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【図解】バランス・スコアカードとは?4つの視点と作り方を事例付きでわかりやすく解説

2026.2.16
読了まで約 10

この記事では、企業のビジョンと戦略を具体的なアクションに繋げる経営管理手法「バランス・スコアカード」について、その本質から解説していきます。なぜこの手法が戦略実行に有効なのか、その核となる「4つの視点」の考え方から、図解でわかる具体的な作り方、さらには国内企業の導入事例までを網羅的に紹介。戦略が形骸化してしまう課題を解決し、組織全体の目標達成を加速させる方法がわかります。

関連記事:バランススコアカード(BSC)とは?経営戦略に活用できる4つの視点を紹介

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あなたの会社の戦略は実行されていますか

多くの企業では、経営層が時間と労力をかけて練り上げた経営戦略が、残念ながら現場の従業員の具体的なアクションにまで結びついていない、という悩みを抱えています。立派な戦略を策定したにもかかわらず、それが「絵に描いた餅」となり、期待した成果が上がらないのはなぜでしょうか。

多くの企業が陥る「戦略と現場の乖離」

経営戦略が現場の日常業務にまで浸透せず、両者の間に大きな隔たりが生まれてしまう現象を「戦略と現場の乖離」と呼びます。この状態は、企業の成長を阻害する深刻な問題です。なぜ、このような乖離が起きてしまうのでしょうか。その主な原因は、以下の表のように整理できます。

原因 具体例
戦略の抽象性 「業界のリーディングカンパニーを目指す」「顧客満足度を向上させる」といった目標が、現場の従業員にとって具体的に何をすべきか不明確な状態。
コミュニケーション不足 策定された戦略の意図や背景が経営層から現場まで十分に伝わっておらず、部門間の連携も取れていないため、組織が一体となって動けない。
評価制度との不一致 戦略目標の達成度ではなく、短期的な売上やコスト削減といった従来の財務指標のみが個人の評価基準となっており、戦略的な行動が評価されない。
リソースの不適切な配分 戦略的に重要な新規事業や業務改革よりも、目先の利益を生む既存業務にばかり人材や予算といったリソースが割かれてしまう。

このような乖離が続くと、従業員は「会社がどこに向かっているのかわからない」と感じてモチベーションが低下し、部門間のセクショナリズム(縄張り意識)が助長され、結果として企業全体の競争力が失われるという事態を招きかねません。

解決策としてのバランス・スコアカード

この根深い「戦略と現場の乖離」という問題を解決し、戦略の実行力を高めるための経営管理手法が「バランス・スコアカード(BSC)」です。 バランス・スコアカードは、1992年にロバート・S・キャプラン教授とデビッド・P・ノートン氏によって提唱されたフレームワークで、多くの企業で導入されています。

この手法の最大の特徴は、従来の財務指標だけでなく、「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」という非財務的な3つの視点を加えた、合計4つの視点から業績をバランスよく評価する点にあります。 これにより、企業のビジョンと戦略を、具体的な戦略目標やアクションプランにまで落とし込み、組織全体で共有・実行するためのフレームワークとして機能します。

バランス・スコアカードを導入することで、従業員一人ひとりが「自分の日々の業務が、会社のどの戦略目標に、どのように貢献しているのか」を明確に理解できるようになります。 その結果、組織全体のベクトルが揃い、全社一丸となって戦略を実行していくことが可能になるのです。

バランス・スコアカードが持つ4つの視点とは

この章では、バランス・スコアカード(BSC)を構成する「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」という4つの視点について、それぞれの役割と関係性を具体的に解説していきます。従来の財務指標だけでは見えにくい企業の価値を多角的に捉え、戦略実行の精度を高めるために、これらの視点がどのように機能するのかを理解していきましょう。

一般的に、戦略を立てる際は、財務(結果)から学習(原因)へと、目的から手段に向かって検討を進めます。なお、実務上の実行(改善)は、下の「学習と成長」から上の「財務」へと積み上がっていく因果関係になります。

