現代では、取引先・求職者・顧客のほとんどが、まずホームページを見て企業を判断します。つまり、ホームページは会社の第一印象であり、信頼の土台であり、集客の起点でもあります。
とはいえ、次のような疑問を持つ方も少なくありません。
● ホームページとWebサイトの違いは?
● 企業サイト、LP、ECサイト……結局どれを作るべき?
● 費用はどのくらい? 制作会社とノーコードの違いは?
● 自社にはどんなタイプが合っているのか?
● そもそも、正しい制作の手順とは?
これらの疑問を解消しないまま制作を進めると、成果が出ないホームページを高額で作ってしまうリスクがあります。
そこで本記事では、ホームページの基礎から種類、役割、費用、制作手順、選び方まで、初心者にもわかりやすく体系的に解説します。
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目次
ホームページとは
ホームページという言葉の本来の意味は、Webブラウザを立ち上げた際に最初に表示されるページ、つまり特定のWebサイトのトップページを指すものでした。
しかし、現在ではより広い意味で使われており、企業や個人がインターネット上に公開する情報ページの総称、あるいはWebサイト全体を指す場合が多くなっています。
たとえば、あなたが取引先の情報を調べるときに、「あの会社のホームページを見てみよう」と言う場合、それは「Webサイト全体を見て、会社概要やサービスについて調べよう」という意味で使っているはずです。
このように、日常的なビジネスの会話においては、ホームページはWebサイト全体と同義として扱われることがほとんどです。
ホームページとWebサイトの違い
前述したように、ホームページとWebサイトは、日常的なビジネスシーンにおいてはほとんど同義語として扱われます。しかし、Web制作の現場や厳密な定義では、両者には明確な違いがあります。
| 用語 | 本来の定義 | 現代のビジネス・俗語的な使われ方 |
| Webサイト | 複数のWebページが集まった情報全体の集まり(集合体)。ファイルやフォルダの構造を持つ。 | サイト全体。企業がインターネットで公開している情報そのもの。 |
| ホームページ | Webサイトの中で最も最初にアクセスされるトップページのこと。サイトの玄関。 | Webサイト全体、または企業の公式サイト。 |
俗語的には、多くの人がホームページをウェブサイト全体という意味で使います。ただし、ウェブサイトという言葉を使う方が情報全体の集合体という意味が明確に伝わりやすく、誤解が生じにくいです。
特に、ワイヤーフレームやサイトマップといった設計図を扱う際には、全体像を指すWebサイトと、個々のページを指すWebページ、そしてサイトの顔を指すトップページを正確に区別することが、制作意図のブレを防げます。
ホームページの種類
ここでは、ビジネスで一般的に利用されるホームページの種類と、それぞれの役割について解説します。
| 種類 | 目的・役割 |
| コーポレートサイト | 企業情報の発信・信頼性の確保 |
| サービスサイト | 製品・サービスの詳細説明、リード理解の促進 |
| LP(ランディングページ) | 広告からの流入をCVに直結させる専用ページ |
| ECサイト | 商品販売・取引を行うオンライン店舗 |
| 採用サイト | 求職者に企業の魅力を伝え、応募を促す |
| オウンドメディア | SEO・情報発信による長期的な集客資産構築 |
| ポートフォリオ/個人サイト | 実績紹介・自己ブランディング・案件獲得 |
企業(コーポレート)サイト
企業サイトは、企業の公的な情報を集約したホームページです。自社の信用を高め、すべてのステークホルダーに対する窓口となる、最も基本的なホームページの形態といえます。
主なコンテンツは、会社概要、経営理念、事業内容、沿革、IR情報(投資家向け情報)、ニュースリリース、そして問い合わせ先など、企業に関する一次情報が中心となります。
企業サイトの目的は、信用力の創出とブランドイメージの統一であり、直接的なリード獲得よりも、企業の実態を正確かつ誠実に伝えることが重要です。BtoBビジネスにおいては、取引先や金融機関がチェックするため、企業サイトが整備されていないと商談が停滞する要因にもなりかねません。
▼企業(コーポレート)サイトとステークホルダーについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
コーポレートサイトとは? 制作時のポイントや具体例をご紹介
ステークホルダーとは何か簡単に解説。企業にとっての重要性と関係構築のポイント
