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【超基本〜実践テク】アポイントとは?テレアポ・営業・マーケターも知っておきたい基本とマナー、取り方、メール例文

2025.7.2
読了まで約 13

アポイントとは、正式名称をアポイントメントといい、顧客と商談や打ち合わせの約束をする営業活動を指します。事前にアポイントを取ってから相手先の企業に赴き、営業活動を行うことで商談の成功率向上が可能になるため、ビジネスパーソンの必須スキルです。

今回の記事では、アポイントの基本やマナー、取り方から、アポ率を上げる秘策も解説。さらに職種別で知っておきたいアポイントの定義と心得、アポイントメールの例文も紹介します。

「アポイント(アポイントメント・アポ)」とは?~日常とビジネスでの使われ方~

まずは、アポイントの使われ方を解説します。日常とビジネスそれぞれの使われ方を見てみましょう。

アポイント:日本語で「約束」

アポイントメントは、「予約する」「約束する」という意味で、略してアポイント、アポなどと言うこともあります。ビジネス・プライベートを問わず活用されており、友達と遊ぶ約束をしたり美容院を予約したりするプライベートな行為も、アポイントに含まれます。

なお、テレアポでアポイントメントを効率的に取得するコツは以下の記事で解説しています。

テレアポとは!ビジネスにつなげるために成功させる方法を解説!

アポイントの本質は「相手の時間をもらう」という価値交換

アポイントは、相手と会う時間や場所を約束してはじめて成立するものであり、相手に時間を作ってもらわなければ営業活動ができません。

アポイントを取る際は、声の使い方や正しい日本語などを意識して相手と会話するとよいでしょう。具体的には、明るくはきはきした声で電話をする、丁寧な言葉遣いでメールを作成するなどが効果的です。

ビジネスにおけるアポイントの重要性

ビジネスでは、相手に敬意を払う姿勢が大切であり、面会をする前に約束をしてから相手先の企業にうかがうことが重要です。アポイントを取ってから相手と面会をすると好印象を持ってもらえるため、面会の際に相手のニーズを聞き出しやすくなるというメリットがあります。

「アポイント」「アポイントメント」「アポ」の使い分け

アポイントやアポイントメント、アポなどさまざまな言い回しがありますが、すべて同じ意味を持ちます。しかし、意味が同じでもニュアンスは異なるため注意が必要です。

「アポイントメント」はより丁寧な表現でビジネスに適しており、「アポ」はカジュアルな表現となるため、同僚との会話などでよく使われます。

このように、同じ意味を持っている言葉でもTPOに合わせて適切な言葉遣いを心がけることが大切です。

【職種別】アポイントが持つ意味と役割の重要性

実際にアポイントを取る機会が多い職種としては、テレフォンアポインターや、インサイドセールス、フィールドセールスなどが挙げられます。そしてアポ獲得の前後に関わる職種としては、マーケターやカスタマーサクセスなども関連しています。

アポイントは新規顧客を獲得する最初の関門であり、職種によって重要性や捉え方が異なります。自身の職種で求められている役割について理解することが重要です。

テレフォンアポインター(テレアポ)にとってのアポ

テレフォンアポインターの最大の目的は、新規契約が見込まれる顧客に電話をかけ、アポイントメントを獲得することです。このシンプルな業務は、企業の第一印象を決定づける重要な役割を担っています。

テレアポにおけるアポイントは、単なる日程確保ではなく、「次へとつなぐバトン」として捉えられます。限られた時間で顧客の興味を引き、商談の機会を承諾してもらうだけでなく、見込み客の課題やニーズをヒアリングし、フィールドセールスが有利に商談を進められる質の高い情報を提供することが重要です。これにより、後続の営業プロセスを円滑にし、最終的な契約獲得に貢献します。

この役割を測るKPIとしては、「アポイント獲得数」に加え、その「質」が重視されます。具体的には、「アポイント獲得率(架電数に対する獲得アポイントの割合)」のほか、獲得したアポイントが実際に商談につながった割合を示す「商談化率」などが挙げられます。これらの指標を追うことで、テレアポの成果と改善点が見えてきます。

営業職(インサイドセールス・フィールドセールス)にとってのアポ

営業職は役割によって「インサイドセールス」(内勤型営業)と「フィールドセールス」(外勤型営業)に分けられます。なお、企業によっては明確に分かれておらず、兼任することもあります。

