Webマーケティングでよく使用されるコンバージョン(CV)という言葉。しかし、コンバージョンにはいくつかの意味と適切な使い方があります。コンバージョンを用いるときに知っておきたい定義について詳しく解説します。
目次
コンバージョン(CV)とは?
コンバージョン(conversion・CV)は、英語で変換や転換、変化を意味する言葉です。Webマーケティングの文脈では、「成果」という意味で広く使用されています。具体的には、マーケティング施策に投じた費用がどれだけ具体的な成果に結びついたかを表す指標として重要視されています。この「成果」は、最終的な販売や契約だけでなく、Webサイトへの訪問数増加や、見込み顧客の獲得なども含まれます。つまり、コンバージョンは、マーケティング活動の効果を測定し、投資対効果(ROI)を評価するための重要な尺度となっています。効果的なWebマーケティング戦略を立案・実行する上で、コンバージョンの概念を理解し、適切に設定・分析することが不可欠です。
コンバージョンの意味
コンバージョンが指す成果は、最終的なコンバージョン(CV)だけではありません。Webマーケティングの運用目的に応じて、コンバージョンは以下のような成果を指します。
・Webサイトなどの訪問数増加
・訪問客から見込み顧客への転換
・見込み顧客から顧客への転換
これらの成果は、マーケティング活動の各段階で設定される目標を反映しています。例えば、初期段階では認知度向上のためにWebサイトへの訪問数増加が重要となり、中間段階では潜在顧客を見込み顧客へと変換することに焦点が当てられます。最終段階では、見込み顧客を実際の顧客へと転換させることが主要な目標となります。
このように、コンバージョンは単一の指標ではなく、マーケティングファネルの各段階に応じて異なる意味を持つ多面的な概念であると言えます。
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コンバージョン(CV)を理解するために知っておきたい項目
コンバージョンを理解し、データを正しく分析するうえで知っておきたい用語を紹介します。これらの用語は、Webマーケティングにおいて重要な指標となるため、しっかりと把握しておくことが大切です。
用語 | 説明 |
訪問数 | ユーザーがコンバージョン(CV)に近づくアクションを起こすためのWebサイトなどに訪問した数。アクセス数。 |
コンバージョン数 | ユーザーが、Webマーケティングの求めるコンバージョン(CV)に到達した数 |
コンバージョン率 (CVR) | 訪問数に対するコンバージョン(CV)数の割合。転換率。 |
CPC (Cost Per Click) | インターネット広告のクリック1回あたりに発生する費用。クリック単価。 |
CPA (Cost Per Acquisition) | 1件のコンバージョンを獲得するためにかかったコスト |
これらの用語を理解することで、Webマーケティングの効果測定や分析をより正確に行うことができます。各指標を組み合わせて考察することで、マーケティング施策の改善点や成功要因を見出すことが可能となります。
コンバージョン(CV)の定義
コンバージョンは、デジタルマーケティングにおいて頻繁に使用される用語です。その定義は、適用するサイトの形式や性質によって異なります。コンバージョンとは、設定した最終地点に顧客やユーザーが到達する数を計測したものです。そのため、提供する内容(商品販売、サービス、イベント、講義など)に応じて、適切なコンバージョンを設定する必要があります。
Webマーケティングにおいては、最終的なコンバージョンだけでなく、そこに至るまでの過程で中間的なコンバージョンを複数定義するのが一般的です。これにより、最終コンバージョンに至らなかったユーザーの離脱タイミングを把握し、課題を発見することができます。
コンバージョンの定義は、Webサイトの目的や業種によって異なります。例えば、ECサイトでは商品購入数や会員登録数が、情報サイトではメールマガジン登録数が、コンバージョンとして設定されることが多いです。適切なコンバージョンを定義することで、マーケティング施策の効果を正確に測定し、改善につなげることができます。
サイト別のコンバージョン(CV)の定義