サービスサイト(製品紹介サイト)
サービスサイトは、企業が提供する特定の製品やサービスに特化し、詳細な情報を解説するホームページです。
コーポレートサイトが「会社全体」を説明するのに対し、サービスサイトは「そのプロダクトがユーザーの課題をどう解決するか」に焦点を絞ります。
主な役割は、機能説明、導入事例、価格体系、競合優位性などを詳細に伝え、リードの理解を深め、購買意欲を高めること。BtoBのSaaS企業などでは、コーポレートサイトとは別に、主力サービスごとに専門のサービスサイトを持つことが一般的です。
これにより、ターゲット層に合わせた情報提供が可能になり、リード獲得の効率を高める目的があります。
LP(ランディングページ)
LPは、特定のプロダクトやキャンペーンの紹介に特化し、訪問者に対してコンバージョン(CV)となる行動(購入、資料請求、問い合わせなど)を促す独立したページです。
最大の特徴は、ナビゲーションメニューなど他のページへのリンクを極力排除し、ユーザーの離脱を防いでCVへと一直線に誘導する設計になっていること。
主にウェブ広告やメールマガジンのリンク先として使用され、その効果はCVR(コンバージョン率)で測られます。企業サイトやサービスサイトが辞書的な役割を果たすのに対し、LPは営業トークの役割を担います。
▼ランディングページについては、以下の関連記事でも詳しく解説しています。
ランディング ページ(LP)って何?LPの種類や目的を説明します
LPとは?ホームページやトップページとの違い
ECサイト
ECサイトは、インターネット上で商品販売やサービス取引を行うことを主目的としたプラットフォームです。オンラインショップとも呼ばれ、商品検索、決済、在庫管理、顧客管理といった一連のeコマース機能が統合されています。
ECサイトがあることで、顧客との直接的な取引を実現し、販路を大きく拡大できます。収益化を目指すサイト構築においては、ユーザーエクスペリエンス(UX)とセキュリティ、そして決済の利便性が重要です。
BtoB分野においても、部品や消耗品などの定期購買をECサイト化することで、営業担当者の負担を削減し、営業の生産性を大きく向上させられます。
▼ECサイト、UXについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
短期間で、広告収益化になるECサイトとは?
【UI/UXとは?】それぞれの意味や違い、デザインの改善方法まで解説
採用(リクルート)サイト
採用サイトは、採用活動専用に設計され、候補者に向けて自社や仕事の魅力を伝えることを目的としたホームページです。
主なコンテンツは、募集職種、社員インタビュー、企業文化、働く環境、キャリアパスなど、候補者が「この企業で働きたい」と感じるための情報で構成されます。
コーポレートサイトにも採用情報ページはありますが、採用サイトはより感情に訴えかけ、企業の理念やビジョンを深く掘り下げて伝えます。
▼以下は弊社の採用サイト運用サービスをご利用いただき、アクセス数7倍&有効応募の増加を実現された事例です。
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「はじめての採用サイト」作り方は?制作手順やコンテンツを徹底解説!
オウンドメディア(ブログ型メディア)
オウンドメディアは、企業が所有・運営するメディアの総称であり、主にブログ形式で展開されます。
ターゲットユーザーの関心事や課題解決に役立つ情報を継続的に発信し、潜在層との接点を作り出し、長期的な関係性を確立します。目的は、認知拡大、潜在層の教育、そしてSEOによる集客です。
広告に依存せず、検索エンジン経由でユーザーを安定的に集めるための集客資産となります。
▼オウンドメディアについては、以下の関連記事でも詳しく解説しています。
新規顧客獲得や顧客ロイヤルティ醸成に役立つ「オウンドメディア」とは? 運用方法や期待できる成果などを分かりやすく解説
ポートフォリオ・個人サイト
デザイナー、クリエイター、コンサルタントといった個人事業主やフリーランスが、自身の実績やスキルを紹介するために作成するWebサイトです。
主な目的は、自己ブランディングと仕事の獲得です。過去の制作物やプロジェクトの事例、得意なスキル、連絡先などを簡潔にまとめることで、クライアントに対して自身の能力を視覚的に証明する役割を果たします。
▼ポートフォリオについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ポートフォリオとは?様々に使われる意味を解説!
