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SFAとは?CRMとの違いやメリット、おすすめツール比較、導入方法について解説

2024.1.12
読了まで約 13

近年導入する企業が増加しているSFA。比較的新しいソリューションのため、業務の効率化に役立つものだという認識はあっても、具体的にどういうものなのか知らない方も多いでしょう。SFAの基礎知識や、よく混同されるCRMとの違い、導入する際のポイントやツールの選び方について徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。

関連資料:CMS+MAツール「Switch Plus」がSalesforceと連携開始!営業効率最大化が可能に

目次

SFAとは?

SFAとは「Sales Force Automation」の略称で、日本語では「営業支援システム」と呼ばれます。企業の営業部門で取り扱う情報として、例えば顧客・案件・予算・社員の実績といったデータの管理・分析を自動化することで、業務の可視化や効率化を図るシステムです。

SFAが注目される理由

SFAは、アメリカの企業を中心に起きた業務効率化のブームの影響を受け、1990年代前半に誕生しました。それから日本に馴染むまでタイムラグがあったのは、営業マン個人のスキルや経験に依存した日本企業の営業スタイルと親和性が低かったことが主な要因の一つです。

しかし、日本の経済状況はバブル崩壊を機に停滞・縮小傾向にあり、売上向上・利益確保のためにこれまでのやり方を一新する必要性が生じました。そこでSFAが注目されるようになったのです。また、2000年代以降インターネットやスマートフォンなどの通信インフラが整備され、クラウド型サービスが生まれたこともSFAの普及に大きく影響しています。

関連記事:セールスイネーブルメント・ツールの牽引役「ailead(エーアイリード)」の杉山氏に聞く、日本企業の営業課題とその解決方法

SFAとCRMの違い

SFAとCRMの違いについて解説します。

● CRMとは
● SFAとCRMが異なる点

CRMとは

CRMとは「Customer Relationship Management」の略で、日本語では「顧客関係管理」や「顧客管理」と訳されます。顧客と最適なコミュニケーションを取るために、氏名・年齢・性別といった基本情報や、問い合わせ履歴、購入履歴などのデータを一括して管理・分析できるシステムです。

顧客に応じて適切な情報提供や提案を行うことで、満足度やエンゲージメントを向上し、利益拡大につなげる狙いがあります。

SFAとCRMが異なる点

SFAとCRMは混同されがちですが、元々は別のソリューションです。SFAは営業部門に焦点を絞っており、業務を効率化することで、効果的な営業活動を実現するためのシステムです。

一方、CRMは営業部門だけなく顧客とかかわる部門間で顧客情報を蓄積・共有することで、顧客とのコミュニケーションを効果的なものにします。

ただし、SFAとCRMには似ている機能も多く、業務効率化のためのツールとして同列に位置づけられることもよくあります。

関連記事:
CRMとは何か?知っておきたいSFAとの違いやCRMツール導入の注意点まで徹底解説
デジタルマーケティングツールを選ぶポイントとは?CRMツールやSFAツールも紹介

SFAのメリット

現在の日本において、営業活動を展開していくにはSFAによる業務効率化が欠かせません。データを一括化して共有しやすくすることで、個人ではなくチーム全体での利益拡大を目指せるようになります。詳しく解説していきましょう。

● 業務の効率化
● 業務プロセスの見える化
● 業務プロセスの最適化
● 営業プロセスの標準化
● ノウハウ・情報の共有による組織力の向上

業務の効率化

SFAシステムの各機能の活用によって、様々な業務の効率化が可能です。例えば、顧客情報の蓄積・管理によりリサーチする労力が省けたり、スケジュール管理や業務報告の作成といった定常・定型業務を簡略化できたりします。余計な手間を削減することで、担当者は時間を有効活用して必要な営業活動に注力できるのです。