インサイドセールスは、マーケティング部門やテレアポから引き継いだリード(見込み客)に対し、メールや電話などの非対面型ツールを使って接触してリードの購買意欲を高め、商談のアポイントへとつなげることが主な役割です。リードの課題やニーズを深掘りし、自社製品やサービスがそれらをどのように解決できるかを示すことで、購買意欲を刺激し、商談への移行を促します。

アポイントの獲得数や、アポイントからフィールドセールスへの引き渡しにつながった割合(商談化率)、さらにはその後の商談の質などが、インサイドセールスにとって重要な指標(KPI)となります。

一方のフィールドセールスのミッションは、商談機会を創出し売上を生み出すことであり、アポイント取得はその要です。自社製品・サービスへの興味を引き、商談へつなぐための重要なステップとなります。

フィールドセールスのアポイントは、自身で行なった新規開拓に加え、マーケティング部門やテレフォンアポインター、インサイドセールスからの引き継ぎが多くを占めます。ほかの職種が商談創出や顧客育成を担うことで、フィールドセールスは質の高い商談に集中し、成約率の向上を図ることが可能です。このように、職種間の連携が効率的な営業活動を実現します。

各種の営業手法については、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

インサイドセールスとは?フィールドセールスとの違いやメリットを分かりやすく解説
インバウンド営業とは?手法やメリット、アウトバウンド営業との違いを解説!

マーケターにとってのアポ

マーケターは、自社の製品やサービスを販売する仕組みを作るのが仕事です。その業務内容は多岐にわたり、競合他社の調査や、顧客ニーズの把握などを経てリード(見込み客)を獲得します。マーケティング活動においては、獲得したリードにナーチャリング(顧客育成)を行い、見込み客を次の商談ステージに進めることが重要です。

この、リードが次の商談ステージに進む割合をリードコンバージョン率といい、マーケティング施策の成果を測る重要な指標の一つとなります。マーケターは、このリードコンバージョン率を向上させるために、アポイントにつながる質の高いリードを創出することが求められます。

カスタマーサクセス/サポートにとってのアポ

カスタマーサクセスは既存の顧客が製品やサービスを通じて成功体験を得られるよう、能動的に支援することで顧客満足度とLTV(顧客生涯価値)の向上を目指します。一方、カスタマーサポートは顧客からの問い合わせやトラブルに対し受動的に対応し、問題解決を通じて顧客満足度を高めます。

どちらの職種においても、顧客との関係性を深め、顧客満足度やLTVの向上に寄与するために、アポイントメントは重要な役割を担います。

両者ともに既存顧客との関係性を深めるという共通の目的を持ち、アップセルやクロスセルにつなげるためのアポイントが重要な役割を果たします。とくにカスタマーサクセスにおいては、製品やサービスの利用状況を定期的に確認し、潜在的な課題解決やより良い活用方法を提案するために、能動的なアプローチによってアポイントメントを設定することがあります。

アップセル・クロスセルの手法については、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

売上アップの近道!営業・マーケター向けアップセル完全解説:当社BtoB広告営業の成功事例付き
複数成約を実現!売上アップの王道「クロスセル」をわかりやすく解説:業界別実践マニュアルと当社成功事例を紹介

アポイント取得の具体的な方法とコミュニケーション手段

ここからは、アポイント取得でよく用いられる手段についてメリット・デメリットを交えて解説します。電話やメールといった基本的な手段から、Webサイト・フォーム、チャットツールなどを活用したコミュニケーション手段までさまざまです。

電話

電話によるアポイントは、その場で相手の反応を直接確認できる即時性が最大のメリットです。これにより、リアルタイムで顧客の興味度や課題を探り、会話の流れを柔軟に変えながら、短時間でアポイント獲得の可否を判断できます。アポインターにとっては、メールのように返信を待つタイムラグがなく、迅速なアプローチと、結果を把握できる点が強みです。

しかし、相手の時間を一方的に奪う可能性があり、特に初対面の場合はネガティブな反応が返ってくることも少なくありません。この点は、アポイント担当者にとって心理的なプレッシャーとなることがあります。電話でアポイントを取る際は、明るくはっきりとした話し方と、丁寧な言葉遣いを心がけ、良い第一印象を与えることが成功の鍵となります。

メール

メールでのアポイントは、文章として記録が残る確実性と、相手の時間を中断させない配慮が大きな利点です。アポインターにとっては、送信前に内容を十分に推敲できるため、誤解を招く表現を避け、論理的かつ説得力のあるメッセージを作成できるというメリットがあります。また、電話での口頭説明では伝えきれない、製品情報や資料などを添付することで、より具体的な情報提供が可能です。