Webサイトの種類や目的によって、コンバージョンの定義は異なります。コンバージョンは、設定した最終目標に顧客やユーザーが到達する数を測定したものです。そのため、提供する商品、サービス、イベント、講義などの内容に応じて適切にコンバージョンを設定する必要があります。
以下の表は、代表的なWebサイトの種類とそれぞれに想定されるコンバージョンの例を示しています。
Webサイト | 想定されるコンバージョン |
ECサイト | 商品購入数、会員登録、メールマガジンの購読、カートに商品を追加 |
商品・サービス紹介サイト | 問い合わせ数または資料請求数、デモの予約、無料トライアルの開始 (ダウンロード可能な資料がサイト上に設置されている場合はダウンロード数) |
コミュニティ/情報配信サイト | 会員登録数またはメルマガ登録数 |
ソーシャルメディア | ページの「いいね!」やフォロー、投稿へのコメント、広告のクリック、イベントの参加表明、フォロー、リポスト、ツイートへの返信、リンククリック |
外部出稿先メディア | お問い合わせフォームの送信、ウェビナーへの登録、ホワイトペーパーのダウンロード、デモのリクエスト |
例えば、ECサイトでは商品やサービスの購入数がコンバージョンとして設定されることが多いです。一方、商品やサービスを紹介するWEBサイトでは、問い合わせ件数や資料請求数(もしくはダウンロード数)がコンバージョンとして扱われます。また、情報配信サイトのような閲覧型のコンテンツサイトでは、会員登録やメルマガ登録数をコンバージョンとすることが一般的です。
適切なコンバージョンの設定は、Webサイトの効果測定や改善に不可欠です。サイトの目的や特性を十分に考慮し、最適なコンバージョン指標を選択することが重要です。
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コンバージョン(CV)を定義する際のポイント
Webマーケティングでは、最終的なコンバージョン(CV)だけではなく、そこに至るまでの過程で中間的なコンバージョン(CV)を複数定義するのが一般的です。複数にすることで、最終コンバージョンに至らなかったユーザーの離脱タイミングを把握でき、課題の発見に繋がります。以下はコンバージョンを定義する際の一例です。
コンバージョンの定義 | 分析する用途 |
1. 広告からWebサイトへの訪問数 (中間コンバージョン1) |
広告媒体と広告の相性、使用した広告の課題発見などに使用 |
2. 訪問客から見込み顧客への転換 (中間コンバージョン2) |
広告経由で訪問したユーザーの属性とWEBサイトの相性分析、WEBサイトの課題発見などに使用 |
3. 見込み顧客から顧客への転換 (最終コンバージョン) |
見込み客へのアプローチの仕方、コンバージョンに繋げる施策の検討などに使用 |
このように、段階的にコンバージョンを定義することで、マーケティング活動の各フェーズにおける効果測定が可能となります。また、ユーザーの行動パターンや離脱ポイントを詳細に分析することができ、より効果的な改善策の立案に繋がります。
コンバージョン(CV)の種類
コンバージョンは、設定する定義や着地地点のほかに、コンバージョンで得たい「情報」によっていくつかの種類に分かれています。これらの種類は、Webマーケティングにおいて重要な指標となり、それぞれが異なる側面からユーザーの行動を分析するのに役立ちます。
コンバージョンの主な種類には、ユニーク・コンバージョン、総コンバージョン、直接コンバージョン、間接コンバージョン、クリックスルーコンバージョン、ビュースルーコンバージョンなどがあります。これらの種類は、ユーザーの行動パターンや広告効果の測定、サイトの改善点の発見など、多岐にわたる分析に活用されます。
各種類のコンバージョンは、それぞれ異なる観点からデータを提供するため、総合的に分析することで、より詳細かつ正確なマーケティング戦略の立案が可能となります。以下では、これらの種類について詳しく説明していきます。
ユニーク・コンバージョン
ユニーク・コンバージョンとは「ユーザー単位のコンバージョン数」のことです。ユニーク・コンバージョンでは、同一のユーザーが複数回サイトを訪問、あるいは商品を購入してもカウントは「1」でしかありません。そのためユニーク・コンバージョンは、一定期間における新規ユーザー数の獲得を知るための指標として参考にできます。この指標は、実際のユニークユーザー数を反映するため、マーケティング施策の効果を測定する上で重要な役割を果たします。
