ProFutureマーケティングソリューション|マーケトランク

ProFutureマーケティングソリューションマーケトランクはリードジェネレーションを中心としたソリューションです。HRプロや経営プロを中心としたマーケティング、人事データを活用したDSP、SEOに強いコンテンツマーケティングなどのマーケティングソリューションと情報を提供しています。

膨大なユーザーへリーチできる「LINE広告」を活用! LINE広告の特徴や機能、配信方法を解説

2025.11.6
読了まで約 11

LINE(ライン)広告は、アプリ内のさまざまな配信面に静止画や動画を掲載し、ユーザーの行動データに基づいて最適なタイミングで配信できる仕組みです。

友だち追加を通じて自社アカウントとユーザーを直接つなげられるため、購買促進やリピーター育成にも効果を発揮します。

本記事では、LINE広告の基本的な仕組みから、配信面・広告フォーマット・ターゲティング手法・費用相場・出稿手順までを体系的に解説します。

▼LINEヤフー株式会社 宮村壮氏による、マーケティングに役立つ連載コラムも参考にしてください
第1回 デジタル広告 激動の変化から解く不変的な考え【LINEヤフー宮村壮 連載】

関連記事:LINE広告の基礎知識と新サービス「LINE VOOM」や「LINE POP Media」とは?

人事・経営層のキーパーソンへのリーチが課題ですか?
BtoBリード獲得・マーケティングならProFutureにお任せ!

「LINE広告」とは

LINE広告とは、国内最大級のメッセージングアプリ「LINE」上に配信する広告のことです。トークリスト、LINE NEWS、LINE マンガなど多彩な配信面に広告を掲載できます。

それでは、LINE広告の仕組みや特徴を詳しく見ていきましょう。

参考リンク:LINE広告

国内月間9,900万人のユーザーへリーチできる広告

LINEの月間アクティブユーザー数は9,900万人(2025年6月時点)を超え、日本の人口の約8割が利用しているとされています。

LINE利用者は10代から60代以上まで幅広く、特定の年代に偏らないことが特徴です。他のSNS広告に比べても実生活の接点が深いチャネルとして注目されています。

関連記事:Meta広告とは? メリットから配信面・ターゲティング・課金形態・始め方まで解説

LINE独自のデータに基づいた高精度なターゲティングが可能

LINE広告の大きな強みは、LINEプラットフォーム内に蓄積された膨大なユーザーデータを基に、精度の高いターゲティング配信ができる点です。ユーザーの年齢・性別・地域・興味関心・行動履歴などを活用し、狙いたい層にピンポイントで広告を表示できます。

さらに、LINEは他のSNSと異なり、実名登録ではなく電話番号ベースでアカウントが紐づいているため、実際の生活行動や購買行動に基づいたターゲティングがしやすい点も特徴です。

関連記事:ジオターゲティングを利用して、より顧客に近い地域密着型の効果的なアプローチを

LINEの「友だち追加」を活用して自社のLINE公式アカウントとユーザーの繋がりを持てる

LINE広告を活用して自社のLINE公式アカウントを友だち追加してもらえれば、プッシュ通知やチャット機能を通じて直接コミュニケーションを図り、関係性を深められます。

BtoBや金融商品のように検討期間が長い業態・業界では、継続的な接点を確保できる「友だち追加機能」が有効です。

一方、BtoCではキャンペーン情報や新商品の案内、イベントの招待などを定期的に配信することで、認知から購買、さらにはロイヤルティの醸成までをLINE上で完結できます。

こうしたOne to Oneの関係構築は、メールマガジンやSNS投稿に比べて開封率や反応率が高く、再訪やリピート購入の促進に効果があります。

「LINE広告」はBtoBでも活用できる

BtoB領域でも、LINE広告の活用が進んでいます。特に、認知度の低い製品や新しい商材を扱う企業にとって、LINE広告は有力な手段です。

リスティング広告は、課題やニーズが明確な顕在層には効果的ですが、潜在層への訴求には適していません。一方、LINE広告はその潜在層にもアプローチでき、製品やブランドの想起を促す効果が期待できます。