業務プロセスの見える化

これまで別々に管理していたデータを一元化することで、業務プロセスを可視化できるようになります。案件の進捗状況や営業担当の行動をリアルタイムに把握できるので、マネージャー側も適切なサポートが可能です。プロセスが可視化されることで、現状の課題を発見しやすく、迅速な解決にもつながります。

業務プロセスの最適化

顧客情報や案件情報など営業業務に関わる情報をデータ化して一元管理し、分析・活用することで、営業担当は顧客に対して最適なタイミングで適切なアクションを取れます。丁寧なコミュニケーションを取ることで、成約率や顧客の満足度も上がりやすくなります。

営業プロセスの標準化

案件情報や顧客情報にまつわる蓄積データの分析により、誰でも効率的な営業活動ができるようになります。これまで培ってきた営業プロセスの成功パターンを標準化することで、個人の経験値やスキルに左右されない営業ノウハウを確立できるでしょう。

ノウハウ・情報の共有による組織力の向上

これまで個人差のあった営業スキルやノウハウ、情報などを共有することで組織全体の営業力を底上げできます。データが一元化されているため、他部門との連携が容易になるところも利点です。

SFAのデメリット

SFAのデメリットとしては以下が挙げられます。

● SFAへの入力作業が負担になる
● SFA導入コストがかかる
● データを蓄積するだけで活用法が分からない

SFAへの入力作業が負担になる

SFAを活用するためにデータを入力する必要がありますが、この入力作業は人手作業となります。そのため従業員の業務負荷は高くなります。またSFAの操作は多機能であるが故に複雑な場合も多く、使いこなすまでには慣れも必要です。

例えば1件の入力作業につき10分かかるとして、6件の入力作業で60分もの時間的リソースを費やすことになります。SFAへの入力作業が不慣れな場合は、さらに時間を使ってしまいます。こういったことからもSFAへの入力作業は負担になると言えるでしょう。

SFA導入コストがかかる

SFAの導入においてはコストも相応にかかります。SFAはSaaS型として、ID数に応じて月額課金制にしているケースが多く見られます。

従業員一人ひとりに導入するべく最初から大量導入を行ってしまうと、多くの従業員が使いこなせず成果が出ないままコストだけがかさんでしまうことも考えられます。このようなことを防ぐためにもまずは小さく導入し、多くの従業員が使いこなせるようになってきた段階で、少しずつ規模を拡大していくようにします。

データを蓄積するだけで活用法が分からない

SFAを導入しても、データを蓄積するのみで活用法が分からないという事例も多くあります。これは後に説明する「SFAの定着が失敗してしまう理由」の一つにもなっています。

例えば、Google Analyticsなどのアクセス解析においても言えますが、データを分析及び解析するには専門の知識やスキルが必要となるため、こういった作業を担当できる人材をそもそも確保する必要があります。

SFAを導入する際は、同時にデータを分析及び解析できる専門知識やスキルを持った人材を数名確保した方がよいと言えます。

SFAツール・システムの選び方

SFAツールやシステムを導入する際にはチェックすべきポイントがあります。中長期的に活用することを踏まえて、信頼性の高いものを選ぶことが大切です。

● データ入力・操作が簡単
● 業務内容と目的を実現できる機能
● サポートが充実
● 導入実績が豊富
● 他ツールとの連携性

データ入力・操作が簡単

当たり前のことですが、データが入力されなければ、システムやツールを導入しても効果は得られません。新しいシステム・ツールを早く組織に浸透させるためには、データ入力や操作が簡単で、営業担当者が負担に感じないことが重要と言えます。

業務内容と目的を実現できる機能

業務を効率化するための機能が十分に備わっており、システム導入の目的が果たせるかを確認しましょう。スマートフォンやタブレット端末など、様々なデバイスに対応しているかもポイントです。また、長期間使用することを想定して、将来的な活用方針や事業拡大に備えて機能の拡張性も考慮しましょう。