第1の視点 財務

「財務の視点」は、企業の最終的なゴールである経済的な成功を測るためのものです。株主や従業員といったステークホルダーに対して、企業活動が財務的にどのような成果をもたらしているかを明確に示します。売上や利益といった過去の実績を示す「遅行指標」が中心となりますが、これらは他の3つの視点の活動成果が最終的に反映される重要な指標群です。

目的 代表的なKPI(重要業績評価指標)の例
収益性の向上 売上高成長率、利益率、顧客単価
資産活用の効率化 総資産回転率、投下資本利益率(ROI
キャッシュフローの健全化 営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー

関連記事:ROIとは?ROASとの違いや計算式をわかりやすく解説!

第2の視点 顧客

「顧客の視点」は、企業のビジョンや戦略を達成するために、ターゲットとする顧客層に対してどのように価値を提供し、満足度を高めていくかを測るためのものです。 顧客満足度やロイヤルティの向上は、将来の財務的成功に直結します。特にBtoBビジネスにおいては、顧客維持率やLTV(顧客生涯価値)の向上が、安定した収益基盤を築く上で極めて重要となります。

目的 代表的なKPI(重要業績評価指標)の例
顧客満足度の向上 顧客満足度スコア、NPS®(ネット・プロモーター・スコア)
顧客基盤の拡大 新規顧客獲得数、市場シェア
顧客との関係性強化 顧客維持率(リピート率)、LTV(顧客生涯価値)

関連記事
現代のマーケティングで重要ポイントとなる「ロイヤリティ」とは? 具体的な戦略・成功事例とともに解説
「NPS」とは? 顧客ロイヤルティを測る経営指標について
LTV(ライフタイムバリュー)とは?算出方法や最大化するポイント

第3の視点 業務プロセス

「業務プロセスの視点」は、財務目標の達成と顧客満足度の向上のために、どの業務プロセスを卓越させるべきかを定義し、その効率性や品質を測るためのものです。 製品開発から販売、アフターサービスに至るまでの一連のプロセスを改善することで、付加価値の高い製品やサービスを効率的に提供することを目指します。マーケティング部門と営業部門の連携プロセスを最適化することも、商談化率や受注率の向上に繋がる重要なテーマです。

目的 代表的なKPI(重要業績評価指標)の例
オペレーションの効率化 リードタイム、生産性、単位あたりのコスト
品質の向上 不良品率、顧客からのクレーム件数
イノベーションの促進 新製品・サービスによる売上比率、開発期間

第4の視点 学習と成長

「学習と成長の視点」は、これからの企業の成長を支える基盤となる視点です。ビジョン達成のために、組織や人材がどのように変化し、能力を向上させていく必要があるかを測ります。 この視点での取り組みが、業務プロセスの改善、顧客価値の創造、そして最終的な財務成果へと繋がる因果関係の起点となります。従業員のスキル向上や情報インフラの整備は、戦略を実行するための土台そのものです。

目的 代表的なKPI(重要業績評価指標)の例
従業員能力の向上 従業員満足度、従業員定着率、資格保有者数、研修時間
組織風土の改革 改善提案件数、部門間連携の評価スコア
情報システムの活用 戦略的データベースのカバー率、システム稼働率

これら4つの視点は独立しているのではなく、「学習と成長」によって従業員の能力が向上し、それによって「業務プロセス」が効率化され、その結果として「顧客」への提供価値が高まり、最終的に「財務」的な成果に結びつくという、明確な因果関係で結びついています。 このストーリーこそが、企業の戦略そのものを可視化する「戦略マップ」の骨子となるのです。

図解でわかる バランス・スコアカードの簡単な作り方

この章では、バランス・スコアカードを自社に導入するための具体的な作成方法を、3つのフェーズに分けて解説していきます。理論を理解するだけでなく、実際に手を動かして作成することで、戦略が現場の行動へと繋がるプロセスを体感できるでしょう。

フェーズ1 設計準備

バランス・スコアカードの作成は、本格的な設計に入る前の準備段階が成功の鍵を握ります。ここでは、組織全体の進むべき方向性を定め、プロジェクトを推進するための土台を固めます。