関連記事:競合より先に思い出される会社へ!「マインドシェア」で築く中小企業のブランド優位化ステップ

また、ナーチャリングとの親和性も高く、友だち追加を起点にホワイトペーパーの提供やセミナー案内などが可能です。

メール配信と比べて開封率が高く、タイムリーな情報発信ができるため、リード獲得から育成までをLINE上で一貫して行えます。

LINE広告へ出稿するには「LINE公式アカウント」と「広告アカウント」が必要

LINE広告を活用するには、LINE公式アカウント広告アカウントが必須です。

この2つを正しく設定・連携することで、広告運用と顧客コミュニケーションをシームレスに行えます。ここでは、それぞれの役割と仕組みを整理しておきましょう。

アカウント種別 役割・目的 主な機能・活用例
LINE公式アカウント 顧客と直接つながるためのビジネス用アカウント メッセージ配信、クーポン発行、チャット対応など。友だち登録者への限定情報発信に活用
広告アカウント 広告の配信設定や成果管理を行うためのアカウント ターゲティング設定、広告配信、効果測定など。商材ごとの運用管理に活用

LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントは、LINE上で顧客と直接つながるためのビジネス専用アカウントです。メールアドレスの取得を伴わずに、ブランドやサービスの公式チャネルとしてメッセージ配信、クーポン発行、チャット対応などが行えます。

たとえば、来店促進を目的とする場合、友だち登録したユーザーに限定クーポンを配信したり、イベント情報をタイムリーに届けたりすることが可能です。

広告アカウントとは

広告アカウントは、LINE広告の配信設定や成果管理を行うための専用アカウントです。複数商材やブランドを扱う場合は、商品・サービスごとに分けて運用するのが効果的です。

また、LINE公式アカウントと連携すれば、広告経由で友だち追加されたユーザーをスムーズにCRM施策へつなげられます。

たとえば、広告アカウントで得たオーディエンス(特定の属性や興味・関心を持つ人々の集団)データを基に、公式アカウントから限定キャンペーンを配信することで、広告とコミュニケーションを効率的に運用できます。

「LINE広告」で活用できる18種類の配信面

以下では、各配信面の特徴を簡単に紹介します。

配信面 特徴・概要
トークリスト トーク一覧の最上部に表示され、高い視認性を持つ広告枠
LINE NEWS 月間7,700万人が利用するニュース面に表示され、情報収集中のユーザーに届きやすい
LINE VOOM 動画中心のフィードで若年層の利用が多く、動画広告に適している
ウォレット 支払い・残高確認時に表示され、金融・EC関連商材と相性が良い
LINEマンガ エンタメ志向のユーザーが長時間利用し、広告接触機会が多い
LINEポイントクラブ ポイント利用や特典情報を確認するユーザーに配信される
LINEチラシ 地域や店舗情報を閲覧する面で、ローカル配信に強い
LINEクーポン 割引情報を探すユーザーに表示され、購買意欲の高い層に届く
LINEマイカード 会員証やスタンプカードを確認する画面で広告を表示
LINEショッピング 商品検索・比較検討中のユーザーに表示される
ホーム トップ画面で友だち情報などと並び、自然に広告を見せられる
LINE Monary 金融・投資関連の情報面で、資産運用層に届く
LINEオープンチャット 共通の興味関心を持つユーザーが交流する場で、コミュニティに広告配信
LINEファミリーアプリ LINE MUSIC、LINEマンガ、出前館などのアプリ群に配信
LINE公式アカウント 他企業の公式アカウントをフォローしているユーザーに配信
アルバム 写真共有を行うユーザー向けで、ライフスタイル商材と相性が良い
LINEエンタメアカウント 音楽・映画・ゲームなど、エンタメ情報を受け取るユーザーに配信
LINE広告ネットワーク LINE以外の外部アプリやWebサイトにも配信可能

トークリスト

トークリストは、ユーザーのトーク一覧の最上部に広告を表示する枠です。LINEアプリを開いた瞬間に目に入るため、視認性が高く、自然に広告を印象づけられます。

LINE NEWS

LINE NEWSは月間利用者が7,700万人に達するニュースプラットフォームです。記事の合間やニュース面上部に広告が表示されるため、ユーザーが情報収集をしているタイミングで効果的に訴求できます。