SFAの主な機能について、詳しくはこちらを参照してください。

サポートが充実

いくら使いやすいものであっても、組織内でシステム運用が定着し、効果が得られるまではある程度の時間を要します。システム導入後も、ベンダーのサポート体制が万全なものかどうかよく確認しましょう。長期的に支援してくれるベンダーであれば、心強いでしょう。

導入実績が豊富

システムの導入実績が豊富かどうかも選定項目に加えましょう。実績が豊富であるほど、プロセス改善やシステム活用のためのナレッジも蓄積され、システムの信用度や安定性を判断する目安になります。

他ツールとの連携性

データを他部門のツールやシステムと容易に連携できるかどうかチェックしましょう。特に顧客情報をMA(マーケティング・オートメーション)ツールと連携させられるかどうかは重要なポイントです。あらかじめ、他ツール・システムと連携性が高いものを選んでおくことで、導入後も更なる業務の質向上が見込めるでしょう。

MAツールと連携させるメリットについて、詳しくはこちらを参照してください。

MAツールに関するお問い合わせはこちら

関連記事:デジタルマーケティングツールを選ぶポイントとは?CRMツールやSFAツールも紹介

SFAの主な機能

SFAには主に以下の機能があります。営業活動を効率化するのに優れた機能が揃っているので、詳しく解説していきましょう。

● 顧客管理
● 案件管理
● 行動(プロセス)管理
● 売上予測・予実管理
● スケジュール・タスク管理
● 報告管理
● 集計・分析レポート管理

顧客管理

顧客が個人であれば氏名・性別・年齢・住所など、法人であれば会社名・連絡先・担当者名・所在地といった基本情報に加え、取引履歴などのデータを一元化して管理する機能です。顧客の営業担当者が変わっても確実に引き継ぐことができ、営業内容の重複や抜け漏れを防ぎます。

案件管理

各案件の進捗状況や受注確度、見積もり、売上といった情報を一元管理する機能です。担当者個人の経験やセンスに頼る従来の営業活動と異なり、案件情報を一括管理することで成功ノウハウを蓄積できるので、組織全体の営業スキル向上につながります。また、過去の案件データを分析して、フェーズごとに最適なアクションを行えます。

行動(プロセス)管理

営業担当者の行動や結果を数値化して管理する機能です。訪問回数やテレアポの回数、成約率などを可視化することで、提案内容の改善や、営業担当者の評価基準に有効です。また、営業成績低下や状況悪化を招く要因の特定にも役立ちます。

売上予測・予実管理

営業プロセスで集積される様々なデータ、例えば、営業担当者・顧客・案件・商品やサービスなどの情報を基に売上を予測し、実績と合わせて管理する機能です。予測と実績を比較することで、目標達成率を測定でき、次の目標や予算を立てる際にも役立ちます。

スケジュール・タスク管理

スケジュール管理は、営業担当者の予定を一元管理する機能です。管理者側の手間が減りマネジメント業務の効率が上がるほか、チーム内で共有することでチームワーク向上も期待できます。タスク管理は管理者のマネジメントに役立つのはもちろん、営業担当者が優先順位に応じて業務を行うためにも便利です。

報告管理

日報や週報といった営業後の活動報告業務をサポートする機能です。決まったフォーマットに入力し、スマホやPCで手軽に活動報告ができるため、営業担当者の手間を省くことができます。マネージャー側も営業の成果をタイムリーに把握できます。

集計・分析レポート管理

SFAツール・システムによっては、営業活動で得られたデータの集計・分析レポートを自動で作成してくれる機能があります。営業担当者がデータ分析、レポート作成にかけていた労力を削減でき、レポート結果は業務改善など様々な場面で役立てられます。

SFAの活用方法

SFAを効果的に活用する方法としては以下が挙げられます。

● 外出先からも利用する
● 自動化機能を活用する
● パイプライン管理を行う
● データを有効活用する
● 基幹システムとして機能させる

外出先からも利用する

SaaS型のSFAを利用している場合は、インターネット経由でスマホやタブレットといったモバイル端末などからも利用ができます。

こうすることで、必ずしも嵩張るノートPCを持参しなくても外回りなど外出先からでも手軽に利用できます。コンパクトに持ち運べる折りたたみ式のミニキーボードなども合わせて持参すれば、入力作業も効率よく行なえます。