企業ホームページの役割りと目的
ホームページは具体的にどのような役割を果たし、企業にどのような成果をもたらすのでしょうか。ここでは、ホームページの主要な役割と目的を深掘りします。
信頼性の創出
ホームページが担う最も重要な役割は、信用の創出です。初めて貴社を知ったユーザー、新規取引を検討している企業、あるいは採用選考中の候補者など、すべてのステークホルダーは、まずサイトで企業の実態と誠実さを確認しようとします。
サイトが存在しない、情報が古い、あるいはデザインが未熟といった状態では、「本当に実在する組織なのか」「経営は安定しているのか」といった不信感につながりかねません。
逆に、企業の理念や事業内容が明確に、プロフェッショナルなデザインで表現されているサイトは、それだけで透明性が高く、責任感のある企業という印象を与えます。
ブランディング
ブランドとは、ロゴや色といった視覚的な要素だけでなく、「この会社といえば〇〇だ」という、顧客が抱く一貫したイメージや価値観のことです。
ホームページのデザイン、使用される言葉遣い(トーン&マナー)、伝えられるストーリー、そしてサイト全体のユーザビリティ(使いやすさ)のすべてが、ブランドメッセージを構成します。
革新性を追求する企業であれば、先進的なデザインと技術的な詳細を強調し、顧客志向の企業であれば、導入事例やサポート体制を手厚く見せる必要があります。
ホームページは、企業の個性を最も明確に表現する場であり、これがブレるとブランド全体が揺らぎます。
▼ブランディングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
現代の企業にとって最重要となる「ブランディング」を徹底解説! おすすめの施策や成功事例なども紹介
営業効率化
従来のセールスプロセスでは、担当者が訪問し、資料を配布し、プロダクトの機能やメリットを説明する必要がありました。
しかし、サイト上に製品・サービスの詳細、FAQ、導入事例、料金プランを網羅的に公開しておくことで、顧客は自身のタイミングで、必要な情報を得られます。実際に「顧客は営業担当者に会う前に購買プロセスの約6割を完了している」ともいわれています。
また、資料ダウンロードやウェビナー登録といった機能を持たせることで、営業が直接関与する前の段階でリードを特定・育成(ナーチャリング)することも可能となり、セールスプロセス全体の生産性向上に貢献します。
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リード獲得の促進
ホームページでSEO対策を実施すれば、特定の課題を持つ潜在ユーザーを検索エンジンから呼び込めます。その後、訪問者に対して、価値ある情報と引き換えに連絡先情報を提供することで、リード化を図ります。
たとえば、特定の業界の課題を解決するホワイトペーパーのダウンロードや、専門性の高いウェビナーへの参加を促すCTAを適切に配置することで、見込み顧客リストを安定的に蓄積することが可能です。
採用活動の強化
採用戦略におけるウェブサイトの重要性は高まっています。候補者は、求人媒体の情報だけでなく、企業サイトや採用ページを訪れ、企業のカルチャー、ビジョン、社員のリアルな声を確認します。
ホームページを通じて、働きがい、社会貢献性、将来の成長性を魅力的に伝えることで、候補者のエンゲージメントを高め、応募意欲を喚起できます。
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ホームページの基本構成と要素
ここでは、どのような種類のホームページであれ、欠かすことのできない主要な構成要素について解説します。
| 要素 | 役割・内容 |
| ヘッダー | ロゴ・ナビ・CTAを配置。全ページ共通で動線を確保 |
| ファーストビュー(ヒーロー) | キャッチコピー・メインビジュアル・主要CTAで興味を引き離脱を防ぐ |
| コンテンツセクション | 目的に応じた情報(会社概要・機能・料金など)を整理して提供 |
| CTA | 「無料資料DL」など、行動を促すボタンを視認性高く設置 |
| フッター | 著作権・利用規約・プライバシーポリシー・サイトマップなどを配置 |
ヘッダー
ヘッダーは、ホームページの最上部に固定されるエリアです。
通常、企業ロゴ、主要ページへのナビゲーション、問い合わせや資料請求のためのCTAボタンが配置されます。利便性向上のため、スクロールしても追従する固定ヘッダーの導入が一般的で、常に問い合わせへの動線を確保します。
▼トップページ作成時のさまざまなポイントについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
BtoBサイトのトップページ作成ポイント
ファーストビュー(ヒーローエリア)
