SEOは、検索エンジン最適化の略で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでの検索結果におけるWebサイトのランクを向上させることに焦点を当てたデジタルマーケティング戦略です。SEOを意識して、Webサイトを作る際に大切なことの1つにサイトマップがあります。
サイトマップは、Webサイト全体の構造を示す「地図」のようなものです。これは、検索エンジンがあなたのWebサイトを効率的に発見し、インデックス化するのを助けるとともに、ユーザーがサイト内の情報を素早く見つけるためのナビゲーションツールとしても機能します。
サイトマップには主に2種類あります。
●HTMLサイトマップ:ユーザー向けに作成され、サイト訪問者がWebサイトの構造を理解し、必要な情報にアクセスしやすくするためのものです。
●XMLサイトマップ:検索エンジン向けに作成され、クローラーがサイト内のページを効率的に見つけ、インデックス化するのを助けます。
SEOとサイトマップの関係は密接です。適切に構成されたサイトマップは、以下のようなSEO上の利点をもたらします。
●インデックス化の促進:検索エンジンがサイト内の全てのページを見つけやすくなります。
●クロールの効率化:重要なページを優先的にクロールさせることができます。
●サイト構造の明確化:論理的なサイト構造を示すことで、コンテンツの重要性を伝えやすくなります。
●ユーザビリティの向上:ユーザーがサイト内を迷わずに移動できるため、滞在時間が増加し、間接的にSEOに良い影響を与えます。
サイトマップの作成には、手動で作成する方法や、WordPressなどのCMSのプラグインを使用する方法、専用のツールを利用する方法などがあります。どの方法を選択するかは、サイトの規模や更新頻度、技術的なスキルなどによって異なります。
サイトマップを作成したら、Googleサーチコンソールなどのツールを使って検索エンジンに提出することで、よりスムーズなインデックス化を促進できます。
このように、サイトマップはSEO戦略の重要な一部であり、適切に実装することで、検索エンジンとユーザーの両方にとって価値のあるWebサイトを構築する手助けとなります。
関連記事:サイトマップとは?SEOの効果と作成方法や送信方法について
目次
サイトマップとは
サイトマップとは、ユーザーと検索エンジンの両方がWebサイトをサポートするのに役立つように設計された「サイト全体の地図」のことを指します。Webサイトの内容をリスト化しGoogleなどの検索エンジンやサイト訪問者がコンテンツを把握しやすいように設計する必要があります。SEO対策の一環として、サイトマップの作成と活用は非常に重要です。
Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンは、クローラーと呼ばれるbot(ボット)を駆使してサイトマップからサイト上のさまざまなページを見つけます。サイトマップが無いと、検索エンジンは優先度の低いページに集中してしまい、優先度の高いページを見逃してしまうリスクを持ちます。
また、サイトマップを作成することで、サイト全体の構成を把握しやすくなります。複数人で作業をする場合にも、全員が共通認識を持ちやすくなるなどのメリットもあります。さらに、ユーザーにとっても、サイトマップは目的のページを素早く見つけるための有用なツールとなります。
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・サイトマップ(構成図)の作り方を解説!SEO対策に適したサイトマップとは
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サイトマップの重要性
サイトマップを持つことの主な重要性の1つは、SEO戦略をサポートすることです。検索エンジンは、ボットやスパイダーと呼ばれるクローラーを使用してWebサイトを調べ、インデックス化しページ上のコンテンツの詳細を調べます。このクローラーにサイトマップの情報を与えることで、迅速なインデックス作成をサポート出来ます。そうすることにより、ユーザーがキーワードを検索したときにクローラーが表示をするのが簡単になります。サイトマップは、HTMLリンクを含まないAdobe FlashやJava Scriptを使用するWebサイトにとっては特に重要になります。
Googleはクローラーが見逃しやすい動画などの動的ページを見つけやすくするために、Googleサイトマップを作成しています。Bingや他の検索エンジンもこのプロトコルをサポートしており、重要性がうかがえます。
またサイトマップは、検索エンジンにとって重要なだけでなく、Webサイト上で特定のページを探しているユーザーにも役立ちます。特に内部リンクはSEOに強力であり、Webサイト訪問者がサイトのページをクリックしやすくすることで、滞在時間を増やしてくれる効果も期待できます。
そのため、サイトマップは検索エンジンとユーザーの両方にとって有用と言えます。さらに、適切に構成されたサイトマップは、SEOの観点からWebサイトの階層構造を明確に示し、重要なページの優先順位を検索エンジンに伝えることができます。これにより、検索結果での表示順位向上につながる可能性があります。
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SEOとは
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、広告などを省いた純粋な検索結果であるオーガニック検索結果のWebページを他のサイトと比較して検索しやすくすることです。
Googleなどの検索エンジンは、クローラーを使用して、インターネット上に掲載されているコンテンツに関する情報を収集します。クローラーは認知のWebページから開始し、そのサイト内のページへの内部リンクと他のサイトのページへの外部リンクをたどります。