さらに、電話のようにその場で相手の反応に即座に対応する必要がないため、アポイント担当者の心理的な負担が少ないという側面もあります。特に、断られることに抵抗がある場合や、会話の展開に不慣れな場合でも、メールであれば比較的落ち着いてアプローチできます。

一方で、メールの確認は電話よりも優先度が低いため、後回しにされたり、件名だけで削除されたりするリスクがあります。アポインターとしては、返信がないことによる不安や、アポイント獲得までのタイムラグが生じる可能性を考慮する必要があります。メールによるアポイントを実行する際には、件名で開封を促す工夫や、本文で相手のメリットを明確に示すなど、確実に読んでもらい、行動につなげるための戦略が不可欠です。

Webサイト・フォーム

Webサイトや問い合わせフォームからのアポイントは、顧客が自らアクションを起こすインバウンド営業の典型です。顧客は既に自社製品やサービスに高い興味・関心を持っている状態であるため、成約につながる可能性が高いといえます。

このチャネルを強化するには、Webサイトの見やすいレイアウト化や、問い合わせフォームの分かりやすい配置が効果的です。また、フォームの入力項目を最小限に抑えることで、見込み客の手間を省き、問い合わせ数を増やすことができるでしょう。

チャットツール

新型コロナウイルスの流行に伴い、チャットツールを導入する企業が増加しました。このツールはメールとは異なり、より気軽に、そして即座にコミュニケーションが取れる点が大きなメリットです。たとえば、メールのように時候の挨拶から始める必要がなく、すぐに本題に入れます。

また、絵文字やリアクションボタンなどを使用できるため、ある程度関係性が構築できている相手には、より親しみやすいコミュニケーションでアポイントへとつなげることも可能です。

SNS(X・Facebook・LinkedInなど)

現在の営業活動において、X(旧Twitter)やFacebook、LinkedInといったSNSを活用する企業が増えています。これらのプラットフォームを通じて企業の担当者に直接アプローチし、新規顧客獲得や商談を目指す手法はソーシャルセリングと呼ばれます。

SNSは担当者に直接リーチできる可能性がある一方で、チャットツールと同様に、良好な関係性の構築が成功の鍵となります。

各種SNSの種類や特徴の詳細は、以下の記事で解説しています。
SNSとは?2025年版の最新一覧:種類・特徴・目的別に徹底比較
LinkedIn(リンクトイン)とLinkedInラーニングの使い方:採用・転職・広報活動だけじゃないビジネス活用術とは

リファラル(紹介)

リファラルは、取引先や既存顧客から信頼できる人物を紹介してもらう営業手法です。紹介元との信頼関係があるため、見込み客との関係性をスムーズに構築しやすいという大きなメリットがあります。

また、リード獲得コストの削減や、多忙な顧客との接点構築にも有効です。ただし、確実にアポイントが取れるとは限らないため、紹介してくれた方への配慮も重要になります。

人事採用系用語の「リファラル」については、以下の記事で詳しく解説しています。

リファラル採用とは?意味とメリット、防ぎたいトラブルを解説

【例文付き】相手に「会いたい」と思わせるアポイント依頼のコツ

アポイントを取る場合、電話やメールで連絡する方法が一般的です。しかし、アポ獲得を意識しすぎたり、事前準備を怠ったりすると、取得は困難になります。ここからは、相手に「会いたい」と思わせる依頼のコツを紹介します。

最重要ポイントは「相手へのメリット提示」

アポイント獲得を成功させる最重要ポイントは、相手にとってどのようなメリットがあるのかを具体的に提示することです。単に「会ってください」と伝えるだけではアポイントの取得は困難なため、「お会いすることで御社に○○というメリットが発生します」などと具体的に、かつ丁寧に伝える方法が効果的です。

相手がメリットを聞いて興味を示した際は、「お客様のニーズに合ったサービスをご紹介したいのでアポイントをいただけませんか」と面会の打診をしましょう。

事前準備の徹底

電話やメールでアポイントをする場合、連絡をする前に相手企業の事業内容やプレスリリースを確認することが大切です。事業内容やプレスリリースを参考に、自社の製品やサービスに興味を持ってもらえそうな相手なのかを調査します。

この際、担当者の役職や過去の実績なども調べておくと、より効果的なアプローチになるでしょう。調査の結果、自社のターゲット層と相手企業の業種・規模が一致している場合、アポイントを獲得できる可能性が高まります。