総コンバージョン
総コンバージョンとは、「コンバージョン設定しているアクションが行われた全ての回数」をカウントすることです。最終コンバージョンが購入であるならば、同一ユーザーが複数の商品を購入すると、全ての個数がコンバージョンとしてカウントされます。実際のユーザー数ではなく、最終的にコンバージョンに達した個数を表すため、全体の売り上げや成果数の分析に優位といえます。この指標は、ビジネスの収益性や商品の人気度を把握する上で重要な役割を果たします。
直接コンバージョン
ユーザーが広告などを経由してWebサイトに来訪し、サイトを離脱することなく、コンバージョンに到達することを直接コンバージョンといいます。掲載した広告の効果が直接成果に繋がったか否かを知る重要な指標です。この指標は、広告キャンペーンの即時的な効果を測定するのに適しており、マーケティング戦略の短期的な成功を評価する際に特に有用です。直接コンバージョンの分析により、どの広告チャネルや広告クリエイティブが最も効果的であるかを特定し、リソースの最適な配分を行うことができます。
間接コンバージョン
ユーザーが広告経由でサイトに流入したものの一度離脱し、再度来訪してコンバージョンした場合を間接コンバージョンといいます。間接コンバージョンは、ユーザーがどのプロセスで最終着地に至ったかという理由や動機を探る手掛かりになります。このコンバージョンをもとに積極的なヒヤリングを行うことで、さらに詳細なユーザーの属性を把握することができます。
間接コンバージョンの分析は、ユーザーの行動パターンや意思決定プロセスを理解する上で重要です。例えば、ユーザーが最初の訪問時に商品情報を確認し、その後比較検討を行って再訪問時に購入を決定するといったケースが考えられます。このような間接的なコンバージョンプロセスを把握することで、マーケティング戦略の改善や顧客体験の向上に役立てることができます。
クリックスルーコンバージョン
広告をクリックしたユーザーがWebサイトに来訪し、その後コンバーションに至った場合を指します。一定期間であれば、離脱しても最終的にコンバージョンに繋がることで、成功数としてカウントされます。この指標は、広告の直接的な効果を測定する上で重要な役割を果たします。広告主は、クリックスルーコンバージョンのデータを分析することで、広告キャンペーンの効果を評価し、投資対効果(ROI)を最適化することができます。
ビュースルーコンバージョン
広告が表示されたもののクリックしなかったユーザーが、その後自然検索などを経由してWebサイトに来訪し、コンバージョンに至った場合をビュースルーコンバージョンといいます。ビュースルーコンバージョンは、掲載するディスプレイや広告の間接的な効果を知る手掛かりになります。この指標は、広告の露出がユーザーの認知や興味を喚起し、後日の行動に影響を与えた可能性を示唆します。ビュースルーコンバージョンを分析することで、広告キャンペーンの真の影響力を把握し、より効果的なマーケティング戦略の立案に役立てることができます。
コンバージョン率(CVR)の重要性
コンバージョン率(CVR)は、マーケティング施策の最終的な成果を判断するのに重要な指標です。Webマーケティングでは、集客数やリピート率と同じく重要な情報といえます。たとえば、アクセスが多いにもかかわらず コンバージョン率が低いWebページは、「コンテンツの内容に問題がある」「UIが悪い」という課題が考えられます。コンバージョン率を軸に効果を測定すると、サイトの弱点を見つけやすくなって改善に役立ちます。
コンバージョン率は、投資対効果(ROI)を把握する上でも欠かせません。広告費用や運用コストに対して、どれだけの成果が得られているかを数値化することで、マーケティング戦略の妥当性を評価できます。また、コンバージョン率の推移を継続的に観察することで、施策の効果や季節変動などのトレンドを把握し、より効果的なマーケティング計画の立案に活用できます。
さらに、コンバージョン率は顧客体験の質を反映する指標としても重要です。高いコンバージョン率は、ユーザーのニーズに合致したコンテンツや使いやすいUIが提供されていることを示唆します。逆に低いコンバージョン率は、ユーザーの期待と実際の体験にギャップがあることを意味し、改善の必要性を示唆します。