ビジョンと戦略の再確認

まずはじめに、企業のビジョン(将来のあるべき姿)と、それを実現するための中長期的な経営戦略を改めて確認し、言語化します。このビジョンと戦略が、これから作成するすべての目標や指標の拠り所となります。既存の経営計画書や中期経営計画などを参考に、経営層から現場のリーダーまで、関係者間で認識を一致させることが重要です。このプロセスを通じて、組織がどこへ向かおうとしているのか、その羅針盤を明確にします。

プロジェクトチームの編成

次に、バランス・スコアカードの導入を推進する専門のプロジェクトチームを編成します。メンバーは、経営層や各部門の責任者、現場のキーパーソンなど、組織の各階層からバランス良く選出することが成功のポイントです。多様な視点を持つメンバーが集まることで、全社的な視点と現場の実態を反映した、実用的なスコアカードの作成が可能になります。

フェーズ2 設計と構築

準備が整ったら、いよいよバランス・スコアカードの具体的な中身を設計・構築していくフェーズに入ります。ここでは、ビジョンと戦略を具体的な目標へと落とし込んでいきます。

戦略目標と戦略マップの作成

「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の4つの視点それぞれにおいて、ビジョンと戦略を達成するための具体的な「戦略目標」を設定します。そして、それらの戦略目標がどのように連鎖し、最終的な財務的成果に結びつくのか、その因果関係を可視化した「戦略マップ」を作成します。 戦略マップは、戦略の全体像とストーリーを組織全体で共有するための設計図の役割を果たします。

表1: 戦略マップの構成要素(例)
視点 戦略目標の例 因果関係の考え方
財務の視点 売上高の拡大、利益率の向上 顧客満足度が向上すれば、売上や利益が増加する。
顧客の視点 顧客満足度の向上、ブランドイメージの強化 高品質なサービス提供により、顧客からの評価が高まる。
業務プロセスの視点 新サービスの開発、業務効率の改善 従業員のスキルが向上すれば、より良い業務プロセスが構築できる。
学習と成長の視点 従業員スキルの向上、情報共有基盤の整備 (すべての土台)

KPIとアクションプランの設定

設定した戦略目標の達成度を客観的に測定するため、重要業績評価指標(KPI)と、それを達成するための具体的な行動計画(アクションプラン)を定義します。KPIは、「売上成長率」「顧客単価」「新規顧客獲得数」「従業員満足度スコア」など、具体的で測定可能な指標を設定することが重要です。 アクションプランは、誰が、いつまでに、何を行うのかを明確にし、戦略の実行性を高めます。

表2: 戦略目標・KPI・アクションプランの連動(例)
戦略目標 KPI(重要業績評価指標) アクションプラン
顧客満足度の向上 顧客満足度アンケートのスコアを5%向上させる 四半期ごとに顧客アンケートを実施し、結果を分析・共有する
業務効率の改善 一人当たりの月間処理件数を10%増加させる 新しい業務効率化ツールを導入し、全社的な研修会を開催する

フェーズ3 導入と運用

バランス・スコアカードは作成して終わりではありません。組織に定着させ、継続的に活用していくための仕組みづくりが不可欠です。

全社への展開と共有

完成した戦略マップや各KPIは、経営層から現場の従業員一人ひとりに至るまで、全社で共有することが極めて重要です。説明会を開催したり、社内ポータルに掲載したりすることで、従業員は自らの業務が会社全体の戦略とどのように結びついているのかを理解できます。これにより、日々の業務に対するモチベーション向上や、組織の一体感の醸成が期待できます。

PDCAサイクルによる改善

導入後は、定期的にKPIの進捗を確認し、戦略やアクションプランの効果を評価します。計画通りに進んでいない場合は、その原因を分析し、改善策を講じます。このようなPlan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のPDCAサイクルを回し続けることで、バランス・スコアカードは形骸化することなく、市場環境の変化にも対応できる生きた経営ツールとなります。