また、相手の企業情報を調べる際は、PRTIMESのようなプレスリリース配信サービスを活用すると効率的な調査が可能です。

参考サイト:PR TIMES(プレスリリース・ニュースリリース配信サービス)

メール/電話での具体的なトークスクリプト・文面例

メール本文は、以下の流れで作成します。

1.挨拶・自己紹介
2.要件・アポイントの目的
3.相手へのメリット
4.候補日の提示など
5.締めの言葉・署名

上記を基に、メールでアポイント依頼をする場合の例文をまとめました。

件名:【株式会社〇〇ご担当者様】貴社のお悩み解決に貢献するご提案

本文:株式会社〇〇
ご担当者様

突然のご連絡失礼いたします。
株式会社◇◇ 営業部の◎◎と申します。

貴社のホームページを拝見し、貴社が現在ご注力されていると思われる領域、
特に「▲▲(具体的な課題)」に関し、弊社のサービス「△△(サービス名)」が貴社のお役に立てるのではないかと考え、ご連絡を差し上げました。

弊社の△△は、〇〇業界を中心に300社以上の企業様にご利用いただいており、特に既存サービスからの切り替えにより、平均で□□%のコスト削減を実現した実績がございます。
お客様からはその利便性の高さに定評をいただいております。

もし▲▲(具体的な課題)についてお悩みでしたら、ぜひ弊社の△△について、詳細をご説明する機会をいただきたく存じます。

つきましては、下記の日程で貴社へご訪問、もしくはWebミーティング等でご案内させて頂くことが可能です。

① 7月10日 13:00~
② 7月14日 終日
③ 7月15日 14:00~

ご説明は、サービス概要から具体的な導入イメージまでをメインに、30分ほどお時間を頂戴できればと存じます。

上記日程でご都合の良い日時がございましたら、ご返信にてお知らせください。

また、もしご提案しました日程で都合がつかない場合は、別途調整させていただきますので、7月25日(金)までにその旨をご連絡いただけると幸いです。

ご多忙の折、大変恐縮ではございますが、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

------------------------------------------------------
株式会社◇◇ 営業部
◎◎(氏名)
メール: ○○○@example.com
電話: 00-0000-0000
------------------------------------------------------

メールを作成する時に注意すべきなのは「返信の期日が記載されているか」「送信する時間は常識的か」の2つです。電話でアポイント依頼をする場合も同様であり、前述した流れを手短に話すようにしましょう。

なお、アポイントを獲得できた場合はお礼メールを作成・送信します。以下の記事でお礼メールについて詳しく解説しています。

お礼メールを書くポイントを解説!ビジネスシーンで返信する際のポイントを解説!

これだけは押さえよう!アポイントのビジネスマナーとステップ別の注意点

ここからは、アポ取得後から当日までのビジネスマナーを解説します。相手からの信頼を損なわないための注意点にも触れていますので、ぜひ意識してみてください。

日程調整のマナー

日程調整を行う際は、時間帯や言葉づかいに気を配ることが大切です。最初のアポイントで自社の第一印象が決まるため、丁寧な言葉づかいを心がけましょう。また、日程調整では、候補日を3つほど用意します。その中から相手に候補日を選んでもらい、「◯月◯日14時から16時の間」といった具体的な時間まで相談しましょう。訪問する日時が確定したら再度確認の意味を込めて決定した日時や用件、同行者などを復唱します。

なお、電話やメールで日程調整をする手間を省きたい場合、日程調整ツールの活用がおすすめです。このツールはアポイントのダブルブッキングを防止し、リマインドも並行して行うため、日程調整にかかる手間を大幅に削減できます。

アポイント確定後の対応

アポイントを獲得した後にやるべきことは、お礼メールの作成・送信です。とくに電話でアポイントを取った場合、口頭でのすり合わせにより認識のずれが生じる恐れがあります。そこで、電話で決定した日時を改めてメールで送信し、認識のずれや面会忘れを防止しましょう。

また、Googleカレンダーのミーティング招待機能を活用する方法もあります。先方のメールアドレスを知っていることが前提ですが、以下の手順で招待が可能です。

1.自社のGoogleカレンダーを開き、左上の三本線をクリック
2.マイカレンダーから右上のオーバーフローメニュー(3点アイコン)をクリック
3.設定と共有から先方を追加する
4.左上の「+作成」をクリック
5.予定をクリックし「ゲストを追加」を選択
6.先方のメールアドレスを追加する
7.電話で決定した日時を選択
8.予定の保存ボタンをクリック
9.送信ボタンをクリック

