を再設計する。
  4. 組織文化の変革: 社内の価値観や行動規範を見直し、新しいブランドアイデンティティに沿った組織文化を醸成する。

このような大規模な施策を通じて、リブランディングの効果を最大化し、企業の競争力を高めることができます。ただし、費用対効果を十分に考慮し、企業の財務状況や経営資源とのバランスを取りながら、適切な規模の施策を選択することが重要です。

リブランディングは長期的な視点で取り組むべき戦略的施策です。大規模な変革を通じて、顧客や市場に強いインパクトを与え、新たなブランド価値を創造することが、リブランディングの成功につながります。

時間をかけて取り組む

リブランディングには十分な時間をかけて取り組むことが重要です。新しいブランドの構築には時間がかかり、すぐに効果が現れるとは限りません。リブランディングを行った直後は、一時的に否定的な意見が出ることもあるでしょう。しかし、そこで慌てて元のブランドに戻すのは避けるべきです。せっかく構築した新しいブランドの価値を損なう可能性があるからです。

リブランディングの効果は、即座に現れる場合もあれば、時間をかけて徐々に表れる場合もあります。成果が見えにくい時期があっても焦らず、一定期間をおいて効果の確認と分析を行うことが大切です。ブランドは育てていくものであり、継続的な確認・分析・行動のサイクルを繰り返すことで、リブランディングの真価が発揮されます。

また、リブランディングの過程では、顧客やステークホルダーとの対話を重視することも重要です。新しいブランドイメージや価値観を浸透させるには、時間をかけてコミュニケーションを取り、理解を深めていく必要があります。このプロセスを通じて、ブランドの認知度や好感度を高めることができます。

リブランディングは一朝一夕には完成しません。長期的な視点を持ち、粘り強く取り組むことで、企業の成長と発展につながる効果的なリブランディングを実現できるのです。

関連記事:企業・ブランドのファンになる要因は?7割以上が「サービス・商品の質」と回答

リブランディングに成功した企業

世の中では実際に効果的なリブランディングを行い、さらに事業の発展を行っている企業が多数存在します。リブランディングは、企業イメージを刷新し、新たな顧客層の獲得や既存顧客との関係強化に繋がる重要な戦略です。

成功事例として、老舗企業から新興企業まで、様々な業界でリブランディングの効果が見られます。これらの企業は、時代の変化や消費者ニーズの変化を敏感に捉え、自社のブランド価値を再定義することで、市場での競争力を高めています。

リブランディングの成功には、綿密な市場分析とターゲット顧客の理解が不可欠です。また、一貫性のあるブランドメッセージの発信や、従業員の意識改革なども重要な要素となります。これらの要素を適切に組み合わせることで、企業は新たな成長の機会を掴むことができるのです。

以下では、リブランディングに成功した具体的な企業事例を紹介します。これらの事例から、効果的なリブランディング戦略のヒントを得ることができるでしょう。

湖池屋

ポテトチップスなど人気のお菓子を販売している湖池屋は、新社長の就任とともにリブランディングを行いました。

リブランディングを象徴する商品として販売したのが、「KOIKEYA PRIDE POTATO」です。「妥協なく一番おいしいポテトチップスをつくる」という原点に立ち返り、今までのポテトチップスのパッケージデザインとは全く違ったパッケージデザインを採用しました。

このリブランディングの取り組みは、湖池屋のブランドイメージを大きく刷新することに成功しました。新しいパッケージデザインは、高級感と品質の高さを強調し、消費者の注目を集めました。また、「PRIDE POTATO」というネーミングは、湖池屋の製品に対する自信と誇りを表現し、ブランドの価値を高めることに貢献しました。

結果として、このリブランディングは新しい顧客層の獲得にも成功し、湖池屋の売上と市場シェアの拡大に大きく貢献しました。リブランディングという新しい取り組みを行い、商品のヒット・企業の発展に効果的に繋げた成功例と言えるでしょう。

とらや

羊羹など和菓子の老舗として有名な「とらや」室町時代後期に創業し、約500年もの歴史を持つ、日本を代表する和菓子の老舗です。伝統を守りつつ、時代に合わせて少しずつブランド表現や商品デザインを進化させてきました。

海外店舗や一部用途では「TORAYA」というローマ字表記を併用していますが、ブランドの根幹をなす「とらや」の和文ロゴは継続して使用されています。

商品パッケージや書式についても、急激な統一や全面的な刷新ではなく、伝統的な意匠や和の美意識を大切にしつつ、細やかな改良や現代的な要素の取り入れが行われています。

たとえば、パッケージの素材や色使い、書体などにおいて、時代に合わせた工夫が加えられていますが、「伝統を守る」姿勢が一貫しています。

関連記事:オムニチャネルでブランド力を上げる/チャネル連携で得られるメリットや注意点とは?

まとめ

今回の記事では、リブランディングの概要やメリット、リブランディングを行う際のポイントについて解説しました。

リブランディングとは、商品・サービスなど企業が創りあげてきた既存のブランドを構築し直すことを意味します。時代の変化によって流行が変わったり、長年経ったことにより顧客から求められにくくなってきたりした際に、魅力やアピール力を蘇らせるための取り組みです。

リブランディングを行う際の重要なポイントをまとめると以下の通りになります。

  • サービス内容やターゲティングの見直し
  • 既存ブランドの資産を活用する
  • 行う際は大きく施策を行う
  • 時間をかけて取り組む

もっとも、リブランディングを行っても、企業として経営が発展しない、事業が発展しないといった場合はリブランディングが成功したとは言えません。

効果的で意味のあるリブランディングにするためにも、時代や市場に合わせてブランドを構築し、大切に育てていくことが重要です。リブランディングは単なる表面的な変更ではなく、企業の核心的な価値観を再定義し、顧客との関係性を深める機会でもあります。

また、リブランディングの成功には、綿密な市場調査とデータ分析が不可欠です。顧客のニーズや競合他社の動向を把握し、自社の強みを最大限に活かすリブランディング戦略を立てることが求められます。

最後に、リブランディングは一度で完結するものではなく、継続的なプロセスであることを忘れてはいけません。市場環境の変化に応じて、常にブランドの価値を見直し、必要に応じて調整を加えていくことが、長期的な成功につながるのです。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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