他社はどう活用している?バランス・スコアカードの事例研究

バランス・スコアカードが理論上有効なことは理解できても、自社でどのように活用すれば良いかイメージが湧きにくいかもしれません。この章では、具体的な企業の導入事例を通じて、バランス・スコアカードがどのように戦略実行に貢献するのかを、成功のポイントと共に掘り下げていきます。

【小売業】E社の成功事例

E社は、複数のアパレルブランドを全国の百貨店やショッピングモールで展開する小売企業です。各店舗の売上は堅調だったものの、オンラインストアとの連携不足から顧客データが分散し、ブランド全体での顧客体験価値の向上や、LTV(顧客生涯価値)の最大化が大きな課題となっていました。

そこでE社は、全社共通の戦略目標を可視化し、部門間の連携を強化するためにバランス・スコアカードの導入を決定。4つの視点で以下の戦略目標とKPIを設定しました。

視点 戦略目標 KPI(重要業績評価指標)の例
財務の視点 収益性の向上 顧客単価、クロスセル比率
顧客の視点 顧客ロイヤルティの向上 会員リピート率、NPS®(ネット・プロモーター・スコア)
業務プロセスの視点 オムニチャネル戦略の推進 オンラインストア経由の店舗送客数、在庫データ連携の精度
学習と成長の視点 データ活用人材の育成 データ分析研修の受講率、従業員満足度調査

BSCの導入により、各部門が「顧客ロイヤルティ向上」という共通の目標を明確に認識できるようになりました。その結果、オンラインストアの購入履歴に基づいた店舗での接客や、店舗在庫をオンラインで確認できるサービスの開発といった、部門横断的な施策が次々と実行されました。最終的に、会員リピート率が前年比で15%向上し、全社的な収益改善に大きく貢献しました。

関連記事:オムニチャネルとは?取り組むメリットや成功のポイントを解説

【IT企業】F社の導入事例

F社は、中小企業向けのSaaS型CRM(顧客関係管理)ツールを提供するIT企業です。新規顧客の獲得は順調だったものの、導入後のサポート体制が不十分で、高い解約率(チャーンレート)が経営を圧迫していました。特に、営業部門とカスタマーサクセス部門の目標が乖離しており、顧客視点での連携が取れていないことが根本的な原因でした。

この課題を解決するため、F社は「顧客の成功」を全社的なゴールに据え、バランス・スコアカードを用いて各部門の目標を再設計しました。

視点 戦略目標 KPI(重要業績評価指標)の例
財務の視点 LTV(顧客生涯価値)の最大化 月次経常収益(MRR)、顧客生涯価値
顧客の視点 顧客満足度と成功体験の向上 解約率(チャーンレート)、プロダクト定着率
業務プロセスの視点 カスタマーサクセスプロセスの最適化 オンボーディング完了率、サポートチケットの平均解決時間
学習と成長の視点 顧客志向の組織文化の醸成 部門横断プロジェクト数、従業員エンゲージメントスコア

F社の大きな成功要因は、「学習と成長の視点」から着手したことです。まず、営業とカスタマーサクセスの合同研修を実施し、顧客の成功がLTV向上にどう繋がるかを徹底的に共有しました。その上で、カスタマーサクセス部門のKPIである「解約率」や「オンボーディング完了率」を、営業部門の評価指標にも一部組み込むという大胆な改革を実行。これにより、契約後の顧客フォローに対する営業部門の意識が劇的に変わり、部門間の連携が促進され、導入後3ヶ月の解約率を40%改善することに成功しました。

関連記事:チャーンレート(Churn rate)とは?マーケターが押さえておきたいSaaSビジネスの顧客解約率

バランス・スコアカードに関するよくある質問

この章では、バランス・スコアカードの導入を検討するマーケターや経営層の方が抱きやすい疑問について、わかりやすく解説していきます。

KPIマネジメントとの違いは何か

バランス・スコアカード(BSC)とKPIマネジメントは、どちらも目標達成のための管理手法ですが、その目的と範囲に違いがあります。KPIが個々の目標達成度を測る「指標」であるのに対し、BSCは戦略全体を可視化し、実行へと繋げる「フレームワーク」です。 例えるなら、BSCが戦略という名の「地図」全体を示し、KPIはその地図上で現在地や目的地を示す「コンパスや距離計」の役割を果たします。