ファーストビューとは、訪問者がサイトにアクセスした際、最初に見える画面全体の領域を指します。このわずか数秒で、訪問者の興味を引きつけ、離脱を防ぐための最も重要な領域です。ファーストビューには、以下の3要素を設置します。
● キャッチコピー: 何を提供し、訪問者にどんなメリットがあるかを伝えるメッセージ
● メインビジュアル: 企業の雰囲気やサービスイメージを伝える、視覚的な印象を決定づける画像や動画
● 主要CTA: 訪問者に最初にとってほしい行動を促すボタン(例:資料請求、無料登録)
関連記事:【実践ガイド】CROとは?コンバージョン率を高める具体的な施策と成功事例
コンテンツセクション
コンテンツセクションは、ホームページの目的を達成するための具体的な情報が配置されるメイン部分です。コーポレートサイトであれば会社概要、サービスサイトであれば機能一覧や料金プランなどが該当します。
訪問者が抱く疑問や不安を解消し、信頼を積み重ねる論理的な流れで構成する必要があります。訪問者視点で、知りたい情報が迷わず見つかるよう、見出しの階層構造を明確に整理しましょう。
CTA
CTA(Call to Action:コールトゥアクション)とは、訪問者に対して特定の行動を促す要素です。購入や問い合わせ増加といったビジネス上の目的を達成するための要となります。
CTAは視認性の高いボタン形式で目立たせ、ファーストビューや、サービスのメリットを十分に理解した後の適切な箇所に繰り返し設置します。
記載する文言は、「問い合わせ」ではなく、「無料で資料をダウンロードする」など、行動の具体性と訪問者が得られるメリットを明確に伝えることが重要です。
▼CTAについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
CTA(コールトゥアクション)とは? 基礎知識とポイント
フッター
フッターは、ホームページの最下部に位置するエリアです。主に著作権表示、プライバシーポリシー、利用規約、サイトマップへのリンクといった情報が設置されます。
ホームページ作成に使えるツールと作成方法
ここでは、ホームページを作成する3つの方法をご紹介します。
専門業者に依頼する場合
企画から開発のすべてを専門会社に任せる方法です。メリットは、プロのノウハウにもとづく戦略的な企画、高い品質、完全なカスタムデザイン、高度な機能実装が可能な点です。自社リソースの負担は軽減されます。
注意点としては、フルオーダーのため高額な費用がかかり、制作期間が数ヶ月と長くなります。大規模なコーポレートサイトやECサイト、競合と明確に差別化できるオリジナルの機能・デザインを求める場合に適しています。
CMSで作る場合(WordPressなど)
CMS(コンテンツ管理システム)は、専門知識なしでコンテンツの編集・投稿ができるシステムです。
専門業者に依頼するよりもコストを抑えられ、カスタマイズの自由度が高く、費用対効果に優れます。
一方で、初期設定に知識が必要な場合があり、アップデートやセキュリティ対策を自社で行う必要があります。オウンドメディアやブログ機能を組み込みたい、中長期的に自社でコンテンツを継続更新する計画がある場合に適しています。
▼CMSについては、以下の関連記事でも詳しく解説しています。
CMSとは?種類やメリット・デメリット、おすすめツール15選
CMS導入を身近にする、世界シェアNo.1のWord Press
ノーコードで作る場合
プログラミングコードを書くことなく、ドラッグ&ドロップ操作だけでホームページを構築できるシステムです。
専門知識が不要で、最も費用を抑えて短期間で公開できる、低コスト・短納期が最大の特徴です。非エンジニアでも迅速にサイトを立ち上げ、修正も容易に行えます。
もちろん、高度な機能の実装には対応できないといった機能制限があります。また、デザインの自由度はテンプレートに依存します。LPや小規模なサービスサイトを迅速に立ち上げたい場合、初期コストを極力抑えたい場合に適しています。
▼ノーコードやその他の手段でのホームページ作成については、以下の関連記事でも詳しく解説しています。
無料ホームページ作成ツールを紹介。おすすめ12選
ノーコード・ローコードとは?プログラミング知識は不要、誰でもアプリ開発できる時代に
ホームページ作成にかかる費用
ここでは、ホームページ制作にかかる費用を見ていきましょう。
専門業者に委託する場合の目安
専門業者に委託する場合のコストは、主にデザインの自由度とサイトの規模(ページ数・機能)によって決まります。相場は以下の通りです。
| 制作形態 | 特徴 | 費用の目安 | 適しているケース |
| テンプレート利用型 | 既存デザインベースでコンテンツを差し替える | 20万円〜50万円程度 | 低コストで迅速に企業サイトを立ち上げたい場合 |
| オリジナルデザイン型 | 企画から入るフルオーダーで、完全にカスタム制作 | 100万円〜300万円程度 | ブランドイメージを追求し、競合優位性を確保したい場合 |