LINE VOOM

LINE VOOMは、動画中心のコンテンツフィードで、縦型動画広告を活用すれば、若年層やスマホネイティブ層への訴求力が高まります。

ウォレット

ウォレット面は、ポイント残高を確認する際に表示される画面です。支払い・決済に関心の高いユーザーが訪れるため、金融・保険・EC関連サービスと相性が良く、コンバージョンに直結しやすい広告配信が可能です。

LINEマンガ

LINEマンガは、エンタメ志向の強いユーザーが集まる配信面です。長時間アプリを利用する傾向があり、広告の接触回数を増やすのに適しています。

LINEポイントクラブ

ポイントクラブは、ポイント還元や特典情報をチェックするユーザーが利用するエリアです。購買意欲の高いユーザーが多く、キャンペーン参加やクーポン利用を促す施策に向いています。

LINEチラシ

LINEチラシは、地域情報や店舗チラシを閲覧できるサービスで、ローカルマーケティングに強い配信面です。小売業・飲食業・不動産業など、地域密着型の企業がエリアターゲティングと組み合わせることで高い集客効果を発揮します。

LINEクーポン

LINEクーポンでは、ユーザーが割引情報を探しているタイミングで広告を表示できます。すでに購買意欲が高まっている層に対して、即時的な行動喚起を促すことが可能です。

LINEマイカード

マイカード面では、会員証やスタンプカードなどを確認するユーザーに向けて広告を表示します。既存顧客へのリマインド施策や、再訪促進のキャンペーン展開に適しています。

LINEショッピング

LINEショッピングは、商品検索や比較検討を行うユーザーが集まる場です。購入意欲が高い段階のユーザーに対して、商品広告を直接配信できるため、EC事業者にとっては極めて重要な配信面です。

ホーム

LINEホームは、友だちの近況やおすすめ情報が表示されるトップ画面です。利用頻度が高く、広告を自然に見せられる場として認知拡大施策に効果的です。

LINE Monary

LINE Monaryは、金融関連コンテンツをまとめた情報面で、投資や家計管理に関心を持つ層への配信が可能です。金融商品や資産運用系サービスの訴求に最適です。

LINEオープンチャット

オープンチャットは、共通の興味関心を持つユーザー同士が交流する場所です。特定のテーマやコミュニティに広告を出すことで、属性の近いユーザーに効率的にアプローチできます。

LINEファミリーアプリ

LINE MUSIC、LINEマンガ、出前館など、LINEが展開するファミリーアプリ群にも広告配信が可能です。各アプリの特性に応じて、音楽好きな層、決済利用者、グルメ関心層など、明確なセグメントにアプローチできます。

LINE公式アカウント

他企業のLINE公式アカウントをフォローしているユーザーにも広告を配信できます。たとえば、競合他社や関連業界の公式アカウントをフォローしている層にアプローチすることで、既に関心のある市場での新規リーチを効率的に拡大できます。

アルバム

アルバム機能は、写真共有を行うユーザーが利用する画面です。家族写真や旅行の思い出を整理するシーンで接触するため、ライフスタイル商材やファミリー向けサービス、写真プリントサービスなどとの相性が良く、親和性の高い訴求が可能です。

LINEエンタメアカウント

音楽・映画・ゲームなどのエンタメ領域で情報を受け取るユーザーに配信できる面です。若年層や趣味志向の強い層に対し、話題性重視の広告を展開する際に有効です。

LINE広告ネットワーク

LINE広告ネットワークは、LINE以外の外部アプリやWebサイトにも広告を配信できる仕組みです。LINEのデータを活用しながら、外部メディアでも同一ターゲットに訴求できるため、リーチをさらに拡大できます。

関連用語:アドネットワークの意味

LINE広告に実装されている主要な広告機能

ここでは、代表的な9つの主要機能について、それぞれの特徴と活用ポイントを解説します。

機能名 特徴
自動ターゲティング AIが配信データをもとに最適なターゲットへ自動調整
プレースメント 広告を表示する場所(配信面)を指定・管理できる
友だち追加 広告経由で友だち追加を成果指標として設定可能
LINE Dynamic Ads 行動データをもとに商品を自動表示するリターゲティング広告
アプリのエンゲージメント配信 既存ユーザーに再利用を促す広告を配信
自動最適化配信 目標に合わせてAIが入札額や配信対象を自動調整
A/Bテスト 広告の複数パターンを比較・検証できる
日予算最適化 1日あたりの予算内で成果を最大化するよう自動配分
ブランドリフトサーベイ 広告による認知・好感度の変化を測定できる