ユーザーが検索窓にキーワードを入力すると、検索エンジンは複雑なアルゴリズムを使用して、そのキーワードに最も適した情報を表示します。その一連の流れをスムーズにし、Webサイトの関連性、使いやすさを向上させることでGoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンの検索結果のランキングを向上させます。
自分のWebサイトの情報をGoogleなどの検索エンジンに理解しやすいよう最適化し、上位にランキングされるように対策をすることで、アクセス数を拡大し広告を打たずに集客が可能になるなどのメリットがあります。SEOとサイトマップは密接な関係にあり、適切なサイトマップを作成することでSEO効果を高めることができます。
関連記事:
・SEOとは?10個の基本的なSEOと注意点
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・SEO対策の費用と料金相場を解説します!費用早見表もご紹介
サイトマップの種類
サイトマップには、ユーザー向けに作成されるHTMLファイルと、検索エンジン向けに作成されるxmlファイルの2種類のファイル形式があります。HTMLサイトマップは、サイト訪問者が表示でき、特定のページへの移動を支援するためのサイトマップです。
一方、xmlサイトマップは、検索エンジンのみが理解できる、SEO対策に特化した検索エンジン専用のサイトマップと言えます。これら2つのサイトマップは異なる性質を持ちますが、どちらも重要であり、現在では両方のサイトマップを作成することが推奨されています。
HTMLサイトマップはユーザーエクスペリエンスの向上に寄与し、xmlサイトマップは検索エンジンのクローラーがサイト構造を理解しやすくするため、両方を併用することでより効果的なサイト運営が可能になります。サイトの規模や目的に応じて、適切なサイトマップ戦略を選択することが重要です。
HTMLファイル
HTMLサイトマップは、ユーザーをナビゲートするためのファイルです。サイト訪問者をサイトマップに移動させることで、見つけられない・埋もれてしまっているトピックを見つける手助けをしてくれます。またサイト製作者も、自分のサイトを整理し情報を可視化することでより良いサイトが作成でき、検索エンジンに対してユーザーファーストであることを示すことができます。HTMLサイトマップは、SEO対策の一環として、ウェブサイトの構造を明確に示し、ユーザビリティを向上させる重要な役割を果たします。これにより、ユーザーの滞在時間が増加し、結果としてサイトの評価が向上する可能性があります。
xmlファイル
xmlサイトマップは、検索エンジンがWebサイト上のページを発見するのに役立ちます。Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンで読み取り可能なページのxmlサイトマップです。サイトのURLを一覧表示して、検索エンジンのクローラーがサイトをより適切にナビゲートしてインデックスに登録できるよう、サイトの各ページに関する情報を掲載することができます。xmlサイトマップは、SEO対策において重要な役割を果たし、検索エンジンにサイト構造を効率的に伝えることができます。これにより、クローラーがサイト内の重要なページを見逃すリスクを軽減し、より確実にインデックス化を促進することができます。
サイトマットおススメツールを使った作成手順
サイトマップの作成は、SEO対策において重要な要素の一つです。ここでは、HTMLサイトマップとxmlサイトマップの2種類について、おすすめのツールを使用した作成手順を紹介します。これらのツールを活用することで、効率的にサイトマップを作成し、検索エンジン最適化(SEO)に貢献することができます。
HTMLサイトマップは主にユーザー向けに作成され、サイト訪問者がウェブサイト内の情報を容易に見つけられるようにするためのものです。一方、xmlサイトマップは検索エンジン向けに作成され、クローラーがサイト内のページを効率的に発見し、インデックス化するのを助けます。
両方のタイプのサイトマップを作成することで、ユーザビリティとSEOの両面から、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させることができます。以下では、それぞれのサイトマップの作成方法について、具体的なステップを説明していきます。
HTMLサイトマップ
HTMLサイトマップは、ユーザーをナビゲートするためのファイルです。サイト訪問者をサイトマップに移動させることで、見つけられない・埋もれてしまっているトピックを見つける手助けをしてくれます。また、SEO対策の一環としてサイト製作者も、自分のサイトを整理し情報を可視化することでより良いサイトが作成でき、検索エンジンに対してユーザーファーストであることを示すことができます。HTMLサイトマップは、ウェブサイトの構造を明確に表示し、ユーザーエクスペリエンスを向上させる重要なツールとなります。
HTMLサイトマップ作成手順
①ワードプレスのプラグインからPs Auto Sitemapを新規追加し、有効化します。このプラグインはSEO対策に効果的なHTMLサイトマップを簡単に作成できます。
②固定ページの作成
Ps Auto Sitemapは固定ページがこの後行う設定に必要になります。インストールが完了したら、まず固定ページを作成します。
・固定ページから新規作成をクリック。
・タイトルにサイトマップ、URLスラッグにsitemapと入力。
・本文入力の際に、+マークよりカスタムHTMLをクリック。その際、テキスト編集モードに切り替えて入力します。
・カスタムHTMLブロックに、<!-- SITEMAP CONTENT REPLACE POINT -->と入力。
・入力後に公開をクリックすれば完了です。
③設定画面から、Ps Auto Sitemapをクリックし各種設定をしていきます。主に変更が必要なのは2箇所です。