Googleカレンダーを活用して日程調整をすると、先方が面会の日時を理解しているのかを出欠回答のボタンで把握できます。

リマインドの重要性

面会の日程が近づいてきたら、リマインドメールを作成・送信します。予定日の前日もしくは当日の朝に作成・送信して面会の日時や内容を再確認すれば、円滑に面会を進められます。

しかし、相手が面会の予定を忘れている、あるいは予定がダブルブッキングしているケースもあるかもしれません。そのため、2~3日前にリマインドメールを作成・送信すると安心でしょう。

ビジネスにおけるリマインドの意味や正しい使い方は。以下の記事で詳しく解説しています。

リマインドとは?ビジネスでの意味や正しい使い方、例文を解説します

キャンセル・日程変更の作法

予定していた面会をこちらの都合で急にキャンセルすることは、相手に対して大変失礼です。そのため、面会時間の厳守が大前提となりますが、やむを得ずキャンセルしなければならない時もあるでしょう。そのような場合は、まず電話で連絡することが最優先です。連絡が取れる電話番号に電話をかけ、キャンセルしたい旨と理由を説明します。この時、こちらの都合でのキャンセルになるため、丁寧におわびする姿勢をとることが重要です。

また、日程の再調整をお願いする際は、先方に主導権を渡し、相手の都合に合わせるようにしましょう。

訪問/オンラインでのマナー

訪問する場合と、オンラインで面会する場合のマナーは以下の通りです。

・訪問時
事前に先方の会社に到着するまでの経路や所要時間などを把握しておきます。電車の遅延や道路の渋滞といった不測の事態も考慮し、5分前行動を徹底し、遅刻厳禁という意識で行動しましょう。また、面会の際は持参する資料や書類などの準備も必要です。これらの準備は面会当日ではなく、前日までに済ませておきましょう。

・オンライン時
オンラインで商談する場合、使用するツールの使い方、URLの共有方法、商談で使用する資料などを事前に準備する必要があります。この時、先方の担当者に当日の資料やURLを事前に共有しておくことで、準備を行っている姿勢を示すことも大切です。メールで当日の資料が届いたかを確認し、オンライン商談で使用するツールが使えるかテストしておけば、当日の商談はスムーズに進みます。

マーケターとして意識したい「アポイントの質」の高め方

アポイントは、「数」だけでなく「質」で捉えることが重要です。マーケティング活動との連携を深め、アポイントの質を高めましょう。

アポイントの「量」と「質」とは

アポイントの量とは、主にアポの獲得件数を指します。反対に、質とは商談化率や受注率の高いアポのことです。獲得件数もある程度は必要ですが、量ばかりで質の低いアポは、成約率は低くなってしまうでしょう。そのため、両者のバランスが重要といえます。

なぜ「質」が重要なのか

「参考までに話を聞く」といったアポがたとえ多数あったとしても、それが必ずしも質の良いアポイントであるとは限りません。そのため、そのままでは成約につながる可能性が低いといえます。質よりも量に集中すると、成約確率が低いため、結果としてさらに多くのアポイントが必要となり、それに伴いかける労力も大きくなってしまいます。

こうした理由から、質の良いアポを求めることが重要です。質が高ければ、営業リソースの最適化や、LTV(顧客生涯価値)の向上にもつながるでしょう。しかし、質の良いアポイントを創出するには。相応の手間と時間がかかる点も考慮する必要があります。

なお、LTV(顧客生涯価値)の詳細は以下の記事で解説しています。

LTV(ライフタイムバリュー)とは?算出方法や最大化するポイント

質の高いアポを創出するマーケティング施策

アポの質を高める方法として、3つのポイントを紹介します。

ターゲットの解像度を高める「ペルソナ設計」

ペルソナ設計とは、ターゲットとなるユーザーを具体的にイメージした人物像を設定することです。ターゲットの解像度を明確にできます。

「ホワイトペーパー」などのコンテンツ提供

ホワイトペーパーとは、企業が自社の専門知識や調査データに基づき、特定の課題解決策や市場トレンド、製品・サービスに関する詳細情報などをまとめた資料を指す言葉です。顧客にとって価値があると判断できる情報を提供し、Webからダウンロードできるようにすることで、潜在顧客の関心を引きつけます。ホワイトペーパーは、リード(見込み客)を獲得し、その後のナーチャリングにつなげるために非常に有力な手段です。