自動化機能を活用する

SFAには、営業活動を効率よく行えるように多くの自動化機能を備えています。これらの機能や特性を上手く日々の営業活動に取り入れることにより、SFAを効果的に活用できます。

特にルーティン化されたワークフローを自動化することにより、営業担当者の負担を軽減できます。例えば、新規リードへの担当者の割り当てやメール送信業務、タスクの作成など、従来人手で行うべき作業を自動化できます。

パイプライン管理を行う

SFAを導入することにより、パイプライン管理を簡単に行えるようになります。パイプライン管理とは、営業活動においてアポイントの獲得から受注に至るまでの一連の業務フローを1本のパイプに見立て、可視化するマネジメント手法のことを言います。

こうすることで、ボトルネックとなっている業務の改善及び分析を行いやすくします。このパイプライン管理はリアルタイムに近い状況下で行われることが理想とされており、SFAを導入することでそれが可能となります。

データを有効活用する

SFAを導入することによりデータを有効活用できます。日々の営業活動にSFAで蓄積できたデータを有効活用することで、営業部門の強みや弱み、特性といった要素が見えてきます。すると、強みは更に伸ばし、ボトルネックとなっている弱みに関しては対策する判断が下せるようになります。

また、例えば商談はスムーズに運べるにも関わらず成約率が低いなど、チーム内における偏りや癖といった特性についても判断ができます。こういったデータに基づいた勘に頼らない営業活動が行えるようになります。

基幹システムとして機能させる

SFAを基幹システムとして、他のシステムと連携させることで高度な予測を行うことができます。SFAと相性がいいシステムの一つとしてCRMがあります。

CRMの役割は主に顧客との関係構築を図る、言わば商談が成立した後のフェーズとなります。基幹システムとするSFAにCRMを連携させることで、アポイントの獲得から受注、そして顧客管理までを一貫してパイプライン管理が行えるようになります。

SFAとMAの連携

SFAとMAの連携について解説します。

● MAツールとは
● SFAとMAの違い
● SFAとMAの連携のメリット

MAツールとは

MAは「Marketing Automation」の略で、日本語では「マーケティングの自動化」と訳されます。マーケティングの業務プロセスを自動化し、サポートすることで効率化を図るシステムです。見込み顧客の育成(リードナーチャリング)を目的としています。

関連記事:MA(マーケティングオートメーション)の市場が伸びている背景を解説します!

SFAとMAの違い

SFAとは「Sales Force Automation=営業支援システム」となり、主にアポイントの獲得から受注までのプロセスを担当します。マーケティング担当者が収集した顧客情報を基に販売戦略を立案したり、顧客とのコミュニケーションを図り実際に営業活動を行ったりします。

言わば営業活動のメインにあたるフェーズを指します。一方で、MAはSFAの前のプロセスに当たる「見込み顧客の開拓及び育成」を担当する部分です。MAは「Marketing Automation=マーケティング自動化」となり、主に見込み顧客の開拓及び育成を自動化するシステムのことを指します。

例えば、顧客を開拓するためのメール送信業務やSNSにおけるコミュニケーション活動などを担当し、同時に顧客の育成などを行っていくフェーズとなります。「MA」「SFA」「CRM」それぞれのフェーズを一貫させると以下の順番となります。

1. MA(見込み顧客の開拓及び育成)
2. SFA(営業活動の効率化)
3. CRM(顧客との良好な関係構築及び継続)

SFAとMAの連携のメリット

SFAツール・システムとMAツール・システムを連携させることで、営業部門とマーケティング部門の双方にメリットが生まれます。

営業担当は、自社と顧客の関係の進捗度や、コミュニケーションの過程を知ることで、適切なアプローチが取れ、成約につなげやすくなります。マーケティング担当者も、営業担当に引き渡した後の商談の状況を確認することで、顧客へのフォローアップや継続的な関係の維持がしやすくなるのです。