| 大規模サイト・EC | 多数のページや複雑なシステム連携が必要 | 500万円〜 | 大規模サイトや複雑なEコマース機能を持つ場合 |
CMS / テンプレート利用の場合のコスト
CMSやノーコードツールを利用する場合、システム導入費と人件費が発生します。
| 制作形態 | 特徴 | 費用の目安 | 備考 |
| CMS利用で専門業者に委託 | CMSセットアップとオリジナルデザインの制作を委託 | 50万円〜150万円程度 | フルオーダーより安価で、自社更新の利便性を確保 |
| テンプレートを利用して自社で制作 | ドメイン・サーバー費用とCMSテーマ代のみ | 年間1万円〜3万円 + 数千円〜数万円 | 社内人件費は別途考慮が必要 |
運用・保守のランニングコスト
ホームページは公開後も維持・管理のためのランニングコストが継続的に発生します。
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
| ドメイン費用 | ホームページのアドレス維持費 | 年間数百円〜数千円程度 |
| サーバー費用 | データを保管し公開するためのスペース利用料 | 月額数千円〜数万円 |
| セキュリティ・保守費用 | アップデート対応、バックアップ、不正アクセス対策の委託費 | 月額1万円〜5万円程度 |
▼ホームページ制作費用については、以下の関連記事でも詳しく解説しています。
ホームページ制作の相場は?内容、目的によって金額はどう変わるのか
ホームページ作成費用の相場を解説。外注は制作会社や個人?細かな内訳や低コストにするポイント
ホームページ作成の手順
成果の出るホームページを制作するためには、明確な目的にもとづいた手順を踏むことが不可欠です。以下に、基本的な手順を解説します。
目的の整理(誰に何を届けるか)
ホームページを作る目的は多岐にわたりますが、すべてを同時に満たそうとすると、結果的に何も達成できない曖昧なサイトになりがちです。
まずは「何を(達成目標)」「誰に(ペルソナ)」「何を届けるか(独自の価値)」を明確にしましょう。
この目的が曖昧だと、後のデザインや文章がすべてブレてしまい、成果が出ないホームページを高額で制作するという事態につながります。ターゲットとなるペルソナを具体的に作成し、関係者間で共有することが、プロジェクト成功のポイントです。
▼ペルソナについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ペルソナとは?必要な理由と作り方のコツ
サイト構成(サイトマップ)の策定
サイトマップとは、ホームページに含まれるすべてのページとその階層構造を示した図です。情報がどこに配置されるべきか、訪問者の視線がどのように流れるかを全体像として把握できます。
このステップでは、抜け漏れやページの役割の重複がないかを確認し、サイト全体を論理的に整理することが重要です。
▼サイトマップについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
「サイトマップ」とは? 3種類のサイトマップについて効果や作り方を解説
ワイヤーフレーム(設計図)の作成
ワイヤーフレームとは、ページの骨組み、簡単に言えば設計図にあたります。デザインや色を一切含まず、コンテンツの配置、情報量、CTAの導線を明確にします。
ユーザー体験(UX)に基づいた論理的な配置を入念にチェックすることで、後の工程での手戻りを防げます。
▼ワイヤーフレームについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ワイヤーフレームって何?Web制作で欠かせないツールをご紹介!
デザイン制作
自社のトンマナやブランドデザインにもとづき、配色、書体、メインビジュアルなどを決めます。
デザインは、企業のブランドイメージを伝え、訪問者の信頼感を高めるための機能です。ワイヤーフレームで決めた情報構造を活かしつつ、視覚的な魅力と操作のしやすさ(ユーザビリティ)を両立させるようにしましょう。
▼トンマナについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
トンマナの意味とは!ルールをしっかり決めて品質を上げよう
コーディング・開発
デザインが確定したら、それをウェブブラウザで表示できるようにするためのコーディングと、機能の実装(CMSの組み込み、フォーム開発など)を行います。
デザインの忠実な再現に加え、SEOに強い構造化されたコード、すべてのデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)で適切に表示されるレスポンシブ対応が必須です。特にモバイル利用が増えている現代において、レスポンシブ化はユーザー体験の質を左右します。
▼レスポンシブ化については、こちらの記事で詳しく解説しています。
初心者でもわかるホームページのレスポンシブ化とは?