コンバージョン率(CVR)の平均
コンバージョン率の平均的な目安は、一般的なWebサイトで1〜2%とされています。ただし、コンバージョン率の平均値は、業界や商材によって異なります。主な業界別の平均値は以下のとおりです。
業界 | コンバージョン率の平均値 |
全業界 | 1.82% |
食料品 | 5.0% |
美容品 | 3.2% |
アパレル | 2.6% |
旅行 | 2.4% |
家電製品 | 1.2% |
金融サービス | 1.0% |
高級品 | 0.8% |
通信 | 0.7% |
BtoB | 0.6% |
自動車 | 0.4% |
エネルギー | 0.0% |
参考:Contentsquare「2021 Digital Experience Benchmarks by Industry」
これらの数値は、各業界におけるコンバージョン率の目安として参考になります。しかし、個々のビジネスや商品、サービスの特性によって実際の数値は変動する可能性があります。自社のコンバージョン率を評価する際は、業界平均を参考にしつつも、自社の過去のデータや競合他社との比較など、複数の観点から分析することが重要です。
コンバージョン率(CVR)が上がらない時に考えられる原因
コンバージョン率が上がらない場合の原因として、以下の3つが挙げられます。
1. ターゲットが明確ではない
2. 導線設計が適切ではない
3. コンバージョンのハードルが高い
これらの要因は、Webマーケティングにおいて重要な課題となります。ターゲットが不明確であれば、適切な顧客層にリーチできません。導線設計が不適切だと、ユーザーはサイト内で迷子になってしまいます。また、コンバージョンのハードルが高すぎると、ユーザーは途中で離脱してしまう可能性が高くなります。
狙った成果に繋げられるように、コンバージョン率の上昇を妨げる要因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。これらの問題点を解決することで、より効果的なWebマーケティング戦略を立てることができるでしょう。
ターゲットが明確でない
コンバージョン率が思うように上がらない場合、ターゲット設定に問題があるケースが多く見られます。例えば、主な訴求対象が男性であるにもかかわらず、Webページを訪れるユーザーの大半が女性である場合、コンバージョンに結びつきにくい状況が生まれます。
さらに、ターゲット層のユーザーがWebページを訪れたとしても、顧客の感情や需要に沿ったコンテンツ作りができていなければ、期待する成果を得ることは困難です。コンバージョン率を向上させるためには、適切なターゲティングを行い、ターゲットを明確に定義し、顧客の悩みや要望とコンテンツの内容に乖離が生じないよう工夫することが不可欠です。
このような取り組みにより、ユーザーのニーズに合致したコンテンツを提供し、より効果的なマーケティング戦略を展開することが可能となります。結果として、コンバージョン率の改善につながる可能性が高まります。
導線設計が適切でない
コンバージョン率が上昇しない要因として、導線設計の問題も挙げられます。サイトの構造が整理されておらず、情報を探す際に手間がかかるサイトは、ユーザーが離脱してコンバージョンに至らないケースが多いでしょう。ユーザーをコンバージョンへと導くためには、ユーザーにとってわかりやすい導線を設計することが重要です。サイト内の各ページが論理的に繋がっており、目的のコンテンツに簡単にアクセスできるようにすることで、ユーザーの満足度が高まり、結果としてコンバージョン率の向上につながります。また、ユーザーの行動パターンを分析し、適切なタイミングでCTAを配置することも効果的な戦略といえるでしょう。
関連記事:【UI/UXとは?】それぞれの意味や違い、デザインの改善方法まで解説
コンバージョンのハードルが高い
コンバージョンのハードルが高いことも、コンバージョン率の上昇を妨げる要因の一つです。たとえば、ユーザーに商品の問い合わせを促したい場合は、入力フォームの設計に注意しなければいけません。入力する項目が多かったり、設問の意味が難しかったりすると、ユーザーにとって負担がかかるため、入力の途中で離脱される可能性があります。