関連記事:リードナーチャリングとは?意味や手法、4つのプロセスを解説

SFAを導入する方法

SFAを導入するには、プロセスを分けて考える必要があります。主に以下のように大別できます。

1. プロジェクトチームを発足させる
2. 営業プロセスの把握
3. SFAツールの選定
4. テスト運用を行う
5. 運用を開始する

1.プロジェクトチームを発足させる

SFAを導入する前にSFAを利用できる人材を確保し、プロジェクトチームの発足を行います。そして、社内にSFA導入に関して共通の理解を求める必要があります。

2.営業プロセスの把握

プロジェクトチームの発足を行ったら、現状における営業プロセスの把握や確認を行います。営業報告書はどのように作成するのか、顧客管理はどういった方法で行うのか、契約書や見積書の取り扱いに関してはどうするのか、といった業務上における必要不可欠な作業のやり方や作業方法を明確にします。

3.SFAツールの選定

作業方法について明確化が行われたら、SFAツールの選定を行います。上項目2の「営業プロセスの把握」において作業が明確化されなければ、当項目「SFAツールの選定」でどのような機能や特徴を重視したSFAにするのかが分からないまま導入に至ってしまいます。

そういったことを防ぐためにも事前に営業プロセスを把握してから、プロジェクトチームが使いやすく必要な機能が多く搭載されているSFAを選定していきます。

4.テスト運用を行う

本格導入する前にテスト運用を行います。選定したツールは使いやすいのか、必要な機能は実際に使えるのか、といったことを確認し、不具合や不都合な点がないかをチェックしていきます。この時点で自分たちにとって使えるツールなのか否かを判断し、採用するのか他に乗り換えるのか、またはカスタマイズして補うのか、といったことを検討していきます。

5.運用を開始する

選定を終えたら実際に運用を開始していきます。新しいツール故に、初めはどうしても使いづらいと感じてしまう部分も出てくるでしょう。また、運用を開始して本格的に利用し始めてから不都合な点が見つかる場合もあります。

そういったことも含めて、操作に早く慣れるよう努力していくと同時に、日々の営業活用にSFAツールを徐々に取り入れていきます。

SFA導入時の注意点

SFAを導入する際は注意点がいくつかあります。以下の注意点に留意しないとSFAの定着が失敗する可能性が高まります。

● 使い勝手が悪い
● 目的が明確でないまま導入してしまう
● 蓄積したデータを扱える人材がいない

使い勝手が悪い

上項目「4.テスト運用を行う」でも解説しましたが、SFAを導入する際には使いやすさを十分確かめてから導入するようにします。SFAは操作方法が難しく、ただでさえ入力作業は営業担当者の負担となりがちです。

そのうえ、さらに使い勝手まで悪くなると使うこと自体がストレスとなってしまいます。せめて入力作業だけでもスムーズに行えるよう、使い勝手の良し悪しを考慮することは非常に重要なポイントとなります。

目的が明確でないまま導入してしまう

こちらも上項目「3.SFAツールの選定」でも解説しましたが、まずは作業の明確化を行う必要があります。自分たちはどういった機能や特徴を重視したSFAを必要としているのかが分からなければ、導入した意味や必要性が分からず定着しない原因となります。まずはSFAを導入する目的を明確にしてから、テスト運用を行った上で導入します。

蓄積したデータを扱える人材がいない

こちらも上項目「データを蓄積するだけで活用法が分からない」でも少し触れましたが、SFAを操作してデータを蓄積する作業と蓄積したデータを分析して扱う作業は別のスキルとなります。

基本的にSFAに蓄積されたデータを分析することは、アクセス解析の分析を行うのと同様に、データを分析できるスキルが必要となります。そういったことから、必要に応じてSFAを導入すると同時に、データを分析できる人材を確保する必要も出てきます。