自動ターゲティング

自動ターゲティングは、配信結果に基づきAIが広告の配信先を自動で最適化する機能です。初期に広めのターゲットを設定しておけば、クリック率コンバージョン率の高い層を学習し、精度の高い配信へと進化します。

プレースメント

プレースメントは、広告の配信面を指定・管理する機能です。ブランド認知を重視する場合はLINE NEWS、購買促進を狙うならLINEショッピングなど、目的に応じた設計が効果的です。

友だち追加

LINE広告では友だち追加を成果指標に設定できます。獲得した友だちに対してはメッセージ配信やクーポン提供などを行えば、顧客育成や再購買促進へとつなげることが可能です。

LINE Dynamic Ads

LINE Dynamic Adsは、ユーザーの行動データに基づき、最適な商品やサービスを自動表示するリターゲティング広告(過去訪問したユーザーに対して再度広告表示する)です。ECサイトで商品を閲覧したユーザーに、関連商品や在庫情報をリアルタイムで配信できます。

アプリのエンゲージメント配信

エンゲージメント配信は、既存ユーザーにアプリの再利用を促す広告を配信できる機能です。休眠ユーザーの再活性化やLTV(顧客生涯価値)の向上が期待できます。

自動最適化配信

自動最適化配信は、設定した目標に合わせて、入札額や配信対象をAIがリアルタイムで調整する機能です。機械学習により広告成果を自動で最大化し、手動運用によるムラを防ぎます。

ABテスト

ABテスト機能では、クリエイティブや配信設定を複数パターン作成し、どの要素が最も効果的かを検証できます。

日予算最適化

日予算最適化とは、設定した1日の予算内で成果を最大化するように広告配信を自動調整する機能です。曜日や時間帯によるコンバージョン率の変動をAIが学習し、効率的に配信量を配分します。

ブランドリフトサーベイ

ブランドリフトサーベイは、広告接触による認知や好感度の変化を測定できる調査機能です。配信前後のユーザー意識を定量的に把握できるため、ブランディング目的の効果検証に有用です。

LINE広告で利用可能なフォーマット

広告フォーマットとは、広告が表示される際のレイアウトや形式のことです。ここでは、LINE広告で利用できる8種類の代表的フォーマットを紹介します。

静止画(5種類)

静止画フォーマットは、ブランドやサービスの魅力を視覚的に伝える基本的な広告形式です。LINE広告では、以下の5つのタイプを制作できます。

● Card(カード):画像・テキスト・ボタンを組み合わせた形式
● Square(スクエア):1:1比率の画像
● Carousel(カルーセル):複数画像をスライド表示
● 画像(小):小さめの表示。限られたスペース向け
● 画像(アニメーション):静止画を自動切り替え

動画(3種類)

主に3つの動画タイプを使用できます。

● Card(カード):動画とCTAボタンを組み合わせた形式
● Square(スクエア):1:1比率の動画
● Vertical(バーティカル):縦型動画でスマホ全画面に表示

LINE広告で利用可能なターゲティング

ここでは、主要な4つのターゲティング手法について解説します。

ターゲティング手法 特徴・概要
オーディエンスセグメント配信 LINEが保有するデータをもとに、年齢・性別・地域・興味関心などで配信対象を設定
オーディエンス配信 自社の顧客データ(会員リスト・購入履歴など)を活用して広告を配信
類似配信 成果の高い顧客データをもとに、共通点を持つ新規ユーザーをAIが自動抽出
友だち追加 既存の友だちデータを活用し、類似行動を持つユーザーへ配信

オーディエンスセグメント配信

オーディエンスセグメント配信は、LINEが保有するユーザーデータをもとに、特定条件に合う層へ広告を届ける手法です。年齢・性別・地域・興味関心などを組み合わせることで、配信対象を細かく設定できます。