単なる商品紹介にとどまらず、顧客の課題解決に役立つ具体的な情報を提供することが、質の高いリード獲得につながります。

関連記事:ホワイトペーパーの意味とは?作り方の手順やダウンロードを促す方法も徹底解説

MA(マーケティングオートメーション)を活用した「リードナーチャリング」と「スコアリング」

MAにより、リードの購買意欲を促すリードナーチャリング、属性などでリードのステージを数値化するといった施策を実施できます。

なお、ペルソナ設計はマーケティング戦略において重要です。以下の記事では、ペルソナを作成する際のテンプレートを紹介しています。

【無料】売れる商品・サービス作りに欠かせない「ペルソナ・テンプレート」で顧客理解を深めよう
ペルソナ設定・作成ができる無料パワポテンプレート(BtoBマーケティング用)(BtoB向け)

アポの質を計測し、改善に繋げる方法

SFAツールやCRMツールの活用も重要です。SFAツールでは、リードの属性情報などをデータベース化できます。CRMツールでは顧客データの管理機能が使用できるほか、顧客の行動履歴や属性を分析するため、マーケティング施策にも活用可能です。SFAとCRMはそれぞれ役割と機能が異なるため、ツールを導入する際は、両方を組み合わせることでより効果的な運用が期待できるでしょう。

CRMに関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

CRMとは?SFAとの違いや機能、各ツールの比較などわかりやすく解説

【特別編】決裁者・経営層へのアポイントを成功させるには?

ここでは、「経営層アポ」に特化したアプローチ方法を解説します。商談につなげましょう。

なぜ経営層へのアプローチが重要なのか

通常、アポイント取得の対象が担当者レベルに留まることが多く、せっかく商談を進めても、社内承認の段階で却下されたり、そもそも経営層まで話が届かなかったりするケースが多く見受けられます。

そこで、経営層へ直接アプローチすることで、社内承認を省略しやすくなり、意思決定が早ければ大型の取引にもつながりやすくなるでしょう。商談成約のためには効率的な戦略を立てる必要があり、その戦略立案において、顧客の購買意思や状況を測る指標となるBANT条件が有効です。以下の記事で活用方法を解説しています。

BANT(BANT条件)をBtoBにおける営業活動に活用するには?

担当者レベルのアプローチとの違い

経営層は一般的な担当者とは異なり、アポイントに対応できる時間が限られています。また、現場の課題よりもコスト削減や売上アップなど、経営に直接関係する課題に関心を持っているケースがほとんどです。そのため、短い時間で経営観点のメリットを重点的に伝えることが大切です。結論を先に話したり、抱えている問題やニーズに対応できる内容を提案したりするといったアプローチを行いましょう。

経営層に響くアプローチ手法

電話やメールでのアポイント以外に、相手側が主催する講演会や、出展するイベントなどに参加し、名刺を直接交換するといったアプローチも有効です。このような場では、事前に情報収集をしておくことで、より有意義な会話につなげ、アポイント獲得のきっかけを作ることが可能です。

また、信頼できる第三者から紹介してもらう方法や、顧問紹介サービスを利用する方法もあります。これらの手法は、既に信頼関係がある状態からスタートできるため、通常のアプローチよりもスムーズに話を進めやすいメリットがあります。

ほかにも、継続的に質の高い情報提供を行うことが大切です。アプローチの際は、相手の企業や業界に関して十分なリサーチを行いましょう。

なお、決裁者や経営層のリード獲得に課題をお持ちの方は、ぜひ当社ProFuture株式会社にご相談ください。人事責任者や経営層に直接アプローチできる広告媒体「HRプロ」をご提供しております。まずは情報収集だけでも結構ですので、気軽に下記よりお問い合わせください。

法人リードの獲得・拡大に!人事・経営層向けメディア「HRプロ」

まとめ

アポイントは、相手の貴重な時間をもらい、互いにとってのビジネスチャンスを創出する「価値交換」の場であると理解することが重要です。それぞれの職種で求められる役割を理解し、その目的に応じたアプローチをすることが成功の鍵となります。

アポイントを成功させるには、相手へのメリットを提示する事前準備や適切なコミュニケーション、そして「量」だけでなく「質」を高める取り組みが不可欠です。質の高いアポイント創出のためには、ペルソナ設計、ホワイトペーパーなどのコンテンツ提供、MAツール活用といったマーケティング施策、そして有効なリードが多数獲得できる広告媒体の活用も有効です。

相手へのメリットを追求する姿勢でアポイントに臨むことで、未来のビジネスチャンスを掴めるようになるでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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