テスト・公開
一般公開する前に、必ずテストを行いましょう。
具体的には、すべてのボタン、リンク、フォームが正しく機能するかを確認する動作テスト、各種ブラウザやデバイスで表示崩れがないかを確認する表示テスト、そして誤字脱字、情報の誤りがないかを確認するコンテンツ校正などです。
テストで問題がないことを確認したら、サイトをサーバーにアップロードし、公開します。公開後も、検索エンジンへのインデックス登録など、最低限のSEO設定を確認することが重要です。
公開後の運用・改善
アクセス解析ツールを用いて、訪問者の行動データを収集し、PDCAサイクルを回す運用フェーズに入ります。
「どのページで訪問者が離脱しているか」「どのCTAが最もクリックされているか」といったデータを分析し、ビジュアルやコンテンツの改善(リライト)を継続的に行いましょう。
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自社に適したホームページ種類の選び方
自社に適したホームページ種類を選ぶには、事業フェーズと費用対効果を重視すべきです。現在のビジネス状況と目的に合わせ、最適な選択をすることがコストと時間の無駄を防ぎます。
以下の表に選び方の基準をまとめました。
| フェーズ | 適したサイト | 理由・目的 |
| 創業期 | コーポレートサイト | 社会的信用を最優先/会社概要・事業内容・代表挨拶など基本情報を整え、信頼性を確保するため |
| ユーザー基盤形成期 | LP | 顧客数が少ない段階(例:500名以下)では、短期的なリード獲得が必要/広告と組み合わせてCVRを最大化できる |
| 中長期の集客資産の構築期 | オウンドメディア | 安定した流入を作りたい/SEOで継続的に見込み顧客を獲得するため |
| 特定課題に対応する段階 | 採用サイトなど目的特化型サイト | 採用や広報など、部門ごとの課題をピンポイントで解決するため |
まずは自社の現状を冷静に分析し、「今、最も解決すべきビジネス課題は何か」から逆算して、最適なホームページを選択しましょう。
ホームページに関するよくある質問
ホームページの制作や運用に関して、頻繁に聞かれる質問について、簡潔に回答します。
ホームページとは?
ホームページとは、企業や個人がインターネット上で公開するWebサイトのことであり、広義ではWebサイト全体を指します。
ホームページの種類は?
主な種類としては、企業の信頼性を伝えるコーポレートサイト、特定の製品を詳しく紹介するサービスサイト、集客に特化したLP(ランディングページ)、商品を販売するECサイト、情報を継続的に発信するオウンドメディアなどがあります。
ホームページ作成にかかる料金は?
制作会社に依頼する場合、テンプレート利用で20万円〜50万円、フルオーダーで100万円〜300万円以上が相場です。CMSやノーコードツールを自社で利用する場合は、年間数万円のドメイン・サーバー費用と人件費のみで抑えることも可能です。
ホームページ作成の方法は?
高品質と自由度を求めるなら制作会社に依頼する、自社更新の容易さを求めるならCMS(WordPressなど)を利用する、低コストとスピードを求めるならノーコードツールを利用するという3つの選択肢があります。
まとめ:目的にあったホームページを制作しよう
ホームページ運用で最も重要な点は、ホームページは作成して終わりではないということです。
公開後、訪問者の行動データにもとづき、コンテンツを改善し、新しい情報を追加し続ける運用こそが、ホームページを成果の出る資産へと育てるポイントになります。
もし貴社が、ホームページを公開したものの「アクセスが増えない」「リード獲得ができていない」といった成果に課題を感じている場合、それはコンテンツとターゲットのミスマッチが起きている可能性が高いです。
ProFutureは、オウンドメディアやコンテンツマーケティングを通じた集客支援に強みを持っています。ホームページを単なる情報公開の場ではなく、持続的なリード獲得を実現する集客エンジンへと進化させたいとお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。
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