フォーラムという言葉は耳にしたことがあるけれど、具体的にどんな場を指すのか、オープンフォーラムやクローズドフォーラムとの違いが分からないと感じる方は少なくありません。
多くの企業が、顧客サポートや業界内でのネットワーキング、さらにはリード獲得の手段としてフォーラムを活用しています。近年はオンライン化が進み、誰もが参加できるオープンなコミュニティから、専門家が集うクローズドな場まで幅広く存在しています。
この記事では、フォーラムの基本的な意味から種類ごとの特徴、どのように活用できるのかを分かりやすく解説します。
目次
フォーラムとは
フォーラム(Forum)とは、特定のテーマや目的のもとに、参加者が情報や意見を交換する場を指します。語源は古代ローマの「公共広場」であり、現在ではオンライン・オフラインを問わず多様な形で展開されています。
たとえば、製品に関する質問をユーザー同士で解決する掲示板型のものや、業界課題を扱うカンファレンス形式、特定分野に特化したクローズド型のフォーラムなど、目的に応じて形態はさまざまです。
とくにBtoB領域では、顧客やパートナーとの接点、業界内でのプレゼンス向上を狙い、フォーラムの活用が進んでいます。単なる意見交換にとどまらず、商品改善のフィードバックや信頼構築を目的とした戦略的な設計も増えています。
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フォーラムの種類
ここでは、フォーラムの3つの種類を見ていきましょう。
種類 | 内容の概要 |
オープンフォーラム | 誰でも参加可能な公開型 製品Q&Aやレビュー投稿 情報交換が活発 SEO効果があり、LTV向上や信頼獲得にも貢献 |
クローズドフォーラム | 特定の顧客・社員・パートナー限定 プライバシーやセキュリティを重視し、深い議論やナレッジ共有が可能 |
業界・専門フォーラム | 業界団体や企業が主催 展示会やセミナーを通じてトレンド把握や関係構築ができ、BtoBマーケや市場開拓に活用される |
オープンフォーラム
オープンフォーラムは、誰でも自由に閲覧・参加・投稿できる公開型のコミュニティです。製品やサービスに関するQ&A、ファン同士の情報交換、レビュー投稿などが活発に行われる場として機能します。
こうしたフォーラムは検索エンジンにも表示されやすく、自然発生的な口コミの形成や製品評価の蓄積にもつながるのが特徴です。
導入する企業にとっては、自社に対するユーザーの率直な意見や課題を拾い上げられ、マーケティングや開発に活かせる貴重なヒントが得られます。
▼こちらの記事では、口コミやお客様の声の活かし方を紹介しています。
口コミとは?意味やマーケティングでの活用方法
お客様の声を活かす方法とは!サービス向上にやるべきこと!
また、既存ユーザーの声が新規顧客の検討材料となるため、信頼獲得やLTV向上にも貢献します。
▼こちらの記事では、LTVを最大化するための様々なコミュニティマーケティングを最新の事例とともに紹介しています。
【2025年最新】これからのコミュニティマーケティング戦略|LTVを最大化する手法と国内事例
クローズドフォーラム
クローズドフォーラムは、特定のメンバーのみがアクセスできる限定型のコミュニティです。顧客・社員・パートナーといった関係者に絞って運用することで、プライバシーやセキュリティを確保しながら、より深い議論やナレッジの共有が行えます。
HRエグゼクティブコンソーシアムは、大手企業の人事役員・部長職といったエグゼクティブ層が「次世代の人事を共に考える」を趣旨に集うコミュニティです。人事に関する情報交換やネットワーク構築に興味がある場合、ぜひご参加を検討ください。
「HRエグゼクティブコンソーシアム」大手企業の人事役員・部長とのつながりを支援するサポート企業プログラムのご案内
業界・専門フォーラム
業界フォーラムや専門フォーラムは、業界団体や大手企業が主催し、専門家や企業関係者が一堂に会して議論・発表を行う場です。
展示会、セミナー、パネルディスカッションなどを組み合わせたリアル・オンラインのハイブリッド型で開催されるケースが増えており、BtoBマーケティングの重要なチャネルとなっています。
参加者にとっては業界トレンドの把握や知見の獲得、主催者側にとっては顧客獲得・ブランド認知・市場理解など複数の目的を果たせる場となります。営業施策としての活用にとどまらず、新規市場開拓や顧客との継続的な関係構築にも貢献します。
▼ProFuture株式会社では、年間を通して多くのフォーラムを開催しています。主なフォーラムの詳細は以下よりご確認いただけます。
https://www.profuture.co.jp/mk/solution/event/14
▼フォーラム・セミナーに関する関連記事もぜひあわせてご覧ください。
フォーラムやセミナー開催で見えてきた経営層へのアプローチ方法
フォーラムの活用方法
フォーラムの活用方法をご紹介します。
リード獲得
BtoB企業にとって、フォーラムはリード獲得の有力な手段になり得ます。特にオープンフォーラムや業界フォーラムでは、自社サービスに関心を持つ潜在顧客との偶発的な接点が生まれやすく、顧客の課題やニーズを直接収集できるというメリットがあります。
たとえば、自社主催のフォーラムにおいて製品紹介セッションや成功事例セミナーを開催し、アンケートや資料ダウンロードといったコンバージョン導線を設けることで、質の高いリードジェネレーションが可能になります。
▼イベントやフォーラムを活用したリードジェネレーション施策についてはこちらの記事で解説しています。
【リードジェネレーション】もっとも有効な施策に「イベント・フォーラムへ出展」
顧客の自己解決を促進
フォーラムを通じて、顧客が自ら情報を探し、課題を解決できる環境を提供することも重要な活用法です。特にクローズドフォーラムでは、顧客同士が使い方やトラブル解決の知見を共有することで、カスタマーサポートに依存せずに問題解決が進みます。
これにより、問い合わせ対応の負荷が軽減されるだけでなく、ユーザー間のつながりや満足度も高まります。FAQや活用ガイドなどと組み合わせることで、より体系的なサポート体制を構築できます。
▼FAQコンテンツに関する基礎知識や、ユーザー満足度を高めるリレーションシップマーケティングについてはこちらの記事で解説しています。
FAQとは?作り方とWebサイトで設ける目的、Q&Aとの違いを解説
リレーションシップマーケティングとは?基本と具体的な手法を解説
パートナーとの連携強化
製品の販売代理店や技術パートナーとの関係性を深めるために、フォーラムは有効です。たとえば、パートナー向けのフォーラムを設け、最新情報や製品アップデート、成功事例を共有することで、販売支援やアライアンス強化につながります。
また、パートナー同士の情報交換が活性化すれば、エコシステム全体の価値が高まり、長期的な関係性の構築にも貢献します。こうした場の運営には、定期的な更新と双方向性の仕組みが不可欠です。
関連記事:アライアンスとは?意味や種類、使い方を初心者でも分かるように解説
まとめ:フォーラムは情報交換からビジネス拡大まで活用できる場
フォーラムは、単なる意見交換の場ではなく、企業にとってマーケティング・サポート・パートナー連携の各領域を支える戦略的な資産になり得ます。
オープンな場では情報発信とリード獲得を、クローズドな場では関係強化とナレッジ蓄積を担い、それぞれのフォーラムが果たす役割は明確に異なります。
BtoB領域においては、顧客との接点を増やし、信頼を築くための仕組みとして、また業界内での存在感を高める手段としても、フォーラムの設計と活用が求められます。
形式にとらわれず、自社の目的とターゲットに合わせたフォーラムの設計こそが、これからのコミュニティ戦略の要となるでしょう。