SFA導入を成功させるポイント

SFA導入を成功させるには気をつけるべき点が4つあります。最終ゴールの利益拡大につなげるためにも、万全に準備してシステム導入に臨みましょう。

● 営業担当者へのフォロー
● 従来プロセスの見直し
● KPIの設定・測定
● PDCAサイクルの運用

営業担当者へのフォロー

新しいシステムを導入する際には、抵抗感が生まれるのは当然のことです。なるべく早く慣れてもらうためにも、営業担当者にSFA導入の目的やメリットを周知し、現場の理解を徹底させることで新しいシステムの価値を感じてもらいましょう。

また、導入時にはユーザー研修を行うなど、担当者がスムーズに使えるよう実践的なフォローをするのも効果的です。前提として、UI(ユーザーインターフェース)が営業担当者にとって使い勝手の良いものかどうかは初めに精査しておいてください。

従来プロセスの見直し

システムはあくまで営業支援なので、ただ導入しただけでは効果は期待できません。従来の営業プロセスや管理するマネジメントプロセスについても、システム導入と共に「あるべき姿」を検討しましょう。正しく見直すことで、新しいシステムが活かされます。

KPIの設定・測定

SFAでのデータ分析などを活用して、KPI(目標の達成度合い)を設定しましょう。目標が明確化されれば、達成に向けて必要な具体的な施策や営業プロセスを可視化でき、組織のモチベーション向上にも役立ちます。現時点での達成率や見込みを測定し、SFAで管理することで、達成状況も正確に把握することが可能になるのです。

PDCAサイクルの運用

業務を効率化していくには、データの蓄積・分析やプロセスの可視化、KPIによる効果測定、問題点の発見・改善といったPDCAサイクルを繰り返すことが重要です。現状を把握しながら、次の施策を実行していくことで、より成長が早くなります。

関連記事:PDCAサイクルとは?他の手法との違いや定着させる方法、企業実例

おすすめのSFAツール10選

以下では、おすすめのSFAツール10選を紹介します。

● Sales Cloud
● Sales Hub
● Dynamics 365
● kintone
● Mazrica Sales
● Knowledge Suite
● eセールスマネージャーRemix
● GENIEE SFA/CRM
● Sales Force Assistant
● LaXiTera

Sales Cloud

Sales CloudはAIを搭載し、CRMとシームレスに連携ができる優れたSFAです。Sales Cloudを提供しているSalesforceは17年連続でSFA部門のリーダーとして選出されています。

予測AIと生成AIの両方が使えるセールス向けAIを上手に活用することで、営業効率が大幅にアップします。営業プロセスの自動化や顧客関係の構築、商談のサポートなど様々な支援機能が利用できます。

Sales Hub

Sales HubはHubSpotが提供する高機能SFAツールです。HubSpotは2006年にインバウンドマーケティング用のソフトウェア開発企業として設立された米国の企業です。運営歴は2024年1月時点で18年目と長く、マーケティング業界では比較的有名な企業です。

Sales Hubは非常に多機能で「営業活動支援機能」の他、「リード管理機能」「セールスオートメーション」など非常に充実しています。またHubSpotAIと呼ばれる独自のAIツールを活用して、訴求力のあるCTA(Call To Action)などが作成可能です。

Dynamics 365

Dynamics 365はMicrosoftが提供するAI搭載型のSFAツールです。業務フローに上手くAI及び自動化、リアルタイムインサイトを取り入れることで、販売業務の簡素化と効率化を実現します。より多くの取引を成立させるための、AI営業案件スコアリング機能やタスクアシスタンス、自動化されたデータキャプチャなど高機能が満載です。

kintone

kintoneはサイボウズ株式会社が提供する純国産のSFAツールです。純国産のためサポートなどが充実しており安心感があります。特徴として、プログラミング知識がなくてもノーコードで自分たちが思い描いているアプリが自作できることが挙げられます。