オーディエンス配信

オーディエンス配信は、自社の顧客データをもとにLINEユーザーへ広告を届ける手法です。たとえば、会員リストや購入履歴をCSVでアップロードし、特定の顧客層に合わせた広告を配信できます。

類似配信

類似配信は、成果の出ている顧客データをもとに、共通点のある新規ユーザーを自動で抽出・配信する機能です。顧客情報や友だちリストを「元データ」として設定すれば、LINEのAIが特徴を学習し、潜在顧客に広告を届けます。

友だち追加

友だち追加を活用したターゲティングでは、既存の友だちデータをもとに、類似した行動パターンを持つユーザーへ広告を配信します。

LINE広告に出稿する際の手順

ここでは、LINE広告を実際に配信するまでの流れをステップごとに解説します。

広告アカウントの開設

LINE for Businessの管理画面にログインし、「広告アカウントを作成」を選び、企業名や業種、商材などの基本情報を入力します。

ビジネスの目的に応じて、商材ごとに複数アカウントを開設することも可能です。開設は無料で、管理者権限も柔軟に設定できます。

LINE公式アカウントと広告アカウントを連携

自社のLINE公式アカウントと広告アカウントを連携させると、広告経由で友だち追加されたユーザーデータを取得できるようになり、広告成果の正確な計測を行えます。

配信設定

キャンペーンの目的を選択し、ターゲティング、配信面、入札戦略、クリエイティブなどの設定を行います。

LINE広告には「自動最適化配信」機能があり、初期段階ではAIに任せる運用でも一定の成果が期待できます。また、広告主が配信期間や1日あたりの予算も柔軟に設定できるため、短期のキャンペーンから長期の運用まで幅広く対応可能です。

LINE公式による審査

審査では、広告の内容・表現・リンク先ページなどがガイドラインに準拠しているかが確認されます。

通常、審査には1〜3営業日程度かかり、不備がある場合は修正依頼が通知されます。

広告配信開始

管理画面上でクリック数、インプレッション数、友だち追加数などの主要指標をリアルタイムで確認できます。データをもとにターゲティングやクリエイティブを見直し、PDCAを回して、広告効果を高めることが重要です。

LINE広告にはどんな費用がかかる? 3種類の課金方式

LINE広告では、目的や配信方法に応じて3つの課金方式が用意されています。ここでは、それぞれの仕組みとメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

クリック課金

クリック課金(CPC:Cost Per Click)は、広告がクリックされたタイミングで一定の費用が発生する方式です。この方式は、サイト訪問、資料請求、問い合わせなど、具体的な行動を促すキャンペーンに適しています。

インプレッション課金

インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です。広告がユーザーの目に触れる回数を重視するため、ブランド認知や新商品の周知など、上流フェーズのマーケティングに向いています。

友だち追加ごとの課金

広告経由で自社のLINE公式アカウントを友だち追加したユーザー1人あたりに費用が発生する仕組みです。友だち追加は将来的なリード育成や再来訪につながるため、ナーチャリングを重視する企業にとって重要な指標といえます。

LINE広告にかかる予算の計算方法

広告予算は「CPA(顧客獲得単価)×目標コンバージョン数」で算出するのが一般的です。たとえば、CPAが2,000円で100件のCVを目指す場合、必要な予算は20万円となります。

クリック課金型では、クリック単価(CPC)とコンバージョン率(CVR)をもとに、より詳細な見積もりが可能です。たとえば、CPC100円・CVR2%で50件を獲得する場合、CPAは5,000円(100円÷0.02)、総予算は25万円となります。

また、LINE広告にはAIによる自動最適化機能があり、学習が進むまでは成果が安定しにくい傾向があります。初期は10万円程度の予算で運用データを増やし、最適化に備えるのが効果的です。

さらに、LINE広告は友だち追加を通じて長期的な顧客接点を築けるため、短期的なCPAだけでなくLTVを意識した費用設計がROI最大化につながります。

BtoB企業のLINE広告成功事例

BtoB領域でも、LINE広告を活用して成果を上げている企業が増えています。ここでは、クラウド人事労務ソフトと排水設備機器という、異なる業界の2つの成功事例を紹介します。