コンバージョン率が上がらない場合は、ユーザーがコンバージョンに至るまでの過程を見直し、ユーザーにとって手間がかからないかどうかを検証すべきでしょう。また、ユーザーの心理的なハードルを下げるために、必要最小限の情報のみを要求したり、入力の手間を軽減するための機能(例:自動入力や選択式の項目)を実装したりすることも効果的です。さらに、コンバージョンの前段階で信頼性を高めるための施策(例:セキュリティ保証やプライバシーポリシーの明示)を行うことで、ユーザーの不安を取り除くことも重要です。
関連記事:エントリーフォーム最適化とは? CVRを高める工夫を解説
コンバージョン率を高める方法
コンバージョン率を高める方法として、以下の3つの施策が挙げられます。
1. ファーストビューの改善
2. CTAボタンのデザインや配置の変更
3. 動画コンテンツの配置
これらの施策を適切に組み合わせることで、ユーザーの興味を引き、行動を促すことができます。各施策の詳細については、以降のセクションで詳しく解説していきます。効果的な実施には、ユーザーの行動分析やA/Bテストなどを通じて、継続的な改善を行うことが大切です。
ファーストビューの改善
コンバージョン率を上げるためには、ファーストビューの改善が有効です。ファーストビューとは、Webページを開いた際にスクロールをせずに表示される範囲のことです。ユーザーが最初に目にする部分であり、さらに読み進めるかどうかを判断する要素であるため、ファーストビューの重要度は高いといえます。
ファーストビューでユーザーの心を掴めなければ、離脱されてコンバージョンに繋がらないでしょう。コンバージョン率を上昇させたい場合は、トップページに必要な情報を盛り込み、効果的なファーストビューを作ることが重要です。具体的には、以下のような要素に注目して改善を行うことが効果的です。
●明確なヘッドライン: サイトの目的や提供する価値を端的に伝える
●魅力的なビジュアル: 高品質な画像や動画を使用し、ユーザーの興味を引く
●簡潔な説明文: 主要な特徴や利点を簡潔に説明する
●適切なCTAボタン: ユーザーに次のアクションを促す明確なボタンを配置する
これらの要素を適切に組み合わせることで、ユーザーの興味を引き、サイト内での滞在時間を延ばし、最終的にコンバージョン率の向上につながる可能性が高まります。
CTAボタンのデザインや配置の変更
コンバージョン率を改善するためには、CTAボタンのデザインや配置にもこだわるべきでしょう。CTAボタンとは、ユーザーに具体的な行動を促すためのイメージやテキストのことで、購入ボタンや問い合わせボタンなどが挙げられます。
CTAボタンのデザインや配置は、コンバージョン率に大きく影響します。視覚的に目立たせたり、「数量限定」などの緊急性の高いメッセージを入れたりすると、ユーザーに行動を促しやすくなるでしょう。また、ファーストビューやコンテンツの途中にCTAボタンを設置するなど、CTAボタンの出現回数を増やすことも有効です。
関連記事:CTA設計・見直しでコンバージョン率を改善する方法
動画コンテンツの配置
コンバージョン率を高めるためには、動画コンテンツを配置するのも効果的な方法です。Webページに動画コンテンツを盛り込むことで、ユーザーの滞在時間を延ばす効果が期待できます。また、テキストよりも短時間で多くの情報を伝達できるため、ユーザーを問い合わせや申し込みなどに誘導しやすくなります。
●動画コンテンツの活用方法として、以下のようなアプローチが考えられます:
●製品やサービスのデモンストレーション
●顧客の声や成功事例の紹介
●企業や商品のブランドストーリーの伝達
さらに、動画コンテンツの近くにCTAボタンを戦略的に配置することで、動画視聴からスムーズにコンバージョンへと繋げることが可能です。これにより、ユーザーの興味関心が高まっているタイミングで行動を促すことができ、コンバージョン率の向上に寄与します。
動画コンテンツの制作にあたっては、ターゲット層のニーズや関心事を十分に考慮し、魅力的かつ説得力のある内容を心がけることが重要です。また、モバイルデバイスでの視聴も考慮し、短尺で分かりやすい構成にすることも、効果を高めるポイントとなります。
関連記事:コロナ禍で注目!マーケティングの成果を上げる動画コンテンツ
コンバージョン率最適化(CRO)とは?