両者の関係性を下記の表に整理しました。

項目 バランス・スコアカード(BSC) KPIマネジメント
目的 ビジョン・戦略の可視化と実行 特定の業績目標の達成度を測定・管理すること
視点 「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の4つの視点から多角的・網羅的に捉える 設定された個別の目標(KGI)に対する進捗を測る指標が中心
関係性 戦略を体系化するフレームワークであり、その中にKPIが位置づけられる BSCで設定された戦略目標を達成するための具体的な測定指標として機能する

つまり、KPIマネジメントはBSCという大きな枠組みの中で活用されることで、より効果を発揮します。戦略なきKPI設定は、本来の目的から外れた活動を助長するリスクがありますが、BSCを用いることで、全社のビジョンから一貫したKPIを設定し、組織全体の行動を戦略的な方向に導くことが可能になります。

関連記事:KPIの意味とは?初心者にもわかる徹底解説と設定事例

OKRとの違いは何か

OKR(Objectives and Key Results)は、野心的な目標(Objective)と、その達成度を測る主要な結果(Key Results)を設定する目標管理手法です。BSCとの主な違いは、その焦点と運用サイクルにあります。

BSCが経営戦略を4つの視点でバランスよく管理するトップダウン型の静的なフレームワークであるのに対し、OKRはチームや個人の自律性を促し、高い目標への挑戦を推奨する、より動的でアジャイルな性質を持ちます。 OKRは四半期ごとなど短いサイクルで見直されるのが一般的です。

ただし、両者は対立するものではありません。全社的な戦略の整合性を取るためにBSCを用い、各部門やチームの具体的なアクションプランと高い目標設定にOKRを活用するなど、両者を連携させることで、戦略の実行力をさらに高めることができます。

関連記事:OKRとは?成果指標の意味や具体例、KPIとの違いまでわかりやすく徹底解説

中小企業でも導入は可能か

はい、可能です。むしろ、経営資源が限られる中小企業こそ、戦略の方向性を明確にし、リソースを集中させるためにバランス・スコアカードは非常に有効です。 大企業のように複雑なシステムを構築する必要はなく、企業の規模やフェーズに合わせて簡略化した形で導入できます。

例えば、最初はExcelなどを用いて戦略マップと主要なKPIを管理する「ミニBSC」から始めることも一つの方法です。 重要なのは、ツールを導入すること自体が目的になるのではなく、自社のビジョンと戦略を全社で共有し、実行に移すための共通言語として活用することです。

導入する上での注意点はありますか

バランス・スコアカードの導入を成功させるためには、いくつかの注意点があります。特に以下の点を意識することが重要です。

  • 導入の目的を明確にする
    「なぜBSCを導入するのか」という目的が曖昧なままでは、形骸化してしまいます。 「戦略と現場の乖離をなくしたい」「全社でビジョンを共有したい」など、導入目的を事前に明確化し、関係者間で共有することが不可欠です。
  • 経営層の強いコミットメント
    BSCは経営層が主導して推進する経営改革のツールです。 策定から運用、改善に至るまで、経営層が強い意志とリーダーシップを持って関与し続けることが成功の鍵となります。
  • 一度作って終わりにしない
    市場環境や組織の状況は常に変化します。BSCも一度策定したら終わりではなく、定期的にPDCAサイクルを回し、戦略目標やKPIが現状に適しているかを見直し、改善を重ねていくことが重要です。

まとめ

本記事では、多くの企業が直面する「戦略と現場の乖離」という課題の解決策として、バランス・スコアカードの概念を掘り下げました。その根幹をなす「4つの視点」から、具体的な作り方の手順、さらには他社の活用事例に至るまで、初心者の方にもご理解いただけるよう図解を交えて解説しました。この記事が、貴社のビジョンと戦略を着実に実行へ移すための一助となれば幸いです。

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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