参考リンク:事例記事一覧|LINEヤフー for Business

事例1: 株式会社SmartHR - クラウド人事労務ソフトの認知拡大とリード獲得

株式会社SmartHRは、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」のリード獲得を目的にLINE広告を活用しました。BtoB商材は検討期間が長く、即座にコンバージョンにつながりにくいため、潜在層への認知拡大と将来的な顧客獲得を両立させる必要がありました。

LINE広告では「友だち追加」を主要KPIとして設定し、まずLINE公式アカウントとのつながりを構築。友だち追加後は、定期的な情報発信やホワイトペーパーの提供を通じてナーチャリングを行いました。ターゲティングでは、企業の人事・総務担当者を想定し、年齢層や興味関心、行動データを組み合わせた精密な設定を実施しています。

その結果、従来のWeb広告では接点を持ちにくかった潜在層との関係構築に成功し、商談につながる質の高いリードを継続的に獲得しています。特に、友だち追加後の開封率が高く、メールマーケティングと比較してもユーザーの反応が良好でした。

関連記事:「SmartHR」の価値を広め、誰もが働きやすい社会を作るイベントマーケティングとは?(SmartHR社のHRプロ活用事例記事)

事例2: SFA Japan株式会社 - 排水圧送ポンプの認知拡大

SFA Japan株式会社は、排水圧送ポンプの認知拡大を目的にLINE広告を活用しました。排水圧送ポンプは、大規模な工事をせずにトイレやキッチンなどの水まわりを設置できる装置ですが、日本ではまだ認知度が低く、住宅や商業施設向けに普及を進める必要がありました。

BtoB商材は検討期間が長いため、問い合わせだけでなく、サイト内の「ページ遷移」をマイクロコンバージョンに設定し、ユーザー行動データをAIの最適化に反映させました。ターゲットは「20代以上の男女」と広く設定し、過去のCVユーザーを除外。静止画・動画・アニメーションを比較した結果、静止画カルーセルはCVRが高く、動画はCPCが最も低いという成果が得られました。

その結果、CPC4円以下・CPA50円以下という高い費用対効果を達成しています。

老若男女、幅広い層が日常的に利用するLINEで広告効果を最大化

LINE広告は、月間9,900万人が利用する国内最大級のプラットフォームを活用できる点が大きな強みです。

BtoB・BtoCを問わず、目的に応じて配信面・フォーマット・課金方式を柔軟に組み合わせることで、効率的な広告運用が実現します。特に、広告からLINE公式アカウントへの誘導を通じて、自然にナーチャリング施策へ移行できる点は他媒体にはない価値です。

今後、顧客接点の分散が進む中で、日常に根付いたLINEの活用は、認知拡大・顧客育成・購買促進のすべてにおいて重要な戦略となるでしょう。生活に自然に溶け込むLINE広告は、持続的な関係構築と広告効果の向上に貢献します。

一方で、BtoB領域において意思決定者や人事・経営層といったキーパーソンへの確実なアプローチを狙うなら、HRプロも有効です。

HRプロは上場企業の約9割を含む5万社・10万人超の人事・経営層が登録する国内最大級のBtoBプラットフォームで、購買意欲の高い法人リードを直接獲得できます。

BtoBリード獲得にお悩みの企業様はぜひ「HRプロ」をご活用ください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

メルマガ会員登録で最新マーケティング情報やトレンド情報、
セミナーイベント情報をチェック!

メールマガジンのサンプルはこちら

アクセスランキング

  • 2025.2.14

    X(Twitter)をブラウザ版で開くには?アプリにはない機能も解説

  • 2024.12.9

    Wayback Machine(ウェイバックマシン)とは?使い方や意味を徹底解説

  • 2024.12.12

    Figma(フィグマ)の使い方!初心者でも分かるWebデザインツール

  • WEBマーケティングカテゴリの
    おすすめ記事

    マーケティングカテゴリの
    おすすめ記事

    SEOカテゴリの
    おすすめ記事

    おすすめ記事

    PAGE TOP
    閉じる

    マーケティング担当者必見!法人リードの獲得・拡大に

    人事・経営層向けメディア「HRプロ」