・ホームページの出力ボタンのチェックを外す。
・サイトマップを出力する記事の欄に、先ほど作った固定ページのIDを入力。
➃変更保存をクリックすることで、設定完了になります。これでSEOに配慮したHTMLサイトマップが自動生成されます。
xmlサイトマップ
xmlサイトマップは、検索エンジンがWeb上のページを発見するのに役立つツールです。Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンで読み取り可能なページのxmlサイトマップは、SEO対策において重要な役割を果たします。サイトのURLを一覧表示して、検索エンジンのクローラーがサイトをより適切にナビゲートしてインデックスに登録できるよう、サイトの各ページに関する情報を掲載することができます。xmlサイトマップを活用することで、検索エンジンにサイトの構造や重要なページを効果的に伝えることができ、サイトの可視性向上につながる可能性があります。
xmlサイトマップ作成手順
①ワードプレスのプラグインからxml Sitemapsを新規追加し、今すぐインストールし、有効化します。
②設定画面から、xml Sitemapsをクリックし各種設定をしていきます。
③基本的な設定
・通知を更新:3つすべてに、チェックをする。
・高度な設定:デフォルト
➃Additional Pages
追加ページがある場合はこちらから追加します。
⑤投稿の優先順位
クローラーが巡回する頻度を決めることができます。基本的には、「優先順位を自動的に計算しない」にチェックを入れておけば問題はありません。
⑥Sitemapコンテンツ
xmlサイトマップに含めるコンテンツを選択します。一般的なブログなどの場合は「ホームページ」「投稿(個別記事)を含める」「固定ページを含める」の3箇所で問題ありません。
⑦Excluded Items
xmlサイトマップに除外する項目を設定します。
⑧Change Frequencies
更新頻度についての設定になります。
⑨優先順位の設定(priority)
基本的にデフォルトのままで問題ありません。
SEO対策として、サイトマップには、誤字脱字に気を付け正規のURLのみを記載します。誤ってしまうと検索結果にうまく反映できないリスクもあるので注意が必要です。また、サイトマップの更新頻度を適切に設定することで、検索エンジンのクローラーが最新の情報を効率的に収集できるようになります。
Googleサーチコンソールに追加
せっかくサイトマップを作成しても、Googleに認知されずクローラーが巡回しなければ意味がありません。Googleサーチコンソールに登録することで、GoogleがあなたのWebサイトを認知しクローラーが巡回します。これにより、サイトマップの情報が検索エンジンに正確に伝わり、SEO対策の効果を最大化することができます。
登録手順:
① Googleサーチコンソールにログイン
② 左側のメニューから「サイトマップ」をクリック
③ 「新しいサイトマップを追加」セクションにサイトマップのURLを入力
④ 「送信」ボタンをクリック
⑤ 送信完了を確認
サイトマップを定期的に更新し、Googleサーチコンソールで最新の状態を維持することで、より効果的なSEO対策が可能になります。また、サーチコンソールの各種レポートを活用することで、サイトの検索パフォーマンスを把握し、さらなる改善につなげることができます。
関連記事:Google Search Console(サーチコンソール)とは?設定方法や使用用途を解説
モバイル版とデスクトップ版
近年スマートフォンなどの普及により、身近になった検索ですが、デスクトップ版とモバイル版両方をxmlサイトマップに掲載したい場合は注意が必要です。デスクトップ版とモバイル版が同じURLである場合は必要ありませんが、異なる場合はいずれかのURLをリンクする必要があります。
もし、両方をリンクさせたい場合はURLにアノテーションと呼ばれるrel=”alternate”パソコンページを指すタグを下記のようにモバイルURLに貼り付けます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"
xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<url>
<loc>http://www.example.com/page-1/</loc>
<xhtml:link rel="alternate" media="only screen and (max-width: 640px)"
href="http://m.example.com/page-1" />
</url>
</urlset>
引用:別々の URL | 検索セントラル | Google Developers
サイトマップには、誤字脱字に気を付け正規のURLのみを記載する必要があります。誤ってしまうと検索結果にうまく反映できないリスクもあるので注意が必要です。また、モバイルフレンドリーなサイト設計を心がけ、レスポンシブデザインを採用することで、ユーザー体験の向上とSEO効果の最適化を図ることができます。
まとめ
サイトマップはWebサイトにとって重要な要素です。検索エンジンを使って検索した場合に上位表示されなければ、サイトを見つけてもらうことも見てもらうこともかないません。そのため、SEOは必須とも言えるでしょう。Googleなどの検索エンジンのためのサイトマップはSEOに直接効果があるわけではないようですが、コンテンツを把握してもらうことで間接的なSEO効果が期待できると言えます。特に、XMLサイトマップは検索エンジンクローラーがサイト構造を理解しやすくするため、SEO対策として有効です。ユーザー向けのHTMLサイトマップと併せて、両方のサイトマップを適切に作成・管理することで、より効果的なSEO戦略を展開できるでしょう。しっかりとSEOを行い、検索で見つけてもらえるコンテンツを作り、サイトの可視性を高めていきましょう。