コンバージョン率最適化(CRO)とは、コンバージョン率を増加させたり目標数を最適にしたりするための施策です。Webサイトでは、ユーザーがどのように最終コンバージョンに到達したかという経路によって、最適化するための施策も変わってきます。UI、ランディングページ、誘導方法、コンテンツの内容や数など、さまざまな視点から改善領域を見極めて利益率に繋げることがCROの大きな目的でもあります。
関連記事:コンバージョン率最適化(CRO)とは?すぐに役立つ3つのポイント
コンバージョンを測定する重要性
コンバージョンの測定は、マーケティングの成果を測るための指標として重要な意味をもちます。コンバージョンを定量的に測定すれば、ユーザーがコンバージョンに至った経路、ランディングページからコンバージョンに至った人数などを把握できます。たとえば、コンバージョンしやすい検索キーワードがわかると、今後のキーワード選定に役立てられるでしょう。
現状の課題を把握し、効果的な改善策を打ち出すためには、実施したマーケティング施策の成果を数字で分析することが重要なのです。
コンバージョンを測定する方法
コンバージョンは、以下に示す2つの方法で測定できます。
1. Googleアナリティクスを使用する
2. Google広告のコンバージョンタグを活用する
ツールを活用してコンバージョンを測定し、マーケティング施策の改善に繋げましょう。
Googleアナリティクスを使用する
Googleアナリティクスを使用してコンバージョンを測定するためには、あらかじめ目標を設定しておく必要があります。
1. 管理画面の「管理」をクリック
2. ビュー列の「目標」から「新しい目標」をクリック
3. 目的に応じて新しい目標を設定
4. 目標の名前・スロットID・タイプを設定
5. 到達ページ(URL)を入力
6. 目標到達プロセスを設定
上記の設定を済ませておくと、Googleアナリティクスの「コンバージョン>目標>概要」からさまざまな項目を分析できます。
なお、目標は複数設定することも可能です。複数の目標を設定する場合は、「目標のオプション」をクリックすると目標ごとの結果を確認できます。
Google広告のコンバージョンタグを活用する
Google広告でのコンバージョンを測定したい場合は、コンバージョンタグを活用しましょう。コンバージョンタグを設置するまでの流れは、以下のとおりです。
1. Google広告アカウントにアクセスし、コンバージョンアクションを作成
2. コンバージョントラッキングタグの発行
3. Webサイトにコンバージョントラッキングタグを設置
上記以外では、Googleタグマネージャー(GTM)でも設定できます。
なお、タグの種類は以下2つに分かれるため、それぞれの目的を理解しておきましょう。
コンバージョンタグの種類 | 計測できる内容 |
グローバルサイトタグ | サイトを訪れたユーザーや、ユーザーがクリックした広告の情報 |
イベントスニペット | ユーザーがコンバージョンに至った経路 |
関連記事:GTM(Googleタグマネージャー)とは。基本的な概念から使い方まで解説します
まとめ
コンバージョンは、Webサイトを効率化するために無視できない指標です。コンバージョンをどこに設定するかによってその意味合いも変わってくるため、よく理解したうえで効果的に利用したいものです。
なお、ホームページ・オウンドメディアでコンバージョンを生み出したいと考えている場合は、ProFutureへの相談をおすすめすします。ProFutureでは、サイトの改善や高品質コンテンツの提供などのソリューションを提案しています。気になる人は、以下より詳細を確認してみてはいかがでしょうか。