自分たちが使いやすいようにSFAを自作することで、営業効率が大幅にアップします。また、kintoneと連携できるサービスは200種類以上で、JavaScript及びCSSを用いたプラグインやAPI連携など非常に充実しています。

Mazrica Sales

Mazrica Salesは純国産のAI搭載型SFAツールとなっています。AIが学習を重ねていくことで、案件のリスク分析や類似案件のアドバイスを行います。リスク分析が行えることで、これから起こることが想定される失敗を事前に回避できます。他にもメールの一斉送信やコミュニケーション機能、見積書管理などが利用できます。

Knowledge Suite

Knowledge Suiteは純国産のカスタマイズ可能SFAツールとなります。特徴としては、自社の業務内容に合った項目でレイアウトを自由にカスタマイズできることが挙げられます。

また、従来は非常に操作が難解なSFAですが、Knowledge Suiteは顧客情報と営業報告の入力だけで営業プロセスを可視化することができます。簡単操作で利用ができるうえ、カスタマイズもできる初心者には嬉しいSFAとなっています。

eセールスマネージャーRemix

eセールスマネージャーRemixはソフトブレーン株式会社が提供する純国産SFAです。eセールスマネージャーRemixは「BOXIL SaaS AWARD Winter 2023」のSFA部門において「Good Service」に選出されました。

「BOXIL SaaS AWARD Winter 2023」は優れたSaaSを審査、選考及び表彰するイベントで業界では注目されています。そのようなeセールスマネージャーRemixは95%の利用継続率を誇り、185業種ですでに導入されています。

情報の見える化を行い、瞬時に営業情報を把握できます。SNSやタイムライン機能を利用することで営業現場と即時コミュニケーションが取れ、適切な営業活動のフォローアップが行なえます。

GENIEE SFA/CRM

GENIEE SFA/CRMは純国産のSFAツールで顧客の定着率は99%を実現しています。誰でも利用ができるシンプル画面で、SFAの難解な操作を極力簡単にしています。入力は直感的にできる仕様となっており、ドラッグアンドドロップで操作可能です。また、OpenAI社のGPT-4が搭載されており、AIを活用した営業支援も利用できます。

Sales Force Assistant

Sales Force Assistantは株式会社NIコンサルティングが提供するSFAです。自社のSales Force Assistantを「新SFA=真SFA」、元となったSales Force Automation「旧SFA」と呼び、大幅な性能アップを達成できたとしています。

営業マンをアシストする「真のSFA」を活用することで、営業生産性を劇的に高められます。また、三種の神器と称される「カスタマーシート」「コンタクトマップ」「リレーションマップ」を利用することで、人的繋がりを一目で把握できます。非常に高機能で多機能に生まれ変わったSFAツールとしてデビューしています。

LaXiTera

LaXiTeraは日鉄日立システムソリューションズ株式会社が提供する純国産SFAツールです。ツール名が「ラクシテラ」となっており「楽してら」とも受け取れます。愛嬌を持たせる狙いでの命名かどうかは定かではありませんが、ツールとしての機能はいたって真面目で非常に高機能です。

「日報管理」や「案件管理」、「スケジュール管理」といった基本的な機能は問題なく利用できる他、セキュリティが非常に堅牢となっています。またサポート体制も充実しており、導入後の「管理者教育」や「エンドユーザー教育」なども受けられます。

関連記事:Salesforce(セールスフォース)とは!基本となる機能や特徴を初心者でも分かるように解説!

まとめ

SFAの基礎知識や、導入する際のポイントなどについて解説しました。現在の営業マンにとって、業務の効率化は必須事項といえるでしょう。業界全体において、属人的な営業方法から脱却する流れがある以上、新しいシステムの導入は必要不可欠です。

営業力強化を目指す方は、ご紹介したツール・システムの選び方や、導入を成功させるポイントをふまえてSFA導入を検討してはいかがでしょうか。

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監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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